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五分で絶対に矯正できる「L」と「R」の英語発音法
日本人の英語の発音に関してよく言われるのが、「L」と「R」が区別できないことです。
英語は本来「English」という綴りですが、日本人がはなす、日本っぽい英語のことを「Engrish」と呼ぶこともあります。見ての通り、「L」と「R」の区別がつかないという意味です。
しかしながら、実際のところ、発音が悪くても英語は通じます。ですから、こういう違いは絶対に勉強しなければいけないというほどでもありません。
ですが、せっかく勉強するなら発音もやってみたいものですよね。「L」と「R」が区別できると英語が通じやすくなりますし、リスニング力も大幅アップします。
しかも、それが五分で矯正できるとしたらどうでしょうか? やってみたいという気になりませんか?
今回は、あっという間に「L」と「R」の違いが分かるようになるコツをご紹介します。「Engrish」を卒業して、通じる英語をマスターしましょう!
LとRはなんで紛らわしいの?
light:光
right:正しい
この2つは、私たち日本人にはどちらも同じに聞こえます。日本人にとって「L」と「R」が紛らわしいのはどうしてでしょうか? もちろん、どちらも「ラリルレロ」に聴こえるからです。では、なぜどちらも同じように聞こえてしまうのでしょうか? 答えはかんたんで、本当に似ているからです。
多くの人が、「L」と「R」はネイティブにとっては全然違う音だと指摘します。確かに、ネイティブにとっては違う音として意識されている音なのは間違いありません。でも、音の出し方だけを見れば、この二つの音はかなり似ています。
「L」は、舌を「上の歯のつけ根」にくっつけた状態で、声帯をふるわせて出す音です。息を舌でさえぎるようなイメージですね。
一方「R」は、舌を「上の歯のつけ根」に近づけ、舌を少し内側に反らせます。舌が口のどこにもくっつかない状態にした上で、声帯をふるわせて出す音です。息が舌とはぐきの間を抜けていくイメージです。
つまり、①上の歯のつけ根と舌が近くにある、②声帯が震えている、この二点では、「L」も「R」も同じ音なのです。同じ音に聞こえてしまうのも当然なのですね。
ネイティブがこの二つを「全く違う音」と思っているのは、子供のころから聴きなれているからです。そうでない私たちにとっては、似たように聞こえてしまうのはむしろ当然なのです。
では、どうすれば「L」と「R」を上手く出し分けることができるのでしょうか?
舌がついたら「L」
「L」の音は、舌を「上の歯のつけ根」にべっとりとつけて出す音です。
いま、日本語で「ラ・リ・ル・レ・ロ」と発音してみて下さい。舌はどうなっていますか? 上の歯のつけ根にくっついていませんか? 日本語のラ行は、英語の「L」に近い音です。英語の方がもっと舌をべっとりと歯のつけ根に付けますが、さしあたって同じ音だと思って大丈夫です。
日本語で「ライト」と発音すると、それは「light(光)」と同じ音になります。
【Lを発音するときの法則まとめ】日本語のラリルレロは英語のL
巻き舌はあんまり関係ない 舌がつかなかったら「R」!
では、「R」はどうでしょうか? これは、実は日本語にはない音になります。ですが、決して難しくありません。「R」を出すためには、2つのステップが必要になります。
▼Rのステップ① 口を強くすぼめる
一般に「タコ口」「キス口」と言われる口の形がありますよね? 唇を強くむすんで、前に突きだす形です。この形が「R」の予備動作です。
▼Rのステップ②:舌が口の中のどこにもつかないように「ラリルレロ」
さきほどの「予備動作」ができたら、そこから「ラリルレロ」を言います。さきほど言ったとおり、実は「ラリルレロ」と「R」は結構似た音です。ですから、ラ行をイメージすることが「R」克服の最短距離になります。
「R」と「ラ行」の違いは、「舌が口の中のどこかにつくか?」です。日本語のラ行は、舌が上の歯のつけ根につきます。でも、英語の「R」は、舌が口の中のどこにもつきません。舌がフリーの状態でラリルレロというと、自然と英語の「R」になってしまいます。
【Rを発音するときの法則まとめ】舌がどこにもつかないのが「R」
「R」の音を出すときには、まずは「タコ口」を作ります。唇を「ウー」と強く結んで、突きだします。その後、舌が口のどこにもつかないように「ラリルレロ」と言います。慣れないうちにこれをやるのは大変です。私が教えた方たちも、この部分で苦しんでいました。気を抜くと、舌がついてしまいます。
何度も練習していくと、だんだんと舌をつけずに「ラリルレロ」と言えるようになります。この時英語の「R」が完成するのです。
「right」
①まずは「ウー」とタコのような口を作って構える。
②舌をどこにもつけずに「ラリルレロ」と言ってみる。
「ゥアイト」のような聞いたことのない音が出てきたら成功です。
単語の最後の「R」はアメリカ式なら巻き舌、イギリス式なら読まなくてOK
さて、「R」の音は、単語の最後に出てくることもあります。例えば「or(もしくは)」を例に考えてみましょう。このRをどう読むかは、大きく分けるとアメリカ・イギリスで違います。
舌をガっと巻くのがアメリカ式の発音です。この時のRの発音は、まさに「巻き舌」になります。
一方、舌を巻かないのはイギリス式の発音です。イギリス発音は「o(オー)」と「or(オア)」の区別がありません。それに対してアメリカ式の発音では、「o(オー)」は舌を巻かない、「or(オア)」は舌を巻くというはっきりした違いがあります。
どちらが正解ということはありませんが、自分の行ってみたい地域に合わせて練習するのが発音習得の近道になるでしょう。
実際に練習してみよう
ここからは、実際に「L」と「R」を分けて発音してみましょう。
①left(左)とright(右)
leftはLで始まっていますから、舌をべったりと上の歯茎につけて発音します。rightはRで始まっていますから、「ウー」とタコのような口を作ってから、舌をどこにもつけずに「ラ」と言います。口から出てくるのは。「ゥウア」という聞いたことのない音でしょう。これこそが正解です。
うまくいくと、leftは「レフト」、rightは「ゥウアイト」のように発音されます。
②lead(導く)とread(読む)
手順は①といっしょです。leadは舌をべったりと「上の歯茎につけて」「リ」と発音します。readは、まずウーという口を作って、「ゥイード」と発音します。全く違う発音です。ここまで読んでくださった方ならなんなく理解できると思います。
まとめ
「L」と「R」は、日本人にとって難しい発音です。ですが、違いははっきりしています。舌がつけば「L」、つかなければ「R」なのです。
まずは、どうしてこの区別が難しいのか理解することが大切です。そうすれば、その勉強法が自然と理解できます。
「L」と「R」の違いを理解して、「Engrish」を脱出しましょう!!
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