2023年8月23日水曜日

邪馬壱国は阿波だった

 

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それでは、阿波弁の用例(「引こづらひ」「結[しま]る」以外)をほかのところで拾ってみましょう。
     古事記
「成り成りて」
「生み生みて」(生んで生んで)
「玉の緒もゆらに取りゆらかして」
「逐[ヤ]らひ逐らひ」(おいやりおいやり)
「さ噛みに噛みて」
「咋[く]はむ」(飯を喰わんか)
「辺つ波」(辺つすい=つまらぬ)
「忍び忍び」
「さわさわに」
「とををとをを」
「道別[ちわ]き道別きて」

阿波弁の特徴の中には、形容詞を用いるかわりに動詞を重ねて強調するのがあります。
「ごついごつい」(すごいという形容)
「ぶってぶって」(雨がすごく漏って)
「食うて食うて」
「しわしわーっと」(そーっとという感覚的表現)

阿波弁は、御所言葉と一致するものが数多くありますが、長くなるので割愛します。

邪馬壱国は阿波だった
1976
阿波古代研究会

さ噛みに噛みて
噛みに噛んで

辺つ波
へつなみ《「つ」は「の」の意の格助詞》岸べに打ち寄せる波のこと。

さわさわに
1 薄いものなどが軽く触れてたてる音を表す語。さらさら。「きぬずれの―という音」 ; 2 騒がしい音のするさま。ざわざわ。 ; 3 落ち着かないさま。そわそわ。

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