2022年8月26日金曜日

力と交換様式 - 岩波書店


https://www.iwanami.co.jp/book/b612116.html
序論 
  1 上部構造の観念的な「力」
  2 「力」に敗れたマルクス主義
  3 交換様式から来る「力」
  4 資本制経済の中の「精神」の活動
  5 交換の「力」とフェティッシュ(物神)
  6 交換の起源
  7 フェティシズムと偶像崇拝
  8 一八四八年革命とエンゲルスの『ドイツ農民戦争』 
  9 交換と「交通」

第一部 交換から来る「力」
 予備的考察 力とは何か
  1 見知らぬ者同士の交換
  2 自然の遠隔的な「力」
  3 「見えざる手」と進化論
  4 貨幣の「力」
  5 定住化と交換の問題
  6 共同体の拡大と交換様式
 第一章 交換様式Aと力
  1 贈与の力
  2 モースの視点
  3 原始的な遊動民と定住化
  4 トーテミズムと交換
  5 後期フロイト
  6 共同体の超自我
  7 反復強迫的な「力」 
 第二章 交換様式Bと力
  1 ホッブズの契約
  2 商品たちの「社会契約」
  3 首長制社会
  4 原始社会の段階と交換様式
  5 首長が王となる時
  6 カリスマ的支配
  7 歴史の「自然実験」
  8 臣民と官僚制
  9 国家をもたらす「力」
 第三章 交換様式Cと力
  1 貨幣と国家
  2 遠隔地交易
  3 帝国の「力」
  4 帝国の法 
  5 世界帝国と超越的な神
  6 交換様式と神観念
  7 世界宗教と普遍宗教
 第四章 交換様式Dと力
  1 原遊動性への回帰
  2 普遍宗教的な運動と預言者
  3 ゾロアスター
  4 モーセ
  5 イスラエルの預言者
  6 イエス
  7 ソクラテス
  8 中国の諸子百家
  9 ブッダ

第二部 世界史の構造と「力」
 第一章 ギリシア・ローマ(古典古代)
  1 ギリシア芸術の模範性と回帰する「力」
  2 亜周辺のギリシアの"未開性"
  3 ギリシアの「氏族社会の民主主義」
  4 キリスト教の国教化と『神の国』
  5 悲惨な歴史過程の末の到来
 第二章 封建制(ゲルマン)
  1 アジア的なあるいは古典古代的な共同体との違い
  2 ゲルマン社会の特性
  3 ゲルマン社会における都市
  4 修道院
  5 宗教改革
 第三章 絶対王政と宗教改革
  1 王と都市(ブルジョア)との結託
  2 「王の奇蹟」
  3 臣民としての共同性
  4 近代資本主義(産業資本主義)
  5 常備軍と産業労働者の規律
  6 国家の監視
  7 新都市

第三部 資本主義の科学
 第一章 経済学批判
  1 貨幣や資本という「幽霊」
  2 一八四八年革命と皇帝の下での「社会主義」
  3 「物神の現象学」としての『資本論』
  4 交換に由来する「力」
  5 マルクスとホッブズ
  6 株式会社
  7 イギリスのヘゲモニー
 第二章 資本=ネーション=国家
  1 容易に死滅しない国家
  2 カントの「平和連合」
  3 自然の「隠微な計画」
  4 帝国主義戦争とネーション
  5 交換様式から見た資本主義
  6 資本の自己増殖を可能にする絶え間ない「差異化」
  7 新古典派の「科学」
 第三章 資本主義の終わり
  1 革命運動とマルクス主義
  2 十月革命の帰結
  3 二〇世紀の世界資本主義
  4 新自由主義という名の「新帝国主義」
  5 ポスト資本主義、ポスト社会主義論
  6 晩年のマルクスとエンゲルスの仕事
  7 環境危機と「交通」における「力」

第四部 社会主義の科学
 第一章 社会主義の科学1
  1 資本主義の科学
  2 『ユートピア』とプロレタリアの問題
  3 羊と貨幣
  4 共同所有
  5 「科学的社会主義」の終わり
  6 ザスーリチへの返事
  7 「一国」革命
  8 氏族社会における諸個人の自由
  9 私的所有と個人的所有の区別
 第二章 社会主義の科学2
  1 エンゲルス再考
  2 一八四八年革命挫折後の『ドイツ農民戦争』
  3 一五二五年の「階級闘争」
  4 エンゲルスとカウツキー
  5 共産主義を交換様式から見る
 第三章 社会主義の科学3
  1 物神化と物象化
  2 カウツキーとブロッホ
  3 ブロッホの「希望」とキルケゴールの「反復」
  4 ベンヤミンの「神的暴力」
  5 無意識と未意識
  6 アルカイックな社会の"高次元での回復"
  7 交換様式Dという問題
  8 交換様式Aに依拠する対抗運動の限界
  9 危機におけるDの到来
 

あとがき

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