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女子中学生 新型コロナワクチン接種と死亡に因果関係【徳島】
2023年05月24日(水) 18:17
徳島大学の法医学教室が去年8月、新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種を受けた2日後に亡くなった14歳の女子中学生について、司法解剖の結果、死因をワクチンによるものと結論付ける論文を発表していたことが分かりました。(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「司法解剖によってワクチンと死因の因果関係が認められた論文は、今回が国内で初めてだということです」
徳島大学法医学教室の西村明儒教授らが発表した論文などによりますと、去年8月10日、14歳の女子中学生が3回目のファイザー製ワクチン接種を受けました。
女子中学生は翌日、37.9度の発熱がありましたが、夕方には下がりました。
夜に息苦しさを訴えながらも眠りについていましたが、翌朝、心肺停止の状態で発見され、後に死亡が確認されました。
徳島県警に死因の特定を依頼された法医学教室が司法解剖を行ったところ、死因は「全身の臓器の炎症による心筋炎と心外膜炎」だったことが分かりました。
それまでに女子中学生には自己免疫疾患を示唆するような病歴が無いことなどから、法医学教室は、「ワクチンを接種したことによって引き起こされた」と結論付けたということです。
厚生労働省が「ワクチン接種と死亡との因果関係は否定できない」としているのは、去年11月に死亡が確認された1例のみで、今回の事例が認定されれば全国で2例目となる可能性があります。
論文を発表した西村教授は「ワクチンの接種は免疫を獲得するために重要なこと」だとしたうえで、これまでに接種後に亡くなった人について、ワクチンによる死因かどうか判断が十分にできていないのではないかと指摘しています。
(徳島大学 法医学教室 西村明儒教授)
「コロナワクチン接種後、早い段階で亡くなっている方で、コロナワクチンの影響かどうか分からないという人が大勢いると聞いている。その場合はどれくらいの検査ができたかというところが大事だ。実際にワクチンで亡くなったかどうかという判定をするシステムがまだちゃんとできていない。今回解剖ができたので、色んな検査が細かくできて、ワクチン接種以外に原因は考えられないと判断ができた」
厚生労働省は取材に対し、「個別の事案には答えられないが、一般論として追加で報告があれば、因果関係の再検討を行うことはある」としています。
(佐々木聖夏フィールドキャスター)
「厚生労働省が今回の事例について因果関係を検討するのか、国の動向が注目されます」
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