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子供の詩の庭 | 毎日新聞出版
ここはぼくの世界、ぼくが王さま
ぼくは小さな水たまりを海と呼び 小さな丘を山だと思った――
『宝島』のスティーヴンソンが描く、子供の夢と希望、いのちの輝き。
時代を超えて読みつがれる名作詩集が、父娘共訳でよみがえる。
挿絵=マートン・シェルドン
「この詩の庭では、葉っぱの船で大海原にこぎ出してみたり、砂漠に埋もれた大昔の町を探検したり、ケーキと林檎を持って見えない友達と出かけたり、「ぼく」に戻って思い切り遊ぶことができます。大きな人でいることに疲れてしまったら、この庭に帰って来て下さい。」(池澤春菜「まえがき」より)
〈著者について〉
ロバート・ルイス・スティーヴンソン
1850-1894。イギリスの小説家、詩人。病弱のため、転地療養しながら創作活動をつづけ、四十四年の生涯で数々の名作をのこす。著書に『宝島』『ジキル博士とハイド氏』『新アラビア夜話』『子供の詩の庭』などがある。
マートル・シェルドン
1893-1939。アメリカの絵本画家。子どもの本の挿絵を多く手がけた。主な挿絵の作品に、『A Child's Garden of Verses』(本書)や、エレン・タリーの『Janie Belle』などがある。
〈訳者について〉
池澤春菜(いけざわ・はるな)
一九七五年生まれ。声優・歌手・エッセイスト。幼少期より年間三百冊以上の読書を続ける活字中毒者。とりわけSFとファンタジーに造詣が深い。お茶やガンプラ、きのこ等々、幅広い守備範囲を生かして多彩な活動を展開中。二〇二〇年九月より、日本SF作家クラブ会長。著書に『乙女の読書道』、『SFのSは、ステキのS』、『最愛台湾ごはん 春菜的台湾好吃案内』『はじめましての中国茶』『おかえり台湾』(高山羽根子との共著)『ぜんぶ本の話』(池澤夏樹との共著)『無垢の歌』(W・ブレイク著、池澤夏樹との共訳)などがある。
池澤夏樹(いけざわ・なつき)
一九四五年生まれ。作家、詩人。小説、詩やエッセイのほか、翻訳、紀行文、書評など、多彩で旺盛な執筆活動をつづけている。また二〇〇七年から二〇二〇年にかけて、『個人編集 世界文学全集』、『個人編集 日本文学全集』(各全三十巻)を手がける。著書に『スティル・ライフ』『マシアス・ギリの失脚』『世界文学リミックス』『ワカタケル』『ぜんぶ本の話』(池澤春菜との共著)『無垢の歌』(W・ブレイク著、池澤春菜との共訳)など多数。
目次
まえがき
夏のベッド
楽しい遊び
こんな夜には
海賊ごっこ
お布団の国には
ベッドを抜け出して
干し草小屋で
月
遠い国
ぼくの家では
海辺で
楽しい考え
眠り国
風の夜
雨
お日さまの旅
鏡の小川
ぼくの点灯夫さん
旅に出よう
ぼくのベッドは船
思い出の水車
見えないぼくの友達
船とぼく
ぼくはいい子
すてきなかんがえ
ぼくの王国
小さな王国
昼と夜
積み木の町
絵本の国で
ずっと先のこと
夏のお日さま
この本を読む君へ
とても私的なあとがき
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