アリーヤーもしくはアリヤー(ヘブライ語: עלייה、『上ること』の意味)は、ユダヤ人によるエレツ・イスラエル(en:Eretz Israelイスラエルの地)への移民を言う。アリヤーはシオニズム思想の根本的な教義である。 反対に、ユダヤ人がイスラエルから移民することをイェリダー(ヘブライ語: ירידה、『下ること』の意味)という。
関連項目[編集]
https://filmarks.com/movies/66316/reviews/152956416アリーヤ(原題)の阪本嘉一好子のネタバレレビュー・内容・結末
アリーヤは人の名前かと思って見始めたら、シオニズムで海外のユダヤ人がイスラエルに移民することをいうらしい。映画を見ていると納得がいく。現在、極右・宗教政党と連立政権で、全体主義傾向のベンヤミン・ネタニヤフ政権だから、どれだけシオニズム思想が海外のユダヤ人に蔓延してるかわからないが、当時はシオニズムが騒がれていたかもしれない。わからない。主人公アレックス(Pio Marmaï )はフランスに住んでいるユダヤ人だが、ヘブライ語を話せず、ユダヤの文化、例えば、シャバットShabbat)しっているぐらいだ。それに、アレックスは28歳でドラッグディーラー。
アレックスはイスラエルの兵役から戻った従兄弟のネイサンの家に、シャバットのため訪問し、ネイサンがテレアビブの近くにレストランをオープンすると知る。アレックスは自分の道を変えたく、手伝いたいと申し出る。
引っ越す予定でその準備を徐々に進めるが、まず、ユダヤ人の公民館のようなところに行きインタビューを受ける。その建物に入るのに守衛にユダヤの文化を知ってるかと聞かれる。(ちょっと変ね。)でも、そこはアリーヤAliyahといってイスラエルに戻る人を助ける団体があるところ。そこのインタビューで軍に入りたくないと言うが27歳は歳をとりすぎてると言われる。しかし、軍事予備兵Reservist というのになると。イスラエルに子供の時一度行っただけで、ヘブライ語も話せないと。ユダヤ人だと言う証明書A certificate Jewishness が必要になると。犯罪歴があるとダメになるようだ。(ここでAliyahということばを初めて知ったし、シオンに帰ることはこのように結構大変な過程を踏むので、海外に住む海外国籍の日本人が日本に帰化するのは宗教が入っていないぶん容易に思える。)
ヘブライ語の勉強を前のガールフレンドの先生に教えてもらうが、(アレックスのやる気のなさはなぜ。)先生はアレックスにパレスチナ人を殺さなければならないよと。アレックスはフランスに住んで、自由で解放されてると先生に聞く。彼女は答えず去る。
今のガールフレンド(Adèle Haenel)が日本語を勉強しているというとWhat use is Japanese? とアレックスは聞く。ガールフレンドは「寿司屋ができる。嘘、翻訳したい」と答える。ガールフレンドはアレックスがテレアビブへの片道切符だけを持っているので不審に思って聞くがアレックスは誰もフランスにいてくれと言わないと。
(私はこの映画で私はユダヤ文化をかなり学んでいる。)Aliyah Apprecation をRabbi(ラビ宗教指導者 )が出すことになるらしいがラビは出かけていると。結婚契約書Ketubahケトゥーバー がいるので取りにいく。他界した母親がユダヤ人なので、その証明書が必要で、母親と結婚した男性(父親)の家に証明書を取りに行く。父親には新しい人との間に子供が二人いて、もう、アレックスと関わりたくないようだ。
アレックスはドラックを売ってレストラン資金を貯めているが、不幸にもいつも彼の金を当てにしている兄のアイザック(Cédric Kahn )がいる。兄は金を借りていて、借金を工面してほしいと。アレックスの心のやさしさを当てにしていて泥沼にハマっている兄、アイザック。二人でユダヤ人墓地に行って、母親の墓に小石を置いて母を敬う。(このシーンはアレックスも兄も、ふたりが力を合わせなければ、誰も頼れないという気持ちにさせる。)兄はアレックスがフランスを去ることをジェニーに聞いて知っているが口に出さない。兄はアレックスの援助がいるため、彼の有り金を誰かにぬすませたのかもしれない。このところは明らかになっていないが、レストランへの資本が不足したため、やりたくない、ヤクの買い付けの話にのり、親友マティス(Guillaume Gouix)とロッテルダムに車で出かける。(話がサスペンスのようになっていくので怖くなってきて落ち着いて観賞できなくなる。それに、アレックスに肩入れしてしまった。なんとかアレックスに新しい人生を歩んでほしいと応援したくなった。)彼のベストフレンド、マティスが彼のイスラエル行きを助け、『アイザックに気をつけろ』というところで、アレックスは我にかえる。
映画の最後で、アレックスは一人でイスラエルのテレアビブに到着し、レストランの改装をし始めるが、
(不思議にアレックスが新天地に残るかどうか疑問だと思わせて終わる。アレックスにはシオンにルーツを置けない何かがあるように見える。アイザック、カールフレンドにも、決別できない両面感情を(ambivalence )残しておわる不思議な映画だ。これはアリーヤの一般的な心境なのかもしれないし、アレックスが親友、ガールフレンド、兄との関係を断ち切りたくないが、新生活を歩み出さないと自分がダメになると思っているので両面感情が残るのかもしれない。自分の思いや愛情を故郷に残してイスラエルに来たと言う感じ。それに、Pio Marmaï の微妙な演技が光っているせいで、そう思えるのかもしれない。
不可解な映画だった。
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