イベルメクチンでコロナ患者が急減?インドで専門家論争、WHOの方針にインド弁護士会が反発!「イベルメクチンに効果」
*新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの治療薬として使われた「イベルメクチン」を巡って、インドの専門家らの間で論争となっています。
インドでは昨年8月頃からウッタル・プラデシュ州などでイベルメクチンの投与が本格的にスタートし、そこから感染者数が大きく減っていました。
イベルメクチン以外にも様々な治療薬やワクチンの投与が行われていましたが、イベルメクチンの安定度は高いとして現場からの評価は非常に高かったと報じられています。
朝日新聞の論座にも「トップ6の統計を見ても、ウッタル・プラデシュ州は、上位5州より人口が圧倒的に多いにもかかわらず感染者数は6位になっている。早くからイベルメクチンを使った成果が出ていると考えるのが妥当だろう」と書いてあるほどで、イベルメクチンの効果は大なり小なりあったとまとめられていました。
しかしながら、WHO(世界保健機関)はイベルメクチンの効果は不明だとして、「新型コロナにイベルメクチンを使うべきではない」との方針を発表。その後にインド政府もWHOの方針に従ってイベルメクチンの使用を控え、ほぼ同じタイミングで春の感染爆発が発生しました。
インド弁護士会はWHOの幹部を告発するとして動き出しており、イベルメクチンの使用を推奨しないWHOが犠牲者の拡大を招いた可能性があると指摘しているのです。
数字的にもイベルメクチンの使用が多かった時期と感染者数の少なかった時期で一致傾向が見られ、他の多くの国でも「イベルメクチン投与後は死亡率の低下などが見られた」と報告されています。
WHOがイベルメクチンを推奨しない最大の理由はイベルメクチンのウイルスに対する学術的な評価や調査が少ないからで、日本においても標準治療からは除外扱いとなっているのが実情です。
環境や状況によってはイベルメクチンの効果が無いとする論文もあり、効果の評価が割れている現状だと、イベルメクチンを安易に推奨するのは難しいと言えるでしょう。
コロナ患者が急増したインドでイベルメクチンをめぐり論争
https://webronza.asahi.com/science/articles/2021061500004.html?page=3
インドは今年3月から新型コロナ感染症(COVID-19)が急増し、大混乱に陥った。多くの州が大村智博士が発見した抗寄生虫病薬イベルメクチンを治療・予防に使う政策をとった一方、使用を禁止する州も出た。禁止の背景には、イベルメクチンの使用を推奨しない世界保健機関(WHO)の方針があるとして、インド弁護士会はWHOの幹部を世界に向けて「告発」する行動に踏み切った。
標準治療にならないアビガンとイベルメクチン、判断は妥当な理由
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65662
寄生虫疾患の薬として承認されているイベルメクチンについては、新型コロナ感染症への有効性を示す研究報告が複数あり、非常に注目されています(一方で、否定的な論文もあります)。ただし、これらの研究報告はエビデンスレベル(研究の質)としては低い観察研究が多く、大規模なRCTによって有効性を示す結果はまだ出ていません。したがって、科学的・客観的に考えれば、現時点でイベルメクチンが標準治療にならず、保険診療としても承認されないのは妥当だと思います。
実際、臨床の現場でイベルメクチンを使用している医師は現在も少数派のようです。厚労省ではかなり早い時期(昨年5月)にイベルメクチンの適応外使用を認めたので、診療報酬を「切られる」心配がないにもかかわらずです。
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