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グーグル幹部は非常事態を宣言した…ネット検索を根本から変える「ChatGPT」の恐るべき可能性
■質問すれば何でも答えてくれる「対話型AI」が登場 インターネット検索の常識が、近い将来、塗り替えられることになるかもしれない。昨年11月に公開された「ChatGPT」と呼ばれるサービスが、検索エンジンの常識を変えようとしている。 【画像】ChatGPTのウェブページ。下の検索窓に質問を入力すると、自動で答えてくれる。 ChatGPTは、チャット画面に質問文を打ち込むとAIが回答してくれるサービスだ。その最大の特徴は、人間の質問文の意図をくみ取り、端的な回答を返す点にある。また、その回答文は、まるで人間とやりとりしているかのように自然な表現だ。 AIとは思えないほどの高い回答能力が話題を呼び、公開からわずか6日後にはユーザー数が100万人を超えた。 現状、ネットで調べ物をしたいときは、Googleなど検索サイトを利用することが多いだろう。その場合、検索結果にリストアップされる無数のサイトは、質の高い有用なサイトばかりとは限らない。 広告だらけで内容が薄いページや、反対に難解なページばかりを引き当て、目的の情報にスムーズにたどり着けなかったという経験は誰しもあるだろう。 一方、ChatGPTは、質問文を投げかけるだけで、必要な情報を教えてくれる。情報を求めて、複数のサイトをさまよう必要はない。 ■Google幹部は非常事態を宣言した ユーザーにとって非常に便利なツールだが、Google社には脅威になっている。 ニューヨーク・タイムズ紙は昨年12月、検索の未来を書き換える可能性があるとしてGoogle幹部が危機感を抱き、社内に「Code red(非常事態)」を宣言したと報じている。ChatGPTに太刀打ちすべく、社内の開発体制を根底から変更したという。 世界シェア92%を占める最大手Googleとはいえ、その地位は不動ではない。振り返ればネット黎明(れいめい)期には、スタッフが人力でサイトを分類・掲載する米Yahoo! が栄華を誇った。やがて自動でのサイト収集に特化したGoogleに淘汰(とうた)されていった経緯がある。 以来リードを保ってきたGoogleだが、盛者必衰の検索業界において、新手に抜かされる日が近づいているのかもしれない。
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