【分裂した政権下から三つの国が独立】
伊邪那岐命(内乱を起こした海人族)は那佐湾周辺から舟で脱出し、伊島、鳴門を経由して淡路島や滋賀、京都方面に拠点を移します。
伊邪那岐命の動きについては和奈佐意富曽神社、伊島で祀られる奥津三神などから知ることができます。(奥津三神が祀られているのは日本全国をみても伊島 當所神社のみ)
伊邪那岐命と伊邪那美命の真実(と一部妄想) - awa-otoko's blog
https://awa-otoko.hatenablog.com/entry/2015/01/03/205007伊邪那岐命と伊邪那美命の真実(と一部妄想)
伊邪那岐命(いざなぎ)は神世七代の神々の一柱として日本で最初の夫婦神として登場します。
記紀神話では、先に世に成された神々の「あの漂う国をよく修め、理(つく)り、しっかりと固めて成り立つように」と使命を受けて多くの島々、自然、神を妻の伊邪那美命と共に産んで行いきます。
伊邪那美命が火之迦具土を産んだ時にその業火で焼かれ、伊邪那美命は死んでしまいます。その後、妻を追い黄泉国まで追いかけるも妻の変わり果てた姿を見ると逃げ出してしまうのです。
追って来た伊邪那美命に対して黄泉国の入口を大岩で塞ぎます。伊邪那美命は怒り「貴方の御子を日に1000人殺しましょう」と申され、伊邪那岐命は「私は日に1500の産屋を建てよう」と答えます。この事が生と死の起源とされています。
その後、逃げ帰った伊邪那岐命は黄泉国の穢を祓うために筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で禊ぎを行います。
その時に23神を化生しその最後に「天照大御神」「月読命」「須佐之男命」の三貴子をお産みなり後に淡海の多賀に鎮座し隠れてしまわれます。
と、伊邪那岐命についてはこのようなストーリーが通説とされています。
「伊邪那岐命と伊邪那美命は夫婦となり国生みに取り掛かる」
【連合政権の誕生】
「二神の間に生まれた火之迦具土によって伊邪那美命が亡くなる」
【連合政権から内乱発生】
この内容からは早々に連合政権がうまく機能せずに内乱(一部の海人族がクーデターか)が発生したことを暗示しているのではないでしょうか。(お互いが生み出したものに殺されることから)
伊邪那岐命が十束の剣で火之迦具土を斬り殺した時に飛んだ血から別の神が出現しているのは、高天原族から戦闘専門部隊が発足したことを暗示し、火之迦具土の死体から神々が生まれたのは高天原の被害状況を神の名前で語っているように感じます。(現に神山町近辺には火伏せの神である秋葉神社が多く鎮座しています)
そもそも海人族の生活圏からは海産物、米と豊富ですが、高天原族である山上農耕部族は粟などの農産物しかなく、貢(みつぎ)制度もあったことから、海人族には不利益なことが多くあったのではないでしょうか。このことが内乱の原因になったかもしれません。
「伊邪那美命がいる黄泉の国に伊邪那岐命が向かい、変わり果てた伊邪那美命を見て逃げだす」
【内乱から大乱に発展】
「追って来た伊邪那美命に対して黄泉国の入口を大岩で塞ぐ」
【連合政権が分裂】
高天原の拠点に比定する神山町高根山には「手足谷」なる地名が残ります。その由来は「下の者達が上の者達と戦い、上の者達が勝った。双方の兵士の亡骸を谷に集めたが、後年に手足の骨が土砂から出てきたことによる」とあります。(高根山 悲願寺は堅固な山城。攻めても落とせなかったとみます)
また伊邪那岐命の逃走ルートと推定する場所には(美馬郡穴吹町から阿南市に抜ける途中)黄泉比良坂にリンクする「四方見坂(よみさか)」という地名、抜けた那賀郡那賀町には「千人引き岩(ちびきいわ)」が存在します。
「伊邪那岐命は黄泉国の穢を祓うために筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原で禊ぎを行う」
【分裂した政権下から三つの国が独立】
伊邪那岐命(内乱を起こした海人族)は那佐湾周辺から舟で脱出し、伊島、鳴門を経由して淡路島や滋賀、京都方面に拠点を移します。
伊邪那岐命の動きについては和奈佐意富曽神社、伊島で祀られる奥津三神などから知ることができます。(奥津三神が祀られているのは日本全国をみても伊島 當所神社のみ)
妄想ついでにもう一つ。宍喰の八坂神社は日本三大祇園として鎌倉神社以前より崇高あらたかとされている神社です。
話を戻します。(笑)
これは
須佐之男命は「海原(瀬戸内海沿岸)」。
以上の三国になります。
そうです。伊邪那岐命の禊とはクーデターによって連合政権を分裂させ、新しい政権と新しい指導者による新しい国を作ることであったのでしょう。
禊を終えた伊邪那岐命(内乱を起こした海人族)は和奈佐翁(わなさおきな)・阿波枳閇倭奈佐比古命(あわきへわなさひこ)、熊野速玉大神(くまのはやたまおおかみ)と名前をそれぞれ変えて日本各地を移動していくことになるのです。
どうでしょう。
阿波は太古より言挙げせぬ国。
しかし四国に鉄の橋が架かって空海の封印が解かれた今、少しずつですがご紹介できればと考えています。
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