ヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品についての豆知識-ヴェルサイユには豪華な美術品が沢山
フランス観光では絶対訪れたいヴェルサイユ宮殿。豪華な部屋の数々が美しく、多くの肖像画や有名な絵画が展示されている宮殿です。そんなヴェルサイユ宮殿で、もう一つ欠かすことができないのが天井画です。
今回はヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品をご紹介したいと思います。
- ヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品
- ヴェルサイユ宮殿の天井画紹介
- 『三位一体』-王室礼拝堂
- 『ヘラクレスの神格化』-ヘラクレスの間
- 『神々と強大国を従わせるヴィーナス』-ヴィーナスの間
- 『太陽神アポロンの太陽の戦車』-アポロンの間
- 『太陽王の栄光と歴史』-鏡の間
- ヴェルサイユ宮殿の調度品
- ヴェルサイユ宮殿の至る所に椅子の展示が
- ヴェルサイユ宮殿の東洋風調度品
- 終わりに
ヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品
ヴェルサイユを彩る美しい調度品と天井画。特に有名なものは王室礼拝堂の『三位一体』、ヘラクレスの間の『ヘラクレスの神格化』などの天井画と、ナポレオンが使用したといわれている玉座。
本記事では豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿を彩る天井画と調度品をご紹介します。
ヴェルサイユ宮殿の天井画紹介
ヴェルサイユ宮殿は豪華な内装やシャンデリアと並んで、天井画が素晴らしい宮殿です。聖書や神話が主題の天井画が多く、その迫力と美しさに息を呑みます。
『三位一体』-王室礼拝堂
始めにご紹介する天井画は王室礼拝堂の天井画『三位一体』。三位一体はキリスト教の概念で、多くの宗派でも共有されている考え方です。
この三位一体とは、父なる神、子なるイエス(キリスト)、そして精霊が一体(一つのもの)であるという考え方のことを言います。
ちなみにこの三位一体の考え方は旧約聖書、新約聖書にも明記されていないそう。同じく唯一神を信仰するユダヤ教、イスラム教はこの三位一体考え方は有していません。
『ヘラクレスの神格化』-ヘラクレスの間
ヘラクレスの間では、ルモンヌによる『ヘラクレスの神格化』の天井画を鑑賞することができます。
ヘラクレスは、ゼウス(神)とアンフィトリュオンの妻アルクメネ(人間)との子どもで、神と人間の血を引く人物です。
ゼウスは、ある日アルクメネに一目ぼれしてしまいアンフィトリュオンが戦争で居ない間に彼に扮してアルクメネの前に現れ一夜を共にします。そしてアルクメネが身ごもったのがヘラクレスでした。
夫ゼウスに浮気されたゼウスの妻ヘラはその怒りの矛先をヘラクレスへと向けます。そしてある日、ヘラクレスの正気を失わせ、彼の子ども2人を火の中に投げ込ませてしまったのです。
深く後悔したヘラクレスが神の神託を仰ぐと、神から3つの神託を得ます。
①ミケーネ王エウリュステウスに使える
②彼に課される12の難行を果たす
③すると神々の仲間入りをする
その後ヘラクレスは①、②を成し遂げ、死する時、神々の仲間入り(ヘラクレスの神格化)することとなりました。
※ギリシャ神話を知るならこちら
※ギリシャ神話のあらすじはこちら
『神々と強大国を従わせるヴィーナス』-ヴィーナスの間
ヴィーナスの間にはウァッス作の『神々と強大国を従わせるヴィーナス』があります。ヴィーナスは愛欲と美の女神。キューピットの母でもあります。
※ヴィーナスのお話はこちら
『太陽神アポロンの太陽の戦車』-アポロンの間
ラフォッス作の天井画『太陽神アポロンの太陽の戦車』をアポロンの間では鑑賞することができます。
アポロンは原初の世界を支配していた大地母神ガイアの子どもたちティタン神族を滅ぼした、オリュンポス12神の中の1人。オリュンポス神族の中で最も美しい神といわれています。芸術、医学、予言などを司り、父ゼウスから与えられた弓矢と竪琴がアトリビュート(標準装備)です。
黄金の馬車に乗って空を駆け巡りるとされており、こちらの絵も馬車に乗っています。アポロンはゼウスとレトの子で、双子の妹(姉?)アルテミスや、腹違いの兄弟ヘラクレスやヘルメス、ディオニュソスなどと親類であり、その中で最も強く父ゼウスの栄光を受け継いでいます。
※アポロンの物語はこちら
『太陽王の栄光と歴史』-鏡の間
シャルル・ル・ブラン作『太陽王の栄光と歴史』。太陽王と呼ばれた類14世の栄華を描いた作品です。
※ギリシャ神話の神様一覧はこちら
ヴェルサイユ宮殿の調度品
ヴェルサイユ宮殿には素晴らしい調度品も沢山展示されています。ここでは椅子とアジアンテイストの調度品に焦点を当ててご紹介します。
ヴェルサイユ宮殿の至る所に椅子の展示が
ヴェルサイユ宮殿では沢山の椅子を見ることができます。
こちらはヴィーナスの間の椅子。
続いてマルスの間の椅子。
鏡の間の椅子。こちらは御輿ののようなものでしょうか。
そして戴冠の間の椅子。こちらはナポレオンの玉座です。
ヴェルサイユ宮殿の東洋風調度品
続いて、ヴェルサイユ宮殿の東洋風の調度品をご紹介。
こちらは王の寝室にある東洋風の屏風。 煌びやかな感じではないですが、とても美しい屏風でした。
そして東洋風の置物。確か、マルスの間にあったものだと思います。このような展示を見ると、東洋も西洋も昔から互いに関わりあっていたのだなと感慨深くなります。
終わりに
今回はヴェルサイユ宮殿の美しい天井画そして調度品のご紹介を行いました。いかがだったでしょうか。ヴェルサイユ宮殿は豪華な内装も、美しい絵画も、調度品も全てを楽しむことができる宮殿ですので、是非ヴェルサイユ宮殿で贅沢な時間を堪能してみてください。
※ヴェルサイユ宮殿の各部屋の紹介はこちら
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