2023年2月25日土曜日

教えてラージャマウリ!バーフバリファンの質問に監督が熱いメッセージで応える! | 映画ログプラス

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https://tokushu.eiga-log.com/interview/7898.html

教えてラージャマウリ!バーフバリファンの質問に監督が熱いメッセージで応える!

噂が噂を呼び観客が主人公バーフバリの名前を叫ぶ《絶叫上映》も話題となって異例のロングラン・ヒットを記録している奇跡の映画『バーフバリ 王の凱旋』

本作は昨年12/29の公開以来、圧倒的熱量で日々SNS等で炸裂する作品への言霊にも後押しされ≪驚異のV字回復≫と言うべき奇跡的興行を展開、日本各地でロングランを続けています。日本で上映されているのは141分のインターナショナル版ですが、本国インドで公開された「オリジナル完全版も観たい!」という声が全国のファンから配給会社に殺到し、その声に応えるべく、長期間の交渉の末、遂に完全フル・バージョン『バーフバリ 王の凱旋』≪完全版【オリジナル・テルグ語版】(167分)≫が、ついに本日6/1(金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショーを迎えました。ヒロイン、デーヴァセーナが歌い踊る楽曲「かわいいクリシュナ神よ」を始め26分の初公開シーンがさらなる興奮と深い感動を呼び、バーフバリ伝説はここに真のクライマックスを迎えます!

4月には、観客の皆さんからの圧倒的"声援"/日本の熱気が本国インドにも伝わり、遂にインドが世界に誇る至宝にして鬼才S.S.ラージャマウリ監督、待望の来日が実現!4月26日(木)・新宿ピカデリーにて実施の≪絶叫上映≫に舞台挨拶スペシャル・ゲストとして登壇しました。来日に合わせて、映画ログプラスも独占取材を敢行。事前にツイッター(@eiga_log)に募集したファンからの質問にたっぷり答えて頂きました。それではラージャマウリ監督から皆さんへのメッセージをご紹介いたします。

Q.「バーフバリのメイキングで、監督が手塚治虫の"ブッダ"を読んでいるところを拝見しました。なぜバーフバリ制作の中で"ブッダ"を読まれたのか、バーフバリに"ブッダ"の要素は何かしら入っていたりするのでしょうか?日本の手塚ファンとしてお聞きしたいです。」(mikitakahashi ?バーフバリ専用‏ さん)

A.『ブッダ』はコミック・漫画・劇画というか、ここまで感情に訴える作品はないですよね。そもそもブッダは紀元前の人物なのに、作品の中には野球やTVが出て来るという、いわばフリースタイルでストーリーが展開する点が非常に興味深いですね。
私の映画に影響があるというよりは、時代の先を行き過ぎているように感じました。

Q.「『Rajanna』『Simhadri』『Sye』などでの素晴らしい戦闘シーンは監督ご自身がお考えになったとの事ですが、他に参考になった作品はあったのでしょうか?」 (ナン(Naanనాన్)さん)

A.映画をあえて挙げるとすれば『べンハー』『ブレイブハート』『グラディエーター』『キングダム・オブ・ヘブン』などハリウッド映画であり西洋の作品ですが、最も影響を受けたのは『マハーバーラタ(インドの叙事詩)』で、子供の頃から知っているこの壮大さ、そこに一番影響されたと思います。

Q.「『マハーバーラタ』で特にお気に入りの登場人物又は場面がありましたら教えてください。」(小狸猫さん)

A.カルナですね(不死身の英雄。生まれつき耳飾りを付けていたことから「耳」を意味するカルナという名で呼ばれる)。他の部分でもドラマが渦巻いていて、馬車みたいなものが出て来る戦いのシーンが好きです。

Q.「クンタラゲリラたちは不思議な仮面を持っていますが、あの仮面には何か隠された意味があるのでしょうか?」(サカヅキ@ヤシの木も称えよさん)

A.アヴァンティカ達のことですね。目的のために戦うということは、自分の好き嫌いなど、何だかんだと他のことに惑わされてはいけなくて、憎しみであろうが愛であろうが心の内にあることは覆って見せてはいけない。そういうことをまさにマスクで表現しているのですが、そこにきてシブドゥは、彼の持論でマスクを被らないというやり方をするんですね。マスクに隠すな、見せるべきだというのがシブドゥの論理なわけです。

Q.「バーフバリ1のラストの土砂降りのシーンは黒澤明の映画を思い出しましたが?」(メガネ屋のおばさんシバコさん)、「黒澤明作品など日本の時代劇を観たことがありますでしょうか?」(春髷どん‏さん)

A.日本映画は黒澤明監督の作品しか見たことがないんですが、インドでは欧米の映画に影響を受けていて、作り手にもその影響というのが嫌でも見えてしまいます。特徴的なのは、最初のシーンで10分・15分かけていろんなことを説明してからストーリーに入るというのが西洋的な作り方だと思うのですが、黒澤監督の場合は最初からストーリーに入っていく、なぜなのかという説明は後からついてくるスタイルですね。これは非常に目が覚めるような経験で、ある意味見ている人の時間を無駄にしないというか、それを「Magadheera」という作品で起用してみました。黒澤監督は巨匠ですよね、その巨匠から見るとその巨匠がしている凄い中で、私が小さなことなんだけど、それを私が学んで寄与したことだと思います。


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Q.「私の裏ヒーローはカッタッパなのですが、彼に日本の「サムライ」を感じました。」(春髷どん‏さん)

A.侍を描いたものは『ラストサムライ』しか見たことがないのですが、そもそも日本の映画ではないですし、実際の侍が作品の通りなのかは分からないですが、とにかく素晴らしい映画でとても気に入りました。その中でとても感銘を受けたのは、自分の遣える君主が何か間違ったことを言ったら、忠誠心があるあまり「違う」と異を唱えるんですね。カッタッパの場合は、どこかで無意識に侍的なものが私の中で働いたのかもしれませんが、彼の場合は逆で献身的で命令は絶対で、それのためであれば、兄であろうが自分の子供であろうが殺してでも成し遂げるといった、ドラマチックなキャラクターなのです。

Q.「ラナさんを悪役にするのはインド映画界では異例のことと伺いました。」(りな( ´෴` )さん)また、「『eega(マッキー)』で主役級だったスディープ氏を、"バーフバリ伝説誕生"で武器商人としてカメオ出演させた理由」(Hossyno@4.26さん)。といった質問があるのですが、キャストはどういった方針で決めていらっしゃるのですか?

A.やはり、役にあった俳優を選ぶということで映画の多くの部分は決まると思うんですね。でも、タイプキャストというものをしてしまうと「この人が出ているのならこういう感じで、こういう感情にさせられるのかな?」と実はそこまで観ている人は推測しがちなので、逆に「あれっ!」と思わせるような「この人がこんな役をしているんだ」という意外性があった方が、観ている人にとっては話に集中して関心が向くのではないかと思います。

Q.「うちの娘からの質問です。‟バーフバリの衣装は何着ありますか?"」and「バーフバリの衣装やアクセサリーがとても素敵で、大好きです。」(鍛冶屋72番地さん)「衣装の色彩が補色と類似色を意識して決められていて、場面ごとの人間関係や役割をも表しているように見えるのですが、実際のところどうでしょうか?」(hypnos サホレ!4/26両方 バラー過激派‏ さん)などの感想がありますが、衣装の色彩が非常に豊かで美しいと感じますが、どんな点にこだわりがあったのでしょうか?

A.セットデザインに関してもですけれども、どういったトーンというか、見せ方をするのかというのはワードロープを構成する非常に重要な要素だと思います。それによって、どういうライティングを使うか、衣装をどう見せるかというのも変わってきますし、VFXにしてもそれとちゃんと呼応していなくちゃいけません。そのためには、主要な役割をする4人のディレクターであるアートディレクター、コスチュームディレクター、撮影監督と、ビジュアルイフェクト、この4人にですね、もうかなり撮影に入る前から座って会話をして、お互いの役割を十分に理解してもらったんですね。つまり主役が、急に映る人が一人来て、でもその他大勢の人と素材が違ってしまうとかそういうことがあると、撮影監督としては見え方に違いが出るのでさあ困ったとなるので、そういう状況に陥らないためにもかなり早くから内輪で相談をする様にしました。

Q.「歌が流れるシーンは、映像に合わせた歌を作られているのでしょうか?それとも歌のイメージに合う映像を作られているのでしょうか?」(ひよりさん)「バーフバリの音楽は、どのような制作プロセスで作られたのですか?」(さかもとさかともさん)との質問が寄せられています。音楽は非常に自然で違和感が無く溶け込んでいますが、その音楽の作り方のプロセスを教えて下さい。

A.通常、音楽というのは音楽のスパーがあって、それによって振り付けなりが考えられてというのが手順です。即位式の話をすると、音楽があって、振付家が全部考えた訳ですね。まず、「これだけの距離を歩く」「ここで座る」「ここでお辞儀をする」というのが全て計算されつくされていたんですね。それでテストショットを撮って、どういう風に見えるかというのを確認した上で、撮影が最終的に行われました。
音楽監督として私の兄が関わっているので、彼はどういう風にしてどう音楽を使うと気持ちが盛り上がるかということを全て熟知しているので、兄がいてくれて本当にありがたいと思っています。

Q.次回作の3Rにブラバースを出してほしい
A.(爆笑)


<編集部より>
時間の関係もあり、1、2問の質問しかできないと思っていましたが、ラージャマウリ監督もファンの想いに応え、次々に語って下さいました。バーフバリのおかげて毎日が楽しくてたまらないと語るファンの皆さんと、そんな作品を生み出した偉大な監督がインタビューを通じて繋がった瞬間を感じました。ラージャマウリ監督、ありがとうございました。次作の完成をファンの皆さんと一緒に心より楽しみにしております!そして、ファンの皆さん熱い質問の数々、ありがとうございました。さあ、王を称えましょう!
<質問募集のツイート>

【質問募集】明日4/26(木)にS.S.ラージャマウリ監督への取材が決定!監督への質問をこのツイートへのコメントで募集します。〆切は本日深夜0時まで。皆さんの熱い声、質問、叫び、悩み?などお待ちしております!#バーフバリ #王を称えよ #バーフバリ王の凱旋 pic.twitter.com/VSA2jPFGXf

— 映画ログ (@eiga_log) April 25, 2018

『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』は6月1日(金)より新宿ピカデリーほか、全国順次"満願成就"ロードショーです!!
■ 予告動画

監督・脚本:S.S.ラージャマウリ(『バーフバリ 伝説誕生』『マッキー』)
撮影:K.K.センディル・クマール
音楽:M.M.キーラヴァーニ
■ 出演
プラバース
ラーナー・ダッグバーティ
アヌシュカ・シェッティ
サティヤラージ
ラムヤ・クリシュナ
タマンナー
ナーサル

原題:Baahubali2-The Conclusion
2017年/インド/テルグ語/シネスコ/5.1ch/167分

字幕翻訳:藤井美佳
日本語字幕監修:山田桂子
映倫指定区分G
後援:インド大使館
配給:ツイン
■ 公式HP
http://baahubali-movie.com/
■ コピーライト
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インド映画『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』予告動画キャストとあらすじやストーリーネタバレ「評判・レビュー」

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