https://www.blogger.com/blog/post/edit/102781832752441205/8021372109485851469
様々な世界文化からの影響の組み合わせ方において、
人類という概念にはじめて到達した映画。
In terms of how it blends influences from various world cultures,
this is the first film to truly capture the essence of humanity.
細田守監督作「果てしなきスカーレット」に見るウテナやエヴァの影 | PodcastTimes
https://podcasttimes.jp/articles/5309 ★
ウテナやエヴァとの共通性。聖はサムライ。
https://x.com/fukuko2025/status/2066121963131789378?s=61
これはとても聞き応えのあるpodcastだし、果てしなきスカーレットに対するフェアな論評です。
自分はウテナは少ししか覚えていませんが、重要な作品だと思います。
王冠については以下で少し考察されています。
https://x.com/fukuko2025/status/2066169979905671678?s=61
私見では神道は古代イスラエルの影響を受けている。果てしなきスカーレットの後半部がアレゴリーとして提示するのはそうした歴史だ。ウテナの音楽は無意識に古代イスラエルの民謡を模倣しているが作者に自覚はない。
この映画には色々な要素がある。全体のバランスがいい。人類という概念に到達している。
日本ではイラストレーター志望者に人気がある。手描きの絵の要素をわざと残しているからだ。
This film has a variety of elements. It strikes a good overall balance. It captures the essence of humanity.
It’s popular among aspiring illustrators in Japan because it deliberately retains elements of hand-drawn art.
This film has a variety of elements. It strikes a good overall balance. It captures the essence of humanity.
It’s popular among aspiring illustrators in Japan because it skillfully preserves the hand-drawn quality of the artwork.
https://x.com/studio_chizu/status/2014548647816364044?s=46
某経済評論家もお世話になっている病院と聞き益々リアリティを感じました。
第381回※ネタバレ注意 果てしなきスカーレット https://youtu.be/6K6bICweGHk?si=KpZ9sA_YEx9bc_Vq @YouTubeより
https://youtu.be/6K6bICweGHk?si=NekZnMxLHIjBH_2C
高橋洋一チャンネル
。。。。。
以下はu-next特典映像より
冒頭にホルスの悪役のような兜が転がっているが、本作を朝日夕日の多用から太陽の王女スカーレットと呼びたい。ホルスの兜のモデルは中世か、本作の兜のモデルは古代ギリシアだろう。
追記:
その後擁護派には以下の大きな四派があることがわかった。
・前述の都市伝説派。
・精神分析、臨床心理学派。
・二次創作絵師派。
・影響元分析派。
ただし自分も属する最後の分析派は、否定派に転化する場合もある。
シャイアン族、コマンチ族からの影響、正確にはラルフ・ネルソン(『ソルジャー・ブルー』)やコーエン兄弟(『バスターのバラード』)からの影響はネイティブ・アメリカンへの直接的言及でないため文化的掠奪と考える人もいるかも知れない*。
ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』から受け継いだ「虚無」という概念も表層的と考える人もいるだろう。
とは言え細田守は貨幣制度に目を向けたエンデの社会的に側面を受け継いでいるし、シャイアン族虐殺事件を扱うラルフ・ネルソン『ソルジャー・ブルー』などからの影響は本質的な継承、主題の再興と考える。
絵師に関しては作中のスカーレットの絵を描くシーンにシンパシーを持っているようだ。
精神分析に関しては後述する神の概念が象徴的に機能しトラウマ克服に寄与するらしい。
都市伝説派については前出の動画を参照。
*
問題は西部劇だと基本西へ移動するのがデフォになるが後述する後半の歴史的題材だと東へ移動するのがデフォになるので、混乱を避ける編集点が映像上必要になるということだ。
https://x.com/20252moon/status/2061451050817904962?s=61
スカーレットが基準になると他のアニメ作家は手抜きできなくなる。だから同業者受けが悪い。
主題面と技術面両方に言える。
https://x.com/fukuko2025/status/2061508066185744873?s=61
トランプと言うよりアメリカの建国の歴史それ自体を批判している部分があるからアメリカでも評価されないだろう。
トランプと言うよりアメリカの建国の歴史それ自体を批判していると読み取れるのでアメリカでも評価されないだろう。
閃光のハサウェイなどは第二次大戦における日本軍のオーストラリア攻撃を意識的に上書きしているから全く逆の反応になる。
SOLDIER BLUE | Official 4K Restoration Trailer | STUDIOCANAL https://youtu.be/wkEs3dkqJHw?si=qK0agH9r0f4lDTB- @YouTubeより
https://x.com/fabricedelamort/status/2060902535964324246?s=61
youtu.be/wkEs3dkqJHw?si…
https://www.youtube.com/watch?v=wkEs3dkqJHw
#果てしなきスカーレット にも参考にしたシーンが幾つもあった映画「ソルジャー・ブルー」です
あの「恥ずかしい」のシーンはこの映画から
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0GYQNDJSX/ref=atv_dp_share_cu_r
上記はシャイアン族を扱う。コマンチ族の要素も使われている。後述。
悪魔崇拝のようなキャンセルカルチャー
貶された人が貶し返している
YouTuberは減点法でしか映画を見れないから映画を作っていない自分が一番偉いことになる。猫に小判、豚に真珠、YouTuberにスカーレット。
一般的に映画は演劇から離れることで豊かさを獲得してきた。しかし身体表現や主題その他で失ったものも多い。
マクベス・魔女の「綺麗は汚い、汚いは綺麗」というセリフは生と死の境を無くすセリフと世界観に変換される。
アレゴリーとしての歴史。特に後半部。
映画を見る時、さらに思い返す時、我々はその都度時系列で歴史を追体験する。
スカーレットが辺獄で殺した分も聖が罰を負うという物語でもある。
良薬口に苦し。
日本の日常から離れた西欧的な神を表していると思われて敬遠されたが元は一つである。
アレゴリーとしての歴史研究と精神的危機の果てに見える風景。
ブレッソンなど演劇から離れることで豊かさを得た映画がもう一度再生する。
身体への信頼。お約束事から約束へ。石と火と水と太陽の映画。
CGを効果的に取り込んだあくまでリミテッドアニメの系譜だが、母親に破られかねない手描きの絵がアレゴリカルに迫る。
「神様」という言葉が発せられるがそれ以上に画面が神を表現する。
人類という概念に初めて映画が到達した。
細田守はミヒャエル・エンデから虚無を受け継ぎ西欧を相対化し得たとは言える。果てしない無限は歴史化、内在化される。
YouTuberは減点法でしか映画を見れないから映画を作っていない自分が一番偉いことになる。猫に小判、豚に真珠、YouTuberにスカーレット。
。。。。
第一幕 第一場〔*1〕
雷鳴と稲妻。三人の魔女登場。
魔女1 いつまた三人、会おうかね?〔*2〕
雷、稲妻、雨の中?
魔女2 騒ぎが終わったそのときに
戦に負けて勝ったとき。
魔女3 それなら日没前だろね。
魔女1 落ち合う場所は?
魔女2 あの荒地。
魔女3 そこで会うんだ、マクベスに。
魔女1 今行くよ、虎猫や〔*3〕。
魔女2 呼んでるよ、ヒキガエルが。
魔女3 あいよ!
全員 きれいは汚い。汚いはきれい〔*4〕。
飛んで行こうよ、霧と穢れた空の中。
*1 シェイクスピアの原本に「荒野」などの場所の指定はない。幕が開くと舞台装置が見える近代劇と違って、装置を用いないシェイクスピア劇の特徴の一つである。
*2 魔女たちの台詞はマザーグースにみられるような、歌うようなリズムの弱強四歩格。しかも、ほとんどの行で二行ずつ韻を踏む二行連句となっており、形が整っている。
*3 原文のGraymalkinは「灰色の猫のマチルダちゃん」といった意味。魔女は、猫、蛙、犬、鼠などを手下としたとされる。
*4 Fair is foul, and foul is fair.シェイクスピア得意のオクシモロン(撞着語法、矛盾語法)。
。。。
10 すべてを赦そう。 ――『シンベリン』第五幕第五場
Pardon’s the word to all. Cymbeline, Act 5 Scene 5
妻の不義という嘘を吹き込まれて人生を台無しにされかかったポステュマスは、跪いて赦しを乞う悪党ヤーキモーを赦す。それを見て、シンベリン王がこの台詞を語る。
赦しはロマンス劇の重要なテーマの一つだ。赦すとは、相手から受けたひどい行為を忘れるという意味ではない。赦しは、過ぎたことは過ぎたこととして水に流しましょうというのでもない。
たとえば絶対に赦せないというひどいことをされた場合、人はその犯行やそれゆえに受けた苦痛を繰り返し思って、赦せないという思いを募らせるものだ。それは人間である以上自然な感情だ。それでも「赦そう」と思える人は、自分自身が生かされているという認識を持っている人である。「神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい」(「エペソ人への手紙」第四章第三十二節)や、「私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました」(「マタイの福音書」第六章第十二節)など、新約聖書の言葉にあるように、自らの罪も神に赦してもらおうと考える人が他者をも赦せるのだ。
赦しとは、神の前では相手も自分も同じ儚い存在であると認識し、相手の存在を受け容れるということなのである。
心を支えるシェイクスピアの言葉 発行日 2020年1月18日
著 者 河合 祥一郎(かわい・しょういちろう)
映画『アナーキー』では意訳されて最後のセリフに採用されている。
アニメーターK
https://x.com/cat_thankyou/status/1994707108890321333?s=61
この話どっかにあるだろと思ったら虐殺器官だった。
「地獄はここにあります。頭のなか、脳みそのなかに。大脳皮質の襞のパターンに」
伊藤 計劃. 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) (p.45)
そしてこれは『果てしなきスカーレット』のファーストカット(たぶん)
https://note.com/animator_k/n/n7cd9b19186c6
from:cat_thankyou since:2025-11-27 until:2025-11-28
https://x.com/cat_thankyou/status/1993866777298915538?s=61
老婆と聖以外はスカーレットの意識が生んだ幻で、聖の意識が生んだのはキャラバンメンバーの少数、なぜ聖の意識がそれ程反映されないかというと、彼が空虚な現代人だから。
https://x.com/cat_thankyou/status/1994181479371333910?s=61
これは『果てしなきスカーレット』で「地獄の亡者」や「通り魔」あるいは「渋谷で踊り狂っている人々」として示されているものだ。
僕には彼らが「自分の正体を明らかにされたから怒っている人々」に見える。
「ヒジリより未来の死者がいないことなどが気になった。」
https://note.com/wakusei2nduno/n/ndd9e9ff7f301
上記はアレゴリーを理解していない。本作は観客自身が未来の人間として聖と一緒に映画を経験しているのである。だから未来人は一人でいい。渋谷の若者が死者の国で踊ってもまた文句を言うだけだろう。
「ヒジリより未来の(2025年より未来の)死者がいないことなどが気になった。」
https://note.com/wakusei2nduno/n/ndd9e9ff7f301
上記の批評家はアレゴリーを理解していない。この映画は観客としての自分自身が未来の人間として聖と一緒に映画を経験しているのである。だから未来人は一人でいい。
渋谷の若者が死者の国で踊っていれば満足したと言うのだろうか?
不必要だと文句を言うだけだろう。
「おかしい。これは夢か? 生きているのになぜ死者の世界に紛れ込む? 明らかに何かの間違いだ。なぜここへ来てしまった? よりによって看護師の俺が? なんで?」
最後にひっくり返されるが何かの間違いというセリフを観客と共有するのである。
https://x.com/funashows/status/1997993465528070154?s=61
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羽馬 千恵 | 複雑性PTSD・虐待サバイバーさんによるXでのポスト
https://x.com/haba_survivor/status/2058871013933474183?s=61
映画「果てしなきスカーレット」が素晴らしい作品だと思った理由
#note 無料記事
心的外傷が人間に与えているテーマは何か?と言うと、被害と加害を超えた先にある「心の成熟」なのだと思います。
人間がどうしようもなく持つ被害と加害の玉突き現象
以下の記事▼
https://note.com/haba_survivor/n/n248d32d0d786
果てしなきスカーレット 各国語
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2026/04/blog-post_27.html
https://mover.uz/watch/YNflbzOn
「──ここは、生も死も混じり合う場所。対立するものではない。時もまたしかり。ここでは過去も未来も、常に溶け合っている──」(本作冒頭、老婆・魔女のセリフ)「くだらん奴が、くだらんという事は、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんという事は、大変面白いという事でしょう」(黒澤明『蝦蟇の油』1984年単行本版303頁)
「きれいは汚い。汚いはきれい」(マクベス冒頭の魔女のセリフ)
追記:
その後擁護派には以下の大きな四派があることがわかった。
・前述の都市伝説派。
・精神分析、臨床心理学派。
・2次創作絵師学派。
・影響元分析派。
ただし自分も属する最後の分析派は、否定派に転化する場合もある。
シャイアン属、コマンチ属からの影響、正確にはラルフ・ネルソンやコーエン兄弟からの影響はネイティブ・アメリカンへの直接的言及でないため文化的掠奪と考える人もいるかも知れない。
ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』から受け継いだ虚無も表層的に個人化されすぎた考える人もいるだろう。
細田は現実社会、特に貨幣制度に目を向けたエンデを受け継いでいるし、シャイアン属を虐殺した事件を扱うラルフ・ネルソン『ソルジャー・ブルー』などからの影響は良質なオマージュと考える。
ハムレットを知らなくても楽しめるが(ハムレットは映画を見てから読めば良い)、ハムレットは知っておくと別の楽しみがより増えると思う(例えばハムレットのオフィーリアへのセリフを捩ったスカーレットの聖へのセリフ「…寺へ行け」で爆笑出来るし、ローゼンクランツとギルデンスターンの登場は出オチで面白い)。それだけの戯曲だし上演の歴史がある。
《[細田守]…スカーレットの中には、ハムレットとオフィーリアが混ざり合っているつもりで描こうと思いつきました。そのことをアメリカの知人に話したら、「ハムレット」を女性でやった歴史は、けっこう古いのだと資料を見せてくれて。1899年にアルフォンス・ミュシャが「ハムレット」パリ公演のポスターを描いているんだけど、その公演ではハムレットは男装の人(演じたサラ・ベルナールはそれまではオフィーリアを演じていた)という設定だったそうです。…》
《…私は物質的なルーチンワークに敵対しようとしている人間のエネルギーに引きつけられる。ここで私のもっとも新しい構想の糸玉が巻かれるのである。このような観点から私にとって興味深いのは、シェイクスピアの『ハムレット』である。『ハムレット』を私は、いずれ、映画にしたいと思っている。このもっとも偉大な劇のなかには、最高度の精神的レベルにありながら、同時に低劣で汚れた現実との相互関係のなかに入っていくことを余儀無くされた人間についての、永遠の問題が考察されている。これは、もし未来の人間が自分の過去のなかで生きることを余儀無くされたとするならばどうなるか、というような問題を抱えている。ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。このような変節のあとでは、死は彼にとって至福の出口と言えるのである。あのように決闘で死ななかったならば、ハムレットは自殺することで自分の生命を絶たなければならなかっただろう。》(タルコフスキー 『映像のポエジア』単行本版310頁、文庫版⑧336頁)
*(「生きるべき(to be)じゃない……。復讐に取り憑かれていた私が死ぬべき(not to be)なんだ……」)
参考:
聖とスカーレットの相互関係(数字は#シーンナンバーと小説の章番号と文庫版頁数)
#29⑥77砂漠を歩く聖が足手纏い | #46⑨147怪我をして歩くスカーレットが遅れる |
#29⑥79砂に飲まれる聖をスカーレットが引っ張る | #70(14)246倒れ込むスカーレットを聖が抱き止める |
#30⑥89現実を見ろとスカーレットが説教 | #76(14)254生きたいと言えと聖が説教 |
#39⑥114踊りを笑われる聖(スカーレットは見ているだけ) | #51⑨160聖、スカーレットをダンスでリード |
(↑恐怖の明確化という点で、不安を意味ありげに提示するだけのジャパニーズホラーには到達できなかったシーンだ。冒頭の老婆の「──ここは、生も死も混じり合う場所。対立するものではない。時もまたしかり。ここでは過去も未来も、常に溶け合っている──」というセリフも星を見る聖をさらにスカーレットが見るシーンと並んで的確に表現されている。水面自体はラストの鏡像の扉とも対になる。ちなみに『神曲』の構造はダンテがイスラム文化から学んだものだという説*がある。)
マクベス 蛇に傷を負わせたが、殺してはいない。傷は癒えて復活する。へたに敵意を見せたせいでいつまた毒牙にかけられるかわかりはしない。…マクベス ああ、俺の心は蠍でいっぱいだ…
…
ずたずたに引きちぎるのだ、あいつの命の証文を。
(『マクベス』第三幕第二場)
《「スカーレット、大事なのは?」
ペンを握ったままスカーレットは笑顔を向け、
「敵対より友好と信頼を。わたくしは父さまの望む王女になります」
と父の目をまっすぐ見つめた。》
雨粒のぶつかる一瞬のエフェクトはCGかも知れないが、自然界を観察した場合には奇跡の表現には必ずしも特殊効果を必要としない(むしろテクノロジーは邪魔かも知れないとさえクライマックスの影絵への遡行を見て思う)。
ここで指摘したいのは後半の歴史を扱ったストーリー描写で、上の物語紹介とは違い、若干の解説がある方が新たな楽しみを得られると思うので記したい。
まず敵役のクローディアスはマクベスからモーセに役割が変更する。トランプの塀を連想させるが基本的には旧約聖書が参照される。クローディアスの城も、バベルの塔を連想させるし小説版ではそう明示される(見果てぬ場所という言葉は約束の地という旧約聖書の世界を容易に連想させるが、それでもなるべく明示的にならないように配慮した絶妙な用語だ)。
現イシュタル門(古代ヘロデ門が残っている)
《窓の外に小雪が舞う、静かな冬の日。スカーレットは、寒い宿舎の中で、静かに書き物をしていた。扉の隙間に一通の手紙が差し込まれる。筆を置き、立ち上がって手紙を手に取った。エルシノア城の従者からの報告だった。『穀物危機で多くの民が飢饉の淵に立たされています。にもかかわらず、クローディアス王は何もしようとしません。その上……』彼女の顔から、血の気が引いていく。「……!」居ても立ってもいられず、マントを摑むと部屋を飛び出した。この時期、「小氷期」と呼ばれる14世紀から続く地球の寒冷化の最中にあった。加えて1600年、ペルーのワイナプチナ火山が爆発し、大量の二酸化硫黄が大気中に放出された。その影響で、太陽光が遮られ、世界全体の気温が顕著に低下した。翌年から、ヨーロッパ各地で冷害や霜害が頻発することになる。農作物の生育期が短縮され、収穫量が目に見えて減少した。大麦、ライ麦の収穫に失敗し、ワインの生産は壊滅的だった。穀物不足に伴い、食料品の価格が急騰したことが、社会的な不安を増大させ、一部地域では暴動や反乱が発生した。この寒冷化はデンマークも逃れることはできず、農業が深刻な打撃を受けた。それのみならず、周辺の海域や湖沼が一部凍結し、海運にも大きな影響が出ていた。 人々の生活が危機に瀕している。一刻も早く対策を講じる必要があった。》(角川文庫『果てしなきスカーレット』37~38頁)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/24/
Global Impacts of the 1600 Eruption of Peru's Huaynaputina Volcano
Kenneth L. Verosub, Jake Lippman
First published: 03 June 2011
https://doi.org/10.1029/2008EO150001Digital
*《…また、わたしは慧眼なハインリッヒ・ハイネが、ピューリタニズムとユダヤ教との間の親近性をかなり以前に洞察していたことを想起したいと思う。 「プロテスタントのスコットランド人は」と彼は『告白』のなかでたずねる。「ユダヤ人ではないのか? 彼らの名前は、いたるところで聖書からとられているし、その上信心深そうな言葉は、どこかエルサレム的パリサイ人的だし、宗教もブタ肉を食べてもよいというだけのユダヤ教ではなかろうか?」
ピューリタニズムはユダヤ教である。》
(ヴェルナー・ゾンバルト著『ユダヤ人と経済生活』単行本邦訳129頁#11:7)
呪術 祈り(宗教)
神
行為 行 い↗︎ \
(まじない) 為 の/ \
人-----→効果 り/ ↘︎
人 効果
“Whatever is truthful haunts you and don't let you sleep at night. Especially anybody who's living a lie gets hurt. You get a lot of ugly reactions from people not familiar with it. ……Make something religious and people don't have to deal with it, they can say it's irrelevant. …There does come a time, though, when you have to face facts and the truth is true whether you wanna believe it or not, it doesn't need you to make it true... ”Bob Dylan“Biograph” liner notes (1985)《真実であるものは何であれ、人の心に付きまとい、 眠れなくなってしまう。 特にうそっぱちな生き方をしている者たちは、真理を聞かされると傷つくんだ。 そこでいろんな険悪な反応が返ってくるんだ。……なにか宗教的なものに対しては、 人は面と向かわないで、関係ないよと言わんばかりの顔をする。 …だけど、 事実に直面しなければならない時が来るし、 信じたくても、 信じたくなくても真理は真理であるという時が必ず来る。》(ボブ・ディラン『バイオグラフ』旧版ブックレット38,94頁より)
柄谷行人の用語で言えばこの映画は交換様式Dを目指している。柄谷行人は共同体(交換様式A)の高次元の回復を説くが、この映画ではキャラバンと市場のシーンが主人公二人を高次元に高める。詳細は別稿に譲るが交換様式Aは交換様式BCを経てDに至る(市場のシーンがCに当たる)。それは恋愛感情を含めてだ…ただしスカーレットの獲得する愛は愛する人との永遠の別れと引き換えである(フロイトの超自我は柄谷行人によれば交換様式Aに位置付けられるが本作の「許せ」という言葉はまさしく超自我=交換様式Aの高次元の回復であり交換様式Dへの鍵である)。
『果てしなきスカーレット』交換様式仮説
B クローディアス | A アムレット |
C 少女 | D 聖 |
単純に場面では分類出来ないが逆に登場人物では綺麗に分類出来る(交換様式で場面を分けられる映画としては成瀬巳喜男『あらくれ』と宮崎駿『on your mark』がある)。
…王はたんに権力によって民を支配するのではなく、同時にそれの聖なる「力」によって民を“治療”するような存在となったのである。これはまた、絶対王政が厳重に民衆を処罰・監視するとともに、同時に、福祉・救貧をおこなうにいたったことと連関している。
イギリスでは一五世紀以来、都市で浮浪貧民が増加し、盗みをはたらく事件が頻発した。それに対して、王は一方で、厳しい処罰をおこない、処刑・監禁・強制労働を課した。しかし、他方で、彼らを救済する政策をとった。たとえば、一五三一年には、王令によって貧民を病気等のために働けない者と怠橋ゆえに動かない者に分類し、前者には物乞いの許可を与え、後者には親打ちの刑を加えることとした。この王令はその後、成文法化され、後の悪名高い「救貧法」の端緒となった。
こうして、王は、一方で監禁・感謝や規律訓練により、他方で貧民救済対策によって、中世末期から生じた問題を解決しようとしたわけである。王がこのように事態に介入したことが、イギリスにおける産業資本主義の基礎を創るものであった。それが、「自由」であると共に「規律」をもった「労動力商品」を生みだしたといってもよい。もちろん、王はそれを意識しておこなったのではない。
《彼らはこのことを意識はしないが、そうやっているのだ》(『資本論』)。
ヴェーバーは、ソロモン王のころ“エジプト”とは「専制貢納国家」の典型を示すものであり、ゆえに、“出エジプト”とは、エジプト的な専制国家に転化しつつあった状態からの脱出を象徴的に意味する、という説を紹介している(『古代社会経済史』上原専禄ほか訳、東洋経済新報社[171頁])。つまり、“出エジプト”は、イスラエルの民のエジプトからの脱出という出来事を指すだけではなく、イスラエルの民がパレスティナで王国として降盛していた時期を批判的に見る隠喩でもある。したがって、「出エジプト記」には、原遊動性を保持していた民が、エジプト的な専制国家となってしまったことへの批判が込められている、といってよい。
柄谷行人『力と交換様式』2022年170頁1:4:④
『永遠平和のために』(1795)
https://freeassociations2020.blogspot.com/2026/04/zum-ewigen-frieden.html
『救貧法』(1597,1601)
https://freeassociations2020.blogspot.com/2026/04/httpswww.html
(ここで超自我は「許せ」から「生きたい」に超自我は上書きされる。)
この作品はある一定の精神的危機を乗り越えた際には指標となるであろう芸術作品特有のスキャンダラスな典型的反応を周囲にもたらした。
細田守は一歩一歩前進し宮崎駿を乗り越えた。スカーレットが透明な階段を登るシーン、ナルシスティックな浮揚感を排除した描写を見て自分はそう確信した。
《…わたしたちにとっての唯一の教師は、わたしたちに対して「私と共にやりなさい」と言う… 》 (ジル・ドゥルーズ『差異と反復』単行本49頁、文庫上74頁より)
《ファンタズムの定式は、このようなサディステックな倒錯において、ことのほかアニメ/活性化 animer されやすい、とラカンは「カントとサド」で指摘します。実際、なんと残酷なほど見事にアニメはそれを上演するのでしょうか。
ファンタズムを通じて、享楽が社会集団全体で最大化される過程において、個の加虐行為はカント的な意味でパソロジカルなものとして棄却され、全体化されることで免責されます。》
第8章 ふたつであること/ひとつでありえない
233頁
久保田泰考
『ラカン リアニメイテッドーアニメが明かす享楽の精神分析』
2025年12月25日第一版第一別印刷 2026年1月10日第一版第一剛発行
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『果てしなきスカーレット』絶賛派動画まとめ:短縮版
元動画:
玄太哲学 果てしなきスカーレットを赦せない人とは?
https://vt.tiktok.com/ZSPMN949N/
🎞️ この世に放たれた映画『果てしなきスカーレット』
「今、地球に生きる」チャンネル
【果てしなきスカーレット】大爆死に物申す 否定派VS肯定派が激突!
角由紀子のヤバイ帝国
月刊ムー三上編集長が語る恐ろしい真実。夢に現れる命の危険のサインとは?
コヤッキースタジオ
自分自身を許せない人達にとっての「ネズミ取り」
本作を最初に見た時は欠点のある野心作という印象だったが3回目を見た時傑作と判断した。劇場で計9回見た。ここまで劇場で見た映画はない。
多分『もののけ姫』以来最も重要な映画だと思う。アニメに限定せず全ての映画なかで。
その興業的な不振の理由は考えるに以下あたりだろう。
・一局推しは他局が推せない。
・宣伝が女性客を軽視した。
・声優ファンがいつものネガキャンをした。
・批評家がハムレット、神曲を読んでないことをバレたらまずいと思った。
・真実を突きつけたので嘘っぱちな生き方をしている人間が反発した。
・評価したスピリチュアル系の影響力が限定的だった。
しかしこれらは作品の出来とは関係ない。むしろその表現力の高さが後述する宗教的反発を招いたと思われる。YouTuberの発言などを見ていると伏線を張る段階で現代人はオチを期待している。ロラン・バルトが優れた映画の特質であると述べたことのある意味の保留(『映像の修辞学』より)を現代人のほとんどが作品の欠点として捉えている。必要以上に親から厳しく躾けられたり、自分が描いた絵や自分の作った作品を否定された人はいるだろう。そうした人がこの映画を見て古傷を思い出してあらゆる理論武装を用意してその古傷を隠そうとしているのかも知れない。その意味でこの映画は自分自身を許せない人間達にとっての「ネズミ取り」である。
https://www.amazon.co.jp/果てしなきスカーレット-Blu-ray-スペシャル・エディション-芦田愛菜/dp/B0GS61QX24/
――本作で描かれる《死者の国》について、監督の死生観が反映されているのでしょうか?
細田:“生と死”というテーマはこれまでの作品でも描いてきましたが、今回それをよりはっきりと描こうと思ったきっかけは、コロナに罹患して入院したことです。ちょうど『竜とそばかすの姫』を作っている頃で、出来上がってもいないのに入院となってしまい、死を身近に感じるほどの大きな岐路に立たされました。もし悪化してしまったら、未完成の映画を誰が引き継いでくれるのだろうか?と……不安に苛まれていたんです。その際、看護師さんたちに親身になって寄り添ってもらって、本当に励まされました。
防護服のせいで顔の表情や姿がよく見えないのですが、それにもかかわらず利他の精神と深い優しさが伝わってきて。看護師さんになるには一種の才能が必要だと思ったんです。このような優しい方々がいるんだ、と。だから傷ついたり弱った人たちを支えることができるんだ、と……。今作で復讐心を持ち、傷ついたスカーレットと一緒に旅をする聖というキャラクターが看護師という設定なのは、その体験が大きく影響しています。
――《死者の国》の映像表現は、見ているだけで恐怖心があおられるものになっていると感じました。世界観はどのように作り上げたのでしょうか。
細田:どのように表現しようか考えている時に、日本美術の研究者の方とお話する機会がありました。その際、日本にたくさんある「地獄絵図」はどのように描かれているのか尋ねてみたところ、「あれは地獄に見えて、実は現世を描いているんですよ」と教えてくれたんです。それを聞いたときに、「なるほど!」と膝を打ちました。鬼がいたり、釜茹でされていたりと非常に殺伐とした風景が描かれていますが、地獄に行ったらああなるのではなく、すでに現世は地獄である、と。紛争の映像が流れる際にも、よく「地獄のような光景です」とレポートされていますよね。確かに現世に地獄はあって、僕たちはその中で生きているんだ、と。それを表現したいと思ったんです。
ヨルダンとイスラエルをロケハンしたのですが、エルサレムでは壁(※イスラエルがヨルダン川西岸地区内に建設した“分離壁”。パレスチナ人社会に深刻な影響を与え、紛争の一因となっている)の向こうのベツレヘムにも行けたんです。中東の荒野の中で宗教的なものが育まれた原風景を見ることができて、それがこの映画の中に色濃く反映されています。
細田守最新作『果てしなきスカーレット』公開|芦田愛菜&岡田将生ら声優集結、主人公モデルは監督の9歳娘 - THR Japan
https://hollywoodreporter.jp/news/157213/
2026/11/21
細田監督は、「大きなスケールで密度も濃いが、基本的に主人公のモデルは、9歳になる僕の娘です。若い人が力強く世の中を生きていけるようになってくれたらという願いを込めた」と告白。スカーレット役の芦田は、「プレスコから1年半、まだ先と思っていたのにあっという間に初日を迎えられてうれしい。素敵な俳優の皆さまと一つの作品を作り上げられたことを実感し、光栄に思います」と笑顔で話した。
https://x.com/yasutakakubota1?s=21
https://x.com/yasutakakubota1/status/2046297813714338258?s=61
#果てしなきスカーレット #scarlet
ようやくストラスブルサンドニの小さな映画館で観る。わたしには100%の傑作で10歳の小学生のようにボロ泣きする(例のダンスシーンです)。20年後に評価されるんじゃなかろうか。その頃日本がまだあればだが。無くなっても今映画を見た10歳が生き延びてくれればと
https://x.com/yasutakakubota1/status/2046311163940557073?s=61
引きの戦闘シーンの端正さは見事で作画はキレまくり。ハムレットが女性化して2つの死の間に行くなんて面白くない訳がない。黒澤の後期作の変な凄みさえ感じさせる。わたしはラカン派精神分析のネタにアニメに頼るだけで批評家の資格などないが、本作を公正に評価できない批評家はゴミ
河野真太郎/Shintaro KonoさんによるXでのポスト
あまりの評判に、劇場に足が向かなかった『果てしなきスカーレット』、配信でようやく。この陰鬱さ、あれほどの大規模興行ではない、前衛的な実験作と思ってみれば結構面白いかもと思ったりして。「二つの死の間」というのは結構よくある文学的モチーフで、ジャック・ラカンの「第二の死」を想起する。
https://x.com/shintak400/status/2059815038538661916?s=61
【ネタバレ注意】それで言うとスカーレットはまさにアンティゴネー的に、肉体は死んでいないが象徴的には死んでいるというポジションにある。それは剝き出しの生のポジションでもあり、この映画の世界の陰鬱さは剝き出しの生たちが闘争を繰り広げるという現在の世界の陰鬱さそのものかもしれない。
と、いうのはあったけど、ジェンダー的にはどうにもミソジニーが否めない。聖は私が『新しい声を聞くぼくたち』で論じた「助力者男性」を煎じ詰めたような、ほぼリアリティのないキャラクターで、そのような聖人男性に、先述のような剝き出しの生を送らされているポストフェミニズム的女性が救われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E9%87%8E%E7%9C%9F%E5%A4%AA%E9%83%8E
単著
- 『〈田舎と都会〉の系譜学——二〇世紀イギリスと「文化」の地図』ミネルヴァ書房、2013年
- 『戦う姫、働く少女』(POSSE叢書 Vol.3)堀之内出版、2017年
- 『増補 戦う姫、働く少女』ちくま文庫、2023年
- 『新しい声を聞くぼくたち』講談社、2022年
- 『この自由な世界と私たちの帰る場所』青土社、2023年
- 『はたらく物語──マンガ・アニメ・映画から「仕事」を考える8章』笠間書院、2023年
- 『正義はどこへ行くのか──映画・アニメで読み解く「ヒーロー」』集英社新書、2023年
- 『ぼっちのままで居場所を見つける──孤独許容社会へ』ちくまプリマー新書、2024年
- 『階級と「私たち」のゆくえ──イギリス映画が照らす連帯の物語』フィルムアート社、2026年
- 『100分de名著 ディケンズ『大いなる遺産』』NHK出版、2026年
愛について教えてよ
誰もが知っている奇跡
この胸を満たして
愛のすべてを教えて
私が生きる意味を
心を無くしてしまう前に
愛について教えてよ
誰もが知っている奇跡
この胸を満たして
愛のすべてが知りたい
どこかに隠された秘密
解き明かしてみせて
Teach me about love, oh
Please let me know
The miracle that lies within you.
We all see.
Won't you color my heart today?
Show me.
All of love, oh please once again.
Once again, show me the reason to live.
Before my soul forgets the voices that call out my name.
Teach me about love, oh let me know
The miracle that's inside of you.
We all see.
Won't you color my heart today?
Show me
All the things that love can be.
Must be a key to secrets unseen.
Hidden truth.
I've a feeling the answer is you.
【予告2】『果てしなきスカーレット』<11月21日(金)公開> https://youtu.be/AIsVWhu4_Hs?si=2FJ1P8qfUhoexISz @YouTubeより
空に海があるという大胆さ
https://youtu.be/AIsVWhu4_Hs?si=wQCCfgcHdsuoe4X4
この映画は自分自身を許せない人間達をSNS上で見つけるための「ネズミ取り」である。
この映画には黒澤明の影響がある。
黒澤明からの影響については以下の記事を参照(著者は心理職にあると言う)
【ネタバレ】「果てしなきスカーレット」創造を通して、細田守はアニメ界の黒澤明、かつベートーヴェンになった!! -更に、ダンテ「神曲」とユング心理学的観点からの考察-(2025/12/06第2版)|阿世賀浩一郎
https://note.com/chitose1960/n/n94b422de8997
太陽が雲に隠れるシーン、伝令。これらは『乱』の影響。見上げる空も『乱』に近い。
聖がいきなり馬に乗る…のは和平の為。これは『隠し砦』のパロディ。ヴォルティマンドは藤田進だ。
ガートルードの「なぜ…」というセリフ。
「なぜ夫が死んで、なぜお前が地獄に堕ちない……? なぜ……?」
これは『野良犬』『乱』にあったセリフ。多分『戦争と平和』あたりに元ネタがある。マクベス夫人より『乱』の楓の方に近い。
マクベス由来の魔女を3人ではなく1人にしたのも『蜘蛛巣城』と同じ。
決闘シーンは『用心棒』『椿三十郎』的。
https://x.com/studio_chizu/status/1997281688486097143?s=61
仕込み杖は『座頭市』だが。
『もののけ姫』冒頭の木漏れ日も『羅生門』的だったが全体としては宮崎駿より細田守の方が黒澤明を意識している。
元動画:
スタジオ地図
2025/12/06
https://x.com/studio_chizu/status/1997281688486097143?s=61
||◤果てしなきスカーレット
本編映像チラ見せ1️⃣◢||
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スカーレットのかっこいいアクション⚔️
続きは... 劇場でご覧ください!
映画『#果てしなきスカーレット』
🎥大ヒット上映中
大学生は何を考えているのか〜ヤンジャン新人賞AI疑惑問題、「果てしなきスカーレット」と映画ファン、「明石家サンタ」が来ない理由【山田玲司-519】 https://youtu.be/eaMuXlBN6qo?si=t81xArDnRSfbqWaL @YouTubeより
https://youtu.be/eaMuXlBN6qo?si=3-H9GX-UrCloBc9F
5:55
この映画のメッセージは明確です。本家のハムレットみたいにボケたフリをしてる場合じゃないということ。
自分は3回見ましたが見れば見るほど面白くなります。細かい違和感はなくなります。ハートが技術を上回っているからだと思います。
アニメ専門声優ファン、さらに死後の世界を信じていない人がリトマス試験紙のように反応しているのでしょう。そうした人は夢オチだと考えればいいのです。細田守だって死んでシェークスピアに褒めてもらおうなんて考えてない。「超野心的」という評があったがまさにその通り。
https://x.com/fukuko2025/status/2046399783993262084?s=61
https://vt.tiktok.com/ZS9JYN8Mp/
「父さま!」
@luminouswoman @luminous womanに返信 #果てしなきスカーレット #Scarlet ♬ オリジナル楽曲 - luminous woman
果てしなきスカーレット(日本語)①
Scarlet et l'éternité (フランス語)②
Скарлет(ロシア語)③
Scarlet La Película (スペイン語)④
Скарлет (ウクライナ語)⑤
Scarlet (英語)⑥
Scarlet永無止境的史嘉蕾 (中国語)
끝이 없는 스칼렛 (ハングル)
اسکارلت (ペルシャ語)
我會原諒細田守的《Scarlet 永無止境的史嘉蕾》請原諒|復仇 / 生死 / 原諒【這部動畫】 https://youtu.be/HbeP9ag34UE?si=iOX6IJgvFuin73YW @YouTubeより
スカーレット、細田守のジェンダースワップ版、剣とサンダルのファンタジー風ハムレットのパロディが、今夜@OCINEMAで公開されます。今年初め@sonyclassicsがシネマコンプレックスで公開した際にはほとんど波紋を呼ばなかったものの、再発見する価値があります。私の@miamiartzineのレビュー:bit.ly/4aSadJt
>gender-swapped
Exactly.
No one ever mentions the humor in this movie.
その通り。
この映画のユーモアを誰も指摘しない。
おめでとうございます。これは永久に残る仕事です。
私は各国語のスカーレットの予告編を集めています。
各国語の予告編のリンクを教えていただけれれば幸いです。
Congratulations. That’s a piece of work that will stand the test of time.
I’m collecting trailers for *Scarlett* in various languages.
I would appreciate it if you could share links to the trailers in different languages.
おめでとうございます。それは時代を超えた仕事です。
私は各国語のスカーレットの予告編を集めています。
各国語の予告編のリンクを教えていただけれれば幸いです。
Congratulations. That’s a timeless piece of work.
I’m collecting trailers for *Scarlett* in various languages.
I would appreciate it if you could share links to the trailers in different languages.
フアン・ルイス・ビベス
https://freeassociations2020.blogspot.com/2026/04/blog-post_13.html
《「スカーレット、大事なのは?」
ペンを握ったままスカーレットは笑顔を向け、
「敵対より友好と信頼を。わたくしは父さまの望む王女になります」
と父の目をまっすぐ見つめた。》
当時の王冠の形との比較からわかるように映画は時代を再現しようとしていない。教育書が必要とされるのは教育論がまだ未確定であったということだ。
フアン・ルイス・ビベス[ヴィーヴェス]はトマス・モアの友人だったそうだ。ユートピア的なものの志向を共有していたのかも知れない。
ここではルター(カトリックより強固な戒律をつくった)以上に後のルソー(特にその教育論)が重要になる。
以下の批判的note記事はスカーレットに手を伸ばす地獄の亡者のように時代考証に執拗だが映画については何も語っていない。壁に映った光が何かを感じさせたとしたら時代考証以上のものがそこにあったことになる。
『ハムレット』の舞台となった時代は、本来はカトリックの文化が廃されてすでに数十年が経過している時代なのである。
にもかかわらず、戯曲では、ハムレット前王の亡霊が「弟(クローディアス)によって耳に毒を流し込まれて殺害されたため、生前に懺悔をして罪を清めることができず、煉獄の火に焼かれている」と語る。また、クローディアスも自らの所業に対して罪の意識を覚えており、人目を忍んで天に向かって懺悔を行う場面がある。
この、懺悔によって生前の罪が赦される(本来は懺悔に対して司教が赦しを与える)とされる「改悛の秘跡」という儀式や、「生前に罪を清められなかった者が、浄化のため煉獄へ落とされ業火に焼かれる」という概念は、紛れもなくカトリックのものであり、プロテスタントにおいては否定されている。
これは、シェイクスピアの生きたイングランドでは、デンマークのように一気にプロテスタント化が進んだわけではなく、
ヘンリー8世の時代(カトリック教会→イングランド国教会への移行)
メアリー1世の時代(プロテスタントへの苛烈な弾圧)
エリザベス1世の時代(プロテスタント化の推進とカトリックの抑圧的な容認)
というように、カトリックとプロテスタントの文化が複雑に入り乱れる政治的な事情があったためと考えられている。
また、戯曲の設定によれば、「ハムレット前王によって隣国のノルウェーは領土を奪われており、ノルウェーの王子フォーティンブラスがその奪還に野心を燃やしている」ということになっている。そして、最終場面では、フォーティンブラスによってデンマークは制圧され、物語の幕が閉じられるのである。
しかし、16世紀当時のデンマークというのは、1397年のカルマル同盟に始まり1814年まで続いたデンマーク=ノルウェー連合王国であり、一つの国家を形成していた。フォーティンブラスが「隣国ノルウェーの王子」として登場すること自体、当時の歴史的状況とは全く一致していないのである。
《…また、わたしは慧眼なハインリッヒ・ハイネが、ピューリタニズムとユダヤ教との間の親近性をかなり以前に洞察していたことを想起したいと思う。 「プロテスタントのスコットランド人は」と彼は『告白』のなかでたずねる。「ユダヤ人ではないのか? 彼らの名前は、いたるところで聖書からとられているし、その上信心深そうな言葉は、どこかエルサレム的パリサイ人的だし、宗教もブタ肉を食べてもよいというだけのユダヤ教ではなかろうか?」
ピューリタニズムはユダヤ教である。》
(ヴェルナー・ゾンバルト著『ユダヤ人と経済生活』単行本邦訳129頁#11:7)
https://x.com/solokiriya/status/2011801643676033053?s=61
Before the Law
2026年04月10日
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/24/
Global Impacts of the 1600 Eruption of Peru's Huaynaputina Volcano
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%8A
大噴火が引き起こした地球寒冷化と社会不安
ペルー南部のワイナプチナ火山の衛星写真(2006年5月8日)。 新しい研究によれば、1600年に起きたこの火山の噴火は、短い期間ではあるが地球全体の寒冷化をもたらし、世界中の社会を動揺させたという。
Image courtesy Jet Propulsion Laboratory
研究論文の著者の1人であるカルフォルニア大学のジェーク・リップマン氏は、1601年当時の記録を洗い直した結果、関連性があると思われる一連の出来事を発見した。ロシアでは厳冬によって凶作と社会不安によって帝位の交代が起こっていた。また、スウェーデンは冬の記録的な降雪により、春になって洪水と不作が発生し、飢餓と病気に苦しんだ。さらに、1601年にはワイン生産が世界的に壊滅状態に陥っていた。
リップマンの研究について、ワイナプチナ山の噴火が社会経済に与えた影響を調査研究してきたオレゴン州立大学の地質学教授、シャナカ・デ・シルバは「リップマン氏の研究は実際の噴火ではなく世界への影響に焦点を当てており、独自のデータに基づいて気候上の影響を論証している。私の見解もまったく同じだ」と話す。
また、カリフォルニア大学の地質学教授、ケネス・ベロサブ氏は「この研究が正しければ、寒冷化を引き起こしたが記録に残されていない火山活動がほかにも存在する可能性がある。それを証明したとまでは言えないが、さらに深く調べる価値があることは示した」とコメントしている。
Image courtesy Jet Propulsion Laboratory
Global Impacts of the 1600 Eruption of Peru's Huaynaputina Volcano
- Verosub, K. L.; Lippman, J. (2008). “Global Impacts of the 1600 Eruption of Peru's Huaynaputina Volcano”. Eos, Transactions American Geophysical Union 89 (15): 141.doi:10.1029/2008EO150001.
- 桃木至朗 (2011年). “〈絵で見る歴史と環境〉 17世紀オランダの冬” (PDF).高等学校 世界史のしおり 2011年度 2学期号. 帝国書院. 2015年12月20日閲覧。
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現イシュタル門(古代ヘロデ門が残っている)
呪術 祈り(宗教)
神
行為 行 い↗︎ \
(まじない) 為 の/ \
人-----→効果 り/ ↘︎
人 効果
スカーレットはラカン派心理学者から評価されている。
アニメや演劇のお約束が反発を生んだが、決定的なのはアムレットという父の存在だ。
現代では父の存在は反発を生む。ラカン派から見れば父の不在を描いているので現代的ということになるが、それが現代アニメファンには理解できない。
本作を最初に見た時は欠点のある野心作という印象だったが3回目を見た時傑作と判断した。劇場で計9回見た。ここまで劇場で見た映画はない。
多分『もののけ姫』以来最も重要な映画だと思う。アニメに限定せず全ての映画なかで。
一見捻りのないストレートな復讐譚なのだが、そもそも本作の主人公スカーレットはハムレットと違う猪突猛進型で面食らう。原作のハムレットは狂気を装うのだからスカーレットとは真逆で腹に一物あり狂気を装い周りを騙すのだ。それだからこそハムレットは一応の復讐を果たす。原作とは関係ないことわかって純粋に映画を楽しむためには原作を知っておく方がいいということになる。
ハムレットは知っていた方がいい。それだけの戯曲だし上演の歴史がある。
テクノロジーに依拠した現代アニメの歴史より演劇の歴史は古いし、数々の芸術家を刺激してきた。
ハムレットについては特にタルコフスキー 『映像のポエジア』が参考になる。
《…私は物質的なルーチンワークに敵対しようとしている人間のエネルギーに引きつけられる。ここで私のもっとも新しい構想の糸玉が巻かれるのである。
このような観点から私にとって興味深いのは、シェイクスピアの『ハムレット』である。『ハムレット』を私は、いずれ、映画にしたいと思っている。このもっとも偉大な劇のなかには、最高度の精神的レベルにありながら、同時に低劣で汚れた現実との相互関係のなかに入っていくことを余儀無くされた人間についての、永遠の問題が考察されている。これは、もし未来の人間が自分の過去のなかで生きることを余儀無くされたとするならばどうなるか、というような問題を抱えている。ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。このような変節のあとでは、死は彼にとって至福の出口と言えるのである。あのように決闘で死ななかったならば、ハムレットは自殺することで自分の生命を絶たなければならなかっただろう。》
この正確なハムレット評は実は本作ではスカーレットにではなく聖の運命に当てはまる。スカーレットにはオフィーリア的要素が映画では重ねられる。
本作でto be or not to beを男女の二人の主人公に振り分けた(小説版がわかりやすい)のはハムレット読解として面白い。
神曲にしても一番重要なフレーズを死者の国で知り合う聖に読ませる点で、おやっと思う。死後の世界の三層構造は辺獄ということで一元化して描かれる。とは言え途中の悪夢では神曲の構造が背景に描かれる。
復讐の敵役はハムレットではなくマクベスからキャラクターが取られる。
復讐を果たすのも主人公スカーレットではなくドラゴンという結末である。
このようにストレートなストーリーが実は観客に対する裏切り、挑戦となっているのが本作の物語的特徴である。
視覚的にはコンピューターを使用して手描きアニメとの融合が図られる。
ScreenXではそれが圧倒的な成功を収めていた。
CGの活用は特筆すべきだ。生と死ではなくダンス、格闘を含む身体表現がテクノロジーと融合している。
ここで指摘したいのは後半の歴史を扱ったストーリー描写で、上の物語解説とは違い、若干の解説がある方が新たな楽しみを得られると思うので記したい。
まず敵役のクローディアスはマクベスからモーセに役割が変更する。トランプの塀を連想させるが基本的には旧約聖書が参照される。クローディアスの城も、バベルの塔を連想させるし小説版では明示される。
ヴォルティマンドの要塞も中東のペトラ遺跡を参照していると公式ガイドブックにある。群衆は東の太陽の出る方角を目指す。
途中夕陽も描かれるから紛らわしいが基本的にエクソダスは画面上右から左に描かれるので分かりやすい。
東を目指すのは日ユ同祖論的イメージである。途中廃墟の教会の床に絵がされたモザイクの地図はシナイ山と太陽が一つに描かれる。これはモデルとなる地図をオリジナルに改変したものだ。
太陽のモチーフは鳥のモチーフと共に本作で重要だ。
スカーレットが目覚めた時に見え天蓋の装飾もペロデ門の太陽を思わせる。
都市伝説的には16弁菊花紋と比べられるデザインだ。
何より気になるモチーフは王冠である。
これは私見ではローマ帝国と交流があったと噂される古代新羅の王冠に似ている。
樹木を模ったとされるが一部ではメノラーを想起させると言われている。
こうした歴史的モチーフはストーリー描写の背景にアレゴリカルに配置され、歴史に興味ある人間には刺激的である。
ただし本作の魅力はこうした要素を上回る宗教的とも言える倫理的使命感にある。この宗教性は一部の観客を激怒させ、離脱させるものだ。
「君が私たちの無事を、神様に願ってくれたおかげさ」
冒頭部分のこんな小さなセリフでさえ宗教的だ。
アニミズムではなく神を介在させる論理は日本の観客には理解できないだろう。
“Whatever is truthful haunts you and don't let you sleep at night. Especially anybody who's living a lie gets hurt. You get a lot of ugly reactions from people not familiar with it. …
…Make something religious and people don't have to deal with it, they can say it's irrelevant. …There does come a time, though, when you have to face facts and the truth is true whether you wanna believe it or not, it doesn't need you to make it true... ”
Bob Dylan“Biograph” liner notes (1985)
《真実であるものは何であれ、人の心に付きまとい、 眠れなくなってしまう。 特にうそっぱちな生き方をしている者たちは、真理を聞かされると傷つくんだ。 そこでいろんな険悪な反応が返ってくるんだ。…
…なにか宗教的なものに対しては、 人は面と向かわないで、関係ないよと言わんばかりの顔をする。 …だけど、 事実に直面しなければならない時が来るし、 信じたくても、 信じたくなくても真理は真理であるという時が必ず来る。》
(ボブ・ディラン『バイオグラフ』旧版ブックレット38,94頁より)
柄谷行人の用語で言えばこの映画はDを目指している。
ある一定の精神的危機を乗り越えた際には指標となる芸術作品特有のものと言える。
細田守は一歩一歩前進し宮崎駿を乗り越えた。スカーレットが透明な階段を登るシーンで自分はそう確信した。
大部分の観客はそれに気づいていないが、傑作はこれからの新たな観客に開かれて残る。
(魔女はマクベスから取られたが、大友克洋のキャラに似ている。
これは『もののけ姫』で宮崎駿がシシガミの最後の表情を手塚治虫風にしたのを連想させる。
超越的なものを形にする知恵、その方法論を受け継いでいる点で細田は他のジブリ模倣者と一線を画す。)
最後に鳥のモチーフについても追記しておきたい。
スイミー的なオチは劇場によって捉え方が変わる。特に鳥の声の分離は劇場差が大きい。
虚無の在り方も我々次第ということだ。
ドラゴンを鳥の集合体としたことは民衆の集合力をアレゴリカルに示したもので途中描かれた群衆の悲劇と対応する。
時にはうるさい、時には静かな群衆はスカーレットの問いかけによって対話する個々の人格を付与される。
。。。
本作を最初に見た時は欠点のある野心作という印象だったが3回目を見た時傑作と判断した。
。。。
本作を最初に見た時は欠点のある野心作という印象だったが3回目を見た時傑作と判断した。
多分もののけ姫以来最も重要な映画だ。アニメに限定せず全ての映画で。
一見捻りのないストレートな復讐譚なのだが、ハムレットと違う猪突猛進型の主人公で面食らう。何しろハムレットは狂気を装うのだから腹に一物あるのだ。それだから一応の復讐を果たす。
神曲にしても一番重要なフレーズを死者の国で知り合う聖に読ませる点で、おやっと思う。死後の世界の三層構造は辺獄ということで一元化して描かれる。とは言え途中の悪夢では神曲の構造が背景に描かれる。
復讐の敵役はハムレットではなくマクベスからキャラクターが取られる。
復讐を果たすのも主人公スカーレットではなくドラゴンという結末である。
このようにストレートなストーリーが実は観客に対する挑戦となっているのが本作の物語特徴である。
視覚的にはコンピューターを使用して手描きアニメとの融合が図られる。
ScreenXではそれが圧倒的な成功を収めていた。
ここで指摘したいのは後半の歴史を扱ったストーリー描写で、上の物語解説とは違い、若干の解説がある方が楽しめると思うので記したい。
まず敵役のクローディアスはマクベスからモーセに役割が変更する。トランプの塀を連想させるが基本的には旧約聖書が参照される。クローディアスの城も、バベルの塔を連想させるし小説版では明示される。
ヴォルティマンドの要塞も中東のペトラ遺跡を参照していると公式ガイドブックにある。群衆は東の太陽の出る方角を目指す。
途中夕陽も描かれるから紛らわしいが基本的にエクソダスは画面上右から左に描かれる。
東を目指すのは日ユ同祖論的イメージである。途中廃墟の教会の床に絵がされたモザイクの地図はシナイ山と太陽が一つに描かれる。これはモデルとなる地図をオリジナルに改変したものだ。
太陽のモチーフは鳥のモチーフと共に本作で重要だ。
スカーレットが目覚めた時に見え天蓋の装飾もペロデ門の太陽を思わせる。
都市伝説的には16弁菊花紋と比べられるデザインだ。
何より気になるモチーフは王冠である。
これは私見ではローマ帝国と交流があったと噂される古代新羅の王冠に似ている。
樹木を模ったとされるが一部ではメノラーを想起させると言われている。
こうした歴史的モチーフはストーリー描写の背景にアレゴリカルに配置され、歴史に興味ある人間には刺激的である。
ただし本作の魅力はこうした要素を上回る倫理的使命感にある。
宗教的とも言える。この宗教性は一部の観客を激怒させ、離脱させるものだが、ある一定の精神的危機を乗り越えた際には指標となる芸術作品特有のものと言える。
細田守は一歩一歩前進し宮崎駿を乗り越えた。スカーレットが透明なない階段をの登るシーンで自分はそう確信した。
大部分の観客はそれに気づいていないが、傑作はこれからの新たな観客に開かれて残る。
“Whatever is truthful haunts you and don't let you sleep at night. Especially anybody who's living a lie gets hurt. You get a lot of ugly reactions from people not familiar with it.”
Bob Dylan“Biograph” liner notes (1985)
《真実であるものは何であれ、人の心に付きまとい、 眠れなくなってしまう。 特にうそっぱちな生き方をしている者たちは、真理を聞かされると傷つくんだ。 そこでいろんな険悪な反応が返ってくるんだ。…》
ボブ・ディラン『バイオグラフ』旧版ブックレット38頁より
“Make something religious and people don't have to deal with it, they can say it's irrelevant. …There does come a time, though, when you have to face facts and the truth is true whether you wanna believe it or not, it doesn't need you to make it true... ”
Bob Dylan“Biograph” liner notes (1985)
《なにか宗教的なものに対しては、 人は面と向かわないで、関係ないよと言わんばかりの顔をする。 …だけど、 事実に直面しなければならない時が来るし、 信じたくても、 信じたくなくても真理は真理であるという時が必ず来る。》
ボブ・ディラン『バイオグラフ』旧版ブックレット94頁より
“Whatever is truthful haunts you and don't let you sleep at night. Especially anybody who's living a lie gets hurt. You get a lot of ugly reactions from people not familiar with it. …
…Make something religious and people don't have to deal with it, they can say it's irrelevant. …There does come a time, though, when you have to face facts and the truth is true whether you wanna believe it or not, it doesn't need you to make it true... ”
Bob Dylan“Biograph” liner notes (1985)
《真実であるものは何であれ、人の心に付きまとい、 眠れなくなってしまう。 特にうそっぱちな生き方をしている者たちは、真理を聞かされると傷つくんだ。 そこでいろんな険悪な反応が返ってくるんだ。…
…なにか宗教的なものに対しては、 人は面と向かわないで、関係ないよと言わんばかりの顔をする。 …だけど、 事実に直面しなければならない時が来るし、 信じたくても、 信じたくなくても真理は真理であるという時が必ず来る。》
(ボブ・ディラン『バイオグラフ』旧版ブックレット38,94頁より)
柄谷行人の用語で言えばこの映画はDを目指している。
力と交換様式
https://freeassociations2020.blogspot.com/2022/11/2022.html
https://freeassociations2020.blogspot.com/2026/03/blog-post_0.html
https://www.blogger.com/blog/post/edit/102781832752441205/8021372109485851469
https://dylan2023bible.blogspot.com/2026/03/scarlet-critica-mamoru-hosoda-volta-com.html
https://vt.tiktok.com/ZSuHb9NWg/
果てしなきスカーレット
Scarlet et l'éternité (フランス語)
Scarlet La Película (スペイン語)
Scarlet (英語)
Scarlet永無止境的史嘉蕾 (中国語)
끝이 없는 스칼렛 (ハングル)
اسکارلت (ペルシャ語)
吹替
| Erin Yvette |
台湾
【Scarlet永無止境的史嘉蕾】史詩篇 - 12月10日(週三)正式上映 https://youtu.be/LjjxQNGzxio?si=VLGs_OlCan5xS43s @YouTubeより
スペイン語 Scarlet La Película
https://youtu.be/C9BqAl26HqY?si=ecA27vO8ZKUMsgXY
https://x.com/libretacinefila/status/2027033905610588646?s=61
El 27 de febrero, Sony estrena en los cines españoles #Scarlet #película de #animación escrita y dirigida por #MamoruHosoda (La chica que saltaba a través del tiempo).
Más información en el blog: lalibretacinefila2.blogspot.com/2026/02/scarle…
#Estreno #Cine #Anime #ScarletLaPelícula #FelizJueves
https://x.com/leo_kageyama/status/2030071648234394072?s=61
フランス語版『果てしなきスカーレット』、翻訳は“Scarlet et l'eternité”。
https://x.com/misakikusanagi/status/2029976598376780101?s=61
https://youtu.be/TZJpjiGdoHs?si=WSibca-vOrAzv6TS
Le traître doit recevoir le châtiment qu'il mérite.
Père, non !
Je vais le retrouver et je vengerai mon père.
C'est mon destin, ma vie est ainsi. Prêtez-moi allégeance.
Tu dois vivre. Je vivrai.
ハングル
끝이 없는 스칼렛
Скарлет (фільм)
ペルシャ語
https://fa.wikipedia.org/wiki/%D8%A7%D8%B3%DA%A9%D8%A7%D8%B1%D9%84%D8%AA_(%D9%81%DB%8C%D9%84%D9%85_%DB%B2%25DB%25B0%DB%B2%DB%B5)
اسکارلت (فیلم ۲۰۲۵)
Critique Scarlet et l'éternité : purgatoire pour un monde meilleur
https://x.com/misakikusanagi/status/2032127854910324795?s=61
FNAC のLouise Lepense 氏の『果てしなきスカーレット』評。
「批評家たちは作品を高く評価し、テレラマ誌は『率直で感動的な平和のメッセージ』、ル・パリジャン紙は『形式も内容も驚くべき作品』、プルミエール誌は『アニメーション映画の傑作』と評している」
#果てしなきスカーレット #Scarlet pic.x.com/18hQM8H9X1
2026/03/13 1:
misaki kusanagi
@MisakiKusanagi
FNAC のLouise Lepense 氏の『果てしなきスカーレット』評。
「批評家たちは作品を高く評価し、
https://x.com/misakikusanagi/status/2032128108825039147?s=61
Scarlet, a Crítica
結局のところ、『スカーレット』は平和を歌った歌であり、許しの力に訴えかける物語だ。時折、ややナイーブに感じられる部分もあるが、そのナイーブさこそが魅力の一部となっている。そこには戦争のない世界という夢があり、ナイーブであろうとなかろうと、憎しみが蔓延する現代において、この思いは非常に心に響く。大スクリーンでは、スカーレットと聖(ヒジリ)と共に、そんな夢は描かれない。
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座頭市
仕込み杖
コーネリウス
https://x.com/solokiriya/status/2011801643676033053?s=61
끝이 없는 스칼렛 (2025)
果てしなきスカーレット
Scarlet
시간을 달리는 소녀는 7월의 여름이면 생각나던데..
#끝이없는스칼렛 #果てしなきスカーレットScarlet
https://x.com/animate_lotte/status/2019259740195586074?s=61
【#Gratte/#끝이_없는_스칼렛】
『운명에 맞서는 소녀의 끝없는 선택』
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https://x.com/yojisekimoto/status/2026982570819522781?s=61
『果てしなきスカーレット』論
見れば見るほどよくなる。
生涯のベスト5に入る。
『もののけ姫』を越えている。自分はもののけ姫のラスト1時間を評価していない。
ちなみにベスト5は、
『乱』
『イワン雷帝』
『ノスタルジア』
『豚小屋』
『果てしなきスカーレット』
特に権力について考えているところを評価する。
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スカーフのシーン。
軍事的意味があるのだろう。
少女のスカーフを結ぶ行為は信用貨幣的だ。
金貨より結ぶ行為が重要。
プペルなどはせっかく減価貨幣を扱いながら金属貨幣のイメージにとらわれている。
あれではビットコインと同じだ。
https://x.com/tiikituukahana/status/2023922585545961915?s=61
https://x.com/fukuko2025/status/2023790555730505935?s=61
シェークスピアはハムレットでレビラート婚(引き直し)を批判していると読めるし、ベニスの商人と繋げればユダヤに批判的ということになる。映画は辺獄でキリスト以前のユダヤ教のイメージを使うことでこのシェークスピアの政治的歪みを修正している。みんなモーセの頃を思い出して仲良くやろうよ、ということだ。
https://x.com/fukuko2025/status/2023776688623297014?s=61
自分が注目するのは王冠の形で、ローマと交流のあった新羅で発見された王冠に近い。
これはメノラーを密かに模倣しているという説があり、隠れたユダヤ教ということになる。
映画でもキーワードになる「ゆるし」という日本語は縄文由来の言葉らしい。
証明のしようがないが結縄が普及していたのは確かだろう。結縄はインカ帝国のキープが有名。沖縄にも藁算が残る。
vt.tiktok.com/ZSmDASan4/
聖について歴史的なことを追記すると、日を知るという語源は疑わしい。
タミル語では僧侶に先行して雷の意味があるらしい。
日本語のタミル語起源説を細田守が知っていたかはわからないが、絶妙なネーミングだ。
聖(ひじり)の語源についての一説
「ひじり」はタミル語 pitir-am [thunderbolt (雷電)] と対応する日本語、 *fitir-i > fidir-iであろうと思われる。つまり、「ひじり」の原義は「雷電」即ち「大王」を意味していたところ、時代を経るにしたがって、高徳な人、優れた人となり、仏教が伝来してからは僧侶を意味するようになったと思われる。
田中孝顕(たなかたかあき)
日本語の真実
タミル語で記紀、 万葉集を読み解く
2006年
ハムレットについてはタルコフスキー 『映像のポエジア』が参考になる。
《…私は物質的なルーチンワークに敵対しようとしている人間のエネルギーに引きつけられる。ここで私のもっとも新しい構想の糸玉が巻かれるのである。
このような観点から私にとって興味深いのは、シェイクスピアの『ハムレット』である。『ハムレット』を私は、いずれ、映画にしたいと思っている。このもっとも偉大な劇のなかには、最高度の精神的レベルにありながら、同時に低劣で汚れた現実との相互関係のなかに入っていくことを余儀無くされた人間についての、永遠の問題が考察されている。これは、もし未来の人間が自分の過去のなかで生きることを余儀無くされたとするならばどうなるか、というような問題を抱えている。ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。このような変節のあとでは、死は彼にとって至福の出口と言えるのである。あのように決闘で死ななかったならば、ハムレットは自殺することで自分の生命を絶たなければならなかっただろう。》
「ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。」という指摘は本作では聖の弓を引くシーンに当てはまる。
普遍言語の考え方は3種類ある。
元々一つだったか一つになりつつあるか。あるいはその両方か。
バベルの塔(クローディアスの城のモデル)が崩れて多言語になったのであれば塔を作れば普遍言語が可能とも考えられる。
人類アフリカ起源説を否定できないならシュメール言語起源説も否定できない。
細田守は市場で普遍通貨と普遍言語が生まれると考えているようだ。無論不可能という考え方もあるが鳥の言語も最近わかったばかり。
バベルの塔(クローディアスの城のモデル)が崩れて多言語になったのであれば塔を作れば普遍言語が可能とも考えられる。
人類アフリカ起源説を否定できないならシュメール言語起源説も否定できない。
細田守は市場で普遍通貨と普遍言語が生まれると考えているようだ。無論不可能という考え方もある。 2026/02/27 0:20
https://x.com/yojisekimoto/status/2027041018269634724?s=58
性的事象を究極(=ラストシーン)の暗喩に使うキューブリックみたいな作家もいる。時計仕掛けやアイズワイドは直截的だが、フルメタルジャケットの射殺シーン↓や2001の宇宙船の形は分かりにくい。もののけ姫も性的な解釈が出来る。スカーレットは多分あらゆる身体性を考慮しているがラストの歌まで禁欲的だ。キスシーンが生きるのは全体的に禁欲的だから。
https://x.com/1aeltopo/status/1900456652119433323?s=61
唾と雨
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この映画に唯一不満があるとすれば最後の歌の場面に歌詞の字幕が付いていないことです。ラストの歌は合唱したい(笑)
ハムレットについてはタルコフスキー 『映像のポエジア』が参考になる。
《…私は物質的なルーチンワークに敵対しようとしている人間のエネルギーに引きつけられる。ここで私のもっとも新しい構想の糸玉が巻かれるのである。
このような観点から私にとって興味深いのは、シェイクスピアの『ハムレット』である。『ハムレット』を私は、いずれ、映画にしたいと思っている。このもっとも偉大な劇のなかには、最高度の精神的レベルにありながら、同時に低劣で汚れた現実との相互関係のなかに入っていくことを余儀無くされた人間についての、永遠の問題が考察されている。これは、もし未来の人間が自分の過去のなかで生きることを余儀無くされたとするならばどうなるか、というような問題を抱えている。ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。このような変節のあとでは、死は彼にとって至福の出口と言えるのである。あのように決闘で死ななかったならば、ハムレットは自殺することで自分の生命を絶たなければならなかっただろう。》
「ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。」という指摘は本作では聖の弓を引くシーンに当てはまる。
マダバ地図 - Wikipedia
『果てしなきスカーレット』論
見れば見るほどよくなる。
生涯のベスト5に入る。
『もののけ姫』を越えている。自分はもののけ姫のラスト1時間を評価していない。
ちなみにベスト5は、
『乱』
『イワン雷帝』
『ノスタルジア』
『豚小屋』
『果てしなきスカーレット』
特に権力について考えているところを評価する。
1
ストーリー
『果てしなきスカーレット』はスカーレットによる復讐を試みる話だが、映画のラストをネタバレすると復讐を果たすのはドラゴンである。
本作にはこうしたストーリー上のギミックが無数にある。日本の映画系youtuberは減点法でなおかつどうコメントしようか一々考えながら見るので全体を見渡すことがない。
例えばハムレットを下書きにしているとはいえスカーレットの外的性格は猪突猛進でハムレットとは違うと言うことがハムレットを読んでないとわからないと言うのが重要だ。
クローディアスは明らかにマクベスを意識した造形であり、『神曲』の三層構造は最初から破棄されることが明示される。
『君たちはどう生きるか』よりもずっと本質的な神曲への言及がある。
細田守の出発点にあるのはハムレット観劇体験だが、ダンテの現世批判を神秘体験を通じてアレゴリーとして行いという部分だ。
本作は夢オチではあるが、苦労して獲得した単純さだ。異世界物、多次元物の氾濫に観客は辟易してある。ただしそこに慣れてしまったのでそこから逸脱するものを受け入れる勇気がいる。
オルフェウスは竪琴の名手だが聖は苦労してリュートを上達する。
駄目な映画評論家が貶す映画はだいたい傑作である。自分は蓮實重彦が貶した作品は必ず見ることにしている。それはハズレがない。
2
造形
辺獄をCGで描くことが本作の特性だが、肝心なところは手描きだ。
スカーレットが描いたデッサンは本作の方向性を決めている。
十字架をモチーフにしているが、後半でそこを避けている部分を評価したい。
集合力
革命
ドラゴンと民衆
太陽に向かって進むのだが、目覚めた時も太陽の紋章が天蓋にある。
これは16弁菊花紋を容易に連想させる。
3
歴史的背景
デンマークが舞台とはいえモデルはエリザベス一世と作者は明言する。
深読みとはいえ後半は旧約聖書の舞台が参照される。
サグラダファミリアをバベルの塔にした美術は見事だ。
「許し」は縄文起源の言葉という説がある。縄文土器の紋様に魔力を締める場合とそれを緩める場合がるということだ。
本案的要素が多い本作もキーワードに大和言葉を選択している。
聖(ひじり)も日知りが語源とされる場合が多いが、タミルの語の雷鳴、先生、僧侶が起源という説がある。
これが本当なら雷と関係する絶妙なネーミングである。
王冠は新羅の王冠を思わせる。これはローマとの交流が噂される造形でありメノラーの形を秘めているという説がある。本作はメノラーとの類似を敢えて避けているがその避け方が意識的なので逆にユダヤ教の影響を勘繰ってしまう。
小説版は世界軍事史的な資料をかなり勉強した形跡が見られる。
マダバ遺跡などはシナイ山を描いた部分を朝日入りにして改変している。
だから旧約聖書を連想することは作者も勘案済みである。
4
総評。
倫理的部分が本作の魅力だし、反発を生んだ部分だろう。
「神様に祈ったおかげ」
このセリフは宗教的に無自覚な人間には理解出来ない。
スカーレットの立場で最後に何を演説するか、いやどのように立つか?
ここを是非体感してほしい。
娘へのメッセージがギミックより上にある。
渋谷
ダンス
歌
病院
通り魔
階段、時かけを補強
殺陣
大友克洋
fukuko2025さんによるXでのポスト
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とりあえずアニメファンにハムレットの名が刻まれれば良しとするか。
「名前だけでも覚えて帰って下さいね」
ハムレットは馬鹿のふりをして復讐を遂げるが、スカーレットは逆の性格で猪突猛進。オルフェウスの象徴である竪琴を聖(ひじり)は最初は全く弾けない。ここだけ押さえれば恐ろしく面白い映画。教養が必要というよりも人類の叡智への謙虚な姿勢が必要。
チャップリンの独裁者のように、民衆を前に率直に対峙するスカーレット。アニメファンには偏見を捨ててこのシーンを見て欲しい。
勘違いしている人がいるがこれは親から娘へのメッセージだ。
自分の理解を超えるものを排除する風潮は危険だ。この映画はそうした風潮に抗っている。次の世代により良いものを残そうと…
ちなみに殺陣は椿三十郎を想起させるアイデアがいくつかあって秀逸。これは文句なしに楽しめる。
スラムダンクもそうだがアニメ専門の声優を使わないとどうしても反発するアニメファンが多い。シェークスピア俳優を集めたのはこの作品の完成度としては成功しているが。
予告編では物語の舞台を死者の国ではなく狂気の世界と紹介しているようだが、これは秀逸。
何も知らず狂気の世界に入る主人公たちのようにこの映画を楽しめば良い。
多くの人に見てもらいたい。この映画が行き渡ることが世界平和につながるとさえ思う。
とにかくこの映画に対する批判コメントはレベルが低い。外国人の貴族が主人公の物語を日本のアニメ会社の奴隷たちが主人公として描くとは何事かというレベルだ。
ハムレットについてはタルコフスキー 『映像のポエジア』が参考になる。
《…私は物質的なルーチンワークに敵対しようとしている人間のエネルギーに引きつけられる。ここで私のもっとも新しい構想の糸玉が巻かれるのである。
このような観点から私にとって興味深いのは、シェイクスピアの『ハムレット』である。『ハムレット』を私は、いずれ、映画にしたいと思っている。このもっとも偉大な劇のなかには、最高度の精神的レベルにありながら、同時に低劣で汚れた現実との相互関係のなかに入っていくことを余儀無くされた人間についての、永遠の問題が考察されている。これは、もし未来の人間が自分の過去のなかで生きることを余儀無くされたとするならばどうなるか、というような問題を抱えている。ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。このような変節のあとでは、死は彼にとって至福の出口と言えるのである。あのように決闘で死ななかったならば、ハムレットは自殺することで自分の生命を絶たなければならなかっただろう。》
「ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。」という指摘は本作では聖の弓を引くシーンに当てはまる。
さらにタルコフスキー日記における遺稿
《1986年12月15日 パリ(遺稿)
ハムレット……一日中ベッドのなかだ。身を起こすこともできない。下腹部と背中が痛む。神経も、足を動かすことができない。シュヴァルツェンベルクはこの痛みがどこから来るか分からないでいる。化学療法のせいで昔のリューマチがぶりかえしたのではないかと思う。 腕もひどく痛む。これも一種の神経痛のようだ。結節か何かだろう。身体がひどく弱っている。死ぬのだろうか。まだひとつ可能性がある。治療と私自身を、サルセールの病院でも私を診てくれたあの医者の監視のもとにおくのだ。 ハムレット 腕と背中の痛みがなければ、化学療法で回復したと言えるのだが。しかし今は、何をする力も残っていないそれが問題だ。》
『タルコフスキー日記 殉教録』549頁
1991年7月6日
著者 アンドレイ・タルコフスキー 訳者 鴻 英良/佐々洋子 株式会社キネマ旬報社
臨死体験はファンタジーとして片付けられるか?高畑勲に聞いてみたい。
最初はスラムダンクの時のようにアニメ専門声優ファンがキャンペーンを張っていたようですが、知識人が右に倣えして酷評し始めました。空気を読むというやつです。こうなると映画の内容は関係ないですね。映画は鏡です。
「嘘っぱちな生き方をしている連中は真実を言われると傷つく。それで陰険な反応が返ってくる」ボブ・ディラン
「つまらない人間がつまらないと言うのは面白いと言うこと」黒澤明
『果てしなきスカーレット』初日鑑賞。争いに満ちた世界へ日本アニメ界からベタな一撃。これは見た方が良い。細かい批判はどうでもいい。アニメファンがハムレットや神曲を読み始めることを期待する。
https://x.com/yojisekimoto/status/1993223781159219313?s=20
スカーレットはプペルもそうだが見た方がいい映画。アニメファンはアニメ専門の声優を使わないとスラムダンクの時のように反発する傾向がある。ハムレットは読んでなくとも楽しめる(出来れば映画を見た後読んで欲しい。)主人公のキャラが正反対だということだけ押さえておけばいい。宮崎駿の『君たちはどう生きるか』が好きなら必見。
文庫版にはついていない挿絵があるから読みやすい。内容はほぼ同じでルビと挿絵が加わっている。
文庫版のレビューで書いたが「市場」の章が個人的に興味深い。作者は歴史上の戦争についてよく調べたに違いない。
竜は西欧では退治される対象。日本では龍は神そのもの。
本作は両者の折衷。
人間に剣で刺され続けた龍は復讐の機会を窺い続け、それが成就されたと考えられる。
小説では龍は鳥の集合体だが映画ではそうは見えない。設定を変えたのではないか?
https://x.com/fukuko2025/status/1993860143327379591?s=61
新海誠も宮崎駿も神道的価値観を貫いているが、この映画で度々言及される見果てぬ場所は明らかにユダヤ的だ。それが受け入れられない。ただし日ユ同祖論的にはユダヤ教と日本の神道は直結している。例えば禰宜の語源は、王子、統治者を表すヘブライ語 נגיד (nagid、ナギッド)だという説がある。
聖は渋谷で刺されて死ぬのだからダンスシーンはそれと合わせて解釈すべきでしょう。
自分としては多様なライフスタイルを描写可能にした臨死体験というストーリーの器は評価したいです。
過去の細田作品にこのスケールの大きさはありませんでしたし、他作家のバーチャル空間、世界系作品といってもここまで歴史を包括する作品はありませんでした。
実を言えば核心としては新海誠や宮崎駿が帰依した神道的価値観がないからこの作品は批判されていると思います。
見果てぬ場所はあからさまにユダヤ的です。
(しかし神道は実はユダヤ教に影響を受けているのですがこれはまた別の話です。)
フラにしたって海洋民族の聖典で無関係に見えますが、海洋民族とユダヤは関係します。
声優を使わないことに反発するアニメファンの先導に誤魔化されてはいけません。『スラムダンク』も『君たちはどう生きるか』(これは実は旧約聖書的だが)も今では評価は落ち着いてきています。この作品もきっとそうなるでしょう。
言いたくはないですがこの作品は鏡です。この作品を酷評するyoutuberは自らの教養のなさをさらけ出しているだけです。
ハムレットに関してはタルコフスキー 『映像のポエジア』を読んで欲しい。
映画系youtuberはみんなアクセス数を稼げるジャンル映画をおもちゃにしすぎてどうかしてしまった。
クリシェを批判するというクリシェ。
細田守は一歩づつ階段を上がっているのに観客側がそれに気づいていない。
https://x.com/fukuko2025/status/1993860916996395254?s=61
ハムレットは馬鹿のふりをして復讐を遂げるが、スカーレットは逆の性格で猪突猛進。
オルフェウスの象徴である竪琴(映画ではリュート)を聖(ひじり)は最初は全く弾けない。
神曲ではダンテの相棒は経験豊富だが本作では心許ない。
これだけ押さえておけばいい。
細田守は一歩づつ階段を上がっているのに観客側がそれに気づいていない。
ハムレットについてはタルコフスキー 『映像のポエジア』が参考になる。
《…私は物質的なルーチンワークに敵対しようとしている人間のエネルギーに引きつけられる。ここで私のもっとも新しい構想の糸玉が巻かれるのである。
このような観点から私にとって興味深いのは、シェイクスピアの『ハムレット』である。『ハムレット』を私は、いずれ、映画にしたいと思っている。このもっとも偉大な劇のなかには、最高度の精神的レベルにありながら、同時に低劣で汚れた現実との相互関係のなかに入っていくことを余儀無くされた人間についての、永遠の問題が考察されている。これは、もし未来の人間が自分の過去のなかで生きることを余儀無くされたとするならばどうなるか、というような問題を抱えている。ハムレットの悲劇も、私の考えによれば、ハムレットが破滅するということのなかにではなく、ハムレットが死を前にして自分の精神的欲求を放棄し、普通の殺人者にならなければならないということのなかにある。このような変節のあとでは、死は彼にとって至福の出口と言えるのである。あのように決闘で死ななかったならば、ハムレットは自殺することで自分の生命を絶たなければならなかっただろう。》
ハムレットは豪華なソ連版(Hamlet - Grigori Kozintsev - Innokenty Smoktunovsky - 1964 -Multiple Sub…)がyoutubeで視聴可能。自分のオススメは低予算のイーサン・ホーク版ハムレット。黒澤明『悪い奴ほどよく眠る』も巌窟王というよりハムレットでそう思ってみると見方が変わります。
Hamlet - Grigori Kozintsev - Innokenty Smoktunovsky - 1964 - Multiple Su...
https://youtu.be/OzN1isLYc_A?si=Tr9PJ3B5aa5jj5WL
Hamlet (2000) - Ophelia's Funeral
https://youtu.be/0UwyhqmI4aw?si=zsiStCF4GtgnarG9
墓掘り人が見張り塔からずっとを歌っている
Hamlet 2000 Ethan Green Hawke
https://youtube.com/playlist?list=PLZbXA4lyCtqrKybzWtvPBgfTMQrMm42hR&si=C4O7Wh6OYxkG6xeU
Hamlet (2000) - "Get thee to a nunnery"
https://youtu.be/5FXNIAHkq8g?si=1pnauutahTF6DjOq
Hamlet (6/11) Movie CLIP - To Be or Not To Be (2000) HD
https://youtu.be/1Up-oGfiosE?si=gEN1NxYea6tOc-8X
Hamlet (8/11) Movie CLIP - The Mousetrap (2000) HD
https://youtu.be/oBfLI1WWrAI?si=gZvcCYuHxrysVSRj
11/11
https://youtu.be/0XjLzDVi03c?si=diGid8sqYL6XnJec
https://x.com/fukuko2025/status/1992187398445572435?s=61
目次
1プロローグ
『──ここは、生も死も混じり合う場所。対立するものではない。時もまたしかり。ここでは過去も未来も、常に溶け合っている──』 老婆のしわがれた声が、虚空に響き渡った。
2エルシノア城
「敵対より友好と信頼を。わたくしは父さまの望む王女になります」 と父の目をまっすぐ見つめた。揺るぎない心からの敬愛を込めて。 アムレットは苦笑した。 「王女の前に君はひとりの女の子だ。気にせずのびのび生きなさい」 彼女は「できた」と言って、嬉しそうに描いた紙を見せた。そこには、幼い筆致でいくぶん歪んだアムレットの顔が描かれていた。 彼は絵を見て、 「アハハ。いい男だ。嬉しい」 と、心から楽しそうに笑った。
アムレットが王女に気がつくと、それまで冷静だった表情が瞬時に崩れた。娘を見上げて、眉を顰め悲痛な表情で何かを叫んだ。 「……○○○……」 しかし言葉は、人々の騒然とした声にかき消され、聞こえない。
3復讐
「自分だけは毒を盛られないと思うお前は、赤ん坊でなくて何だ?」 クローディアスは完全に覚醒しており、酔った様子は微塵も見られなかった。 傍らのガートルードが、哀れな子供よ、お前に王位など相応しくない、と嗤っている。 スカーレットは悔しさで涙をぽろぽろ流しながら、怒りと屈辱に震えた。 「許さない……」 全身が経験したことのない痛みに包まれる。それでも歯を食いしばってクローディアスを見た。 「絶対に……許さない」 クローディアスはその言葉を嘲るように笑いながら背を向け、大広間から立ち去っていった。 慌てて駆けつける侍女たちの声が聞こえる。 「……王女様? 王女様……?」 視界がぼやけ、深い井戸の中へ落ちていくように、意識が遠のいていく。 「王女様!?……王女様……!?」
4死者の国
──そう、私は死んだ──。 暗闇が、心の声を静かに吞み込んだ。 スカーレットの汚れなき白い顔が驚愕に引き攣り、現実を受け入れられない瞳は見開かれていた。純白のドレスを纏ったまま、ゆっくりと落下してゆく。 ──憎き仇への復讐に失敗して、死んだ──。 生の領域から足を踏み外し、ゆっくりと深淵へと堕ちていく。 血と泥の上へと着地した。 が、泥のように思えたものは、様々な時代の戦士たちの無数の遺体だった。古代ローマの軍団兵、遊牧民の騎馬兵、中世の騎士、中東の戦士……。赤黒い液体の中から次々と浮かび上がる。彼らの顔には恐怖や痛みの表情が刻まれ、この地が全ての戦いの終着点であることを如実に物語っていた。 スカーレットの純白のドレスが、どす黒い血に染まっていく。髪は泥で汚れ、顔にも血が飛び散っている。恐怖で青ざめた唇で、荒い息を繰り返していた。震える手で体を支え、よろめきながらも立ち上がろうとした。 そのとき、突如として戦士の遺体が動き出し、スカーレットの髪を摑んだ。 「!?」 朽ちかけた手が次々と伸びて、彼女のドレスを摑む。驚愕の声を上げる間もなく、遺体の山の中へと引きずり込まれる。必死に抵抗を試みるが、多くの手に捕らわれ、身動きが取れず、血と泥の中へと埋もれていく。 「ハアッ……ハアッ……」 荒い息遣いの中で、スカーレットの瞳から涙が溢れ出す。恐怖ではなく、悔しさの涙だった。震える唇を血が滲むほど嚙みしめた。どうしてこんなことになったのか? 生きた者の足音が届かぬ孤独の中、ポツリとつぶやいた。 「ここが死んだ後の世界なら、父さんと再会できるかな……」 せめてもの気持ちだった。
その声を聞きつけ、遠くから老婆の嗄れた嘲笑が風に乗って届いた。 「ヒヒヒ。人間とは愚かなものよ。もう既に死んでおるというのに、まだ死にたくないと願っておる」 と、崖の上から見物するように見下ろしている。
5聖
「俺は看護師です」 彼──聖は胸に手を当て、簡潔に答えた。 看護師──。彼女にとっては初めて聞く単語だ。 「僧侶なら寺へ行け」
…
見回すと、自然にできた岩のアーチが目に留まった。そこに刻まれたイタリア語の落書きを見つける。 『Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate(cancello dell'inferno)/この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ(地獄の門)』 「地獄? 地獄だって? 笑う」
https://x.com/studio_chizu/status/1990706550579642514?s=61
𝟎𝟔 | 古戦場跡
スカーレットと聖が出会う
<死者の国>にある場所。
"この地獄の門をくぐる者は、一切の希望を捨てよ"
という文字が彫ってある。
6砂漠
力任せに摑んで耳元で怒鳴りつけた。 「現実を受け入れろ! 目の前を見ろ、いい子ちゃん!」
…
「職場でよく言われた。看護師だったら、人が死ぬのに慣れていかないと仕事にならない。いちいち悲しんでいたらキリがないって。でも、死ぬのに慣れて心が麻痺したら、きっと別の何かを失う」
…
愛について教えてよ 誰もが知っている奇跡 この胸を満たして 愛のすべてを教えて 私が生きる意味を 心を無くしてしまう前に 歌は、病院の外の、渋谷の街並みにも届いた。宮益坂のいつもと変わらない日常。街路樹に差し込む夏の眩しい光──。
…
聖は、焚き火を見つめながら呟いた。 「何のために人は生きる? 人生は何のためにある? いつかわかる時が来るのか?」 「そんなもの、生きているうちに考えておけ。今更もう遅い」
7年寄りたち
「……どんな手を使ったんだ?」 「手なんてない。みんなの今までの頑張りを、ゆっくり聞かせてもらっただけだ」
8遺跡にて
「私には……何も聞こえなかった!」 「では知りたくはないか? 俺が伝えなければ、あんたは決して王の最期の言葉を知ることはできない」 ヴォルティマンドは、脂汗を浮かべながら、選択を迫るように問いかける。
…
視界を覆い尽くす古代と中世の、アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパなど、様々な戦士たちが、狂おしいほどの思いで手を伸ばしている。 クローディアス王は両手を広げ、戦士たちに応えた。分厚い鎧に身を包んだたくましい姿は、全世界の運命を掌中に収めているかのように見えた。 「我と共に戦う者は、ひとり残らず見果てぬ場所へ迎え入れる」 戦士たちは歓喜の涙を流し、武器を天高く掲げて絶叫した。
9許せ
「俺の意見だが──。言ってもいいか?」 彼は確認するように見る。 「……なんだ?」 「『憎き叔父、クローディアスを、許せ』」 それを聞いて、スカーレットは怒りを隠すことなくヴォルティマンドを睨みつけ、拳を固く握りしめた。 「……なぜ? なぜだ? 叔父は父を殺し、国を、民を、故郷を、何もかもを奪った。そんな悪逆非道な男を許せる訳がない」 「その悪逆非道な男を、許せ、と、俺は解釈した」 「絶対に無理だ」 スカーレットは激しく首を振る。 「俺もそう思う。聖人だとしてもできない」 「なら、どうして」 「だが近くでその言葉を聞いた俺は、なぜかそうとしか思えない。そこには何か、王の真意のようなものを感じた」
軽快な膝上丈のシンプルな紺のワンピース。薄桃色の軽やかなショートボブの髪。ノースリーブの腕を広げ、生き生きと踊っていた。 その女性の顔を見て、スカーレットは、自分の目を疑った。 「あれは、私……?」 その女性は、スカーレット自身だった。 聖の時代に生きて、聖の時代の服を身にまとい、聖の時代の音楽に合わせて踊る、もうひとりの自分がいた。素肌の腕と足を大胆に放り出し、ワンピースの裾をふわりと広げてしなやかに回転している。この世界のありとあらゆる喜びを享受して、キラキラと輝いているように見えた。 「もうひとりの……私……」 スカーレットは呆然としたまま、自分自身を見つめ続けた。 再び、あの歌が聞こえてきた。
https://youtu.be/vOPY3hEYM4Y?si=f4Tazn4EQFOCH4Uh
…
唇を震わせ、子供のような無防備さで、聖の院外医療用の制服の裾を、ぎゅっと摑んだ。 そんな彼女の切実さが、聖の胸を打った。 「スカーレット。泣くな。俺がそばにいる。だから、もう泣くな」 そう聖が言ってくれて、スカーレットは心の底から救われた気がした。彼女は、求めるままに聖の頭に両手を回した。その温もりが、自分の存在を繫ぎとめる錨のように感じられた。聖も、彼女に応えるように抱き寄せた。湿った肌と肌が、初めて触れ合った。聖に抱かれて、スカーレットはいままでにはなかった新たな経験を得た。
10市場
人々は、代金を支払って望みのものを手に入れる。利用する人々の数だけ、時代も地域も異なる多くの種類の通貨も存在した。だがここではそれぞれの貨幣の絶対的価値が不思議と決まっているらしく、両替を介さず取引できた。時代も地域も異なる多くの言語が、ここでは不思議と翻訳なしに話せるのに似ていた。
…
聖は躊躇した。リュート弾きの女性にもらった物だ。しかし、この弓籠手は今後の戦いに不可欠かもしれない。 「必ずや、ふさわしい持ち主の許へと届けよう」
…
だが少女は、憧れるような眼差しで言った。 「もしわたしがお姫様だったら、したいことがあるの」 「……なに?」 「わたしたちみたいな子供が、死なない世界にする」
11戦い
「見果てぬ場所への階段が……、ない……」
12見果てぬ場所
左右に逃げ場はない。左からの横一文字で斬りつけてくる剣を、咄嗟に彼女は体をうしろに反らせ、ぎりぎりのところで躱した。しかし間髪を容れずポローニアスが、仰向けになった王女に覆いかぶさってくる。彼女は反射的に両手で押し返すも、顔前に剣を突きつけられてしまう。 風が鳴る。戦いのせいで散らしたたくさんの粉雪が、宙を舞う。 「うううう……」
…
「ここまできたなら復讐を果たせ」 コーネリウスが、王女へ低く付け加えた。
…
空の海を見上げると、光が水面越しに静かにたゆたっている。 「……」 口から小さな驚きの声が漏れた。光は祝福するように優しく輝いた。それは希望の光であり、未知への入り口のように思えた。瞬きもせず、じっと光を見つめた。 胸の中は興奮と不思議な多幸感で満ちていた。これまでの人生で経験してきた全てのものが、今この瞬間、あまりにも小さく感じられた。復讐心も、憎しみも、恐れも、全てが遠い記憶のように感じられてしまう。 空の海の先には何が待っているのだろう? きっと想像を絶する光景なのではないか。現実とも幻想とも区別がつかない、まったく新しい世界なのではないか。 彼女の体が宙に浮かび、眩しい輝きの中へと溶け込んでいった。
13クローディアス
スカーレットは、はっとして目を見開いた。 「自分を……」 唇から、かすかな言葉が漏れた。 『許せ』 父の声が、深い記憶の底から響いた。 彼女はもう一度、声にならない声でその言葉を繰り返した。 「自分を……」 『許せ』 再び父の声が、胸の奥に静かに響いた。 彼女は空を仰ぎ見て、自分自身の唇で呟いた。 「自分を……、許せ……」 まるで長い闇の旅路の果てに、突如として光明を見出したかのように。 雷が鳴る。
…
閃光がクローディアスを再度直撃し、火花が四方八方に飛び散った。 「あああああああああ」 雲の向こうで、ドラゴンの影が、ひとつの巨大な塊から細かい粒に分割されていく。ひとつひとつの粒が羽ばたいているように見える。 鳥だ。鳥の群れだ。 ドラゴンの影のように見えていたものは、無数の鳥の集合体であった。この死者の国において、ドラゴンとは一体何なのか、それが放つ雷とは何なのか、誰にもわからない。だが、この世を司るたったひとつの絶対の存在、というわけでは必ずしもなさそうだった。
14生と死
「……ええ。それは彼のことです。最初から言っていました。自分は死んでいないって。何かの間違いでここに来たんだって。だから──」 聖は彼女の言葉を遮った。 「違う。俺じゃない」 「え?」 「それは君だ。スカーレット」
…
胸の中の心臓が鼓動に合わせて光を放っている。ドクッ、ドクッ、と心臓が脈打つ力強い律動を手のひらに感じた。彼女がまだ生きていることを、はっきりと証明するように。彼女は戸惑い、混乱し、思わず胸を手で隠した。聖に背を向け、手のひらで顔を覆って俯いた。自分の鼓動を聖に見られたくなかった。 「生きるべき(to be)じゃない……。復讐に取り憑かれていた私が死ぬべき(not to be)なんだ……」 死ぬべき、という言葉が、胸の鼓動を見るからに弱らせた。光が徐々に萎んでいく。聖より自分なんかが生きる価値が少しでもあるだろうか、と自らの心臓に問う。聖の命が消えゆく運命と現実を、彼女はどうしても受け入れることができない。
…
「死ぬとは? 生きるとは? そして──、愛とは?」
15帰還
エルシノア城の教会は、荘厳な静けさに包まれていた。 巨大なステンドグラスから差し込む光が、赤や青、金色の光となって大理石の床に描かれた紋章を浮かび上がらせている。 スカーレット王女は、戴冠式用の衣装に身を包み、ゆっくりと歩みを進めながら、教会の奥にある祭壇へと向かっていた。大司教が王女の前に立った。デンマークの慣習に従い、スカーレットは聖油を両肩の間と腕に塗油された。大司教の手には、デンマーク王国の歴代の君主が戴いてきた王冠が輝いている。王女は軽く頷き、息を整える。 「新しい女王に神のご加護を」 大司教は厳かな声で宣言し、ゆっくりと王冠を頭に載せた。王女は、その重みを感じながら背筋を伸ばした。 貴族、諸侯、家臣たちが一斉に跪き、声を揃えた。 「新しい女王に栄光あれ」 エルシノア城の鐘が鳴り響いた。 鐘の音は遠く離れた村々にも届き、国中に新しい時代の訪れを告げた。
「みなさん」 彼女の力強い声が、広場全体に響き渡る。 「もしわたくしをこれからの国の責任を担う者として選んでくださるなら、みなさんの幸せのため、最善を尽くし奉仕します」 人々は驚きのあまり目を見開いて彼女を見た。 「隣国とは友好と信頼を。子供は絶対死なせない。たとえ苦しみながらでも、もがきながらでも、もう争わないで済む道を諦めずに探すことを約束します」 彼女は、誠実なまなざしで人々を見つめ、訴えた。言葉のひとつひとつに、過去の旅路で得たねばり強さが漲っていた。 人々は息を吞んで、彼女の声に聞き入った。 「これまで争いがなくなるように願って亡くなった、全ての人々のために。これから幸せを願い生まれてくる、全ての人々のために」 言い終えると、彼女の言葉の重みを受け止めるような沈黙が広場に漂った。 最初に声を上げた女性が、声を震わせながらその沈黙を破る。 「ほんとうに、争いがなくなる世界がやってきますか?」 と胸に手をあてて、切実そうに問いかけた。 「……はい」 とスカーレットは、真っ直ぐに女性を見つめた。「あなたが賛同して、協力してくれたら」
1986年12月15日
十二月十五日 パリ(遺稿)
ハムレット……一日中ベッドのなかだ。身を起こすこともできない。下腹部と背中が痛む。神経も、足を動かすことができない。シュヴァルツェンベルクはこの痛みがどこから来るか分からないでいる。化学療法のせいで昔のリューマチがぶりかえしたのではないかと思う。 腕もひどく痛む。これも一種の神経痛のようだ。結節か何かだろう。身体がひどく弱っている。死ぬのだろうか。まだひとつ可能性がある。治療と私自身を、サルセールの病院でも私を診てくれたあの医者の監視のもとにおくのだ。 ハムレット 腕と背中の痛みがなければ、化学療法で回復したと言えるのだが。しかし今は、何をする力も残っていないそれが問題だ。
549
タルコフスキー日記殉教録
ⓒ 1991 Printed in Japan
1991年7月6日 初版発行
著者 アンドレイ・タルコフスキー
訳者 鴻 英良/佐々洋子
装幀 友成 修
(ドイツ語翻訳 飯沼隆一)
発行所 株式会社キネマ旬報社
アニメ専門声優を起用しないとアンチキャンペーンが始まるんですよ。
『スラムダンク』でも『君たちはどう生きるか』もそうでした。それで映画の内容に関する議論が出来なくなる。『果てしなきスカーレット』という傑作にインスピレーションを与えた『ハムレット』の名前だけでも覚えておいて欲しい。
ボブ・ディランバイオグラフ旧版ブックレット
92~4頁
エヴリィ・グレイン・オブ・サンド
EVERY GRAIN OF SAND
1981年5月、ロサンゼルスで録音。
ディランは言う。「この歌は霊感を受けてできた歌だ。少しも困難なことはなかった。どこからかやってくる言葉を紙に写しているような感じだった。 とにかく最後まで写したんだ。 クライディーが一緒に歌っている。 1回で録音したと思う。 クライディーは最高の歌手だ。 彼女が息をするのを聞くだけで背筋がぞくぞくする。声の質に特色がある。 深くて、 ソウルフルで、タフであると同時にとても繊細なんだ。彼女は電話帳を歌っても、聞く者を感動させることができる歌手だ。 この歌の最初の2行を初めて聞いただけで、とにかく彼女が言ったんだ。この歌はクラシックになるってね。100年たったらわかるだろう。 この歌は、時代の流れに遅れまいとするようなことは超越しているんだ。 時代に遅れまいとしたり、80年代の詩人であるとか、90年代のロックンローラーであるというようなこととは一切関係がない。 罠にはまってはいけない・・・・・・あらゆることを学び、必要な時に呼び出せればいい。 古いやり方が、今でも一番役に立ち、窮地から脱することを可能にしてくれる。今はすべてのものが歪んでいる時代ですべてのサインは間違った方向を指している。 バベルの塔の時代に住んでいるかのようだ。あらゆる言語が混乱している。我々は金星に向けて塔を建てている。 一体それはどこにあるんだい。 何をそこで見い出すことができるだろう。 聖書には「愚か者でも口を閉じている時は、賢く見える」と書かれている。 聖書の言葉なんて言うと、すぐにそっぽを向いてしまう人がいる。なにか宗教的なものに対しては、 人は面と向かわないで、関係ないよと言わんばかりの顔をする。 「悔い改めよ。 天国は近づけり」というような言葉を聞くと、人は脅えてしまう。そんなことは避けて通りたいんだ。 誰かにその言葉を言ってごらん。 彼の敵になってしまう。 だけど、 事実に直面しなければならない時が来るし、 信じたくても、 信じたくなくても真理は真理であるという時が必ず来る。 人間の側で、真理にしたりしなかったりすることはできない。
人は誰も自分の真理を心に持っているという偽りが、多くの害をもたらし、人々を狂わせたんだ。自分の敵を征服するためには、まず最初に自ら悔 い改め、ひざまづき、あわれみを乞わねばならないということを聞いたことがあるかい。 ウェスト・ポイントではそのことを教えるかな。 神は傲慢な態度を嫌うんだ。現在の状況は、とても混乱している。人々は自分が誰であるかわからないように仮面をつけて、仮装して歩き回っている。このことだけは言えるーー誰かに自分の夢や希望を話す時は、その人が兄弟のように愛してくれているということだけは確かめておいた方がいいということだ。さもなくば、その夢や希望は、恐らく実現することはないだろう。生きのびるためには、少々迷信深いことも必要だ。 人はアメリカの新しいイメージについて語りたがるが、ぼくにとっては昔ながらのアメリカだ――マーロン・ブランド、ジェームス・ディーン、マリリン・モンローであっコンピューター、コカイン、デイヴィッド・レターマンじゃない。そういうものからは逃げ出さなければいけない。 ヘディ・ラマー、ドロシー・サンドリッジ、それがぼくのアメリカのイメージだ。 そして一体、誰がアメリカのイメージをよくしただろうか。 ある架空のくだらん兵隊が、空想上の外国で10万人の人間を殺すことだってありえる。でもそれは幻想にすぎず、長く続きはしない。人はもし選択することができるならば、今でもレット・バトラーになりたいと思うだろう。90年代には、あるいは21世紀には、人々は80年代はマスターベイションの時代であったと考えるだろう。しかもそれが極限まで押し進められた時代であったと考えるだろう。とにかく、どこを見てもそのような状態ばかりだ。 だからぼくはぼくの価値観を聖書の言葉に基づいて置きたいんだつまり変化することのないものの一部でありたいんだ。実際それはそれほど大変なことではない。 人は今でも、愛し憎しみ、 結婚し子供を産み、 心の中の欲望に隷属し、互いの顔面を張りたおしたり、あなた電気を消してくれない、 と言ったりしている。古代ギリシャの時代と全く何も変っていないんだ。何も変わっていない。 アブラハムが父親の偶像をこわしたのはいつのことなのか。 先週の火曜日だ。神は今でも審判者であり、 悪魔が今でも世界を支配している。 何も変化したものはない。 自分が重要人物だと考えているうちに、歴史は過ぎて行ってしまう。 まるで牧師のようなしゃべり方だね。世に出ようとしているソング・ライターやシンガ
一に言いたいのだが、今流行しているものはすべて無視し、忘れるようにした方がいい。 ジョン・キーツやメルヴィルを読んだり、ロバート・ジョンソンやウディ・ガスリーを聞いた方がよっぽどいい。 映画についても同じことが言える。 沢山の映画を見たが、心に残っているのはどんな映画だろう『シェーン』、『赤い河』、 『波止場』、『フリークス』、それにもう二、三本だけだ。 先日、 映画を見たが、終ったとたん、 その映画について何も思い出すことができなかった。 見ている時はとても重要なものに思えたんだが」
57~9頁に原語英文
2 EVERY GRAIN OF SAND
Recorded in Los Angeles 5/81
(SHOT OF LOVE-8/12/81)
"That was an inspired song that came to me," said Dylan. "It wasn't
really too difficult. I felt like I was just putting words down that were coming
from somewhere else, and I just stuck it out. Clydie sings this with me, I
think it's a first-take thing. Clydie's one of the great singers ever, I get chills
when I hear her just breathe, something about the texture of her voice so
deep and so soulful, so tough and sensitive at the same time. She's one of
them singers that could like sing the telephone book and it would just put a
bolt through you. Anyway, she said that this would be a classic when she
a hundred years. About the song,
heard the first two lines. Maybe I'll know in
you have to get past the keeping-up-with-the-times stuff. It's not about
keeping up with the times, being a poet for the eighties, rock 'n' roller for the
nineties, you don't want to get trapped...you have to learn about it all and
call it up when you need it. The old trades are still the most useful, can get
you out of a jam. Everything is crooked now and the signs all point you the
wrong way-it's like we're living at the time of the Tower of Babel, all our
tongues are confused. We're building a tower to Venus. Where the hell is
that? What are we going to find there? God? The Bible says 'Even a fool when
he keeps his mouth shut is counted wise, but it comes from the Bible, so it
can be cast off as being too quote religious. Make something religious and
people don't have to deal with it, they can say it's irrelevant. 'Repent, the
Kingdom of God is at hand! That scares the shit out of people. They'd like to
avoid that. Tell that to someone and you become their enemy. There does
come a time, though, when you have to face facts and the truth is true
whether you wanna believe it or not, it doesn't need you to make it
true...That lie about everybody having their own truth inside of them has
done a lot of damage and made people crazy. Did you ever hear that to
conquer your enemy, you must repent first, fall down on your knees and beg
for mercy? Does West Point teach that? I don't know, I do know that God
hates a proud look. It's a messy situation. People are just out parading
around in disguises, wearing faces that don't let you know what they
think...I'll tell you this much-when you tell somebody your dreams and
hopes you better make sure they love you like a brother or your dreams and
hopes probably won't come true... You got to be somewhat superstitious to
survive. People like to talk about the new image of America but to me it's still
the old one-Marlon Brando, James Dean, Marilyn Monroe, it's not
computers, cocaine and David Letterman, we gotta get off that-Hedy
Lamarr, Dorothy Dandridge, that's my idea of America..... and who's
improved on it? Some phoney imaginary soldier can kill a hundred thousand
people in a foreign country of his own mind but it's a fantasy and it doesn't
stick-people, if they had a choice, would still want to be Rhett Butler. Maybe
in the '90's or possibly in the next century people will look upon the '80's as
the age of masturbation, when it was taken to the limit, that might be all
that's going on right now in a big way...I like to keep my values scripturally
straight though-I like to stay a part of that stuff that don't change. Actually
it's not that difficult-people still love and they hate, they still marry and have
children, still slaves in their minds to their desires, still slap each other in the
face, and say 'honey can you turn off the light' just like in ancient Greece.
What's changed? When did Abraham break his father's idols? I think it was
last Tuesday. God is still the judge and the devil still rules the world so what's
different? No matter how big you think you are history is gonna roll over you.
Sound like a preacher don't I? To the aspiring songwriter and singer I say
disregard all the current stuff, forget it, you're better off, read John Keats,
Melville, listen to Robert Johnson and Woody Guthrie. Movies too, I've seen
hundreds of them, how many of them stay with you? Shane, Red River, On
The Waterfront, Freaks? Maybe a handful of others...I just saw one the other
night, as soon as it was over, I couldn't remember a thing about it. Seemed
real important at the time though."
ーー@luminouswoman #果てしなきスカーレット #Scarlet #scarletmovie ♬ オリジナル楽曲 - luminous woman
書き起こし
話者B(0:00):エヴァンゲリオンの最後の方と重なります。 話者A(0:04):そうなんだ。 話者B(0:05):この映画はエヴァンゲリオン、ウテナ、地球少女アルジュナなど、僕が昔好きだった色々な作品と重なるところがあります。 話者C(0:22):このポッドキャストは、地元でフリーペーパーを制作しながら漫画を執筆する杉本、アイビーリーグ大学でアニメクラブの部長を経験し、漫画・アニメ愛好家歴30年以上のシスコ、そして在米16年以上の漫画・アニメ初心者マユの3人が、日本が誇る漫画・アニメを海外の視点からプラスアルファを添えて解説・考察していくポッドキャストです。 話者A(1:05):3AMオタックポッドキャスターのマユです。 話者B(1:08):シスコです。 話者A(1:09):シスコさん、先日アメリカのNetflixにて『果てしなきスカーレット』が配信を開始いたしました。日本では公開当初、賛否両論と言われており、私たちも早速視聴したのですが、アメリカ人のシスコさんと日本人の私マユで、面白いことに意見が分かれましたね。 話者B(1:30):そうだったな。 話者A(1:31):結構違ったリアクションだったということで、今回は細田守監督が原作と脚本も手掛けた『果てしなきスカーレット』の魅力を海外の視点から紹介していきたいと思います。『果てしなきスカーレット』のプロット紹介や、私たちの率直な感想に加え、シェイクスピアの『ハムレット』や、16世紀デンマークと日本での仇討ち文化についても深掘りしていきます。エピソードごとに漫画やアニメに関する英単語やフレーズを紹介する「オタック!WORD OF THE DAY!」では、劇中のキーワードとなる「復讐」という言葉が、リベンジとは違う訳になっていることについて解説します。また、前回の『キルアオ』エピソードに関するお便りも紹介いたしますので、最後までお付き合いください。今回はネタバレを含むと思われますので、まだ『果てしなきスカーレット』を観ていないという方はご注意ください。早速本題に入っていこうと思うんですけれども、『果てしなきスカーレット』は、2025年11月21日に日本で劇場公開された長編アニメ映画となっています。本作はシェイクスピアの悲劇『ハムレット』をベースにしていて、父を殺害されたスカーレット王女が、復讐のために時空を超える旅に出る姿を描いています。英語のタイトルは『Scarlet』、そのままそれだけです。先ほども言ったように『ハムレット』をベースにしているという話だったんですけれども、とりあえずシスコさんの感想を聞いてみたいのですが。 話者B(3:15):僕はこの映画、結構好きでした。感動的だと思って、スカーレットとヒジキとの関係も良かったです。 話者A(3:25):ヒジリ、ヒジリ。ヒジキは食べ物です。 話者B(3:28):あ、それはエルボーの「ヒジ」ね。 話者A(3:31):そうそう。 話者B(3:33):ずっと「ヒジキ」のことを考えていました。ヒジとキで、シャイニングエルボーなんじゃないかと。 話者A(3:40):英語の字幕で観たからね。 話者B(3:42):ヒジリはなんなんだろう? 話者A(3:44):聖って書くんだよね、聖書とかの「聖」。Holyとか。 話者B(3:48):聖人とか、そういう感じだと思います。とりあえず感動的でした。特に、テーマが「許し」というところが面白かったです。観終わったら、キリスト教の人が作りそうな映画だと思いました。細田監督はキリスト教ではないと思うけれど。 話者A(4:09):そうですね。 話者B(4:11):だから、ヒジリという人も、彼が何回も暴力をやめようという態度を取っているのも、すごく面白かったです。オリジナルの『ハムレット』だと、ハムレットはずっとお父さんの仇であるおじさんへの復讐を遂げたいんだけど、復讐していいのか、おじさんは本当に悪かったのかとすごく悩んで、最後の最後まで復讐ができない。彼の戦いは復讐をするかどうかで、最終的には復讐を遂げます。だから、この映画はそれと逆な感じで、すごく面白かったです。 話者A(4:57):ハムレットとちょっと比較してみると、ハムレットの時代、1600年代のデンマークの話で、キリスト教徒がおそらく多かったであろう時期ですね。 話者B(5:11):そのデンマークあたりは、昔からキリスト教だったというわけじゃないけれど、16世紀まではみんなキリスト教になっていました。16世紀じゃなくて、800年代、700年代みたいな時代だと、ゲルマン宗教(Germanic religion)で、オーディンやトールに祈る宗教でした。その時代だと、復讐をするのが普通で、復讐はするべきものと思われていました。デンマークに限らず、デンマークやドイツ、ヨーロッパの北の方だと、特に家族 of 仇を取るのがすごく大事なことで、暴力のサイクルがずっと続いていました。それを収めるために、これくらいの人間にはこれくらいの価値があるから、他の家族の人を殺めてしまったら、これくらいのお金を出せばそれで終わりというシステムができたらしいです。一番高かったのは若い女性。性別と年齢によって値段が違っていたそうです。だから、そっちの方の人たちが復讐を取るのはすごく大切だと思われていたみたいです。キリスト教だと、イエスの言葉に「頬を叩かれたら、もう一方の頬を出しなさい」とあるように、要するに復讐はしないということです。どんなにひどい扱いをされても、復讐をしてはいけませんということだから、この映画も、敵を許さなきゃいけないというわけではないけれど、ずっと相手を憎んで殺したくて、そういう気持ちのままだとちゃんとした人生にはならない、というメッセージが入っていました。それは『ハムレット』も同じようなことを言おうとしていたのではないかと思います。ハムレットはずっと復讐のために動いて、最終的には復讐を果たすけれど、人生を落とすし、何もいいことにならなかった、という同じメッセージなのではないかと思います。 話者A(7:33):シスコさんが言っていた、ハムレットの悲劇はみんなキリスト教だけど復讐に燃えるわけで、多くの人が亡くなってしまいます。だけれども、逆にこっちのスカーレットのお話は、作った人はおそらくキリスト教徒ではないと思われるし、キリスト教じゃないんだけれども、復讐で終わらせないで許しを請うという、その対比が面白いと言っていましたよね。 話者B(8:11):最終的に許すべきなのは、敵ではなくて自分というところも面白いと思いました。復讐を取らなきゃいけない、私のせいだったんだから復讐を取らなきゃ、と思っている自分を、やっぱり許すべきだというところが面白かったです。 話者A(8:31):日本も、今じゃないけれど、昔は仇討ちを取ることがあったわけじゃないですか。戦国時代とか。自分の父親が殺されたから、自分もその殺した人を殺してやる、みたいな。仇討ちの考え方が文化としてあるから、比較も面白いなと思いましたね。 話者B(9:02):そうですね。 話者A(9:03):ちょっとシスコさん、スカーレットを観ていて『ウテナ』を思い出すという風にも言っていたけれど。 話者B(9:11)**:めちゃくちゃ思い出しました。 話者A(9:13):うん。 話者B(9:15):それは、特に最後の部分に、クロディウスが永遠に行こうとしているところ。永遠っていうの、何だっけ?英語の英訳はeternityだったから、永遠なんじゃないかと思ったけれど。 話者A(9:32):見果てぬ場所。 話者B(9:34):とりあえずそこへ行きたいんだけど、その扉がめちゃくちゃ閉まっているじゃないですか。それでも彼が入ろうとするというシーンが『ウテナ』に似ていると思いました。そう思い始めたら、スカーレットも髪もそうだし、騎士になろうとしているし、ずっと戦っているし、めちゃくちゃ『ウテナ』って感じだなと思いました。 話者A(10:04):私も思いました。髪でちょっと最初に思って、女性で剣を持って戦う姿っていうのが、やっぱり『ウテナ』とちょっと関連性を見出してしまうなという感じがするんだけど。 話者B(10:21):だから好きだったかもしれない。 話者A(10:23):だから好きだった。実際に細田守監督は、『少女革命ウテナ』に作品として関わっていたらしいです。映画もアニメも。だから少なからず何か影響があるのかもね。 話者B(10:45):『ウテナ』もそうなんだけど、最終的にはその扉を通すんじゃなくて、自分とか自分の世界を変えるという方、そっちの方が大事だったというところが似ていると思いました。力を使って解ける問題じゃないというところが面白かったです。 話者A(11:09):そうよね、暴力ではなくて。ヒジリというキャラクターも面白いキャラクターだなと思ったのだけど。スカーレットの時代よりも未来から来た看護師。すごい優しい、人を助けずにはいられないというキャラクターだったけれど、ヒジリ、意外と弓道やっていた、みたいな。弓がすごいうまくて、馬にも乗れるみたいな。そこら辺の説明はなかったのだけど、まあそういう日本人もいるだろうから、いてもおかしくないと思うのだけど、すごい優しいキャラでね。で、そのスカーレットとヒジリが出会ってから、スカーレットがトランスポートしてしまうようなシーンがあるじゃないですか。ブラックアウトしてしまって、それで未来、スカーレットがヒジリと同じ時代で、渋谷かな、でダンスしているという。あのシーンが、すごい『ラ・ラ・ランド』って私思ったの。 話者B(12:12):そうですね。あの踊りは、めちゃくちゃクラシックなハリウッドの踊りでした。 話者A(12:18):男女で踊って、めっちゃ『ラ・ラ・ランド』思い出すと思って。あのシーンはどう思った? 話者B(12:25):あれも大好きでした。前のシーンにもフラをやる人がいるんですよね。で、そのシーンでは、神が人の言葉がわからないからダンスで自分の欲しいものとか自分のことを伝えなきゃいけない、ということが大きかったから、未来でみんながダンスしているというところも、ある意味神への祈りみたいな意味も入っているんじゃないかと思いました。あと、あのシーンはいろんな影響があるというところが面白かったです。音楽はちょっとブラジル系で、サンバみたいな雰囲気で、カーニバルみたいな雰囲気でしょう。みんなが街の中で踊っているから。でも同時に『ラ・ラ・ランド』みたいな踊りをしているし、でも曲はJ-POPでしょう。日本語だし、サンバ系なんだけど、歌詞とかはめちゃくちゃジャパニーズポップな感じで、色んな影響があるというところも面白かったし、それは世界中の人たちが幸せに暮らしているイメージ。だから彼女もそれを想像して、あ、自分は変えられるんだって気づいて、絶対この憎しみとか殺しの道を歩まなきゃいけないというわけでもないって気づいて、それもエヴァンゲリオンの最後の方と重なるんだよな、と思いました。 話者A(14:02):あ、そうなんだ。 話者B(14:04):だから、この映画はエヴァンゲリオンとかウテナとか、地球少女アルジュナとか、色んな僕が好きだった作品と重なっているところがあるから、それプラス、この映画の言いたいことは、やっぱり憎しみとか殺し合いより自分たちを許して、先の平和な未来の方へ進もうっていう意味も素敵だなと思いました。 話者A(14:32):確かにね。違う種類の音楽とかダンスとか、人種とか。死の国なんかはいろんな宗教とか人種がいたじゃないですか。 話者B(14:44):みんながいるんだな。 話者A(14:46):いろんな人がいるじゃないですか。でも、言語は設定だからかもしれないけれど、日本語で統一されているじゃないですか、一言語で。 話者B(14:55):多分みんなは自分たちの言葉では喋っているんだけど、他の人も理解できるということでしょう? 話者A(15:02):あそこの世界で起きていることって結構大変そうではあるんだけど、あやっていろんな人種とか国の人たちが混じり合って楽しみ合える土地っていいなって純粋に思った。 話者B(15:15):いや、あんまり楽しそうではないけれど。 話者A(15:19):あそこにいる人たちはね、結構大変、殺し合いとかもあっただろうし、物の取り合いとか、疑わなきゃいけないみたいな。そういうのもあったけれど、でもシーン的には、いろんな人たちが一緒になってご飯食べたり、それこそフラダンスやって、違う人種の人が一緒にフラダンスやってるとか。だからそういう、何だろう、混じり合いというか、ができたら、この地球でもできたらいいなと思ったの。 話者B(15:46):だよね。もう一つ言いたかったのは、男性でいることとか女性でいることを、この映画の中で、すごく良かったなと思いました。スカーレットは女性なんだけど、すごく戦うのは上手だし、結構強いんだけど、同時に女性だからっていうこともあるんだよね。女性らしくないっていうわけじゃない。必ず力で勝つとか、ありえないようなこともあまりない。なんだけど、彼女が戦ったり殺したりするのは得意で、男性の方が、結構強いだろうけど、その強さを使わずに人を助けることが強いっていうことも素敵だなと思いました。 話者A(16:40):そうね、ステレオタイプを破ったジェンダーロールっていう感じだよね。 話者B(16:45):ね。でも同時に、彼は馬にも乗れるし、弓道もできるっていうことは、要するにサムライっていうことだよね。 話者A(16:55):あー、サムライか、なるほどね。 話者B(16:58):でしょ?百姓とかは弓道は大概できないんでしょ?特に、馬に乗ったまま弓道ができるっていうのはサムライのみっていうことで、彼も新時代のサムライなんんじゃないかな。その強さを人を助けるために使うべきだってことを示してるんじゃないかなって、僕は思う。 話者A(17:21):そういう目では見なかったな。そうなんだ、面白いね。 話者B(17:26):だから彼のキャラも結構好きだった。 話者A(17:29):私もヒジリは好きだった。ヒジリの名前がまず好きだった。聖っていうね、のも好きだったし。エンディングについてもちょっと話したいんだけど、エンディングでおじさん、クラウディアスが神に乞うじゃないですか。どうか入れさせてくれみたいな感じで。で、言葉でさ、それを聞いてたスカーレットは、あ、おじさん、みたいな感じで。私はそこで、スカーレット、騙されちゃダメ!みたいに思ってたんだけど、やっぱり騙されて。で、そこで気づくんじゃない、スカーレットが。それでもう復讐することをやめるって。ってなった時に、ドラゴンがやってきて、おじさんが殺されてっていう風になったじゃない。あそこの場面で、シスコさんはその、おじさんが神に使ったのが言葉だったって言ってたじゃん。だから、さっき言ってたように踊りをする理由っていうのは、神は自分たちの言葉は知らないから、踊って伝えるみたいな。要するに、彼は口ばかりっていうことでしょ? 話者B(18:55):口では言ってるんだけど、行為は全然違うでしょ? 話者A(19:01):今まではね。 話者B(19:02):救われたいのは救われたいんだろうが、ちゃんと他の人を許すとか、自分を、自分の犯した罪をちゃんと改めなくて、やっぱり俺が正しかったっていうことしか考えられないっていうことは、全然変わってないってことだよね。あれが本心でしょ。それも結構キリストっぽいよね、と思った。キリスト教では、悪いことしても、ちゃんと反省して俺が悪かったっていうことを認めて、神の許しを素直に求めればもらえるんだけど、本心ではなかったら意味ないっていうことで。あと、その竜も面白かった。あの竜はなんだったのかは、ちょっと考えてたんだけど、それは戦争なのか、それが人間の憎しみとか。とりあえず、武器とかで殺せないもの、武器で刺しても強くなるばかりっていうことで、いろんな人の罪でもあるんじゃないか。その憎むイコール罪っていうことで、結局それを手放せないと、自分が滅びるっていうことを示してるんじゃないかって、僕は思った。 話者A(20:19):いろいろ話してきましたけれど、シスコさんはどこで泣いたんだっけ?涙が出てきたって言ってたっけ。 話者B(20:28):いろんなシーンでちょっと涙がうるっときたんだけど、スカーレットが自分を許そうとしてるシーンも結構感動的だったし、ヒジリとスカーレットの別れのシーンも、感動的だと思いました。 話者A(20:47):私は結構ね、感情移入しやすいタイプで結構涙もろいですが、今回はそこまでは感じなかったんだよね。感情移入が足りなかったかな。私の中の理解力が足りなかったのかもしれないんだけど、そこまで涙って感じではなかったね、最後の方は。私は分からなかったのよね、二人とも好き、なの?どうなの?わからないみたいな。 話者B(21:15):好きに決まってるんでしょ。 話者A(21:17):好きに決まってんのかな。なんかそこまで、はっきり言ってないし、態度にもそんなに示してない。ただのお友達かしらって私思っちゃったの。いや、私は別に友情でも全然いいと思うんだけど。 話者B(21:32):いや、いいんだけど、彼は日本人の男性だよ。言葉、自分の気持ちを言葉にしない、っていうタイプなんじゃない?で、彼女は彼に人生が大きく変わったから好きになったんじゃないの?もっと彼のようになりたかったんじゃないの? 話者A(21:49):なのかな。なんかもうちょっとビルドアップがあっても良かったかなって個人的には思ったかな。 話者B(21:57):普通のロマンチックなシーンが欲しかったってこと? 話者A(22:01):いや、ロマンチックじゃなくてもいいし、全然あそこのシーンでハグだけでもいいかなと思った。キスではなくて。 話者B(22:11):そっか。 話者A(22:13):ここら辺がね。 話者B(22:15):やっぱり意見が合わない。 話者A(22:17):そうだね。いや、多分その、何だろう、キリスト教の考え方とか、それから生きるとはとか許すとか、あとハムレットのお話とか、シスコさんみたいに知ってればもうちょっと楽しめてたのかもしれない。私はそういう知識はないから。 話者B(22:35):まあ、ハムレットを読んで、観た方がいいかもね。この話を理解するのに。同じようなところも、違ってるところも、ハムレットの話は結構大事だなと思った。あとハムレット素晴らしいからね。 話者A(22:52):素晴らしい、全然読んでない。まあ、難しいけどね、英語だと。日本語でも確か難しかった、難しいと思う。 話者B(23:01):でしょうね。でしょう、でしょう。 話者A(23:03):それでは、このコーナーにまいりましょう。 話者A・話者B(23:06):オタック!WORD OF THE DAY!。 話者A(23:08):このコーナーでは、オタックの世界深層コンセプトに今回深掘りしたアニメや漫画から私たちが選出した重要キーワードを英語で紹介するコーナーです。『果てしなきスカーレット』を観ていて何度も出てきた言葉が「復讐」という言葉だったんですけれど、その復讐の訳がですね、リベンジとは書いてなかったんだよね。Vengeanceって書いてたと思う。そのVengeanceという言葉は、じゃあリベンジとどう違うわけ?っていう風に思ったんだけど。 話者B(23:44):あんまり違わないけど、僕も調べてみたんだけど、微妙なニュアンスなんだけど、リベンジっていうのは、仇を取るという意味もあるんだけど、些細なこととか、あんまり大事じゃなかったものとか、あれはしなくても良かったみたいなことについて、特にリベンジを言うんだよ。だから、例えば、朝ご飯でソーセージを食べて、最後の一本は弟に取られて食べられたら、あ、じゃあリベンジする。だから些細なことで、もしかして次の日はご飯全部食べてしまったから、彼の分のご飯はなかったっていうのは、あれがリベンジ。で、Vengeanceっていうのは、名詞だし、リベンジも名詞でも、動詞でも使えるんだけど、仇を取る、他の人のためにリベンジをしようとするのが、本当はリベンジっていうんじゃなくて、Avengeって言うんだよ。で、一番多分よく知られてるおなじみなのは、Marvel's The Avengers。アベンジャーズは、自分に害を受けたわけじゃなくて、他の人が害を受けたんだから、その害を起こした方に正義のために戦うわけ。あれがAvenge。で、Revengeっていうのは、自分が害を受けたんだから、その分をやり返すということ。で、Vengeanceっていうのは、その復讐を取ったことがVengeance。文章で使おうとすると、I will have my vengeanceとか、I will get vengeanceとか。で、Revengeも使えるんだけど、全部同じ言葉から来るわけ。Revengeはちょっと違うんだけど、全部フランス語から来るわけ。AvengeもVengeanceも基本的にラテン語から来るんだけど。英語に出たのはフランス語をとって英語になったわけ。Avengeが正義がある。Revengeは、正義があるときもあるんだけど、別に正義でもないときもある。本当は些細なことで、本当はほっといた方がいいんだけど、pettyな気持ちでリベンジを取りたいわけ。Vengeanceっていうのは、その復讐を取った状態がVengeance。新しいバットマンの映画では、彼がI am vengeanceとは言うんだけど、だから彼は、そのアクトがVengeanceっていうこと。スカーレットのテーマを使って、自分のお父さんを殺した人を殺すと、Vengeanceが取れる。 話者A(26:38):復讐を得る? 話者B(26:40):うん、を得る状態がVengeance。で、Revengeっていうのは、自分がされたことに対しての復讐がRevenge。スカーレットは、リベンジを取ろうとしているのなら、それは自分が感じたことのやり返し。なんだけど、Avengeっていうのは、お父さんが殺されたから彼の代わりに、おじさんを殺すのが Avenge。で、AvengeできたらVengeanceがもらえる、Vengeanceが取れる。簡単なことに、リベンジを考えないで、Avengeのが動詞でVengeanceが名詞です。Avengeは名詞として使えない。 話者A(27:26):あー、その方が分かりやすい。 話者B(27:28):Revengeは動詞でも名詞でもなれるから、難しいんだけど。でもAvengeは動詞だけで、Vengeanceは名詞だけで、AvengeできたらVengeanceが取れるわけ。それは自分のためじゃなくて、他の人のため。 話者A(27:46):はい、仇みたいな感じをね。 話者B(27:49):そう。 話者A(27:50):はい、ということで、もう一回今日取り上げた言葉を言ってくれますか、3つ。 話者B(27:54):Avenge、他の人の仇を取る。Revenge、それは自分の復讐。Vengeance、仇を取った状態。 話者A(28:04):そういうことね。分かりました、ありがとうございました。 話者B(28:07):頑張りました。 話者A(28:09):そうしましたら、前回のキルアオのエピソードに関するお便りをいただいておりますので、ちょっと紹介したいと思います。前回私がエンディングでですね、キルアオの意味、タイトルってどういう意味なんだろう、みたいな感じで言ってもしかしたら、青春の意味が入ってるんじゃないかっていう風に言いましたら、Spotifyからいただいたコメントによると、キルアオのタイトルは英語表記であるKill Blueに由来しています。殺し屋がKillとしての顔と、中学生(青春イコールBlue)としての顔を合わせ持つ主人公、大上十郎の二面性を表現した造語です、という。 話者B(28:54):絶対に英語には通じないね。 話者A(28:56):で、もう一つYouTubeの方にもコメントいただいたんですが、その方はですね、日本では青春を青い春と呼ぶのがここ10年くらいすっかり定着しています。アニオタの人たちはよく言いますよ、このタイトルはそれにインスパイアされたものだと思います、という風にご回答いただいたんですけれども、青い春って言うんだね、青春のこと。 話者B(29:20):どうして? 話者A(29:21):そのままほら。 話者B(29:22):読めるから?なんで変わったの? 話者A(29:24):コマーシャルみたいなのがあったらしい。青ってなんか流行ってない?と思って。ブルーロックとかさ。わからない、ブルーロックのタイトルがどこから来たかは知らないけど、なんか青って最近聞くなと思って、今NHKでやってる、なんかサッカーのアニメとかもアオアシとかだったかな。なんか。 話者B(29:43):あれはさ、日本のチームカラーが青だからでしょ?ブルーサムライとか。 話者A(29:49):へー。青って聞くなと思って。 話者B(29:52):これは青っていうのは、BlueでもGreenでも当たるんでしょ?英語だと、Greenイコール若いっていうのもあるんだけど、Blueイコール若いというわけではない。Blueイコール悲しんでる。だからKill Blueだと、誰が落ち込んでるのか気になる。でも、若いからBlueは全然通じないわけ。 話者A(30:19):そういう意味なんだって。でもやっぱり私的には、キルビルを意識してないかな、と思うんだよね、なんか。英語から。だってさ、黄色いバックグラウンドとかじゃない、あれ、キルアオの。 話者B(30:33):あー、かもね。 話者A(30:35):すごいそのイメージが強くて。まあ、いいんだけど。はい、ということでお便りいただいた皆さん、ありがとうございます。そしてですね、もう一つですね、お名前書いていらっしゃらなかったんですけれども、お便りいただきました。「こんにちは。ウォーキングや編み物のお供にいつも楽しく聞いています。お二人にお願いなんですが、ぜひ『ドロヘドロ』を見てくれませんでしょうか。よろしくお願いします。」ということなんですけれども。 話者B(31:05):僕は見たことないね、ドロヘドロ。 話者A(31:07):私も見たことないけど、他の人の勧めも聞いたことあります。 話者B(31:11):ちょっとね、チェックしてみようかな。セカンドシーズン出てるのかな、確か。ちょっとチェックして見たいと思います。お便りありがとうございました。 話者A(31:21):はい、ということでエンディングに入っていこうと思うんですけれども、スカーレット、果てしなきスカーレットですね。まあ、もう一回観てみようかな。Netflixだからさ、何回も観れるじゃない。 話者B(31:35):そうだな。 話者A(31:36):ちょっと子供と一緒に観てみようかなとか思いましたね。やっぱりなんか、スカーレットがやっぱ可愛い、っていうのが。すごく良くて。あと、背景が私は好きだったなと思った。 話者B(31:51):なんで? 話者A(31:53):なんかね、こういろんな、2D、3Dなのかな。いろんな違った背景が見えてきたのが面白くて、私はパソコンで観ちゃったから、映画館で観たらもっと良かっただろうなっていう風に思ったね。 話者B(32:08):僕はその、背景を見ると、これは火星で、こういう話になってるのかなって思った。 話者A(32:16):全然水がないところでね。 話者B(32:18):あとは、雰囲気が結構、ずっと砂漠だからな。 話者A(32:22):砂漠ってありつつ私、あ、ここグランドキャニオンっぽいなとか、アリゾナっぽいな、みたいな風に思いながら観てた。背景とかもあったけど。 話者B(32:32):へー、まあな。 話者A(32:34):あとね、どうでもいいことなんだけど、デンマークの王様とか、最後にスカーレットが被った王冠とかのデザインがすっごい気になってて、それなんか調べてみた? 話者B(32:46):調べたけど、何も出てこなかったね。 話者A(32:48):どうしても私、そのデザインが、漢字の「出る」っていうデザインにしか見えなくて、ずっと映画観てる間。でも、デンマーク、だから、デンマークを感じて書くと出るって書くのかなと思ったけど、そうじゃないみたい。 話者B(33:02):そうでもないか。 話者A(33:03):そうじゃないみたい。何か意味があったのかしら。出るに似たデザインになっちゃったのか。いや、でもあれ、どう見ても漢字にしか見えないんだけど。私がちょっと勘違いしてた。観てて思ったこと。いえいえ、とんでもないです。はい、ということで、そうだね、シスコさんはとても感動して、大好きだった映画、いろんな、自分が好きなアニメの要素がたくさん入ってると感じた映画だと思った、ということで。私はちょっと違った捉え方ではあったんですけれども、はい、あの演技は、皆さん演技は素晴らしかったです。俳優陣が。声優の方というよりも、俳優の方がすごい多くて。さすが、っていう感じはしました。ので、ぜひまだ観てない方は、観てない方聞いてないかもしれないけど、また再度、観てみてもいいかもね。 話者B(33:25):だね。 話者A(33:27):ということでございました。3AMオタックでは皆さんからの質問や感想を募集しています。概要欄に記載してあるメールアドレス、もしくはYouTube、Spotifyのコメント欄をご活用ください。次回もちょっと違ったアングルから漫画やアニメを深く知りたいという方は、Spotify、Apple Podcast、そしてYouTubeなど各種配信サービスでのフォローや登録、高評価をお願いいたします。そしてこの高評価、最近またSpotifyで増えました、ということで。 話者B(33:33):おお、ありがとうございます。 話者A(33:35):評価してくださったリスナーの方、ありがとうございます。あと、もう一つで30に達しますので、まだお済みでない方は、ぜひよろしくお願いいたします。今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。お相手はマユと。 話者B(33:38):シスコでした。 話者A(33:40):それでは次回も3AMオタックでお会いいたしましょう。さようなら。 話者B(33:41):さようなら。
































































































































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