どうする家康 村雨辰剛さん 松本潤さん、愛知、大奥を語る!
大河ドラマ「どうする家康」で、"武士になったイギリス人"三浦按針を演じる村雨辰剛さんにお話を聞きました。松本潤さんとのエピソードや、「大奥Season2」の撮影裏側のお話も!
(「まるっと!」リポーター 加藤里奈)
イギリス人のウィリアム・アダムスは、オランダ船のリーフデ号に乗り込み、2年の年月をかけて、豊後(大分県)臼杵に漂着。その後、家康に見いだされ、徳川幕府設立に貢献した人物です。武士としてみとめられ「三浦按針」という名をもらいました。
演じた村雨辰剛さんは、スウェーデン出身。
19歳のときに日本に移住し、23歳で庭師に弟子入りしました。そして、26歳で日本国籍を取得しています。その後、「みんなで筋肉体操」「カムカムエヴリバディ」「大奥Season2」などでも活躍しています。
海外から日本にきて、日本人として生きた按針を少し似た境遇と感じているそうです。
日本での生活は愛知から
加藤
庭師になろうとしたきっかけは?
村雨辰剛さん
最初から庭師になろうと思っていたわけではないんです。
はじめは語学関係の仕事をしていました。それは日本の社会になじむために自分の能力をいかしてやっていた仕事だったんです。何か仕事をしないといけないなと思って。
ただ、以前から宮大工に憧れていたこともあり、日本の伝統文化である徒弟制度に興味があって、弟子入りができる職業に就きたいなと思っていました。
すると、たまたま手に取った求人誌でアルバイトを募集していた造園会社と出会いました。1シーズンのアルバイトを経て庭師になりたい。弟子入りしようと決めたんです。
造園業の魅力は、日本にしかない美意識、美的センスですね。自然由来で和風の美、わびさび。経年劣化や経年美化。こうした日本ならではの考え方が好きで、これを仕事にできたらすばらしいと、天職だと思いました。
加藤
それがなんと愛知、名古屋だった?
村雨さん
愛知に住んでいました。この辺(NHK名古屋放送局付近)に住んでいたこともあります。
最初の移住先はなんとインタビューを行ったNHK名古屋の近く。
そして弟子入り後は、造園会社がある西尾市に住んでいたそうです。
ソウルフードは赤みそ!?
加藤
この近くに住んでいたんですね!当時から好きな食べ物はありますか?
村雨さん
みそがおいしいです。毎日みそ汁も赤みそをよく食べていました。今は関東に住んでいるけど、名古屋に戻るたびにみそ煮込みおいしいな~と思いますよ!
この日のお弁当には、「なすのみそ炒め」があったそうでおいしかったと教えてくれました。そのほかにもひつまぶしやあの有名店のラーメンなど名古屋グルメは大好きで、仕事などで立ち寄ると食べているそうです。
按針は人生の手本!
日本が大好きな村雨さんは三浦按針を演じられてとてもうれしかったと語ります。
村雨さん
僕にとって三浦按針は大尊敬する人物なんです!僕が生き方を手本にしている人物でもあります。日本に漂着して日本のことが分からないけれど、うまく日本のことを吸収して大きく貢献する生き方をした人。当時の日本を考えると僕よりはるかに難しい状況におかれていたはず。それでも日本に適応して日本人になった。士分(武士)にまで取り上げられたのはすごいし僕はすごく尊敬しているんです。
自分の人生を重ね目標とする人物。
その出会いは…
村雨さん
当時中学生だったかな?世界史の授業で日本史が紹介されて、その時に火がついたかのように興味をもちました。「どうする家康」をやると聞いた時、三浦按針の出番があると思ったんです!でもずっと話がなかったので半分諦めていたんですけど、大奥の撮影が終わったときにいきなりオファーがあったので驚きました。予想外のタイミングで声をかけられた感じです。
大奥Season2ではオランダ人と日本人との間に生まれ長崎で育った蘭方医、青沼を熱演。長崎弁や難しい医療用語を見事に使いこなしていました。最期がとても悲しく「青沼ロス」とSNSで話題となっていたため、ウィリアム・アダムス役での出演が発表されたときは「青沼がアダムスに転生!?」とドラマ好きの間で話題になっていました。
工夫したのは"変化"
工夫したのは、村雨さん自身体験した日本になじんでいく変化。
初登場の1600年から12年。3回の出番で見事演じ分けました。
村雨さん
按針の出演シーンは1600年、1603年、1612年と、かなり時間が飛んで出てくるので、彼の成長とか日本に慣れている様とか、スムーズな変化というのは時代が飛ぶ分できないんです。1回1回差があるようにプロセスが出るように考えて演じました。
松本潤さんの写真
加藤
共演者とのエピソードはありますか?
村雨さん
あまり一緒に過ごす時間が無かったんです。でも少しだけ出る僕に対しても皆さんが優しく受け入れてくれました。毎回撮影が終わるときに殿(松本さん)が写真を撮ってくださっていて、撮影のスタジオの裏側に貼ってあったんですよね。それもうれしかったですね。
1年以上撮影が続く大河ドラマでは途中参加のキャストがたくさんいる。そうしたひとりひとりにむける座長松本潤さんの気遣いを感じたエピソードでした。
筆者・編集を終えて
今回、インタビューの時間は過去最長の30分!
中部地区の2番組で放送予定だったため、「どうする家康」、「大奥Season2」、庭師の話などたっぷりお話を伺いました。
驚いたのは、「大奥Season2」の撮影裏側のお話。なんと、村雨さんは撮影現場に庭師として使用している軽トラで出勤していたんだとか!共演者の皆さんがおもしろがってくれたと笑顔でお話してくれました。何度かNHKの入口で園芸業者と間違えられて止められたというエピソードも教えてくれました(笑)
また、出世作でもある「みんなで筋肉体操」の話から、日常での筋トレについて聞いてみると、筋トレは趣味で歯磨きと同じように何かしら取り組んでいるとのことでした。だからずっと美しい体型を保たれているんですね〜!
出演シーンは終了しましたが、三浦按針が伝えた物は「どうする家康」第46回「大坂の陣」にも出てきました。按針の貢献が大きな影響を与えたことを感じながら、いよいよ残り2回ご覧ください!!!
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