籠神社の綜合的研究 海部 穀成(監修) - 清文堂出版
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A5判
1132ページ
定価 16,000円+税
- ISBN
- 初版年月日
- 2022年4月
- 書店発売日
- 2022年5月20日
- 登録日
- 2022年5月3日
- 最終更新日
- 2022年5月11日
紹介
天橋立の付け根に位置し、雪舟の『天橋立図』にも「丹後国一宮」として登場する元伊勢籠神社。源流と祭神・社名・社格、国宝の系図、縁起書、本殿、仏教との関係、祭祀と芸能、社宝・文化財、『倭姫命世記』、社会・芸術との関わり、文献資料、そして年表や参考文献関連といった側面から分析していく。籠神社の由緒のみならず、多くの亡き碩学の足跡の記念碑、また丹後の地域史としても意義深い。
目次
口 絵
刊行によせて…………籠神社宮司 海部穀成
籠神社の歴史と伝統の深さ…………三橋 健
【対談】籠神社の来し方行く末…………籠神社名誉宮司 海部光彦 神道学者 三橋健
第一章 籠神社の源流と祭神・社名・社格
比沼・比治・比遅・日沼野に関する伝承…………海部穀定
籠神社の主祭神・天火明命…………鈴鹿千代乃
籠神社社名考…………三橋 健
籠神社社格考…………白山芳太郎
第二章 海部氏の系図 ―『海部氏系図』『海部氏勘注系図』―
籠神社蔵『海部氏系図』の書誌的情報を巡って…………宇都宮啓吾
『海部氏系図』の校訂…………田中 卓
籠名神社祝部氏系図…………石村吉甫
海部氏系図の複製と押捺印章の解明…………村田正志
『海部氏系図』の研究…………鈴木正信
海部氏系図 附海部氏勘注系図 …………村田正志
丹後国風土記逸文考 ―その逸文を含む海部氏勘注系図の検討― …………瀧川政次郎
国宝海部氏勘注系図の特質…………藤原茂樹
第三章 籠神社の縁起書 ―『丹後国一宮深秘』―
籠神社蔵『丹後国一宮深秘』の書誌的事項…………横田隆志
籠神社蔵『丹後国一宮深秘』の書誌に関する補記…………宇都宮啓吾
【翻刻】『丹後国一宮深秘』 ―付、智海請文― …………横田隆志
籠神社蔵『丹後国一宮深秘』所引の中世神道説について ―中世社寺における神道説受容の一齣― …………新井大祐
第四章 籠神社の本殿
棟札にみる江戸時代の籠神社の社殿変遷…………吉野健一
丹後一宮の籠神社本殿 ―籠神社の御本殿の特質― …………三浦正幸
第五章 籠神社と仏教関係
天蓋山大谷寺…………黒川文子
籠神社と仏教寺院…………河野 訓
一宮大聖院・智海覚書…………大東敏明
成相寺参詣曼荼羅に描かれた籠神社と「真井社」…………吉野健一
第六章 籠神社の祭祀と芸能
能《真名井原》再考 ―その内容と成立をめぐって― …………小林健二
府中・籠神社葵祭りの芸能…………青盛 透
丹後の赤米(古代米)と一宮籠神社の赤米神事…………安本義正
丹後国一宮籠神社の祭祀・儀礼と神主海部氏 ―中世より近世に至る展開を中心に― …………吉永博彰
豊受大神と海部氏…………海部やをとめ
第七章 籠神社の社宝・文化財
元伊勢籠神社海部宮司家神寶の二漢鏡公開に際して…………瀧川政次郎
海部氏伝世鏡について…………樋口隆康
籠神社の石造師子狛犬…………伊東史朗
神 面…………伊東史朗
神宝各種…………伊東史朗
第八章 籠神社と倭姫命
倭姫命の伝承世界…………中西正幸
海部家秘蔵内宮所伝本『倭姫命世記』の解題…………三橋 健
【翻刻】内宮所伝本『倭姫命世記』…………三橋健・海部やをとめ
第九章 籠神社をめぐる諸問題
天橋立図はいくつあったのか ―籠神社との関係を軸に― …………島尾 新
籠神社所蔵考古資料と周辺の遺跡について…………森島康雄
丹後府中の古代遺跡と国府論…………河森一浩
『丹後國內神名帳』と丹後国分寺…………三橋 健
『丹後國內神名帳』の伝本 ―新出『丹後國內神名帳』の紹介によせて― …………三橋 健
『丹後國內神名帳』と式内社及び国史現在社 ―丹後国を例証として― …………三橋 健
【翻刻】『丹後國內神名帳』…………三橋 健
港町をめぐる ―丹後府中― …………伊藤 太
文政十三年の真名井神社への「おかげ参り」について…………吉野健一
第十章 籠神社の文献資料
籠神社所蔵史料の書誌的検討にあたって…………吹田直子
籠神社蔵『麗気記』の書誌的事項…………横田隆志
コラム 瀧川政次郎博士と籠神社…………島 善高
附 章
史料からみる籠神社通史…………吉野健一
文献等にみる籠神社歴史年表…………吉野健一
籠神社研究の参考文献…………三橋 健
あとがき…………三橋 健
上記内容は本書刊行時のものです。
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