2022年11月27日日曜日

西洋古版日本地図一覧 - 1600年代

西洋古版日本地図一覧 - 1600年代
西洋古版日本地図一覧 - 1600年代
https://lib.ouj.ac.jp/gallery/virtual/kochizu/index_1600.html

No.14
オルテリウス, A ( ORTELIUS, Abraham ) 

「 日本島 (IAPONIA INSULA) 」 
10×8(cm) (1598)1603
【解説】: 日本の精巧な初期ミニアチュアで、オルテリウスの世界地図帳のミニアチュア版の1598年の「エピトーム(略図)」に発表された。アントワープのC・プランティンによる出版で、地図はガレが彫った。 この地図は、1595年のオルテリウスの2折判に発表された日本の最初の近代的ヨーロッパの地図に基づいたもので、またポルトガルの地図制作者テイセラの海図に基づいている。 これ以前の地図と異なり、この地図の範囲は日本までに限られており、諸島の3つの主な島のみが表示されている。 これは1603年の珍しい英語文の版で、ロンドンのJ・ノルトンによる印刷である。このライバルとなる「エピトーム」のコイグネット版もまた1603年にロンドンで出版された。スケルトンが正当に指摘しているように、「この2つの小さな本は、英語文のついた最も初期の世界地図帳」なのである。 初期のミニアチュアの重要で稀少な版である。

No.15
ランジェーヌ, B ― ベルティウス, P ( LANGENES, B. - BERTIUS, P. ) 

「 日本 (IAPAN) 」 
13×8.5(cm) (1598)1612
【解説】: この魅力的なミニアチュアの日本地図は、1598年以降、ランジェーヌのポケット地図帳「地理学地図」や、1600年以降、当時はベルティウスの「地理学地図」に発表された。 ベルティウス(1565-1629年)は、P・ファンデンキールおよびJ・ホンディウスとも義理の兄弟である。1618年にフランスのルイ十三世の地理専門家に任命される前、一時はライデンで数学教授を務めたこともあった。 ベルティウスの地図製作上の非常に重要な仕事は、1600年に初めて出版されたポケット地図帳「地理学地図」で、その後ホンディウス、ヴィッシャー、ヤンソンによって、 1650年まで出版が続けられた。ここに収められた地図は、1598年のランジェーヌのオリジナルと同じものである。これは1595年のオルテリウス―テイセラの輪郭を踏襲しているが、朝鮮の南端しか図示していない。海の部分は鮮やかな細かな線が引かれ、装飾には大きな水しぶきをあげる海の怪獣が中央下に描かれている。表題は右下の装飾枠の中に出ている。 この地図は、ドイツのフランクフルトで、H・ロレンツェンにより出版された1612年のドイツ版からのもので、説明文を伴っている。

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