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https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000270148
質問 (Question) | 蹴鞠をしている人が「アリアリ」「ヤア」等と、かけ声をかけているのを見た。かけ声には意味があるのか? | |||||||
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回答 (Answer) | 『日本の蹴鞠』(①)pp.68-69「請声(こいこえ)」の節によると、かけ声は基本的に「あり」「やあ」「おう」の三種類で、最初に鞠を蹴り始める時、鞠がゆっくり飛んで来た時、急に来た時、複数のかけ声が重なる場合等、状況に応じて使いわけることが書かれている。 蹴鞠保存会『蹴鞠』(②)p.6によると、鞠を蹴る時には「アリ」「ヤア」「オウ」と、かけ声をかけながら蹴る。「アリ」「ヤア」「オウ」は、それぞれ鞠の精「夏安林」「春楊花」「秋園」を指しており、その名を呼びながら、鞠が続くことを願って蹴る。かけ声は鞠の受け渡しの合図でもあることが書かれている。 『蹴鞠の研究:公家鞠の成立』(③)のp.24にも①と同様の記述があり、声をかけることは鞠の精の助けを求める意味を持ち、「鞠を乞(こ)ふ」とも言うことが書かれている。 前述の資料①のpp.89-94「蹴鞠の神様」の節には、蹴鞠の達人であった藤原成通(なりみち、1097-1162)の前に、「夏安林(げあんりん)」「春楊花(しゅんやうか)」「秋園(しゅうおん)」という三人の鞠の精が現れたことが記されている。鞠の精は、3~4歳くらいの子供で、顔は人、手と足と体は猿であったという。 | |||||||
回答プロセス (Answering process) | 当館の蔵書検索システムでキーワード「蹴鞠」で検索し、出てきた『日本の蹴鞠』(①)、『蹴鞠』(②)、『蹴鞠の研究:公家鞠の成立』(③)に、蹴鞠のかけ声に関する記述があるのを見つけた。 | |||||||
事前調査事項 (Preliminary research) | ||||||||
NDC |
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参考資料 (Reference materials) |
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キーワード (Keywords) |
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