2021年12月25日土曜日

2021.11.02 Milwaukee, Wisconsin - On The Dark Side Of The Road

2021.11.02 Milwaukee, Wisconsin - On The Dark Side Of The Road

→ 長いので2つに分かれています。

Bob Dylan's Theme Time Radio Hour - Whiskey Part1

Bob Dylan's Theme Time Radio Hour - Whiskey Part2


5位:帰って来た!2020921日)

・ボブがホストを務めたラジオ番組 "Theme Time Radio Hour" が一夜限りの2時間スペシャル番組として戻ってきました。しかも冒頭はジャズ・シンガーの Diana Krall によるイントロダクション、彼女はElvis Costello の奥さんでもあり、私も足を運んだコロナ前の来日公演ではボブの "This Dream Of You" を大変美しく歌ってくれました。

102回目となるエピソードのテーマは "Whiskey"20184月に始めた自身のウィスキー・ブランド"Heaven's Door" にちなんだテーマとなりました。

当然ボブが2時間にわたって "Whiskey" にまつわる曲を紹介しながら英語で喋りまくるわけです、何を言ってるのか全部分かるわけがない。でも今は嬉しいインターネットの時代、ボブが話した内容を書き起こしてくれたサイトがあるのです、英語ですが。


→ 長いので2つに分かれています。

Bob Dylan's Theme Time Radio Hour - Whiskey Part1

Bob Dylan's Theme Time Radio Hour - Whiskey Part2


Lady Gaga が教えてくれた(ホントかどうかは分かりません)というジョーク(熊の手 paws と「ためらい、休止」のpause をかけたもの、バーで注文する前に悩んだ熊に「Why the big pause? 【何をそんなに悩んだの?】」とバーテンダーが訊くと、熊は「なんでそんなに大きな手なの?【Why the big paws?】」と訊かれたと思って「生まれつきなんだ【I was born this way】」)と、最初の1曲目、Wynonie Harris "Quiet Whiskey" を紹介した後の「ウイスキーーー・オン・ザ・シェルフ」と伸ばしたとこが私のお気に入りです。確か私の記憶が正しければ「ウイスキーーー」は2020年の流行語大賞だったと思います。


2020年の流行語大賞は5:15辺りで、ジョークは16:15辺りから聴くことができます。




https://youtu.be/ffhwnERnS2U


http://bobdylaneveryday.blog.fc2.com/blog-entry-111.html?sp

2021.11.02 Milwaukee, Wisconsin

2021.11.2 Milwaukee, Wisconsin

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Rough and Rowdy Ways World Wide Tour #1

今年最後の記事となりますが、昨年は10大ニュースができなかったので、2020〜2021年の2年を COVID-era という一つの時間枠に強引にまとめてしまって、その中から10大ニュースを選んでみました。順位には異論もあるでしょうけれども、こんなこともあったな的な感じで受け止めていただければと思います。
それではさっそく行ってみましょう!


第10位:大量!(2021年8月31日)
ボブの YouTube 公式チャンネルですが、いきなり大量280曲以上がアップロードされました。これで YouTube が視聴できる環境であれば、どこでもボブのオリジナル・アルバム収録曲を楽しめますね!

こちらのサイトでは「Listen To 5 Notable Bob Dylan Covers From Massive YouTube Upload【大量にアップロードされた YouTube の中からボブ・ディランがカバーした注目の5曲を聴こう】」という記事で以下の5曲を取り上げています(それぞれの曲名をクリックすると YouTube に飛ぶようにしました)。

This Land Is Your Land(BS7 No Direction Home から)
It Hurts Me Too(Self Portraitから)
The Boxer (Self Portraitから)
Big Yellow Taxi(Dylan から)
Mr. Bojangles(Dylan から)

なお、このアップロードですが、その後も "Don't Fall Apart On Me Tonight""License To Kill" が追加されたりしていますので、今後も楽しみですね。

余談ですが、"Don't Fall Apart On Me Tonight" の歌詞に昨今のロックダウンを連想させるような歌詞があって、かなり驚きました。こんな歌詞です。

I can't see us goin' anywhere, girl / The only place open is a thousand miles away and I can't take you there
I wish I'd have been a doctor / Maybe I'd have saved some life that had been lost
Maybe I'd have done some good in the world / 'Stead of burning every bridge I crossed

自分が渡ってきた橋を燃やしてしまって、他の人が渡れず自分のところに来られないようにしてしまう辺りが秀逸だと思いませんか?


第9位:訴えられる!(2021年8月13日)
・まさに晴天の霹靂でしたが、1965年に12歳だった女性がその当時に性的虐待を受けたということでボブを訴えました。そのニュースについてはコチラを、そしてそのニュースを受けての私の考え、立場については過去記事のコチラを参照ください。

本件に関しては、その後の続報を待つしかないですね。


第8位:激写!(2021年5月20日)
・2021年5月19日19:24(日本時間5月20日4:24)、イギリスの新聞 Daily Mail のウェブサイト Mail Online にボブの写真が掲載されました(その記事はコチラ)。なんと言ってもファンがその姿を目にしたのは2019年のネバーエンディング・ツアー最終日12月8日以来、約18ヶ月ぶりじゃないかな、元気そうな姿にひと安心でした。
 記事によると場所はサンタモニカの辺り、日時は「先週木曜日」ということなので5月13日になりますが、運転していたトヨタのピックアップ・トラックを降りて、お店?に入るところを撮影されました("running errands" って「使い走りをする」って意味なので「お店」と思うんだけど、記者もボブがどこに入って行ったのか調べろよなって感じです)。
左手に光る指輪にも注目が集まりましたね。

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第7位:リリース!(2021年9月17日)
・16回目となったブートレッグ・シリーズ、今回は1980〜85年の間に制作された3枚のアルバム "Shot Of Love"、 "Infidels"、 "Empire Burlesque" のアウトテイク集でした。この頃のアウトテイクには優れた作品も多いですし、初めて聴く Bill LaBounty のカバー "This Night Won't Last Forever" にはすっかり魅了されてしまいました。
 ただ「まだまだあるだろう!」というのが正直な感想。以前このブログでも "Infidels" のアウトテイク集であるブートレッグを取り上げて、"Blind Willie McTell" の別テイクを紹介した(コチラの過去記事参照)のですが、今回のBS16 のリリースを受けて記事内の YouTube 音源はブロックされてしまいました。正直それ自体は公式音源として誰もが聴けるようになったので、喜ばしいことだと私は受け止めていますが、でも今回公表された "Blind Willie McTell" とはまた違うテイクだったんですよね。私が紹介したのは、冒頭でボブが笑っているヴァージョンでした。
その他にも例えば "Between Saved And Shot" というブートレッグに収録されている "Magic" なんかはBS16に収録されてもおかしくないとは思うんだけどなあ。→ "Magic"


さて、6位の発表の前にこの2年の間にあった残念なニュース、ボブと関係のあった人たちの訃報を取り上げて、故人を偲びたいと思います。合掌。

2020年4月29日 LeRoy Hoikkala
>1939年10月9日生まれ。ボブのハイスクール時代のバンド、The Golden Chords でドラムを担当、ハワード・スーウンズによるボブの評伝「ダウン・ザ・ハイウェイ ボブ・ディランの生涯」(河出書房新社刊)でも P.34というずいぶんと前のページにその名前を見ることができます。『映画「乱暴者」のマーロン・ブランドのような・・・(中略)・・・いでたちのリロイ・ホイッカラのような不良ともつきあっていた。」1955〜56年の頃です。享年80歳... →関連ツイート

2020年5月26日 Bucky Baxter
>1955年生まれ。1992年3月18日〜1999年5月2日までN.E.Tのバンドに在籍、主にペダル・スティール・ギターを担当、JJ Jackson や Larry Campbell とともにサウンドに彩りを与えました。アルバム "Time Out Of Mind" にも参加しています。享年65歳... →関連ニュース

2021年4月21日 Denny Freeman
>1944年8月7日生まれ。2005年3月7日〜2009年8月16日までN.E.Tのバンドに在籍したギタリスト、Stu Kimball とのコンビで印象的なギターソロを聴かせてくれました。享年76歳... →関連ニュース

それでは10大ニュースに戻ります。

第6位:売却!(2020年12月7日)
・1年前になりますが、ボブが600曲に及ぶ楽曲の権利を仏メディア大手ビベンディ傘下のユニバーサル音楽出版グループに売却したとのニュースが世界を駆け巡りました。
この売却によりボブが手にしたお金は3億ドル(330億円)以上と言われています。まあ将来の印税だと、どうやって子供たちに分配するのかとか難しい(やっぱり "Blowin' In The Wind" からの印税を受け取る権利は欲しいですね)し、ボブの年齢を考えれば賢明な判断だと思います。
ただ、こうやって大金を手にしたことが、第9位に挙げた訴訟トラブルを呼んでしまったようにも思います。
ちなみにこのタイミングでの売却にはバイデン政権によるキャピタルゲイン増税の影響を指摘する声もありました(この増税については調べましたが、このブログを書いている時点でまだ決定はしていないようですね)。
あとこの記事を書いていて思ったのですが、第10位に挙げた YouTube への大量アップロードもこの著作権の売却と関係あるのかもしれません。VEVO自体が設立当時からユニバーサル・グループと関係ありますしね。
→関連ニュースは下記の3件を参照ください。
1. The Guardian -Bob Dylan sells entire publishing catalogue to Universal Music
2. Hindustan Times -A 60-year rock 'n' roll odyssey: Copyright of Bob Dylan's priceless songs sold
3. TaxProf Blog -Did Bob Dylan Sell The Copyrights To His 600 Songs To Avoid A Higher Capital Gains Tax Rate In The Biden Administration?


第5位:帰って来た!(2020年9月21日)
・ボブがホストを務めたラジオ番組 "Theme Time Radio Hour" が一夜限りの2時間スペシャル番組として戻ってきました。しかも冒頭はジャズ・シンガーの Diana Krall によるイントロダクション、彼女は Elvis Costello の奥さんでもあり、私も足を運んだコロナ前の来日公演ではボブの "This Dream Of You" を大変美しく歌ってくれました。
102回目となるエピソードのテーマは "Whiskey"、2018年4月に始めた自身のウィスキー・ブランド "Heaven's Door" にちなんだテーマとなりました。
当然ボブが2時間にわたって "Whiskey" にまつわる曲を紹介しながら英語で喋りまくるわけです、何を言ってるのか全部分かるわけがない。でも今は嬉しいインターネットの時代、ボブが話した内容を書き起こしてくれたサイトがあるのです、英語ですが。

→ 長いので2つに分かれています。
Bob Dylan's Theme Time Radio Hour - Whiskey Part1
Bob Dylan's Theme Time Radio Hour - Whiskey Part2

Lady Gaga が教えてくれた(ホントかどうかは分かりません)というジョーク(熊の手 paws と「ためらい、休止」の pause をかけたもの、バーで注文する前に悩んだ熊に「Why the big pause? 【何をそんなに悩んだの?】」とバーテンダーが訊くと、熊は「なんでそんなに大きな手なの?【Why the big paws?】」と訊かれたと思って「生まれつきなんだ【I was born this way】」)と、最初の1曲目、Wynonie Harris の "Quiet Whiskey" を紹介した後の「ウイスキーーー・オン・ザ・シェルフ」と伸ばしたとこが私のお気に入りです。確か私の記憶が正しければ「ウイスキーーー」は2020年の流行語大賞だったと思います。

2020年の流行語大賞は5:15辺りで、ジョークは16:15辺りから聴くことができます。



第4位:13日の金曜日!(2020年3月13日)
・まさに13日の金曜日の悲劇、この悲劇に見舞われたのは、我々日本のボブ・ファンたちでした。2020年1月下旬から2月の頭ごろでしたか?、まだ他人事のような感じでコロナのニュースを眺めていたような気がします。それがまさに自分たちの身に関係あることと実感したのが、ボブの日本公演キャンセルのニュースでした。3月18日発売の週刊文春でも取り上げられました。
2019年のブログ記事の最後で「2020年の10大ニュース1位は来日公演で今から決まりですね。」と書いてるのが我ながら涙を誘います。
ウドーから送られて来たチケット払い戻し用紙の裏が領収証になっているとは知らずに郵便局に行き、窓口で指摘されて汗だくになりながら1枚ずつ名前を記入したのも良い思い出です?

いよいよ1〜3位の発表となりますが、その前にランキング外となったいくつかのニュースを時系列に紹介しておこうかな、と思います。

〔番外編 2020年〕
2020年1月7日
ジェームズ・マンゴールド監督、ティモシー・シャラメ主演でフォークからロック歌手になる時期のボブを描いた映画「Going Electric」の製作が発表されました。ボブ自身も協力するとのことでしたが、現時点ではコロナの影響もあり無期延期となっている模様です。
→関連ニュース:
1. VARIETY -Timothee Chalamet to Play Bob Dylan in Film Directed by James Mangold
2. amass -ボブ・ディランの"フォークからロックへの転身"に焦点を当てた新たな伝記映画、ディラン役はティモシー・シャラメ
3. INDEPENDENT -Timothee Chalamet on how he's preparing for Bob Dylan role in new biopick
4. ボブ・ディランの新たな伝記映画『Going Electric』 新型コロナの影響で無期限延期

2020年2月9日
ジュディ・ガーランドの生涯を描いた映画「ジュディ 虹の彼方に」でアカデミー主演女優賞を受賞したレニー・ゼルウィガーが受賞スピーチでボブの名前を口にしました。ジュディや他のヒーローと呼ばれる人たちが人々を結びつける存在であるという趣旨のスピーチで、そのヒーローの1人としてボブの名前を取り上げたのです。その時のスピーチは字幕なしですが、コチラで楽しめます。ボブの名前は4:24頃に出てきます。
→関連ニュース:abc.com -Watch Renee Zellweger's Oscars 2020 Speech for Best Actress
※スピーチが書き起こされています。

2020年6月12日
NY Times のインタビューが発表されました。残念ながら私は NY Times のサイトのフリーアクセスの上限に達してしまったようで、記事を読もうとすると登録して週0.5ドル払えというメッセージが出て来てしまい読み直せないのですが、大変興味深いインタビューです。
→関連ニュース:
1. The New York Times -Bob Dylan Has a Lot in His Mind
2. Sony Music -ボブ・ディランの貴重なインタヴュー、NYタイムス紙で「ジョージ・フロイド、コロナ禍、新作について」語る
3. Rolling Stone -ボブ・ディランが語るフロイドさん殺害事件とコロナ禍について

2020年10月21日
Rolling Stone 誌に「Inside Bob Dylan's Lost Interviews and Unseen Letters」という名の記事が掲載されました。
これはボブの旧友 Tony Glover(2019年に死去、ミネアポリスでボブにハーモニカを教えました)によって1971年3月18日に行われたインタビューで、こちらも非常に興味深い内容です。
Glover の未亡人 Cynthia がこのインタビューが録音されたテープをオークションに出すことがきっかけとなり、陽の目を見ることとなりました。
→関連ニュース:Rolling Stone -Inside Bob Dylan's Lost Interviews and Unseen Letters

2020年11月30日
ボブのバーミツバ(ユダヤ教の成人式のようなもの、男の子は13歳の時に行われる)の(リハーサルの)様子を収めたテープが見つかったとのニュースがファンの間で話題になりました。録音された日付は1954年5月22日と、ボブの最も古い録音テープとなりますが、その後 Micheal Gray が Fake News であるとツイートしました。
→関連ニュース:
1. Untold Dylan -Bob Dylan: The Lost Bar Mitzvah Tapes
2. Micheal Gray のツイート

〔番外編 2021年〕
2021年2月26日
ヨーロッパで2020年12月にたった100枚限定という形でリリースされファンたちの間で不評を買った「1970」が無事、公式にリリースされました。これでボブが歌う "Yesterday" が公式音源でようやく楽しめるようになりましたね。もちろん、それ以外の音源も最高です。
→関連ニュース:1970.05.01 Columbia Studio B, New York※このブログの過去記事です。

2021年4月6日
Ireland での競馬レース、Irish Grand National で150-1という大穴も大穴、圧倒的に低いオッズにも拘らず Freewheelin Dylan と名付けられた馬が勝ちました。このニュースには賭けていない私までもなんだか盛り上がって楽しい時間を過ごしました。
なお5月10日には今度は Mr Tambourine Man という名の馬が勝ったとのニュースもありました。

→関連ニュース(とツイート):
1. The Guardian -Talking Horses: Freewheelin Dylan wins Irish Grand National at 150-1
2. レース前の馬を紹介するシーンを見られるツイート via @Planetwaves20
3. レースで勝った瞬間が見られるツイート via @RacingTV
4. 賭けていたお父さん大興奮で楽しいツイート via @ciarareilly99

2021年5月24日
これは番外編で良いわけはないのですが、ボブが80歳になりました!、いつまでも元気でいてくださいね!
→関連ニュース:Sony Music -DYLAN 80 ※日本の著名人たちがお祝いのコメントを寄せたサイト

それではランキングを続けましょう。

第3位:王国の誕生!(2021年7月18日)
・日本時間の2021年7月19日(月)午前6時はお祭り騒ぎでした。この日、私と同じように在宅勤務だった人も多いのではないでしょうか?、わずか50分という短い時間でしたが、ボブが Veeps でパフォーマンスを配信してくれたのです。チケット代は25ドルでした。
眠い目をこすりながら待ちに待った午前6時、いよいよ始まるか!と思ったらカウントダウンが始まってズッコケたのも楽しい思い出。
"Early Song Of Bob Dylan" という予告通り、過去の楽曲を(またまた)新しいアレンジで、マスク姿の若いミュージシャンたちと演奏してくれましたが、個人的なハイライトは "To Be Along With You" 〜 "What Was It You Wanted" 〜 "Forever Young" と続く3曲でしょうか。特に "To Be Along With You" は歌詞も新しく書き換えられて、最後に歌う "My mortal bliss" は今年の流行語大賞にも選ばれました。
演奏だけでなく、モノクロの映像と場末の酒場(Bon Bon Club in Marseille?)のようなセッティングも話題になりましたが、どうも別に録った音楽を映像に合わせて編集しているような感じもあり、ファンの間ではいろいろと憶測を呼びました。
ただ内容自体は素晴らしく、50分という時間が手頃ということもあってついついリピートしてしまい、しばらくの間、 "Shadow Kingdom" のテーマが頭から離れませんでした。
→関連ニュース:JOHNNY B -"A Night In Black And White" - Bob Dylan's Shadow Kingdom, 18th of July 2021

とりあえずここでは予告編を貼り付けておきます。


ちなみにこのセッションに参加したギタリスト Tim Pierce によると30曲以上を演奏したようで、そのリストは以下の通り。録音日時は2021年4月16日〜5月4日とされています。以下のスクリーンショット(確かFBで見かけたものと思います)を参照ください。いつの日かこの音源が聴けるようになると良いんだけどなあ。
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第2位:新作!(2020年6月19日)
・来日公演キャンセルの傷がまだ癒えない2020年3月27日、ボブが突如、壮大な新曲 "Murder Most Foul" をリリースしてくれました。続いて4月17日には #IContainMultitudes とのツイートがあり、同名タイトルの新曲がリリースされました。

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そして満を持した5月8日、3作目となる新曲 "False Prophet" のリリースと同時に新作アルバム "Rough and Rowdy Ways" 発売のニュースがアナウンスされたのです。
アルバムのリリースは6月17日でした。大変素晴らしい内容で、アメリカのビルボード誌では初登場2位を記録、6月26日には UKチャートで1位に登り詰め、イギリスの音楽雑誌 UNCUTMOJO が揃って2020年のベストアルバムに選びました。

さらに Queen の Roger Taylor がこのアルバムを楽しんだことを Rolling Stone 誌のインタビューに答えてコメントしてくれました。

『ロックダウン中に楽しんだことの一つがボブ・ディランを聞くことだった。部屋の中で彼の音楽を聞き直してゾクゾクしたよ。彼の新作に惚れ込んだね。彼は全曲とも1曲ずつ公開した。「アイ・コンテイン・マルチチュード」と「最も卑劣な殺人」(Murder Most Foul)は最高だよ。このアルバムが外出禁止期間中に大きな喜びを与えてくれた。』

またアメリカ元大統領のオバマ氏が夏のプレイリストとして同アルバムからの1曲「Goodbye Jimmy Reed」を選んだことも話題になりましたね。
なによりも来日公演がキャンセルになってしまった私たち日本のファンにとって、このアルバムの存在は大きな慰めになりました。

→関連ニュース:
1. BBC News -Bob Dylan's 39th album Rough And Rowdy Ways makes UK chart history
2. amass -ボブ・ディラン 1960年代から2020年代までの各年代でアルバム・トップ40入りを果たした初のアーティストに
3. Rolling Stone -クイーンのロジャー・テイラーが語るコロナ禍の生活、『ボヘミアン・ラプソディ』続編の可能性
4. Sony Music -オバマ元大統領が夏のプレイリストを公開。その中にはディランの最新作からも!


第1位:On the Road Again!(2021年11月2日)
・ついに、ついに!ボブがツアーを再開しました。こんなに嬉しいことはありません。11月2日の Milwaukee から12月2日の Washington, D.C. まで全米での21公演ですが、世界中のファンを喜ばせたのは9月27日のツアー再開のアナウンス時に掲載されていたツアーポスターに刻まれた「WORLD WIDE TOUR / 2021-2024」という文字でしょう。「WORLD WIDE」ですよ、近い未来にまたボブに会える日が来る、そんな希望を持たせてくれる頼もしい言葉でした。

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足元ではオミクロン株もあり、海外でも感染の再拡大が見られますので状況に予断は許しませんが、そういう意味では、このツアー再開はまさにコロナ禍の間隙を縫った良いタイミングでの21公演だったと思います。
特にツアー初日11月2日の Milwaukee 公演は日本時間では11月3日文化の日の午前中だったこともあり、Twitter のおかげで日本にいながらでもお祭り騒ぎに参加できて楽しかったですね。もしかしたらボブは日本のファンのことも考えて、この日を初日に設定したのかしら(考えすぎ)。Twitter ではボブのコンサート写真で知られる写真家 Duncan Hume さんがご自身のアカウント @dylan_mostly を通してセットリストをリアルタイムで投稿してくださったのが大変ありがたかったですね。3曲目に "I Contain Multitudes" が飛び出した時には狂喜乱舞でした。最終的に新作アルバムからは8曲を演奏してくれました。
バンドのメンバーも変わりました、ベースの Tony とマルチプレイヤーの Donnie はお馴染みとして、去年加わったギタリスト Bob Britt の他に、新たにもう1人のギタリスト(つまり Charley Sexton はバンドを離れました)として Doug Lancio、そしてドラマーは Charley Drayton が加入しました。開演前にはバックアップ・コーラスと思われる女性の姿もあったらしいのですが、バンド・メンバーの関係者だったのかな?
メンバーも変わっているし、セットリストも固定となり今ツアーを象徴する1曲となった "Every Grain Of Sand" が演奏されたのは公演3日目(11月5日)ということもあって、初日がこのツアーを代表する公演だとは思いませんが、それでもツアーを再開した日ということの歴史的事実は COVID-era における第1位にふさわしいと言えるでしょう。
ということで YouTube からこの日演奏された3曲、"False Prophet" と "I've Made Up My Mind To Give Myself To You"、 "Goodbye Jimmy Reed" を貼っておきましょう(音源のみです)。

False Prophet


I've Made Up My Mind To Give Myself To You


Goodbye Jimmy Reed



残念ながらコロナの勢いは衰えることなく、なかなかトンネルの先が見えない日々が続きます。そんな中でも日本の状況は比較的(まだ)マシな方で、今ボブがライブをするとしたら日本しかないんじゃないか、と思ったりもするのですが、オミクロン株の影響による入国規制がどうなるのかな?という感じですね、将来の感染状況も分からないのであまり先にアナウンスもできないですし。
とはいえ私たちにできることは、とにかく耐え抜いてボブが来るその日を待つしかありません(あとは音源を聴くこと)。

今年もお世話になりました。来年こそ明るい年にしたいですね。それではちょっと早いですが、良いお年を!
Merry Christmas and a Happy New Year!

<Track List>
01. intro
02. Watching The River Flow
03. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)
04. I Contain Multitudes
05. False Prophet
06. Simple Twist Of Fate
07. My Own Version Of You
08. I'll Be Your Baby Tonight
09. Black Rider
10. Melancholy Mood
11. Mother Of Muses
12. Gotta Serve Somebody
13. Key West (Philosopher Pirate)
14. Early Roman Kings
15. Soon After Midnight
16. I've Made Up My Mind To Give Myself To You
17. Goodbye Jimmy Reed
18. band introduction
19. Love Sick
20. It Takes A Lot To Laugh, It Takes A Train To Cry

Band Member:
Bob Dylan (vocal, piano), Bob Britt (guitar), Doug Lancio (guitar), Donnie Herron (electric mandolin, pedal steel, lap steel), Tony Garnier (bass), Charley Drayton (drums)

Venue:
Riverside Theatre, Milwaukee, Wisconsin
ミルウォーキー

参照サイト:
Bob Links -Milwaukee, Wisconsin, Riverside Theatre, November 2, 2021

ファンの間では、この再開されたツアーがネバーエンディング・ツアーの続きなのか、新しいツアーなのか議論になっていますが、今回この記事を書くにあたって下記の wikipedia を見つけたので、それに倣い「Rough and Rowdy Ways World Wide Tour」として扱いました。
Rough and Rowdy Ways World Wide Tour -wikipedia

よろしければ2018年と2019年の10大ニュースも参照ください。
2018年
2019年

それでは最後に次回更新までの有効期限付きの付録になります。次回の更新は1月29日(土)を予定しています。
まずは第1位の音源
2021.11.02
次いで今回のツアーで私が気に入っている2公演の音源
2021.11.07
2021.11.21
第5位のラジオの音源
2020.09.21
第3位の動画(dropboxの無料の容量をオーバーしますので今回限りです!)
2021.07.18 mp4
第3位の音源
2021.07.18


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