2023年1月3日火曜日

米中戦争という悪夢「トゥキディデスの罠」とは何か【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2022年12月12日)

米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ Kindle Edition 

2017

アメリカの国際政治学の権威が、米中衝突の可能性を論じる1冊。
過去500年間で、新興国が支配的な大国を押しのけようとして生じた構造的ストレス(トゥキュディデス*の罠)にはまった16のケースのうち、戦争に至った12の例を分析しながら、今後の米中関係をうらなう内容であり、日本にとっても示唆に富んでいます。
 本書から得るべき示唆を深めたり、さらに波及して考えるべき課題等について考えるうえでは、米中双方に詳しい元朝日新聞主幹で日本再建イニシアティブ理事長の船橋洋一氏による日本語版序文が必読です。

*トゥキュディデス:古代ギリシアの歴史家(紀元前460年頃~400年頃)。スパルタとアテネが争ったプロポネソス戦争(紀元前431~404年)を分析した著書『歴史』は、現代においても国際政治学の基本書とされ、戦争が勃発する3要因として「利益」「名誉」「恐怖」を挙げている。富の追求、名誉への欲望、そして恐怖から逃れようとする行為が、人々を戦争へと駆り立てるというのだ。過去にも米歴史家ドナルド・ケーガンや英歴史家マイケル・ハワードなど多くの研究者がトゥキュディデスの3要素を援用してきたが、アリソンはその3要素のなかでも「恐怖」に注目。①急速に台頭する国家、②それを恐れる支配国、③それぞれが有する同盟関係のもつれ、が戦争を導く可能性が高いと論じ、「トゥキュディデスの罠」と命名。特に弱腰外交と批判されたオバマ政権時代以降、よく聞かれるワーディングである。西暦1500年以降、大国間の関係が緊張した16例のうち12例で台頭国と支配国の戦争が勃発しているとして、戦争に至る条件を分析している。


最古の戦争史に学ぶ 人が戦争に向かう原理 人はなぜ戦争を選ぶのか (哲人に学ぶ人類の知恵シリーズ) Kindle Edition 

by  トゥキュディデス  (著), 茂木誠  (著), ジョハンナ・ハニンク  (編集), 太田雄一朗  (翻訳)   Format: Kindle Edition

2022


戦争に疑問を感じるすべての人へ
2500年変わらない、人が戦争に導かれる原理とは?
ウクライナ危機・米中対立にも共通する、人間の本質を映した
人類最古の戦争史『戦史』が分かりやすい新訳で登場!

人類最古の戦争記録である『戦史』は、栄華を誇った古代ギリシア世界を衰退へと導いた大戦争・ペロポネソス戦争を克明に記録した歴史書です。

人は何を懸けて戦争に向かうのか?
国のリーダーはどのように戦争の必要性を説くか?
敗色濃厚な作戦でも、国民はなぜ戦争を支持するのか?
強国に侵攻されたとき、抵抗するべきか? 降伏するべきか?

そこに書かれているのは、2500年経った現代でも何一つ変わらない、人間の本質を映す言葉と行動の数々。
その普遍性から、『戦史』は世界中の政治学者や地政学者が学び、未来予測にも用いてきました。
著者のトゥキュディデスは、戦争の法則を表す地政学上の概念「トゥキュディデスの罠」の名前の由来にもなっています。

※トゥキュディデスの罠:新興国が勢力を伸ばすと、それまで勢力を誇っていた覇権国との間に摩擦が生じ、衝突が起こるという地政学上の概念。世界史上の戦争勃発のなかで多数を占めるパターンとされ、『戦史』のなかでのアテネとスパルタの構図を、米中対立に当てはめて考えることができる。

本書はその『戦史』から、特に象徴的とされる6つの演説部分だけを抜粋し、分かりやすい言葉で新たに翻訳しなおした1冊。
巻末には、『戦史』から何を読み解き、未来の平和に生かすべきか、茂木誠氏の特別解説も収録!

ウクライナ危機、米中対立、そして訪れるかもしれない第三次世界大戦――
戦争が他人ごとではない今だからこそ読んでおきたい、
「人と戦争の本質」を知るための色あせない名著です。

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目次
序章 ペロポネソス戦争と『戦史』
第1章 戦争の正当化 (ペリクレス最初の戦争演説)
第2章 国のために死ぬこと (ペリクレスの葬送演説)
第3章 戦争の責任 (ペリクレス最後の演説)
第4章 正義と実利 (ミュティレネ討論)
第5章 強者と弱者 (メロス島の対話)
第6章 リスクと楽観 (シケリア討論)
特別解説 茂木誠 時代を超えた教訓に満ちた『戦史』


 米中戦争という悪夢「トゥキディデスの罠」とは何か【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2022年12月12日)

https://youtu.be/-3HKEwg3POU
















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