2022年5月25日水曜日

レイライン3 アマテラス・サーガ: 失われた卑弥呼の金印を探せ! 失われた秘剣 榊正志


 我が国の国宝『漢委奴国王金印』が、何者かの手によって福岡市博物館から盗み出された。考古学者・桜井哲子は、その場に居合わせたことから、その犯行が中国共産党の手によって画策されたことを知る。その裏には中国共産党の領土的野心があり、過去、金印を与えた国は属国であったとみなし、返還しない場合は金印が与えられた倭のクニは中国の領土であったという論理を持ち出してきた。もう一つの金印邪馬台国の卑弥呼が持つ『親魏倭王金印』の所在を巡って、日中の壮絶な捜索戦が開始される。先に見つけ出して、領土であったという証拠を日本に突きつけたい中国と、哲子の推理の戦いが繰り広げられる。
 しかし、中国共産党は切れ者の哲子を恐れ、一人娘・ナオを誘拐する。脅迫状には「金印の捜索をやめろ」と書かれている。だが、哲子は我が国考古学の名誉のために命を懸けて捜索を継続し、娘の救出は夫であり刑事・進藤志郎に託す。ところが娘は先天性の難病を患っているため、特殊な薬を与えなければ死んでしまう。与えられた時間は一週間しかない。さらに共産党は哲子をつけ狙う狙撃手まで送り込んでくるのだ。哲子は、これほどの障害を乗り越えて卑弥呼の金印を見つけることができるのか。
 そして、邪馬台国はどこにあったのか?
 金印はどこにあるというのか?
 それらの問いに、現代の日本の考古学はまだ、回答を見いだせていない。
 金印を見つけるためには、邪馬台国の場所を知らなければならない。哲子は、『古事記』や『日本書紀』に書かれている"地形的特徴"に着目し、その特徴を満たす場所を次々と特定していき、邪馬台国に肉薄する!

0 件のコメント:

コメントを投稿