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『アメリカがイランとの戦争に負けている理由』クリス・ヘッジズ 2026/3/12
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「ネタニヤフ首相は長年イランとの戦争を画策してきたが、トランプ大統領を『指導部を叩けばイランは木っ端微塵』という単純なシナリオで誘い込み、見事に罠にかけたのだ」ジョン・ミアシャイマー
「世界の石油の5分の1が通過するホルムズ海峡の封鎖は、私たちの生活を直撃する。食料品の価格が高騰し、工場は止まり、やがて世界は不況のどん底に突き落とされる」ジョン・ミアシャイマー
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イランは「正面衝突」を避け、世界経済の急所を突く「慧眼な戦略」で超大国・米国を翻弄している。ペルシャ湾岸の米軍基地やサウジアラビアの石油施設を標的にすることで、米国に高価な迎撃ミサイルの使用を強いる「経済的消耗戦」に持ち込んだのだ。その結果、世界のエネルギー供給の要・ホルムズ海峡を通過する船舶は97%も減少し、私たちの日常生活を直撃するエネルギー危機が現実のものとなっている。
➢ 軍の警告を無視したトランプ
イスラエルのネタニヤフ首相は、30年来の悲願であった対イラン戦争に、ついにトランプ大統領を引きずり込んだ。ミアシャイマー教授は、ネタニヤフが「イラン指導部を殺せば民衆が蜂起し、親米政権が生まれる」という単純なシナリオでトランプを誘導し、見事に「罠」にかけたと指摘する。統合参謀本部議長のケイン将軍が事前に「イランに軍事オプションは通用しない」と警告していたにもかかわらず、だ。
➢ 非対称戦の典型
イランの戦略は極めて巧妙だ。彼らは米軍と正面から戦わず、湾岸諸国の経済中枢や在留米軍基地を、低コストで量産できる無人機で執拗に攻撃する。これに対し、米国と同盟国は1発数億円もする高価な迎撃ミサイルで応戦せざるを得ない。ミアシャイマーはこれを「ポルシェで軽自動車を追いかけるようなもの」と表現する。米軍の防衛弾薬は確実に枯渇しつつある。
➢ 現実化する「カタストロフィー」
世界経済は未曾有の危機に直面している。ホルムズ海峡の事実上の封鎖は、日本のような輸入依存国に深刻な打撃を与える。さらに恐ろしいのは、和平の主導権が完全にイランにあるという現実だ。戦況が不利な米国は、イランに全面制裁の解除や多額の賠償金を支払うなど、屈辱的な和平を呑まされる可能性が高い。
📌 剣で生きる者の末路
この戦争で、米国の中東における威信は地に落ちた。米国の「保護」を当てにしていたサウジアラビアなどの湾岸諸国は、イランの報復攻撃で甚大な被害を被り、米国に深い「裏切り感」を抱いている。彼らは戦後、パキスタンやトルコなど新たな安全保障の枠組みに向かうだろう。一方、無人機とミサイルの絶え間ない攻撃で疲弊するイスラエルは、「剣で生きる者は剣で滅びる」という自らの選択の末路を、まさに体現しつつある。
参考文献:The Chris Hedges Report: Why America is Losing the War With Iran (w/ John Mearsheimer) | The Chris Hedges Report
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