四国霊場88番札所 結願の寺 大窪寺 空海の暗号と暗示 ①
四国霊場八十八番札所 大窪寺
結願の寺 四国霊場の最終点 こちらを目指して遍路は長い旅に出ます。
古代史研究家 大杉博氏はこちらにも巧妙な空海の暗号と暗示があるといいます。
霊場の最終地点ですからやはり意味のある場所として選ばれているはずです。
この寺は空海ではなく行基が開設した寺として知られます。
しかし、空海の伝説もちゃんと残っています。
空海の修行した場所が下の地図にあります。
香川 五剣山 大窪寺 徳島 大滝寺 高知 禅師峰寺 室戸岬 御厨人窟の五ヶ所で
修行したとされる。
高知市の禅師峰寺と五台山竹林寺は前回ご紹介しました。
どちらも遠くに剣山を拝することができます。
今回のテーマの大窪寺以外で香川では五剣山 徳島県では大滝寺でも修行したと伝われます。
大滝寺も行基が開基しました。その後 空海が修行の地に選んだといいます。
大窪寺 背景の山が女体山
大窪寺から裏山を800mほど歩いた場所に奥の院があります。こちらに洞窟があり空海の修行の地と言われます。
大窪寺から女体山までの途中に祠があり山の頂上付近です。
大窪寺と奥の院の位置関係 国土地理院 Gloveより
大窪寺から30分ほど登ると奥の院に到着します。奥の院の祠を 胎蔵峯寺と呼んでいます。
女体山の中腹の胎蔵峯寺 空海の暗号のようです。
大杉博氏は
すなわち、こうである。第八十八番大窪寺の奥の院とは、四国八十八カ所を巡拝した者に、
最後に大和朝廷の聖地を遙かに拝ませる場所であるとともに、友内山(高千穂)や剣山(高天原の中心)が
尊い山であることを暗示する場所だったのである。
かつて空海はここで、剣山を眺めながら、「虚空蔵聞持法を行じたはずである。剣山地に鎮まっている神々に、
日本民族の安泰を祈ったものと思われる。
あとで私は、この奥の院の寺号が「胎蔵峯寺」であることを知った。「胎蔵峯」とは「峯を胎
蔵(含有)している」という意味である。それは、この奥の院から眺める視界のなかに、尊い峯
が含まれていることを暗示している。「胎蔵峯寺」という寺号も空海がつけたものである。この
寺号もまた、私の推理にぴったり一致するではないか。
と語っています。
この奥の院から眺めることのできる景色を地形ソフト カシミールにてシュミレーションした画像がこちら。
大窪寺より200mほど標高を高くして見ました。
山岳ソフト カシミール
画像のように穴吹町の高越山 剣山 友内山=高千穂など天孫降臨の山々を拝することができます。
拡大画面がこちら。
やはり四国霊場の最後の札所でも空海は修行しており、剣山を拝することのできるように慈愛のある暗号と暗示を
残していました。
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