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特別展「源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人―荘厳される鎌倉幕府とそのひろがり―」
神奈川県立歴史博物館では、2022年10月15日(土)から12月4日(日)まで、特別展「源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人―荘厳される鎌倉幕府とそのひろがり―」を開催します。
鎌倉の二階堂にある国指定史跡永福寺(ようふくじ)跡。かつて源頼朝は、奥州合戦で平泉藤原氏を滅ぼした際に、中尊寺・毛越寺・無量光院をはじめとした北の都の絢爛豪華な浄土世界を目の当たりにし、その文化を鎌倉に持ち帰りました。その結果、文治五(1189)年に臨池伽藍をそなえた大寺院・永福寺を鎌倉二階堂に建立することが計画され、都市鎌倉のなかに浄土世界が体現されました。以後永福寺は、鶴岡八幡宮寺・勝長寿院とならび宗教的権威として鎌倉幕府を支えるだけでなく、その偉容は東国武士たちに対して幕府支配の正当性を文化的側面から見せつける存在でもありました。ところが鎌倉幕府滅亡後の永福寺は、室町期の火災で焼失してしまうと再建されることなく廃絶してしまい、地中にその歴史をとどめることになります。しかし、文献史料のみならず、永福寺跡からは往事の壮麗さを示すに余りある考古資料であふれ、鎌倉幕府や鎌倉御家人たちにとって永福寺がいかに重要視されていたかが偲ばれます。
同展は、鎌倉幕府の成立とその展開に深く関わった永福寺に注目し、その全貌と軌跡を、文献資料・考古資料・美術資料などの多彩な歴史資料群から複合的かつ立体的に復原していきます。
※混雑時は入場制限をする場合があります
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