庄・蔵本遺跡
しょう・くらもといせき
所在地
徳島県徳島市庄町
キーワード
徳島を代表する弥生時代の集落遺跡
概要
徳島市のシンボル的な山である眉山の北麓に営まれた弥生時代以降の複合遺跡。鮎喰川などによって形成された沖積地上に立地している。現在まで徳島県教育委員会と徳島大学埋蔵文化財調査室により、約20次にわたる発掘調査が実施されている。
大量の土器や石器とともに朱加工用の石杵(いしぎね)の出土も注目されるが、とりわけ貴重な遺物に木製品が挙げられる。腰掛・鋤(すき)や鍬(くわ)などの農耕具・匙(さじ)・籠(かご)・敷物(しきもの)・人物像を刻んだ板状木製品(木偶)・剣形木製品などが原形を保った状態で出土している。
これらの木製品は、環濠や灌漑用水路、河道などの水分が豊富な遺構から出土しており、土中で失われることなく保存されていた
問い合わせ先
徳島大学埋蔵文化財調査室
参考文献
徳島大学埋蔵文化財調査室「庄・蔵本遺跡1」1998年
徳島県教育委員会・徳島大学埋蔵文化財調査室「庄(庄・蔵本)遺跡」2005年
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