熊野はイヤ・ユヤが本来の読み方なんだろうか
以前ブログに書いた『出雲国一之宮「熊野大社」の神は誰か?』を書きましたが、こういう事とは別にずっとなんとなく気にかかっていたことがありました。
それは「熊野」の読み方です。和歌山の熊野三山でも、島根の熊野大社でも「くまの」とよみますが、この響きがどことなく現代的と言うか、なんとなく大和言葉の響きがないなあと思っていたのです。また、熊といえば思いつくのは動物のクマですが、なぜクマを神社の名前にしたのか、というのも納得のいく答えが見つかりません。
かつては古語で神のことをカム・クマと発音していた、ということから「神野=カムノ=クマノ」、つまり神の宿る地、という意味かなと考えたりもしていました。
また、『出雲国一之宮「熊野大社」の神は誰か?』で書いたようにタミル語で米を意味するクンマイから来ているのかなと納得しかけていることもありました。
しかし最近になってもう一つ、自分的にはこれが正解ではないかと思える考えに至りました。それは熊野の本来の読みは「イヤ・ユヤ」ではないか、という考えです。
事の発端は知人とSNSでやりとりしていて、相手に返信する形で「イヤですw」と打とうとしたところ変換候補に「熊野」がでてきたことからでした。
「あれ?なぜイヤと入力して熊野ってでるんだろ?」と思ってググってみると、コトバンクの「熊野」のページに以下のような記述がありました。
熊野の地名の由来について『古事記』には、神武(じんむ)天皇が熊野村に到着したとき大熊に出会ったとあり、これを熊野の地名の起源とする説もあるが、これは採用できない。『紀伊続風土記(ふどき)』は「熊野は隈(くま)にてコモル義にして山川幽深樹木蓊鬱(おううつ)なるを以(もっ)て名づく」とする。谷の深い所は一般にイヤまたはユヤといい、これに祖谷または熊野の字をあてている。県内にも熊野と書いてユヤと読む地名の所が日高郡などにあるが、熊野の場合はこの字をのちにクマノと読むことになったのであろう。山深い所をさす地名であることは間違いない。
私達の普段の生活ではあまり馴染みがありませんが、熊という字は「イ」「ユ」という読みが有るようです。野は今
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