公式ガイドブック(NHK出版)には「阿弥陀如来の胴に邪鬼の顔がついた像」と説明のある義時像。SNS上には「邪神像だよ、これは」「禍々しいにも程がある像」「義時公の長く苦しい旅もようやく終わりとなりました。運慶の彫った異形の仏像。右目が洞のように黒く禍々しく、焦燥感や不安、猜疑心があふれる素晴らしい造形でございました。義時公にそっくりと思います」などと戦慄の声も。「あれ、歓喜天(聖天)だよね。象頭人身の福神。インドではガネーシャと言い、梵語で軍団の主を意味する。しかし、その福神の顔が半分欠けていることは、武士団の主なのに幸福が欠けていることの象徴か?」とガネーシャ説も飛び出し、視聴者の考察が展開された。
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「鎌倉殿の13人」最終回 後頭部に13の穴?運慶作 義時似の仏像が完成「禍々しい」ネット戦慄&考察
脚本・三谷幸喜氏(61)と主演・小栗旬(39)がタッグを組み、視聴者に驚きをもたらし続けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は今月18日、最終回(第48話)を迎え、完結した。話題のシーンを振り返る。
<※以下、ネタバレ有>
大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。
最終回は「報いの時」。北条義時(小栗)は北条泰時(坂口健太郎)を鎌倉方の総大将に据え、朝廷との"最終決戦"「承久の乱」(1221年、承久3年)に勝利。後鳥羽上皇(尾上松也)を隠岐島へ流罪とした。
第45話「八幡宮の階段」(11月27日)、義時は運慶(相島一之)に自分似の仏像を1人で彫るよう要求。それが、ついに完成した。
義時「散々待たせた挙げ句に、これは何だ」
運慶「(縄をかけられ)今のおまえに、瓜二つよ。おっ、斬るか。斬りたきゃ斬ればいい。どの道おまえはもう、引き返すことはできん。ハハハハハ!」
義時「殺すまでもない。連れていけ」
義時は刀を抜き、仏像に振りかざしたところ、よろけて転倒。のえ(菊地凛子)の京の知り合いが送ってきたという「薬草を煎じたもの」の効き目が表れた。
政子(小池栄子)が見舞いに訪れる。
政子「仏様、見せてもらったわ」
義時「運慶に言わせれば、あれは私だそうです」
政子「燃やしてしまうんですって」
義時「人には見せられない」
政子と時の流れを振り返った義時は「それにしても、血が流れすぎました。頼朝様が亡くなってから、何人が死んでいったか。梶原殿、全成殿、比企殿、仁田殿、頼家様、畠山重忠、稲毛殿、平賀殿、和田殿、仲章殿、実朝様、公暁殿、時元殿。これだけで13。そりゃ、顔も悪くなる」。タイトル回収再び――。義時は嘘をついていた2代鎌倉殿・源頼家(金子大地)の死の真相を政子に打ち明けた。
公式ガイドブック(NHK出版)には「阿弥陀如来の胴に邪鬼の顔がついた像」と説明のある義時像。SNS上には「邪神像だよ、これは」「禍々しいにも程がある像」「義時公の長く苦しい旅もようやく終わりとなりました。運慶の彫った異形の仏像。右目が洞のように黒く禍々しく、焦燥感や不安、猜疑心があふれる素晴らしい造形でございました。義時公にそっくりと思います」などと戦慄の声も。「あれ、歓喜天(聖天)だよね。象頭人身の福神。インドではガネーシャと言い、梵語で軍団の主を意味する。しかし、その福神の顔が半分欠けていることは、武士団の主なのに幸福が欠けていることの象徴か?」とガネーシャ説も飛び出し、視聴者の考察が展開された。
NHK横浜放送局の公式ツイッターによると、18日に行われた最終回のトーク&パブリックビューイングイベント「グランドフィナーレ」の会場には、ドラマ本編に登場した義時像が展示された。
透明のケースに後頭部が反射。「仏像の後頭部、穴が13個あるような…」「もしかして13個ですか?亡くなった方の分だけ、穴が空いてるなら凄い」などの声も上がった。確かに穴は12~14個あるように見える。
運慶の義時評は「おまえ、悪い顔になったな」「だが、まだ救いはある。おまえの顔は悩んでいる顔だ。己の生き方に迷いがある。その迷いが救いなのさ。悪い顔だが、いい顔だ。ああ、いつか、おまえのために仏を掘ってやりたいなぁ。うん。いい仏ができそうだ」→「あんまりひどい時は言わないようにしているんだ。気の毒が先に立ってな」→「迷いのない顔。つまらん顔だ。今のおまえに興味はない」と変遷した。
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