2023年12月13日水曜日

阿波に残る神踊り『十三』の伝承と『イの国』の内緒話 | 古代日本のヒモヅケ文明

阿波に残る神踊り『十三』の伝承と『イの国』の内緒話 | 古代日本のヒモヅケ文明
奈良時代初期(西暦713年)、元明天皇は令制国毎に『風土記』という地誌の編纂を命じた。

同年、「地名は良さそうな二つの漢字に変えろ」という『好字二字化令』が下された 。


『木ノ国』は『紀伊国』に、
『粟ノ国』は『阿波国』に
変えられてしまったのである。

伊豆毛の国の伯母御の宗女
御年十三ならせます
こくちは字とおたしなむ
https://ameblo.jp/noginohi107/entry-12803762070.html

阿波に残る神踊り『十三』の伝承と『イの国』の内緒話 | 古代日本のヒモヅケ文明



https://ameblo.jp/noginohi107/entry-12803762070.html

阿波に残る神踊り『十三』の伝承と『イの国』の内緒話

↑のつづき。

さて、土佐の昔話から『十三』の数字を見出だしたのだが、もちろんこの『十三』は阿波徳島とっても重要なキーワードである。

徳島県徳島市上八万町に鎮座する

『宅宮(えのみや)神社』。

創建年代不詳であり、延喜式神名帳に記載される式内社「意富門麻比売(オオトマヒメ)神社」に比定されている。

そして、

神世七世『大苫邊尊(オオトマベノミコト)』

を祀る全国唯一社。

この情報だけでも、凄い神社だということがわかる。

この宅宮神社には、平安時代の頃から『神踊り』が伝承されている。

県の無形民俗文化財にも指定される『神踊り』は、

五穀豊穣や悪病退散を祈願し、毎年旧暦7月16日に13地区の馬組と称す氏子によって奉納される。

そんな踊りの中に『出雲踊』というものがある。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●出雲踊の歌詞

伊豆毛の国の伯母御の宗女

御年十三ならせます

こくちは字とおたしなむ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

少なくとも千年以上も前から受け継がれてきた踊りの歌詞に、とんでもない秘密が隠されている。

伊豆毛(イヅモ)』とは、島根県の「出雲」のことではない。

かつて、阿波徳島の海岸部にあった

「イの国の面(ツモ)」つまり、

『伊津面(イツモ)国』のこと。

そして、『十三』と『』。

魏志倭人伝には、

卑弥呼亡き後に国は乱れたが、

十三歳の与が王となり、

国は治まった

と書かれているのだ。

もっと詳しく知りたい方は、

敬愛するawa-otokoさんのブログ をご参照下さい。

そう、

この『宅宮神社』には、

一説には、卑弥呼の後継者『壱与』が祀られているとも言われているのだ。

↑でも書いた通り、西の天照『西照神社』の伝承では、『壱与(イヨ)』は伊予(イヨ)国から月読尊に連れてこられた13歳の巫女。

阿波の卑弥呼がアマテラス(内宮)だとするならば、

西からやってきた『壱与(臺與)』は

西のアマテラス(外宮)ということである。


『邪馬台国』を「ヤマタイコク」と読むのは誤りであり、後付けで「台」の字を当てはめてしまった為だと思われる。

本来は『邪馬国(ヤマトコク)』。

また、「」は「一」や「壱」と同じ

数字の「1」を意味する漢字である為、

邪馬国(ヤマコク)』と読む研究者もいらっしゃったようだ。

どちらにせよ、阿波は「イの国」であり、

邪馬壹国が阿波徳島にあった証拠のひとつなのではなかろうか。

『倭』とは本来「ヤマト」とは読まず、

『倭(イ)』と読む。


さてさて、ではなぜ阿波徳島が

『倭(イ)の国』なのか…とされる根拠をもう少し。

徳島県と和歌山県の間の海は『紀伊水道』。

和歌山県は『紀(キ)ノ国』であり、

徳島県が『伊(イ)ノ国』だった為に

その間の海が『紀伊水道』なのである。

さらに、徳島県周辺には「イ」のつく地名が点在する。

例えば、徳島市のシンボル『眉山』は、

その昔『以(イ)ノ山』と呼ばれていたり。。

徳島県が『イの国』であった証拠は、下記の地図を見れば、一目瞭然である↓

「猪ノ鼻」の「」は、

ハナから信用しない」や「出バナを挫く」などと言うように、物事の最初を意味する「端(ハナ)」のことである。

「鼻」のつく地名は、その国の「端っこ」のことなのだ。

※岬に「鼻」のつく地名が多くみつかるのは、こういう理由なのです。

つまり、「猪ノ鼻」は「イの国の端」意味。

さらに、「猪ノ頭」の地名が

徳島県山間部の神山町に一ヶ所、

美馬市小屋平に二ヶ所あり、

吉野川市に「井頭」の地名がある。

「頭」は国の中央を意味する。

つまり、

その国の中心地『神(王)の座す場所』。

大祓祝詞にはこうある。

~~~~~~~~~~~~~

伊頭(イツ)の千別きに千別きて

天降し依さし奉りき

~~~~~~~~~~~~~



伊頭(イツ)」は徳島県山間部の

「井頭(イノガシラ)」のこと。

神が、山の上からかき別けてかき別けて、

海岸部の「伊津面」に降臨したことが記されている。

「伊津面(イツモ)」とは「出雲」。

つまり、「井頭」の地名が残る場所こそが…

『高天原』だったのである❗

そして、『鼻』から生まれた神と言えば…

『スサノオ』しかいない。


国生み神話では、イザナギイザナミは

最初に『淡道之穂之狭別島』を生み、

次に『伊予之二名島』を生んだ。

これは『伊(イ)の国』と『予(ヨ)の国』という

「二つの名のある島」を意味していると考えられる。

※そもそも、最初に生んだ『淡道之穂之狭別島』は『淡路島』のことだと言われており、

その意味は「アワへの路」であり、

『阿波国』がメインだったことが示されている。

奈良時代初期(西暦713年)、元明天皇は令制国毎に『風土記』という地誌の編纂を命じた。

同年、「地名は良さそうな二つの漢字に変えろ」という『好字二字化令』が下された 。


『木ノ国』は『紀伊国』に、

『粟ノ国』は『阿波国』に

変えられてしまったのである。



ちなみに、全国の風土記の中で、



なぜか、




『阿波国風土記』だけが禁書になっているんですよ皆さん❗




つづく。



ではまた❗


参考資料↓




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大きな港の壹與を祀る神社(宅宮神社)

宅宮神社(えのみやじんじゃ)

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徳島市上八万町上中筋に鎮座し、創祀年代不詳となっています。

そして「延喜式神名帳阿波国名方郡の「意富門麻比売神社(おおとまひめじんじゃ)」式内社)に比定されています。

余談ですがこの「意富門麻比賣」の神社名の中の文字から昔の地形を垣間見ることができます。

 

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「意富(オホ)」は「大(オオ)」を意味し、「門麻(トマ)」は「泊(トマリ)港」を意味します。

 

よって「八萬津(現在の上八万町)」を祀る神であり、昔は「大きな港」であったことを指しています。

そして「宅宮神社」は全国で唯一、大苫邊尊(おおとまべのみこと)を祀る神社でもあるんです。

祭神が大苫邊尊(おおとまべのみこと)であるというのももちろん興味深いのですが、まだまだ凄い伝承があります。

 

この神社は天照大神卑弥呼)の次に治世したといわれる壱与(いよ)を祀っているとも伝えられている。

宅宮神社には平安朝の末頃から始められたと伝えられる神踊りが伝承されています。

五穀豊穣、悪病退散を祈願して毎年旧暦7月16日に氏子13馬組によって古式豊かに奉納され、踊り歌は12種 (御神踊、出雲踊、伯母踊、住吉踊、駿河踊、汐汲、博多踊、燕踊、鐘巻踊、忍び踊,赤黄踊、清水踊)があります。
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(☝︎写真はネットからお借りしました)

このように12種類の歌がありますが、伝承により歌詞に変化するために原本は不明となっています。

 

その中から先の見出しのヒントが含まれているかもしれない【出雲踊】の歌詞を見てみましょう。

伊豆毛の国の伯母御の宗女、御年十三ならせます、こくちは壱字とおたしなむ

重要な部分として出雲踊りの歌詞は

魏志倭人伝」に卑彌呼宗女壹與年十三 (卑弥呼の宗女の壱与という十三歳を王とし、国は治まった)と記載されている内容に符号する歌詞と云われているんです。

このような歌詞が千数百年以上続く神踊りの歌の中に含まれているのはひじょうに素晴らしいことです。

そして阿波に邪馬壹国があったという証拠の一角になるのではないでしょうか。

そして現在宅宮神社の位置から南側の山周辺にもともとは鎮座していたらしく、その背後には古墳もあったそうです。

それが壱与の陵墓であったとしたらどうでしょう。

最後に宅宮神社の神踊りの一つ、【御神踊】 で爽やかに締めたいと思いますw

神風や玉吹きおろす神風や、悪魔を払う伊勢の神風
御幣とる手の間の内の神風や、悪魔を払う伊勢の神風
榊葉に木綿紙垂付けて、打払えば、身には穢の霧雲なし
踊らいのー踊らいのー〜桜踊りは人踊り
難波津に咲くやこの花冬ごもり、今を春辺とさくやこの花
踊らいのー踊らいのー〜桜踊りは人踊り
桜木をくだいて見れば花もなし、花の種をば春やもてくる
踊らいのー踊らいのー〜桜踊りは人踊り
桜咲く遠山鳥のしだれ尾の、長々しくもあかね色かな
踊らいのー踊らいのー〜桜踊りは人踊り


 

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