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第1668回
神様の気まぐれ旅
台湾・媽祖祭
予測不能な400km
アンナ・ リー
台湾・台北市出身。大学時代に母校の姉妹校である宇都宮大学で、交換留学生として一年間学ぶ。恩師の言葉をきっかけに日本で芸能活動を開始。現在は歌やダンス、テレビ番組の司会もする台湾在住のマルチタレント。日台共同制作ドラマ「路〜台湾エクスプレス〜」にも出演。ミステリーハンターは今回で4回目。
https://datazoo.jp/tv/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%B5%E3%81%97%E3%81%8E%E7%99%BA%E8%A6%8B%EF%BC%81/1635844
世界ふしぎ発見！ 神様の気まぐれ旅 台湾・媽祖祭 予測不能な400km
- 出演者
- 野々村真 草野仁 石井亮次 黒柳徹子 野田クリスタル（マヂカルラブリー） 村上（マヂカルラブリー） 岡田圭右 YOU 井上咲楽
日本初取材！台湾中が熱狂！マソ祭
趣旨説明
名物夜市のオススメグルメ！
台北の饒河街観光夜市にアンナ・リーと朝井大智が突撃。まずは藥燉排骨と臭豆腐を紹介。キャベツの漬物と一緒に臭豆腐を食べたアンナは「シャキシャキとふわふわが両方楽しめるからすごく良い」とコメント。また夜市にはミシュランのビブグルマンに選ばれたお店も。豬血糕を食べた朝井は「お餅みたいな感じで血の味は全くしない」と絶賛。またアンナオススメは雞腳。コラーゲンたっぷりの鳥の脚。
台湾で愛される気まぐれ女神・マソとは？
台湾各地で開かれている夜市。実は夜市が開かれている場所の近くにはお寺やお廟がある。元々参拝者のお腹を満たすため、安くて美味しい屋台が集まったのが始まり。今でも多くの人が毎日のようにお廟で参拝し、そのまま夜市に出かける。そのお廟で祀られているのが媽祖。媽祖は約1000年前、中国大陸の漁村に生まれた実在の女性。子どもの頃神から力を授かり、各地を巡回しながら人々の災いを払い病を癒した。更に多くの人を海難事故から救ったという伝説がいくつもあり、航海守護の神として広く信仰されている。台湾では分霊され、船に乗せられ多くの媽祖がやってきた。それが今台湾各地に祀られている。
全て神様の気分次第！予測不能な400kmの旅
媽祖が1年で最も脚光を浴びるのが媽祖祭。中でも白沙屯にある媽祖廟では、神輿に担がれた媽祖が9日間かけて往復400kmを大移動。そしてそれを見届けようと11万人が参加する一大イベントが繰り広げられる。しかしこの祭り、目的地が決まっている以外はいつ・どこで・どの道を通るのかなどは決まっていない。全ては媽祖の気分次第で決まる。今回この祭りを日本のテレビ番組として初取材。
（オープニング）
オープニング
日本初取材！台湾中が熱狂！マソ祭
神様の気分次第で進む旅 ハプニング続出！！
祭りの出発点は媽祖廟・白沙屯拱天宮。出発は深夜1時半だが昼間からお廟に沢山の人が。この祭りの開催日が決まるのは、毎年旧暦12月に媽祖にお伺いを立ててから。そのときに使うのがポエという道具。日時を唱えて放り投げ、裏表の組み合わせが連続3回出れば媽祖のGOサイン。また媽祖祭では自費制作した媽祖グッズを配る参加者がちらほら。媽祖への感謝の気持ちを込め、徳を積みご加護を受けられるよう祈願しグッズを配るという。もらった人もそれを配ることで一緒にご利益がもたらされるという。グッズだけでなく食べ物も参加者の無償提供。20時半、いよいよ祭りの主役である媽祖のおでまし。そして深夜1時、媽祖の乗るお神輿が到着。熱い歓声を受け、ついに媽祖がお神輿の中へ。すると別の一緒に旅がしたいと出発を待っていた別の媽祖が登場。仲良く同じお神輿に相乗りし、いざ出発。白沙屯拱天宮を出発した媽祖が向かうのは台湾媽祖廟の総本山・北港朝天宮。霊験あらたかなお廟の媽祖から霊力を授かり、自分のお廟に帰る。媽祖の意志で進むこの祭りで一体何が起こるのか。
媽祖祭の映像を見て黒柳さんは「行ってみたい」と一言。一方井上さんは「媽祖祭の間仕事や学校はどうしてるんだろう」と気になる点についてコメント。
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- 媽祖
媽祖と共に夜通し歩いた祭りの参加者。ちなみに黄色の服を着ている人はお神輿の担ぎ手。道中お神輿を囲み交代制で担いでいく。ルートはすべて媽祖のお気持ち次第で、交差点などでは立ち止まってルートが変わっていくという。長距離移動が難しい人は、途中車移動をすることができる。ちなみに車両は、一般の参加者による持ち出しで誰でも自由に乗ることができる。何日も一緒についていく人は、様々な形で人々とふれあい巡礼の旅を楽しんでいるという。移動ルートは媽祖の気分次第で、先回りには専用のGPSアプリを活用している。すると、今回初取材の日本のテレビクルーにお神輿担ぎ体験をさせてくれた。担ぎ手には国籍や性別などの制限はなく、運良くタイミングがあれば誰でも担げるという。GPSで次の出発時間がわかると、大勢の人がひざまずき列を作っていった。
Question
「参加者がひざまずき列を作った理由とは？」というクイズが出題。ヒントは、あそこで何かを待っているという。井上は「水を浴びる」、YOUは「あの上をお神輿に通ってもらう」などと解答。
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Question
「参加者がひざまずき列を作った理由とは？」とクイズが出題。正解は「媽祖に上を通ってもらうため」。上を通ってもらうのはラッキーなことで、突然列を外れるのも珍しくないという。過去には道路を外れて川を渡ったこともあるという。
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- 媽祖祭
伝統芸能が世界から大注目！そのワケは？
9日間かけ、往復400kmを徒歩で巡る媽祖祭。よる7時、媽祖の宿泊地近くで台湾の伝統芸能・人形劇布袋戯（プータイシー）とであう。御廟の前で神様に向けて奉納するもので、それを大衆が観劇するという形で根付き、200年以上の歴史を持つ。最近その進化版霹靂布袋戯（ピーリープータイシー）が世界で注目されている。特撮技術やイケメンで美しい人形が持ち味。媽祖廟で演劇を奉納したこともある。「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」を制作した王嘉祥監督は「ピーリープータイシーに限界はない。人間らしさを出しながら人間にはできないことを出来るのがこの人形劇」などとコメント。撮影では、小道具・人形・爆発などタイミングを合わせなければならず難しいという。人形師にどうやって動かしているかを見せてもらった。人形サイズに作られた武器は、細やかな装飾が施されていた。食事を大事にする台湾の人達は、人形たちの食卓も手を抜いていない。リアルを追求するあまり、小道具の料理には模型ではなく本物を使う場合があるという。
神様の気分次第で進む旅 ハプニング続出！！
夜が明け巡礼がスタートし、休憩場所を探してアチラコチラに移動し、場所を決めると三進三退をして周りに知らせる。スーパーの出入り口前を選び、店は営業出来ない状況だが、オーナーを始め店員のみなさんがお神輿の前で感謝の祈りを捧げる。媽祖がやってくると福がやってくると信じられている。
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- 媽祖神
気まぐれ女神は日本にも！一体なぜ？
徳川光圀が気まぐれ女神を信仰したワケとは？
徳川光圀は媽祖を深く信仰していた。浅井の家系は台湾五大家・霧峰林家。18世紀に中国大陸から台湾へ移住し樟脳の独占権を得て台湾で最も影響力のある一族となる。元々、中国大陸の禅僧が持ってきた像で光圀も信仰し始めた。東北から運ばれる食料は那珂湊を経由し江戸へ運ばれた。東北と江戸を結ぶ中継地として重要な港だった。3年かかって作られた巨大船・快風丸は蝦夷地へ探検を行っている。
Question
気まぐれ女神がいよいよ旅の目的地へ！
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気まぐれ女神がいよいよ旅の目的地へ！
媽祖が北港朝天宮に到着し安置される。参加者は感謝の祈りを捧げ、最も大切な儀式が始まった。祭り参加者11万人分の名前とお経が書かれた紙を燃やし持ち帰る。この日こそ媽祖の霊力が宿ると考えられ授かることが祭りの目的だった。帰る媽祖に行き以上の盛大なお見送り。帰宅日時に合わせ急いで帰っていく。媽祖の家前では盛り上がりがピークとなり歓声を受け帰宅。
Question
Question「最近建てられた媽祖廟ぶ使われている台湾の特産品とは？」。ヒントは「その特産品の原料が台湾で多くとれる」「その原料でビーズを作っていた」。
世界ふしぎ発見！ 神様の気まぐれ旅 台湾・媽祖祭 予測不能な400km
- 出演者
- 野々村真 草野仁 石井亮次 黒柳徹子 野田クリスタル（マヂカルラブリー） 村上（マヂカルラブリー） 岡田圭右 YOU 井上咲楽
日本初取材！台湾中が熱狂！マソ祭
次回予告
Question
Question「最近建てられた媽祖廟ぶ使われている台湾の特産品とは？」。正解は「ガラス」。最先端のガラスが7万枚も使用されている。台湾はガラス作りに欠かせない経営者に恵まれ約140年の歴史をもち工業・工芸の両面で発展してきた。
気まぐれ女神の旅は続く！ in 箱根
箱根観音「福寿院」に媽祖が祀られている。ご住職のお弟子さんに台湾の方がいたことから度々、台湾の方が訪れた。すると自分たちが信仰する媽祖も祀りしてほしいとの声があがり北港朝天宮から媽祖像が贈られた。交流が続くにつれ日本からお返しをしようと北港朝天宮に日本のお神輿を送った。そのお神輿は年に1度の際に台湾の人に手により担がれている。
（エンディング）
エンディングトーク
草野さんは「取材できるか心配したが、全体像を取材できた。これも石井さんをお迎えしたからこそ」と語った。
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- 台湾
（告知）
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ポエ
ポエとは、道教やそれに関連する民間信仰において、おみくじや占い、神託を得るなどのために、落とすように投げて使う道具である[1]。漢字では筊[2]、珓[2]、筶[1]（日本語では『こう』と読む）という文字があてられる。ほかには杯珓（はいこう）とも表記され[3]、日本の関帝廟サイトでは神筈（しんばえ）という表記も見られる[4]。台湾や中国南部でよく行われるとされるが[5]、窪徳忠はおそらく中国全土で行われていると考えているし、東南アジアの一部でも見られる[1]。日本でも、例えば横浜中華街にある横浜関帝廟や横浜媽祖廟で行なわれている[6]。
形状
ポエは三日月形に象られ、投げた時に表か裏が出るような造形となっている。表裏の片面は平たく、もう一方の面は丸みを帯びる。平らな面は陽、丸まった凸面は陰を表わす[1]。材質について、台湾では木もしくは竹の根が用いられるが、泉州では竹の幹を使って作られているものが確認されている[1]。唐代にはこの風習はあったようで、当時はハマグリの殻を使っていたそうである[7]。
使用法
ポエは必ず2つ1組で投げて使用し、出目の組み合わせにより神意（場合によっては鬼や死者の意思[5]）を占う[1]。ポエを投げることを擲筶（てきこう）という[3]。まず供物や線香を供える。その後で、神仙その他の意図を伺いたい相手に向かってその内容を唱えてからおもむろにポエを投げる[8]。唱える内容については後述するように願い事でもよいし、質問でもよいが、得られる回答はYES/NO、OK/NGといった2択なため、それに則った内容とする。投げ方は、2つそろえてやや前方あるいは右斜め前方へ放るように落とす要領で行う。地面に落ちたあと、どのような出目が出たかを見る。2つとも同じ面が上を向いたら回答はNOでありNG、互い違いに上を向いたらYESでありOKとなる。この時、上を向いたのが平らな面2つ揃いであれば笑い（冷笑）を表し、丸まった面2つ揃いであれば回答者の怒りを表す。丸まった面と平らな面がそれぞれ出た場合のことを聖筶（シンポエ）といい、願いであればかなうであろうし、質問の答えであればYESということになる。NGであった場合でも諦めたらそこで試行終了となってしまうので、微妙に願いや質問を変えて再チャレンジしてもよい。どうしてもNGが続く場合は日を改めてまたやればよい。
これら出目の組み合わせと確率は以下の通り。上述のように陽は平らな面、陰は丸まった面である。
| A＼B | 陽面 | 陰面 |
|---|---|---|
| 陽面 | 笑 | 聖筶 |
| 陰面 | 聖筶 | 怒 |
- 聖筶の確率:（50パーセント）
- 笑の確率:（25パーセント）
- 怒の確率:（25パーセント）
このように、儀式としてはきわめて手軽なため一般人にも広く通用しているものの、得られる回答は仕組み上単純な 2択に限られるため、具体的な指示を得たり、複雑な伝達には向かないという側面があり、そういう場合にはタンキーなどに頼る必要がでてくる[3]。
ポエを使う局面の例
どういった場合に使うか、その具体例を以下に挙げる。何らかの神仙その他と関わる際には、ことあるごとに使用される。
- 願い事を唱えて、それがかなうか確認する[1]。
- おみくじを引いた後で、そのくじが正しいかを確認する。NGであったら再度おみくじを引き、ポエを投げる。くじは筮竹のような形状で番号が振ってあり、擲筶の結果OKの目がでたら該当の紙を受け取り、記載された内容を読むという流れ[1]。再チャレンジの回数については3回までと限定する資料もある[9]。1921年の『台湾風俗誌』（片岡巌著）では、ポエとくじ引きの順序が逆順で紹介されている[6]。すなわち、まず聖筶が得られるまで祈願と擲筶を繰り返し、その後で引いたくじが即確定となる。
- 葬式において死者を地獄から救い出すための儀礼「破地獄」の結果確認。遺族が擲筶し、うまく地獄から出られたかを問う。聖筶であれば儀式は成功したことになるので、うまくいかない場合は立ち合いの道士のとりなしのもと、何度も繰り返すことになる[5]。
- 墓参りなどで、死者の意思や質問の答えを得るために使う[5]。
- 祭りなど
- イベントの日程を決める時に使う。祭りの期間はある程度決まっているので、その中のどれが良いかを伺う[10]。
- 儀式における役割分担決め[11]。
- 下願と返願の条件決め。下願とは神から得たい御利益で、返願とは御利益を得た場合の神への返礼となる供物などである[12]。
- 祭りの規模について意見が対立したときの解決として。例えば不景気な局面において、節約しようという意見と、せめて祭りだけでも景気よくやろうという意見が対立して合意が得られない場合、神意にかこつけてジャッジするのである[13]。
- 施餓鬼の最後に満足いただけたかの確認[5]。
関連項目
脚注
- ^ a b c d e f g h 窪徳忠『道教の神々』 1239巻、講談社〈講談社学術文庫〉、1996年、36-38頁。none
- ^ a b 朱天順『媽祖と中国の民間信仰』平河出版社、1996年、110頁。
- ^ a b c 劉枝万『台湾の道教と民間信仰』風響社、1994年、146頁。
- ^ “横浜 関帝廟《参拝の作法》”. 2018年11月11日閲覧。
- ^ a b c d e 野口鉄郎; 田中文雄 編『道教の神々と祭り』 058巻、大修館書店〈あじあブックス〉、2004年、225-228頁。
- ^ a b 坂出祥伸『日本と道教文化』 466巻、角川学芸出版,角川グループパブリッシング (発売)〈角川選書〉、2010年、159-161頁。
- ^ 窪徳忠『道教百話』{講談社〈{講談社学術文庫〉、1989年、78頁。LCCN 89-189978。
- ^ 以下、本段落は特記ない限り前掲 (窪 1996, p. 38) および (野口 & 田中 2004, pp. 225–228) による。
- ^ 地球の歩き方編集室『台湾の歩き方 2016-17』ダイヤモンド・ビッグ社,ダイヤモンド社 (発売)〈地球の歩き方ムック〉、2015年、83頁。ISBN 978-4-478-04795-8。
- ^ 前掲 (朱 1996, p. 159) および (野口 & 田中 2004, pp. 200) 。
- ^ 前掲 (野口 & 田中 2004, pp. 209) および (劉 1994, pp. 419) 。
- ^ 前掲 (野口 & 田中 2004, pp. 196) 。
- ^ 前掲 (劉 1994, pp. 228) 。
外部リンク[編集]
ウィキメディア・コモンズには、ポエに関するカテゴリがあります。
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