ミャオ族が日本人のルーツ(祖先)?
ミャオ族(苗族)が日本人のルーツ(祖先)ではないか?
そういわれる共通点や理由はいくつかあります。
まず、顔立ちや民族衣装が似ています。
漢族よりも目鼻顔のパーツやバランスが日本人に似ている印象を与えます。
この説もあくまでも1つの説に過ぎません。
しかし日本人に近い食文化や顔立ち、それに服装なども似ている点が挙げられます。
現在の服装は派手な民族衣装です。
古くは和服に良く似た服装をしていたことが知られています。
沖縄の民族衣装や十二単を連想させる色使い、そしてシルエットなどがますます共通点を強く感じさせます。
また、日本人のルーツ説にはミャオ族と日本人の共通点があげられます。
その一つに、ミャオ語と日本語の発音が似ているところにもあります。
ミャオ族は独自のミャオ語というものを使い会話をします。
このミャオ後の発音や雰囲気が日本語に似ているといわれるのも理由の一つです。
極めつけは、ミャオ族の剣で、侍が使用する日本刀に酷似しているのが注目のポイントです。
ミャオ族と日本人を強引に結びつけたり共通点を挙げようと思えば、いくつもでてきます。
他の民族の中にも日本と似ている民族はあるでしょう。
タカ
現地を訪れると、ガイドさんがこのルーツ説を語っていたりします。
そのため、日本国内だけでなく現地でも知られているようですね。
ミャオ族の歴史と文化の動態―中国南部山地民の想像力の変容
ですが、まだまだ推測の域を出ていません。
この民族が主に暮らしている場所は、どこかというと中国貴州省となります。
ルーツ(祖先)の理由と考えられる要素はどれも興味深く今後詳細に検証されていくものと思われます。
なお、ミャオ族という呼び方についてです。
これは初めから自分たちでそう名乗っているわけではないです。
漢民族がこう呼んでいたためで、自称はモンです。
コーション、ムーというミャオ族の下位に使われる名前で呼びます。
本当に日本人のルーツだとしたら、長い時間を掛けて伝わってきたもののロマンがありますね。
こう思うと、もっと日本の文化も愛することができるようになれるのではないでしょうか。
ミャオ族は日本人のルーツとされる共通点は食文化
ミャオ族と日本人のルーツとされる共通点は食文化が似ています。
主食がお米となり、野菜を始めとして肉や魚など幅広いです。
これらを、バランス良く食べるのが特徴です。
また、塩や酢に唐辛子などの味付けが主流です。
面白いのは、お蕎麦を作ったり醤油を使うことです。
これらを使い調理したものを1日3回食べています。
更には発酵された豆、つまり日本人の食卓でおなじみの納豆を食べるのも驚きです。
味噌に似た発酵食品も食べています。
改めてミャオ族は日本人のルーツではと思えるほど食文化があまりに似ているといえるでしょう。
ミャオ族の名前を隠し、字面だけ見れば日本人の食生活そのものなのです。
細かい違いはあるとしてもルーツと考えるのに十分な理由があるわけです。
ちなみにもち米も食べられていて、もち米でもちつきをしてお餅にして食べたり、お正月にお餅食べる習慣もあるとされます。
お餅はおめでたい席で振る舞われる食べ物です。
結婚式やお祭りで目にすることができます。
このように、ミャオ族はルーツといってもおかしくないほど共通点があります。
こうしたことが、日本人の多くの関心を集めています。
調理は漢族の炒め料理や蒸し料理が中心で、魚を油で揚げて食べることもあります。
発酵して作られた鮨に似た料理まであります。
本当に祖先だとしてもおかしくないですし、かなり説得力を感じさせる納得の有力な説の1つです。
ミャオ族と日本人のDNAの共通点
ミャオ族と日本人にルーツといわれる共通するのは、文化だけでなくDNAも当てはまります。
DNAの共通点は染色体で、九州北部に暮らす人が多く持つものと共通していることが分かっています。
長江文明を築き上げた人達は父方のY染色体にO2aとO2bという要素を持ちます。
2つの内の1つO2bは、どういうわけか日本人にのみ発見されているわけです。
これがDNAが共通するというのも理由の1つです。
他の少数民族は同じO系統でも、O2aやO3しか見つかっていないのが気になるところです。
O2bに限れば日本で見つかっています。
ここでもまたミャオ族との共通点が浮かび上がるのも理由の一つです。
タカ
逆にO2aやO3は日本人の間では非常に珍しく、更にミャオ族との繋がりを強く感じさせますね。
Y染色体の種類にはいくつかあって、紐解いていくとルーツやどのようなルートで人々が移動したかが分かります。
日本では樺太から北海道のルートと沖縄から九州のルート。
そして長江南岸から九州に渡ったルートがあるとされています。
日本に渡り広まったルートとしては、現在の北九州あたりが有力とされています。
そこから、稲作を広め伝えたと考えられています。
ミャオ族が暮らす地方は、日本で主流のジャポニカ米の発祥の地です。
タカ
この内の長江南岸ルートが弥生人のルーツです。
日本に稲作を伝えたり、日本文化の元になるものをもたらしたと想像できます。
こうしたことからも、長江文明時代に長江流域のミャオ族(苗族)が日本に渡り祖先として日本に定着したのではないかとの説が有力です。
性格は比較的温和ですが、本気で争う状況になると強いです。
その点も日本人的な気質や性格を思わせます。
ミャオ族(苗族)が日本に渡ってきたのが事実としても時期は大昔のことです。
なので、ルーツ(祖先)といっても現在は掛け離れている部分が多いです。
しかし、遺伝子レベルで共通点が見られるとなると、ミャオ族に親近感を覚えたり何処か似たものや懐かしさが感じられるのが不思議です。
日本人のルーツは、他にもいろいろあり、その中の一つがミャオ族ということなんでしょう。
DNAの共通点は人間だけでなく、実は稲の間でも見つかっています。
それほど2つの民族の間には根底に強い繋がりがあって、切っても切り離せない関係にあります。
理由が乏しければここまで注目が集まることはなかったでしょう。
しかし、似ている部分があまりにも多いので、より詳細かつ正確な検証が待たれます。
遺伝子解析の技術が発展すれば民族の詳しい移動や分裂、混血といった動きが見えてくるはずです。
ミャオ族が日本人のルーツとされる共通点は先祖の儀式
ミャオ族(苗族)と日本人の先祖には、自然災害に対して畏敬の念を抱いたり、シャーマンによる儀式という共通点が存在します。
更に、ミャオ族は先祖代々を大切にします。
また、祖霊や祖先の霊を呼び戻して交流する儀式まであります。
先祖の祭祀を執り行い感謝を捧げます。
こういうところも日本人の性格や文化に良く似ています。
祖先を祭祀する際には、お餅を作りお供えして、発酵された鮨などと一緒にいただきます。
豚料理も振る舞われますから、飲食の点においても日本人との儀式的な共通点が見受けられます。
日本お盆は祖先の魂を呼び戻します。
これには古来から伝わる祖霊信仰にルーツがあります。
正確には仏教と融合したものです。
魂をお迎えしてお祭りを開き、精神的な交流を済ませて再び日常へと戻ります。
1年に1回、特別な機会を設けて魂を呼び戻したり交流を深めるのはミャオ族(苗族)が守り続けている宗教的、民族的文化と共通します。
ミャオ族と日本人は、精神面においても共通点があります。
実際に執り行われている儀式がその証明です。
宗教的なもの以外の共通点が多く、文化的に似ているイメージが強いです。
ですが、宗教や内面もかなり類似しているといえます。
ノンニュウの行事もあり、これはお正月に執り行われるもので、神話にちなみ祖先や亡くなった人の霊を祀ったり、魂の故郷があるとされる東方に送り出すのが特徴です。
これもまたお盆に似ています。
時期的には大きく異なるものの、内容的には共通点がイメージを連想させます。
刺繍や工芸品に宝飾品などを手掛けてきています。
2つの民族の人達は大昔から指先が器用で何でもこなします。
そういうところにも長い間共通する部分があるわけです。
タカ
全体的に見れば違っていても、細部は良く似ていて親近感を覚えさせる。
こういったところが面白さを感じさせるポイントとなります。
宗教面や精神性まで似ていますから、切り離して考える方が難しいです。
ミャオ族が日本人のルーツとされる共通点は崇拝の対象が似ている
ミャオ族は少数派ながらも独自の文化を持っていて日々の幸せに感謝したり平和に暮らしています。
さらに考え方や振る舞いさえも日本人を思わせます。
ここまで共通点が多ければルーツと考えるなという方が難しいです。
どこを取っても苗族と似ているように思えてきますね。
全てのものに魂などが宿るという考え方は、まさに八百万の神(やおろずのかみ)に通じるものです。
あるいは生命が宿ると信じられていることも日本の
八百万の神の考えに似ています。
身の回りにある自然のものに対して特別な感情を持ったり崇拝して祭祀を執り行うのも日本人的です。
特に自然を対象とした崇拝が主流で、木々や岩山に川と、泉なども崇拝されることがあります。
食事も生活習慣も日本人と良く似ています。
小さな違いはあるにしても、日本の文化のルーツになっていると考えるのが自然です。
似ているといえば伝承の神話も似ていて、日本神話を思わせる雰囲気をまといます。
日本においても、古くから自然崇拝を行っていたり、先祖に祈りを捧げてきました。
今でこそ外から他の宗教が流入したことで、仏教やキリスト教なども広まり定着しています。
ただ、日本の昔ながらの儀式に限定すると?
やはり、ミャオ族との間には自然や先祖を敬い、平和や豊穣を願ってきた歴史があることが分かります。
ミャオ族の祭りの姉妹飯(しまいはん)節はバレンタインデー?
ミャオ族には、例年旧暦の毎年旧暦の3月15日前後に行なわれる伝統行事があります。
この伝統行事が、姉妹飯(しまいはん)節というお祭りが施洞です。
姉妹飯節は、「恋の祭り」ともいわれるミャオ族の若い女性と男性のお祭なんです。
このお祭りの意味は、女性が恋の相手を求め男性にプレゼントを渡すというものです。
姉妹飯節にある姉妹とは若い女の人のことを差します。
女性たちは銀の冠(銀装)や刺繍の入っている長いの赤いスカートといった昔ながらの民族衣装に身を包み、恋愛相手を求めます。
こうした、ういういしい女性陣が色づけした餅米を配ることで、それぞれの気持ちを明かします。
男性陣は、その餅米をお目当ての女性を元へ行き、餅米をもらってきます。
ということは、日本でいうバレンタインデーみたいなものなんでしょうか?
このとき、男性陣はもち米と一緒に何が入っているか?
それで女性の気持ちを知ることができるという仕組みです。
箸なら結婚する心構えがあるニンニクだとお断りということらしいです。
しかし、これには他にも色や品の違いといったのものとかいろいろな説があるようです。
こうして若者たちは、姉妹飯節に恋人や将来の結婚相手を探すのです。
その風習がこのお祭りのいわれです。
この祭の由来は、若い女性が結婚相手を探すためのものです。
遠くの村から若い男の人に足を運んでもらおうと始められました。
愛の告白とはまさにこれは、チャオ族のバレンタインデーといっても過言ではないかも知れませんね。
ミャオ族が日本人のルーツ|まとめ
ミャオ族が日本人のルーツとDNAや祖先の儀式の共通点やその理由も検証していきます。
ミャオ族(苗族)が一説ではこの民族が日本人のルーツではといわれています。
ミャオ族とはその多くが中国で暮らす少数民族です。
総人口約1100万人とされ中国国内での人口は約894万となります。
この民族が日本人のルーツ(祖先)ではという説が出てきた理由はどこに何にあるのでしょう?
ならば、DNAや祖先の儀式などには、共通点がはたしてあるのか!
祖先の儀式やDNAを紐解いていくことによって、共通点も検証することでミャオ族と日本の接点が見えてくるはずです。
ミャオ族自体はモン族を名乗っています。
ですが、こちらはミャオ族(苗族)に属するものなのです。
なので、厳密には異なる範囲を指していることになります。
大切なのは歴史や成り立ち、そして現在の状況を知ることで、広く客観的に理解を深める点にあるといえます。
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