2022年12月29日木曜日

熊野神社とは - コトバンク

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くまの‐じんじゃ【熊野神社】

熊野三社を本宮として全国各地に分祀された氏神、産土神(うぶすながみ)の神社。その数は三千社をこえる。 [一] 島根県松江市八雲町熊野にある神社。旧国幣大社。祭神素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したのち宮を定めた地で、上代の起源と伝えられる。出雲大社新嘗祭のための鑽火(きりび)祭は有名。出雲国一の宮。熊野大社。 [二] 群馬県碓氷(うすい)郡松井田町峠にある神社。長野県軽井沢町にまたがる。旧県社。祭神は速玉之男命(はやたまのおのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、事解男命(ことさかのおのみこと)。日本武尊が東夷征伐のとき、熊野三社を勧請(かんじょう)したと伝えられる。碓氷権現。 [三] 福島県いわき市錦町御宝殿にある神社。旧県社。祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)、予母都事解命(よもつことさかのみこと)。平城天皇の勅願所で、大同二年(八〇七)熊野速玉大社(新宮)を勧請(かんじょう)したもの。御宝殿権現。 [四] 山形県南陽市宮内にある神社。旧県社。祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)。大同元年(八〇六)平城天皇の勅命により創建されたと伝える。藩主上杉氏の崇敬をうけた。熊野大社。

日本大百科全書(ニッポニカ)「熊野神社」の解説

熊野神社
くまのじんじゃ

京都市左京区聖護院(しょうごいん)町に鎮座。祭神は伊奘冉尊(いざなみのみこと)を主座とし、相殿(あいどの)に伊奘諾尊(いざなぎのみこと)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、速玉男神(はやたまのおのかみ)、事解男命(こととけのおのみこと)を祀(まつ)る。後白河(ごしらかわ)上皇(1127―92)が帝都の守護として勧請(かんじょう)、創建したと伝えられ、東山の若王子(にゃくおうじ)神社(左京区若王子町)、今熊野(いまくまの)の新熊野(いまくまの)神社(東山区今熊野椥ノ森(なぎのもり)町)と並ぶ京都三熊野の一つ。1162年(応保2)平清盛が奉遷使に任ぜられ、土砂花木に至るまで紀州(和歌山県)熊野の本社から運送して造営、当時は現在の約10倍の広大な社域を誇ったという。旧郷社。例祭5月16日。現在、縁結びや安産の信仰が厚い。

[菟田俊彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)none日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス「熊野神社」の解説

熊野神社

青森県八戸市にある神社。JR種差海岸駅背後の小高い丘に位置する。祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)。

熊野神社

熊野神社

岐阜県高山市にある神社。室町時代末期に建てられたとされる本殿は国の重要文化財に指定されている。

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