第36幕「スサノオ命の詠んだ歌の謎」(天照大神の謎)
★出雲神話のスサノオ命の最初の和歌★
「神社」と「幕屋」について、前回で終わりといいましたが、追記的な話題をひとつ、ご紹介してみます。
前回まで見たように、「神社」は、見ていけば、見ていくほど、古代イスラエルの移動式神殿「幕屋」であり、また、イスラエル王国の「ソロモン神殿」と構造はそっくりです。
ちょっとここで、「出雲神話」について。
スサノオ命が、八岐大蛇を退治して、須賀宮を建立した時に、雲の立ち上るのを見て詠んだ、有名な歌があります。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
この歌は、まさに「八」のオンパレードであり、また、出雲には、「八重垣神社」や「八雲神社」といった「八」の数字がよく見られます。
スサノオ命と「八」は、非常に関係が深いことが、指摘されています。
さらに、「八坂神社」の祭神には、スサノオ命が祀られていますし、出雲神話でスサノオ命が退治したのが、「八岐大蛇」なども出てきます。
「八」とは何なのか…?
★「八」はヘブライ語からきている?★
以下、引き続き『神武天皇の謎』(三神たける・飛鳥昭雄)を参考に見ていきます。
「八」については、前回も少し紹介したように、スサノオ命に関して、「八」=「ハチ」というより、「八」=「ヤ」であるといいます。
「八坂」=「ヤサカ」=「イヤサカ」=「弥栄」となるように、「八」とは、「弥」であり、「イヤ」になります。
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「実は、これは日本語ではない。もとはヘブライ語、もしくはヘブライ語の方言ともなったアラム語なのである。
しかして、その意味は、ずばり「神(主)」。
絶対神「ヤハウェ(Yahweh)」の「ヤ(Yah)」なのだ。
ヘブライ語の場合、単に「ヤ(Yah)」だけで、そのまま神(主)の意味になる。
(中略)
まさに、日本神話における「八」は「神ヤ(yah)」なのだ。
(神武天皇の謎より引用)
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ここから、先のスサノオ命の歌をみれば、意味が見えてきます。
すなわち、「八雲」=「絶対神ヤハウェの雲」であり、「八重垣」=「絶対神ヤハウェの垣根」となります。
スサノオ命の立てた「須賀宮」とは、まさに古代イスラエルの「幕屋」であり、そこに「八雲」が立つとは、幕屋に「神の雲」が出現したことを表わしています。
そして、『聖書』を見れば、そのことが、はっきりと分かります。
前回紹介しましたが、もう一度、『聖書』を見てみます。
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「三日月の朝になると、雷鳴と稲妻と厚い雲が山に望み、角笛の音が鋭く鳴り響いた」
(「出エジプト記」第19章16節)
「雲は臨在の幕屋を覆い、主の栄光が幕屋に満ちた」
(「出エジプト記」第40章34節)
「昼は雲の柱が、夜は火の柱が、民の先頭を離れることがなかった」
(「出エジプト記」第13章22節)
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絶対神が現れるときは、「雲」と「稲妻」と「雷鳴」が必ずといっていいほど、ともないます。
そのことが、前回見た、神社の拝殿前の「しめ縄(=雲)」と「紙四手(=稲妻)」と「鈴(=雷鳴)」で見事に表現されています。
そして、強引であると思われるでしょうが、「多次元同時存在の法則」で紹介したように、出雲神話で活躍する「スサノオ命」とは、よくよく見ていくと、「天照大神」であり、さらに「神武天皇」に繋がりました。
ですから、「スサノオ命」=「神武天皇」であり、
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「これは、まさしくスサノオ命=神武天皇が、神社=臨在の幕屋を建立した様子を描写しているのである。
実は、日本の神社は、単なる幕屋の再現ではなく、臨在の幕屋を再現しているのである。
これほどまでに徹底して、幕屋を再現した神殿は全世界を見渡しても、この日本にしか存在しない。
神社ひとつとって見ただけでも、古代日本にイスラエル人が渡来してきたことは明白である。
しかも、その神社を積極的に建立してまわったのは、崇神天皇である。
崇神天皇=応神天皇=神武天皇、彼は騎馬民族の辰王だ。
辰王=失われた10支族の大王だと考えれば、すべてが説明がつく。
神社と幕屋の類似性も、合理的に解釈できるのだ。
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ちなみに、スサノオ命は、新羅国の曽尸茂梨(ソシモリ)という所から、土の舟で渡って来たという話が、日本書紀に載っているといいます。
それをみても、朝鮮半島からやってきた、騎馬民族の大王「辰王」、すなわち、神武天皇(=崇神天皇=応神天皇)と重なる部分があります。
暗にそのことを示唆しているとみることもできるような気がします。
次回、「天皇家のルーツと前方後円墳」編(?)に入っていきたいと思います。
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