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山本太郎さんが凄いのは、
曲のブレイク(ドラムのない部分)や
展開部では
コールを止めて
単独のスピーチに
移行するんですよね。
そして、
ドラムが戻って来たり、
曲がレスポンスし易い部分に戻ると
再びコールを始めるんです。
デモでDJ
昨日
渋谷の増税反対デモ
(れいわ新選組主催)で
DJをしました。
今まで
デモに
何回も
参加した事はあるし、
官邸前に組まれた
DJブースで
インストの
ディスコをかけながら
スピーチした事もあるけれど
サウンドカーの上で
DJをするのは初めて。
僕のかける曲で
果たして
参加者の皆さんが
コール&レスポンス
出来るのかな?
いや
そもそも
何をかけたらいいんかな?
と
かなり悩みましたね。
事前に
これまでの
デモの映像を何本か
チェックしたのですが
山本太郎さんのコールは
かなりアッパーな曲が多く、
僕で大丈夫なのかな?
という不安も。
どちらかと言うと
パンクや
ロックに多い?
テンポなので
僕の得意分野ではないんです。
ドラムンベースなら
このテンポあるかな?
でも
太郎さん
ドラムンベースで
コール出来るのかな?
DJと
コール&レスポンスでも
ハードルが高いのに
ここの所
久しくかけていない
ドラムンベースで
自分らしさが
出せるのかな?
と
ますます
不安が募ります・・・。
今回
僕にお声掛け頂いたのは
れいわ新選組の
岡田てつおさん。
基本、
お好きなものを
かけて頂いて構いませんと。
代表がコールにやって来たら
BPM(曲の速さの単位)
130くらいの曲を
お願いしますと
シンプルな連絡でした。
実はこの岡田さん
プロデューサー的に
これまでも僕を起用し
様々なチャレンジを試みて
来た影の仕掛け人なんです。
風営法改正の為に
Alex From Tokyoと一緒に
Theo Parrish
Gilles Peterson
Laurent Garnier
Dimitri From Parisらと共に
連名で
総理大臣への要望書を発表した
憲政会館での
Zeebraとのトークイベントも、
渋谷駅前で
オーサカ=モノレール、
shing02、
Pusim、
ROOT SOUL、
堀越昭宏、
Broken Sport、
Tomoki Sandersらが
参加してくれた
World Peace Festival
も
岡田さんの尽力なしには
実現出来なかったのです。
果たして
岡田さんの僕の抜擢は
吉と出るのか?
それとも
凶と出るのか・・・。
で、
選曲解説です。
(軽トラで出番を待つ筆者)
昨日、
BPM130の曲も用意したので
BPM125位から
スタートするか
など
直前まで色々考えたんですが
結局、
いつも通りに
やるしかないなと
開き直って
1曲目に
選択したのは
ChicのGood Times。
これ、
今から皆で
楽しい時間を過ごそうね
という
メッセージでもあったんですが
選択したのには
もう一つ理由がありまして・・・。
デモって、
言葉が必要じゃないですか?
よって、
Good Timesの歌部分は
かけない訳です。
イントロ(前奏)を
ループ(反復)すれば
その上で
コール&レスポンスがし易くなる。
音楽と言葉。
これ
Hip Hop/Rapですよね?
さすがに
揺れの激しい
軽トラの上に
ターンテーブルはなくて
CDJでのプレイだったんですが、
要するに
僕がやったイントロのループは
アナログ盤の
二枚使いみたいなもんです。
だから
Good Timesだったのです。
そう、
Good Timesのベースを引用した
Sugerhill Gangが発想のヒント。
で
どうなったか?
こうなりました!
M-floの☆Taku Takahashi君が
Twitterで反応してくれてましたね。
"もしくはラップだから、
Anti-Taxation's Delightとか"と。
キッズも参加してくれました。
そりゃ
ただでさえそんなに多くない
お小遣いの10%は痛いですよね?
そして、
このベースラインから導かれた二曲目が
Queenの
Another One Bites The Dust。
Chicに影響を受けたと言われる
この曲も数多くの
Hip Hop系アーティストに
サンプリングされています。
私の好きな名曲を
デモに使うな!
というご批判を
頂いたりしたんですが
名曲/有名曲を
流す事によって
デモの参加者の気分も
上がるでしょうし、
沿道の皆さんにも
関心を持って
頂けるのではないでしょうか?
しかも!
こちらにも選択の別理由が...
邦題、
地獄へ道連れ
じゃないですか?
交付金に
目が眩んだ
地方の首長のせいで
原発事故が起こったら
反対していた人まで
巻き添えくらいますよね?
(僕は原発の
半径60km以内に住んでいます)
正に
地獄へ道連れ・・・。
え、
脱原発のデモじゃない?
ですよね(苦笑)。
参考までに
原題
Another One Bites The Dustは、
一人一人が倒れ
砂埃を食べているように見える・・・。
という意味です。
まさに、
増税に次ぐ増税で
一人一人が倒れかねない状況でしょ?
原発政策同様、
間違ったリーダーの選択、
他人を犠牲にしても
一部の人の利益を優先する
この国のやり方に
Noを突きつける
デモに使うには悪くない選択かなと
(参考までに歌詞は
また一人
次から次へと
銃弾に倒れて行くという
描写があるので
反戦デモにも使えるかもしれません)。
こちらはこんな感じに。
最初の二曲、
延々とループしていたので
一時間のデモなのに半分近く経過。
たった二曲で!
なので、
もうちょっと早めに
曲を変えて行った方がいいかな?
と思い
公園通りのパルコ前位から
Mixしていったのがこれ。
渋谷ってアップタウンですよね?
この街で
騒ごう!
楽しもう!
みんな
イケてるし
ホットだよ
という僕からのメッセージ。
但し、
オリジナル・ヴァージョンの
イントロをループするんじゃなくて
歌のない
こちらをかけました。
さすがに
Uptown Funkは
有名曲だけあって
沿道の反応も良く
海外から来たと思しき
観光客?の人達が
動画撮りまくってましたね。
道端で
踊り出す
カップルや
若者達も!
でも僕、
動画撮る余裕なくて・・・。
何とこの曲で
僕は窮地に・・・。
歌が入ってないものの
管楽器でメロディーを
なぞってあるので
その部分が
コール&レスポンスとぶつかると
あまり気持ち良くない・・・。
デモの参加者の方も
違和感を持たれたのか
テンションが急降下・・・。
ま、マズい!
騒ごう!
楽しもう!!
という曲なのに・・・。
僕の後方に続く
参加者の頭上に
?マークが見えるようでした。
機転を利かせて
ベースだけ(バリトンサックス?)
の部分をループ(反復)。
何とかコールに
勢いが戻って来ました。
公園通りを下り切って
渋谷駅に南下して行く過程で
僕はループを解除し
再び曲を
丸っとかける決断を下します。
何故なら
人がどんどん増えて行くので
Uptown Funkの認知度を使って
群衆の注意を引く為です。
勢いを戻した
コール&レスポンスが
失速しない事を信じて!
二度目は大丈夫でした!!
で、
ガード下を超えた所で
山本太郎さんが合流。
僕は彼に
「もっとテンポ上げられますよ」
って言ったんですが、
「いや、このままで行って下さい。
お好きな感じでやって下さい」
と
仰って頂きました。
デモのコールをリードする代表とは、
打ち合わせはあるのですか?
という質問をTwitterで頂いたんですが、
全くなかったです(笑)
彼は、即興での参加でした。
ここで
僕は
再度
ChicのGood Timesを選択。
原点回帰?
初心に戻る?
いや違うな。
リセット?
ま、
デモが始まった時の状態に
一旦戻して
そこから
エンディングへ向けて
再構築しようかなと。
しばらく
Good Timesを聴き込み、
何度も頷いて
テンポとリズムを確認する
山本太郎さん。
軽トラには上がらず、
敢えて皆さんと一緒に歩いてましたね。
そして、
僭越ながら自分の曲を挿入。
Kyoto Jazz Sextetの
Misson(Jaxx Madicine Remix)です。
オリジナル・ヴァージョンは
僕の初めてのメッセージ・アルバム
『Unity』に収録されています。
この曲で、明治通りを北上。
山本太郎さんが凄いのは、
曲のブレイク(ドラムのない部分)や
展開部では
コールを止めて
単独のスピーチに
移行するんですよね。
そして、
ドラムが戻って来たり、
曲がレスポンスし易い部分に戻ると
再びコールを始めるんです。
実に音楽的というか
コール&レスポンスを
熟知した上で
音楽の構造を
即座に理解出来る人のみが
成せるた匠の技ですね。
ラストは、
Kyoto Jazz Sextetが
神戸のフェスで
共演させて貰った事もある
Detroitの音楽集団、
Underground Resistanceが
Galaxy 2 Galaxy名義で発表した
Timelineを!
URと山本太郎。
意外?
いや、
ありだと思いますよ。
こちらのリンクを見て頂くと
僕が共演歴があるからだけでなく
何故この曲をかけたのか?
何故山本太郎とありなのか?
その理由がお判りになるかと。
僕はこの組み合わせを、
確信犯的に拡散しました。
よく観て頂きたいんですが、
バスドラが入るところでコール、
抜けるところでレスポンス。
音楽と言葉がシンクロし、
デモとDJが一体化!
これぞ
デモの新しい形‼︎
山本太郎、天才か。
いやぁ、
本当に素晴らしい夕べでした。
この先、
また行われるであろうデモの
モデルケースになるといいですね。
関係者、参加者の皆さん
お疲れ様でした。
そして
お声掛け頂き
ありがとうございました。
という訳で
選曲の自己解説、
いかがだったでしょうか?
東京へ向かう新幹線の中で
1時間半分の曲を準備しましたが、
かける曲と
曲順は
全て
クラブプレイ同様
現場で
即興で
決定しました。
初めてのデモでのDJ。
僕の事を
知っている人がいて嬉しかったですし、
僕の事を知らなくて
楽しんでくれた人もいて
嬉しかったです。
https://x.com/ichiki_817/status/1708053874576371847?s=20
https://x.com/ichiki_817/status/1708053871044723144?s=20
日本人だけじゃなくて
色々な国の人がノッてくれて
嬉しかったし、
かけた曲の意図を
理解してくれた人もいて
嬉しかったです。
そして何よりも
今は
DJだけで食べられていないので
自分でDJとは名乗っていないのに、
改めて自分が
DJになる為に生まれて来た
と思う事が出来て
本当に嬉しかったです。
また何処かでお会いしましょう。
PS
昨日、
ヘッドフォンを持って行くの
忘れたんです・・・。
やっぱり、
プロ失格ですね(汗)。
PPS
以下、
デモのDJで
心掛けた事と気付いた事。
①歌モノは言葉が被るのでかけない
②メッセージを密かに忍ばせる
③インストでも曲全体をかけるよりも
イントロをループした方が良い
④テンポの設定はとても難しい
⑤選曲の起承転結が必要
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