2026年3月15日日曜日

AlzhackerさんによるXでのポスト ヴァルファキス

 
 
Alzhacker
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対談『米国はなぜイランに勝てないのか? 』元ギリシャ財務相 Yanis Varoufakis

「戦争がデフォルトで、平和がシステムエラーとなる恒久的な戦争へと移行する深刻なリスクに直面している」ヤニス・ヴァルファキス
 
2026/03/15 1:13
 
 
対談『米国はなぜイランに勝てないのか? 』元ギリシャ財務相 Yanis Varoufakis 

「戦争がデフォルトで、平和がシステムエラーとなる恒久的な戦争へと移行する深刻なリスクに直面している」ヤニス・ヴァルファキス

トランプ大統領は、明確な出口戦略もないままイラン戦争に突入した。アフガニスタンやイラクと同じ過ちを繰り返す米国に対し、イランは全く異なる戦略で臨んでいる。元ギリシャ財務相ヤニス・ヴァルファキスは、この戦争の本質を「非対称戦争」「消耗戦」「新たな戦争経済」という三つの視点から読み解く。

➢ 政治的コストの累積

米国は圧倒的な軍事力を背景に「エスカレーション支配」を想定した。しかしイランは正面からの軍事衝突を回避し、ホルムズ海峡封鎖という経済的兵器で対抗する。世界の原油の約2割が通過するこの要衝を封じられたことで、国際的なエネルギー価格は高騰し、米国民はガソリン価格高騰の直撃を受ける。イランは、米国の高い「痛覚閾値」を戦略的に利用し、政治的コストを積み上げている。

➢ 失敗国家より現体制

1953年、CIAはイランの民主政権を転覆させ、独裁者パフラビ国王を据えた。その圧政が宗教と政治を融合させ、現在のイラン体制を生んだ。ヴァルファキスは、今回の侵略がイラン国内に予期せぬ結束をもたらしていると分析する。国民は現体制に不満があっても、リビアやシリアのような失敗国家への転落を望んではいない。この「選択なき選択」が、体制の延命に寄与している。

➢ AIがもたらす永久戦争

ウクライナ戦争に続き、イラン戦争もまた新たな戦争様相を浮き彫りにした。数千ドルの安価なドローンを、百万ドル級のミサイルで迎え撃つ非対称な「政治経済」は、長期的に大国に不利に働く。さらに深刻なのは、人間の関与なしにAIが殺傷判断を下す自律型ドローンの登場だ。戦争は一つの産業セクターとなり、永久に続くシステムへと変容しつつある。

📌 非対称戦争の逆説

この戦争の敗者は、イランと米国の一般市民である。エネルギー価格高騰に苦しむ労働者階級こそが最大の犠牲者だ。ヴァルファキスは、西欧に住む者の第一の責務は、自国の税金で殺戮を行う政府を止めることだと主張する。それは「国際法」という普遍的原則に立つことであり、帝国主義的な「解放」のレトリックに与しないことだと結論づけている。

参考文献:The Geopolitics of the Iran War: Asymmetric Warfare, Energy War, and the Future of the Global Order - Glenn Diesen/Yanis Varoufakis 2026/3/15

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