2022年11月28日月曜日

アパレルとは?ファッションとどう違うの?アパレル業界超入門編・職種と仕事内容を解説 | iDAマガジン ラテン語

アパレルとは?ファッションとどう違うの?アパレル業界超入門編・職種と仕事内容を解説 | iDAマガジン

知っているようで知らない「アパレル」の意味

「アパレル」とはもともと衣料品のことで、特に既製服を意味します。アパレル(apparel)は英語ですが、語源は英語の源流であるラテン語のアパラーレ(apparare)。原義は「準備する」で、儀式などで正装として着用するため、前もって用意される衣服のことを指す言葉として使われていました。アパレルという言葉は製品としての衣服や既製服を意味することが多く、主にビジネスシーンで使われているのが特徴です。

アパレル産業の構造

日本では、アパレル企業といえば「アパレルの生産や卸売に携わる企業」のことを指し、アパレル産業とは既製服の生産にかかわる産業のことになります。アパレル産業では本来、繊維業から素材を仕入れたアパレルメーカーが既製服を製造し、流通業に製品を提供し、小売業が消費者に販売する、という流れがあります。今ではあまり使われなくなりましたが、アパレルの流通過程を川の流れにたとえ、川上・川中・川下の3つに区分した時に「川中」と呼ばれるのがアパレル産業です。「川上」と呼ばれる繊維業と「川下」と呼ばれる小売業の中間に位置するのが「川中」で、主にアパレルメーカーやアパレル卸商のことを指します。また、それらと取引のある縫製メーカー、ニットウェアなどの生産専業メーカーも含みます。近年では、既製服を製造したり販売したりするのはアパレルメーカーに限りません。小売業者、商社、製造事業者までもが既製服ビジネスに参入するようになり、ビジネスモデルが多様化しています。そのような背景から、川下である小売業者や販売員までを「アパレル産業」に含めることが増えているため、「アパレル」の意味合いは広がってきています。

「ファッション」とはどういう意味?

ファッションの意味・語源

ファッション(fashion)は英語からの外来語で、ラテン語の(factio)に由来しています。語源の「作ること、なすこと」から「何か新しい事をする、新しい物を作る」、さらに「流行、はやり」の意味へと派生しました。ファッションといえば、特に「服」と考えられがちですが、服は誰もが身につけており、時代によって変化し続ける流行の代表と言えるからこそ、ファッション=流行=服という意味合いが強くなってきたのでしょう。本来ファッションとは、服だけではなくヘアスタイル・メイク・アクセサリーなどを含む装い全般を指します。さらに広い意味では、音楽やインテリアなど総合的なライフスタイルまでをもファッションと呼ぶことができます。今では多くのアパレル企業が服だけではなく、本や雑貨、インテリアなどライフスタイル分野の商品も取り揃えるようになりました。セレクトショップを覗けば、洋服・アクセサリーから本、ステーショナリー、家具や食器に至るまで、ブランドが打ち出すファッションやライフスタイルのイメージを体現するアイテムが並べられています。ショップの持つ役割が「ファッション」の語意どおりに変わってきたと言えます。

このように見ていくと、私たちがいかに多様なファッションに囲まれて生活しているかがおわかりいただけるかと思います。

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アパレルとは?ファッションとどう違うの?アパレル業界超入門編・職種と仕事内容を解説 | iDAマガジン

2021.01.26 ファッション業界知識

アパレルとは?ファッションとどう違うの?アパレル業界超入門編・職種と仕事内容を解説

アパレル業界、アパレルメーカー、アパレル販売・・・「アパレル」という言葉は、私たちの生活の中で何気なく使われています。特に、アパレル業界を志望する方や、実際に働いている方にとってはなじみのある言葉なのではないでしょうか。では、「アパレル」と「ファッション」の意味の違いはご存知でしょうか?同じような意味を持つ言葉のように思われがちですが、使う場面はまったく異なります。「ファッショントレンド」という言葉はよく使われますが、「アパレルトレンド」というと、何だか違和感がありますよね。ここでは「アパレル」の意味や語源について、そして「ファッション」との違いについてご紹介します。アパレル業界の仕組みや、主な職種についてもまとめていますので、アパレル業界を目指す方はもちろん、すでにアパレルで働きながら他の職種が気になるという方も、ぜひ参考にしてください。

「アパレル」とファッションの違いとは?

「アパレル」と「ファッション」という2つの言葉は、簡単に言ってしまうと、下記のように使い分けることができます。
仕事や業界名として、限定的に「衣服」という意味で使うときにはアパレル
装い、流行ひいてはライフスタイルに至るまで、広い意味を指すならファッション
アパレルもファッションも服のことを指すから同じ意味ではないか、と思われるかもしれませんが、そうではありません。それぞれの言葉の意味や語源について、解説していきます。

知っているようで知らない「アパレル」の意味

「アパレル」とはもともと衣料品のことで、特に既製服を意味します。アパレル(apparel)は英語ですが、語源は英語の源流であるラテン語のアパラーレ(apparare)。原義は「準備する」で、儀式などで正装として着用するため、前もって用意される衣服のことを指す言葉として使われていました。アパレルという言葉は製品としての衣服や既製服を意味することが多く、主にビジネスシーンで使われているのが特徴です。

アパレル産業の構造

日本では、アパレル企業といえば「アパレルの生産や卸売に携わる企業」のことを指し、アパレル産業とは既製服の生産にかかわる産業のことになります。アパレル産業では本来、繊維業から素材を仕入れたアパレルメーカーが既製服を製造し、流通業に製品を提供し、小売業が消費者に販売する、という流れがあります。今ではあまり使われなくなりましたが、アパレルの流通過程を川の流れにたとえ、川上・川中・川下の3つに区分した時に「川中」と呼ばれるのがアパレル産業です。「川上」と呼ばれる繊維業と「川下」と呼ばれる小売業の中間に位置するのが「川中」で、主にアパレルメーカーやアパレル卸商のことを指します。また、それらと取引のある縫製メーカー、ニットウェアなどの生産専業メーカーも含みます。近年では、既製服を製造したり販売したりするのはアパレルメーカーに限りません。小売業者、商社、製造事業者までもが既製服ビジネスに参入するようになり、ビジネスモデルが多様化しています。そのような背景から、川下である小売業者や販売員までを「アパレル産業」に含めることが増えているため、「アパレル」の意味合いは広がってきています。

「ファッション」とはどういう意味?

ファッションの意味・語源

ファッション(fashion)は英語からの外来語で、ラテン語の(factio)に由来しています。語源の「作ること、なすこと」から「何か新しい事をする、新しい物を作る」、さらに「流行、はやり」の意味へと派生しました。ファッションといえば、特に「服」と考えられがちですが、服は誰もが身につけており、時代によって変化し続ける流行の代表と言えるからこそ、ファッション=流行=服という意味合いが強くなってきたのでしょう。本来ファッションとは、服だけではなくヘアスタイル・メイク・アクセサリーなどを含む装い全般を指します。さらに広い意味では、音楽やインテリアなど総合的なライフスタイルまでをもファッションと呼ぶことができます。今では多くのアパレル企業が服だけではなく、本や雑貨、インテリアなどライフスタイル分野の商品も取り揃えるようになりました。セレクトショップを覗けば、洋服・アクセサリーから本、ステーショナリー、家具や食器に至るまで、ブランドが打ち出すファッションやライフスタイルのイメージを体現するアイテムが並べられています。ショップの持つ役割が「ファッション」の語意どおりに変わってきたと言えます。

このように見ていくと、私たちがいかに多様なファッションに囲まれて生活しているかがおわかりいただけるかと思います。

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なぜヒトはファッションにこだわるのか

皆さんも出かける時には何を着ようか迷ったり、髪型やメイクを気にして整えたり、鏡をじっと眺めて自らファッションチェックをするのではないでしょうか。ファッションが決まらない日は気分が上がらず、自分に自信が持てない、ということもありますよね。たちがなぜそのようにファッションにこだわるかといえば、自分自身を表現する手段の一つだからと言えます。どんなファッションを選ぶかによって、「優しそうな人」「仕事がデキそうな人」「個性的な人」など人に与える印象が変わってきます。身に着けている服や装飾品は、あなた自身を雄弁に語っており、見る側はそこからあなたをどんな人かイメージしています。

つまり、ファッションという言葉を用いる場合には、人の内面や、服が発する意味にまで重点が置かれているのです。

アパレル産業の代表的な仕事とは?

ここからは、アパレル業界のお仕事についてお話していきます。アパレルと一口に言っても、さまざまな業務があります。アパレル業界の主な職種と仕事内容について見ていきましょう。

アパレル販売員

アパレルのお仕事というと、ショップに立って接客・販売をするアパレル販売員を思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。自社ブランドの服だけでなく、ファッションに関する幅広い知識を持ち、商品を魅力的に見せるディスプレイやコーディネートを提案する必要があります。そのため、普段から雑誌やSNSでのトレンド情報の収集はもちろん、接客スキルを磨くためのロールプレイングや商品の勉強会なども行っています。普段目にするのは接客をしている姿が多いですが、その他にも幅広い業務があり、売上清算や商品管理、顧客名簿の作成・管理などの事務業務もこなします。最近では店舗ごとにSNSのアカウントを持つブランドが多く、新入荷のアイテムを着用したコーディネート写真を撮り、Webにアップするなどの業務もあります。

アパレル店長

店長はショップの総合責任者で、運営全般を担います。その中でも特に、店舗の売り上げ目標を達成させること、そして販売スタッフを育成することが求められます。また、定期的に店長会議などの本部ミーティングに出席し、ブランドの方針を店舗のスタッフに落とし込むなど、スタッフを統率し、チームとして目標達成に導くためのリーダーシップが必要とされます。店舗全体の売り上げ目標に加え、自身の目標も達成させる必要があるため、プレイヤーとして売り場で接客も行います。雰囲気の良い店舗を作り、繁盛店にできるかどうかは店長の腕にかかっていると言えます。スタッフと日々のコミュニケーションを円滑にはかり、働きやすい職場をつくることも、店長としての大切な役割です。

デザイナー

アパレルのデザイナーは、洋服のデザインをする専門職です。ブランドで打ち出すテーマやコンセプトに沿ったデザインを考案し、色や素材・シルエットなど細かなディテールまで作りこんだデザイン画を生み出します。デザイナーが作り上げたデザイン画を元にパタンナーが型紙を作成し、サンプル化されるため、パタンナーとの意思疎通が極めて重要です。その点、技術やセンスだけでなくデザインの意図を的確に伝える力やコミュニケーション能力も必要とされます。商品として美しく仕上がるデザインを作り出すには、素材や色柄、パターン、縫製、生産工程など、服づくりに対する深い知識や技術がベースとなります。ファッションセンスを活かしつつも、トレンドや消費者のニーズを的確に読み取り、さらに企業コンセプトやシーズンテーマを理解した上で、柔軟性のあるデザインが求められる仕事です。近年ではデザイン業務がデジタル化され、パソコンでデッサン、色付けを行うことも珍しくなくなっており、パソコン技術の習得も必要となります。デザイナーには専門的な知識や技術が必要なため、まずは服飾関係の大学や専門学校に進学することが近道と言えるでしょう。

パタンナー

パタンナーはデザイナーが作成したデザイン画をもとに、服の設計図であるパターン(型紙)を作成する専門職です。紙に描かれたデザイン画を立体化し、実際の寸法を出し、着ることができるよう形にしていきます。デザイナーのイメージするデザインを忠実にパターンに投影するには、デザイン画に表現されているラインや微妙なシルエットを的確にとらえる必要があります。また、商品化されたときの着心地の良さやシルエットについても考慮しなくてはなりません。同じデザイン画を元にしても、パタンナーが作るシルエットによって全く違う服が出来上がるため、服の仕上がりはパタンナーにより大きく左右されると言っても過言ではありません。デザイナーと違いスポットライトが当たる機会は少ない職種ですが、技術を磨いてよりよい商品を生み出したいという職人気質の人にとってはやりがいのあるお仕事なのではないでしょうか。デザイナー同様、服飾関係の大学や専門学校を経て目指す人が多い職種です。

バイヤー

バイヤーとは、メーカーや問屋、海外などから商品を仕入れる買い付けの担当者のことを指し、主に百貨店やセレクトショップなどに所属しています。過去の売り上げ実績やトレンド予測などの情報をもとに、ショップのコンセプトにあった商品を仕入れ、店頭に並べるのがバイヤーの役目です。常に国内外のブランド情報にアンテナを張り、展示会に出向いたり、時には海外に足を運んでバイイング(買い付け)を行います。トレンドの移り変わりが早く、売れ筋が予測しづらいファッション業界では、商品を出すタイミングが遅れたり、仕入れた商品が全くヒットせず、不良在庫を抱えてしまうことも珍しくありません。こうした事態をできるだけ回避し、確実に売れる商品を売れる時期に仕入れる力が求められます。そのため、常に市場予測や新ブランドの開拓などを行い、情報を集めながら審美眼を磨き続ける必要があります。世界中に出向いてコレクションを見たり、ブランドを発掘したりする場合には、英語やフランス語、イタリア語など語学力があると重宝されます。

MD(マーチャンダイザー)

MD(マーチャンダイザー)は、シーズン毎にブランドの方向性を決定し、商品の企画から消費者の手に渡るまでをトータルで監修する、プロデューサーのような役割を担います。コンセプトの企画から消費者の手に渡るまでの一連の流れである「調査」「企画」「生産」「販売」の全ての工程に関わり、さらに次シーズンの商品へとつなげるのが仕事です。まず調査ですが、アパレルの市場調査とトレンド調査があります。自社製品の売れ行き、ライバル企業の動向、店頭の状況などアパレル業界の調査はもちろん、消費者の気分、時代の空気感といったトレンドを敏感に感じ取ることも重要です。こうして得た調査内容を材料に、デザイナーと協議を重ねて商品企画を立て、決定したデザインをもとにサンプルを作って展示会を開催し、顧客からの注文を受けて生産に入ります。受注と並行して資材や縫製工場を手配し、生産コントローラーと協力しながら生産計画を練ります。さらには、営業担当と販売計画を立てたり、プレスと協力してPRプランの選定を行います。お客様の手に商品が渡るまでがMDの管轄であるため、販売現場での販売指導も計画、実行していきます。商品が売れるまでのすべての流れに携わるため、業務内容は非常に幅広く、社内外問わず様々な職種の人との関わりの中で仕事を進めます。とにかく打ち合わせが多く、日々多くの決定を下さなければならないため、マーケティングや商品企画をはじめとした幅広い知識や、アパレル業界の各セクションの業務についての深い理解が求められます。

VND(ビジュアルマーチャンダイザー)

VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)とは、ブランドイメージを分かりやすく魅力的に見せ、購買を促進するために商品のディスプレイをするスペシャリストです。思わず足を止めたくなる外観、入りやすい雰囲気、商品が見やすいディスプレイなど「買いたくなる店舗」をお客様の立場に立ってイメージし、視覚に訴えることが重要となります。ショーウィンドウのディスプレイや、マネキンのコーディネートだけでなく、店内の導線を考慮して購買意欲が刺激されるような商品の配置を計画し、店舗に反映させます。購買者の心理を理解した上で商品を配置することで、お客様の店内での動きをある程度コントロールすることができ、売り上げにも大きく影響します。VMDは企業やブランドの価値向上につながる活動とも言えます。例えば、有名ブランド店では、どの店を訪れても外装や内装が統一されていますよね。ブランドイメージを店舗のディスプレイで表現し、独自の世界観をビジュアルで演出しています。企業が伝えたいイメージやコンセプトを具体的に形にするためには、企業に対する深い理解と商品知識が必要です。また、流行や顧客ニーズを察知する力、そして何よりもビジュアルセンスが求められます。

プレス

アパレルブランドの広報として、対外的にブランド情報を発信し、認知を広めていくのがプレスの仕事です。具体的な業務内容は、マスコミ向けのニュースリリース配信、雑誌・TV撮影用のサンプルの貸し出し、自社カタログの企画や撮影の立ち合い、展示会やファッションショー等のイベント企画、SNSでの商品告知など多岐に渡ります。これらの業務を通して、商品やブランドイメージ、企業コンセプトを的確に伝え、市場にブランドの魅力をPRしていきます。時には自らブランドの顔としてマスコミに登場し、担当商品をアピールすることもあります。ファッション誌にブランドのプレスが掲載されているのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。メディアへの露出も多いため、アパレル業界の中でも特に花形と言われている職種です。自社ブランドや商品をPRする仕事柄、円滑なコミュニケーションをはかれる人や、自分から何かを発信することが好きな人が向いていると言えるでしょう。

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まとめ

「アパレル」と「ファッション」の違いや、アパレル業界のお仕事についてご紹介しましたが、いかがでしたか?アパレル業界の中にも様々な職種があり、それぞれに重要な役割を担っていることがおわかりいただけたかと思います。今回ご紹介したのはほんの一部の代表的なお仕事のみで、さらに多くの職種が存在します。アパレル業界で働いてみたいという方は、まずはしっかりと情報収集を行い、ご自身の興味や適性にあった仕事を探してみてください。また、未経験では就職が難しい職種もありますので、将来的にどんな仕事がしたいか、ライフプランを思い描いてみてはいかがでしょうか?もし本気で専門職を目指すなら、服飾関係の大学や専門学校に通うという選択肢も必要になるでしょう。自分の強みを活かすことができ、本当に就きたいと思える仕事に巡り会えると良いですね。 

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