https://www.amazon.co.jp/金曜日ラビは寝坊した-ハヤカワ・ミステリ文庫-19-1-ハリイ・ケメルマン/dp/4150711011/ref=sr_1_6?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=2T7OCW7MVGTSB&keywords=ケメルマン&qid=1687593434&sprefix=ケメルマン%2Caps%2C318&sr=8-6
上位レビュー、対象国: 日本
2015年8月7日に日本でレビュー済み
1964年に始まったラビ・スモール・シリーズの第1弾。本作はケメルマンにとっても最初の長編で、発表当時から評判になり、アメリカの批評家アンソニー・バウチャーには「最近で最も重要な探偵の登場」と賞賛された。バーナード・クロッシングという地方都市のユダヤ人居住区で起こる事件をラビ(ユダヤ教の律法学者)がタルムードで使う論法を応用して解決するという設定は、チェスタートンのブラウン神父に似通う。なにかの事件をきっかけに動揺する地域社会を描くという手法は、アメリカではともかく日本の読者に受けないのではないか、と評論家の植草甚一は考えていたが、私には面白かった。
前半では事件が起こらない。もうじき1年の任期がすむという若いラビ、デーヴィッド・スモールに対して、大多数はもっと威厳のあるラビを迎えたいという状況が描写される。読書家の若いラビは木曜に届いたたくさんの本に読みふけって夜更かしをし、翌朝は寝坊してしまう。そこへ教会の近くで女の絞殺死体が発見され、捜査に応じたラビは自分が容疑者とされているのに気づく…。レポート
前半では事件が起こらない。もうじき1年の任期がすむという若いラビ、デーヴィッド・スモールに対して、大多数はもっと威厳のあるラビを迎えたいという状況が描写される。読書家の若いラビは木曜に届いたたくさんの本に読みふけって夜更かしをし、翌朝は寝坊してしまう。そこへ教会の近くで女の絞殺死体が発見され、捜査に応じたラビは自分が容疑者とされているのに気づく…。
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2015年8月7日に日本でレビュー済み
1964年に始まったラビ・スモール・シリーズの第1弾。本作はケメルマンにとっても最初の長編で、発表当時から評判になり、アメリカの批評家アンソニー・バウチャーには「最近で最も重要な探偵の登場」と賞賛された。バーナード・クロッシングという地方都市のユダヤ人居住区で起こる事件をラビ(ユダヤ教の律法学者)がタルムードで使う論法を応用して解決するという設定は、チェスタートンのブラウン神父に似通う。なにかの事件をきっかけに動揺する地域社会を描くという手法は、アメリカではともかく日本の読者に受けないのではないか、と評論家の植草甚一は考えていたが、私には面白かった。
前半では事件が起こらない。もうじき1年の任期がすむという若いラビ、デーヴィッド・スモールに対して、大多数はもっと威厳のあるラビを迎えたいという状況が描写される。読書家の若いラビは木曜に届いたたくさんの本に読みふけって夜更かしをし、翌朝は寝坊してしまう。そこへ教会の近くで女の絞殺死体が発見され、捜査に応じたラビは自分が容疑者とされているのに気づく…。レポート
前半では事件が起こらない。もうじき1年の任期がすむという若いラビ、デーヴィッド・スモールに対して、大多数はもっと威厳のあるラビを迎えたいという状況が描写される。読書家の若いラビは木曜に届いたたくさんの本に読みふけって夜更かしをし、翌朝は寝坊してしまう。そこへ教会の近くで女の絞殺死体が発見され、捜査に応じたラビは自分が容疑者とされているのに気づく…。
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2006年4月12日に日本でレビュー済み
ユダヤ社会の様々なもめ事を仲裁するラビを「名探偵」に据えることで、本格ミステリで問題になりがちであった「名探偵」が存在する社会的必然を巧みに作品と調和させた、今なお色褪せない名作ミステリ。
本格ミステリとしての素晴らしさに加え、ユダヤ人社会の抱える問題点、ユダヤ教の特徴が活写されているので、異文化を生き生きと描いた小説としても楽しめる。シリーズが進むにつれユダヤ文化の描写に比重が注がれるので、本格に興味を持たない人も是非続刊を読まれることをオススメしたい。レポート
本格ミステリとしての素晴らしさに加え、ユダヤ人社会の抱える問題点、ユダヤ教の特徴が活写されているので、異文化を生き生きと描いた小説としても楽しめる。シリーズが進むにつれユダヤ文化の描写に比重が注がれるので、本格に興味を持たない人も是非続刊を読まれることをオススメしたい。
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2002年11月15日に日本でレビュー済み
短編集「9マイルは遠すぎる」が有名な作者の長編シリーズ第一作です。
ユダヤ教のラビ(ハムラビ法典の専門家、信者同士のトラブルがあったときはハムラビ法典に基づいて解決したり、宗教儀式の進行役を務める)という特殊な職業の主人公が自分が疑われたために事件を解決する物語です。
そう書くとコージーミステリィや派手な作品を想像する方もいるかもしれませんが、正統派です。派手なトリックなどはありませんが読み終えたときはまんまと騙された!といった感じです。
ミステリィとして面白いだけではなくラビという職業についてや、ユダヤ教の風習なども分かって面白いです。
ユダヤ教のラビ(ハムラビ法典の専門家、信者同士のトラブルがあったときはハムラビ法典に基づいて解決したり、宗教儀式の進行役を務める)という特殊な職業の主人公が自分が疑われたために事件を解決する物語です。
そう書くとコージーミステリィや派手な作品を想像する方もいるかもしれませんが、正統派です。派手なトリックなどはありませんが読み終えたときはまんまと騙された!といった感じです。
ミステリィとして面白いだけではなくラビという職業についてや、ユダヤ教の風習なども分かって面白いです。
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