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映画『デーヴ』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『デーヴ』の概要:アメリカ大統領の瓜二つの男が脳卒中で倒れた大統領の代役を務めることになったことで巻き起こる騒動を描いたコメディ映画。『ゴースト・バスターズ』シリーズのアイヴァン・ライトマン監督作。
映画『デーヴ』の作品情報
製作年:1993年
上映時間:110分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:アイヴァン・ライトマン
キャスト:ケヴィン・クライン、シガーニー・ウィーヴァー、フランク・ランジェラ、ケヴィン・ダン etc
映画『デーヴ』の登場人物(キャスト)
- デーヴ・コーヴィック(ケヴィン・クライン)
- アメリカ大統領のそっくりさん。派遣業を営みながら、地元のイベントに顔を出している。国を救うために大統領役を務め、次第に自分の影響力を良い方向で行使し始める。
- エレン・ミッチェル(シガーニー・ウィーバー)
- ファーストレディー。大統領との関係は冷め切っており、表面上だけ取り繕っている。福祉政策に力を入れており、デーヴが偽者であることを見抜いてしまう。
- ボブ・アレグザンダー(フランク・ランジェラ)
- 大統領首席補佐官。大統領を影で操る存在で、権力を副大統領に引き継がれるのが嫌で、デーヴを代役として担ぎ出す。汚職事件にも関わっている。
映画『デーヴ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『デーヴ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。
映画『デーヴ』のあらすじ【起】
アメリカ大統領はファーストレディーのエレンとの夫婦関係が冷め切っており、エレンが力を入れている福祉関連の法律を潰そうとしていた。一方、大統領に瓜二つのデーヴは派遣業を営む傍ら、地元のイベントに大統領役で顔を出していた。そのイベントをシークレットサービスの警護員が見ており、警護員はデーヴを大統領の影武者としてリクルートする。早速デーヴはボブや大統領本人に面会する。そして、手を振りながらイベント会場を後にする役回りを演じる。それは大統領が不倫の密会をするための工作だった。しかし、大統領は不倫行為中に脳卒中を起こしてしまう。
副大統領に権力を握られたくないボブは報道官と共に事件を隠蔽することを決める。そしてデーヴをホワイトハウスに呼び戻し、国家の危機に対応するために大統領を演じ続けるように説得する。翌日、報道官は大統領が脳卒中で倒れたが、症状は軽く公務に支障はないと発表する。報道官は手を回して関係者の口止めもしていた。
映画『デーヴ』のあらすじ【承】
ボブと報道官はデーヴにホワイトハウスの職員や閣僚の名前を教え込む。記者会見室を案内されたデーヴは大統領の演説の物真似をし、ボブと報道官を感心させる。そしてデーヴは健在ぶりをアピールするためにエレンと共にホワイトハウスのバルコニーから記者に向かって手を振る。エレンは不倫を責めるだけで、デーヴが偽者であることには気付いていなかった。それ以来、デーヴはユーモア全開で公務をこなし、マスコミでは人が変わったようだと評判になる。
ボブと報道官は副大統領を貶めるために、副大統領が収賄事件に関わったとの醜聞をマスコミに流す。エレンのことが気になり始めたデーヴはエレンの孤児院視察に付き添うことにする。そして、孤児に手品を見せて元気付けてあげる。しかし、ボブが福祉法案を潰して、福祉予算を削ってしまう。エレンはそのことでデーヴに怒りをぶつける。デーヴは直ぐにボブから聞き出そうとするが、ボブは国家予算を削減して必要経費を捻出してみろと言って突き返す。
映画『デーヴ』のあらすじ【転】
デーヴは親友の会計士をホワイトハウスに呼び出し、予算の削減案を考えさせる。そして閣議の場でその案を示し、見事に福祉予算を捻出することに成功する。報道官はデーヴの手腕に感心するが、ボブはそのことに激怒する。デーヴの手柄を聞いたエレンはデーヴに話し掛けるが、その会話からデーヴが偽者であることを見破ってしまう。仕方なくデーヴはエレンに昏睡状態に陥っている大統領の様子を見せる。大統領に回復の見込みはなく、死を待つだけだった。それを聞いたエレンはホワイトハウスを出ることを決める。
デーヴは極秘のトンネルを使って、エレンがホワイトハウスを抜け出すのを手伝う。デーヴは車でエレンを見送ることにし、お互いのことを親しく語り合う。そして2人は、社会を良くするために今の状況を利用しようと決め、一緒にホワイトハウスに戻る。翌日、デーヴはボブを呼び出し、首席補佐官を辞任するように勧告する。そして記者会見を開き、新たな失業者対策を始めると大々的に発表する。
映画『デーヴ』の結末・ラスト(ネタバレ)
アフリカを歴訪していた副大統領が帰国し、汚職疑惑で貶められたことでデーヴを責める。何も知らないデーヴは事情を報道官に確認し、ボブが副大統領を失墜させるために仕組んだ罠だということを初めて知る。ボブはさらに汚職に大統領自身が関わっていたとの疑惑を発表してしまう。報道官は実際に汚職事件に関与していたのが大統領本人とボブであることをデーヴに明かす。
デーヴは上下両院を招集し、議会で演説することにする。そして汚職に関わったのが大統領とボブであるとの物的証拠を示し、副大統領は潔白だと説明する。報道官が証拠を保管していたのだ。しかし、デーヴは演説中に倒れてしまい、病院に緊急搬送される。だが担架で病院に運ばれたのは昏睡状態の大統領自身で、デーヴはこっそりとその場から姿を消す。大統領は亡くなり、引き継いだ副大統領がデーヴの失業者対策を実現させる。一方のデーヴは地元で市議を目指していた。その選挙事務所にエレンが訪ねて来て、2人はキスを交わす。
映画『デーヴ』の感想・評価・レビュー
最近でも米国のトランプ元大統領や北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記のそっくりさんが登場して話題になったが、今作はそうしたそっくりさんをネタにした良質のコメディ映画だ。性格の悪い大統領に取って代わったのが善良な市民というのが面白く、最後のドンデン返しによる話のまとめ方も秀逸だった。護衛官や報道官などの脇役も光っていたし、アーノルド・シュワルツェネッガーを筆頭とする著名人のゲスト出演にも注目だ。(MIHOシネマ編集部)
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