真鍋大覚『儺の國の星』を読み切る
真鍋大覚『儺の國の星』(昭和57=1982年3月31日、那珂川町発行)を読み切る。元九州大学の蔵書で、現在は京都大学蔵書。そのコピーを数か月かかって読んだ。発行者の那珂川町は、現在の福岡県那珂川市。
https://ja.wikipedia.org/wiki/那珂川市
著者の真鍋大覚(1923-1991)は、九州大学の理系の研究者。下記のWikipediaの記述が不十分なのは残念。この本の刊行年も間違い。
真鍋大覚
https://ja.wikipedia.org/wiki/真鍋大覚
本文は207ページまで。巻末資料は222ページ。
読み切るのに時間がかかる。この本では、文章のてにをはや文脈が乱れていて、正確に読み取れないが、何がしかの真実がこの本には記録されている。
世界の太初を、ウラル祖語ではice (イツエ)もしくは、isa (イサ)と言った指摘は、言語学者村山七郎の『日本語の語源』(弘文堂、1974年)での、オーストロネシア祖語からイサの語源についての推論に近いところがおもしろい。
真鍋大覚のこの本での「伊佐星」(いさのほし)は、どの星のことを指しているのかわからない。「附記」を読んで、ようやく白鳥座を指していることがようやくわかる。
鹿児島に、伊佐市があり、この土地出身の人を偶然にも私は2人知っている。
星と北部九州中心のこの古代史についての本を読みながら、夜空に星があまり見られない場所で生活していることを悲しく思う。
大銀河白鳥溺れて乙女ら歌う 夏石番矢
0 件のコメント:
コメントを投稿