2025年2月6日木曜日

太平洋戦争の最中、潜水艦に爆雷40~50発が落ちてきて「まるで生き地獄」…! 捨て身の肉薄攻撃をした「潜水艦長」の”生々しすぎる手記”の中身(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

太平洋戦争の最中、潜水艦に爆雷40~50発が落ちてきて「まるで生き地獄」…! 捨て身の肉薄攻撃をした「潜水艦長」の"生々しすぎる手記"の中身(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

太平洋戦争の最中、潜水艦に爆雷40~50発が落ちてきて「まるで生き地獄」…! 捨て身の肉薄攻撃をした「潜水艦長」の"生々しすぎる手記"の中身

太平洋戦争で手柄をあげた旧日本軍の潜水艦を大特集した老舗軍事雑誌「丸」3月号の売れ行きが好調として、軍事好きの間で話題になっている。人気を牽引するラインナップは、米空母ヨークタウンを撃沈した伊168、重巡インディアナポリスを仕留めた伊58、空母サラトガを雷撃した伊26、米本土空襲作戦に従事した伊25、そして空母ワスプ撃沈の勲功を立てた伊19――。まさに"名潜水艦まみれ"の特集号だが、中でも目を引くのは捨て身の肉薄攻撃を敢行した潜水艦長たちの生々しい手記だ。 【写真】軍事誌発「伝説の航空機本」、そのすごい中身を公開する…! 今回はガダルカナル島周辺を遊弋する米機動部隊の輪形陣に6本の酸素魚雷を放った伊26潜水艦長、長谷川稔・海軍中佐の奮戦記「わが魚雷、米空母サラトガめざして突っ走れ」から一部抜粋・再構成してお届けする。

魚雷を放った瞬間、潜望鏡にまさかの敵駆逐艦の姿が

「発射用意、潜望鏡上げっ」「止め」 いけない、敵は外方に変針したようだ。 「方位角右90度」「方位盤良し」 艦内は寂として声なし、すぐに空母の中央が潜望鏡の十字のマークにしずしずと寄ってくる。 「用意、打てっ!」 この号令を怒鳴った瞬間に、間髪入れず左の方から備前の名刀のような反りかえりのある鋭い駆逐艦の艦首が、ニューっと視野いっぱいにかぶさってしまった。ああ、万事休す、今にも潜望鏡が折られ、艦橋が押しつぶされて司令塔もろともにぶっ飛ばされるか?

全員が祈る中、魚雷命中!感激の拍手が巻き起こる

「潜望鏡降ろせ」「深さ100、急げ」 しかし、覚悟した衝突の衝撃はなかった。すぐにと思われた爆雷も飛んでこなかった。まったくの幸運である。第一の危機は突破したのだ。やがて深度は急速に深まっていく。全員身を固くして祈っている。「魚雷が命中しますように」と。1分経過、2分経過、2分10秒―――ドカーン。艦内ではコチコチの緊張が一瞬にして解けて、感激の拍手が巻き起こる。顔が自然に笑ってしまう。どうしようもない。

7時間以上にわたり爆雷40~50発の「生き地獄」

やがて深度100メートルまで無事に潜ったが、ついに敵に探知されたようだ。聴音員から「推進器音近寄る」「感3」「感4」「感5」―――"ドカドカドカーン" いよいよ爆雷攻撃が始まったのである。かなり近い、大きなショックを受ける。脳天をどやしつけられたようだ。やがて「敵は遠ざかる」と感度低下を報じてくる。 一安心する間もなく爆雷が近くなる。天井のペンキがはげてパラパラと落ちてくる。司令塔の傾斜針が破れて中の赤い液体が飛び散り、信号員の頭から顔に流れて、チャンバラ役者のような顔になったが誰も笑わない。制圧された時間は実に7~8時間に及び、爆雷は計40~50発を受けていた。

潮書房光人新社

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