2023年8月3日木曜日

Amazon.co.jp: ペルシア文化渡来考 (ちくま学芸文庫) : 義教, 伊藤: Japanese Books

釈尊仏教も上座仏教も大乗仏教もニミッタを通じて、「光」に注目していることが不思議で、釈尊以前のアケメネス朝ペルシアで普及していたとされる「ゾロアスター教」を調べる必要を感じた。最初は、青木健氏による著作群を読み、最近になって本書を読んだところ、驚くべき記述を発見することが出来たのは幸いであった。
(1) 盂蘭盆会は仏事として営まれているが、イラン起源のものであることはすでに『ゾロアスター研究』で論じた。(p.67)
(2) 「お水取り」の前後の行事には、イラン要素とみられるものが集中している。(p.120)
(3) イラン起源の盂蘭盆会が中国に多くの足跡をとどめながら渡来したのとは異なり、「お水取り」は大陸にまったく跡をとどめていない。(p.126)
(4) 「観音菩薩」の「観」が文献上の伝承だけでなく、実技としても実行されていたイランのことは、これまでに詳しく取り扱った。(p.152)
(5) 仏教はアショーカ王(B.C.268即位)の時代に、すでにガンダーラを超えて西部アフガニスタンにまで進出し、B.C.1世紀頃にはバクトリアに伝搬、2世紀にはクシャーン帝国から中国に及び、また、同じく2〜3世紀にかけては、アルシュク・パルティア王国からサーサーン・ペルシャ帝国に栄えた。(p.153)
(6) 観音には先にあげたいくつかの名号の他に「光世音」というのが『正法華経』にある。(p.154)
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