田村遺跡群
田村遺跡群(たむらいせきぐん)は、 高知県南国市田村にある遺跡。史跡指定はされていない。
田村遺跡 やよいの広場 | |
所在地 | 日本 高知県南国市田村乙2465-3 |
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座標 | 北緯33度33分57.6秒 東経133度40分04.5秒 |
種類 | 遺跡 |
面積 | 56 ha(埋蔵文化財包蔵地) |
歴史 | |
時代 | 弥生時代、古墳時代、奈良時代等 |
追加情報 | |
所有者 | 私有地・公有地混在 |
管理者 | 高知空港緑の広場 やよい広場 |
一般公開 | 一部公開 |
全国で最大級の弥生時代の集落遺跡として知られる。
概要
2000年2月に高知県南国市で発見。その後高知龍馬空港の建設に伴い調査され弥生時代の遺跡の規模としては非常に大きく注目。これ迄発掘された弥生遺跡の中で日本最大の遺跡となる。 約2000年前(弥生時代中期後半)からの約100年間につくられた約450棟の竪穴住居、約400棟の掘立柱建物の計約850棟が確認されている。 三重の環濠、大量の土器、ガラス玉、環状石斧、銅鏡片、神殿らしい建物が描かれた土器、人面獣身の土偶などが出土。 北部九州より古い弥生土器もあるとされ、集落は早くから発展し、盛期には「1000人規模の弥生都市だった」との見解も出されている。
出土土器
高知県立歴史民俗資料館展示。出土品
高知県立歴史民俗資料館展示。
その他
- 出土した土器等から年代をみると、弥生時代の中期末頃(紀元前1世紀)に大きなピークがあり、調査区東半ではほぼ全面に遺構が展開。調査範囲の西端部であるI区では、後期終末(紀元2世紀頃)の竪穴建物跡が2棟出土[1]。
- 多数の地元産土器の中に近畿地方産の土器が含まれており、遠隔地との交流がうかがわれている。
- これまでの調査成果からは、遺構が散在する中期中頃までの景観から中期末の大集落、そして後期後半には急激に減少に向かい、終末期には少数の住居が周辺部のみに営まれるという経緯をたどったことがわかった。これらのことから、紀元前1世紀にピークを迎え、紀元2世紀頃に急激に減少していることから、邪馬台国が魏志倭人伝に報告された倭国の大乱の時代に、集落は縮小に向かったことが判った。
脚注
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