https://freeassociations2020.blogspot.com/2020/08/blog-post_87.html@
NAMs出版プロジェクト: 景気循環論:メモ
http://nam-students.blogspot.
『一般理論』書評におけるカレツキのケインズ理解と到達点(山本 英司)2020
http://www.seiryo-u.ac.jp/u/education/gakkai/e_ronsyu_pdf/No135/09_yamamoto135.pdf上記の段落の最後の部分はいくつかの疑問を引き起こすかも知れない。資本家消費の増加は次には彼らの利潤を増加させるとの結論は,消費すればするほど貯蓄は少なくなるとの通念に矛盾する。この接近法は,一人の資本家については正しいが,全体としての資本家階級には適用されない。投資財にであれ消費財にであれ,ある資本家が貨幣を支出すれば,彼らの貨幣は他の資本家に利潤の形態で渡る。ある資本家の投資や消費は他の資本家の利潤を創り出す。資本家は階級としては彼らの投資や消費と正確に同じだけ得るのであって,閉鎖体系において彼らが建設や消費をやめたとすれば彼らは貨幣を得ることは全く出来なかったであろう。(Kalecki(1933a);CWMK,I,p.79)
essay on the business cycle theory
:127
Kalecki,Michał(1932a)underthepseudonym‘H.Br’,“Przewidywaniap.Keynesa”,Przegląd Socjalistyczny,2(6),1932,p.4. ReprintedinDzieła,1,s.72-74.TranslatedintoEnglishas“MrKeynes’sPredintions”,inCWMK,I,pp.45-47. ────(1932b)“Koniunkturaainflacja”,Polska Gospodarcza,13(48),1932,pp.1411-1415.ReprintedinDzieła,1,s.179-188. TranslatedintoEnglishas“TheBusinessCycleandInflation”,inCWMK,I,pp.147-155. ────(1933a)Próba teorii koniunktury,Warsaw:InstytutBadaniaKoniunkturGospodarczychiCen,1933.Reprintedin Dzieła,1,s.95-157.TranslatedintoEnglishasEssay on the Business Cycle Theory,inCWMK,I,pp.65-108.
CWMK,editedbyJerzyOsiatyński,Collected Works of Michał Kalecki,7vols.,Oxford:ClarendonPress,1990-1997.
https://www.amazon.co.jp/Collected-Works-Michal-Kalecki-Capitalism/dp/0198285388
以下
「”Essays” から“Theory”へ完成度を高めて行く」というように、
エッセイ、研究、理論という発展は妥当か?
essay on the business cycle theory 1933
ミハウ・カレツキ (Michal Kalecki):マクロ経済学の知られざる英雄
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/michal-kalecki.html
a theory on the business cycle theory
ケインズカレツキ往復書簡
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/keynes-kalecki-correspondence-1937.html
以下はoutline of a theory of the business cycle 所収
https://www.amazon.co.jp/dp/B01N3YXPDS/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
鍋島のようにミンスキーへの影響を指摘すべきだろう
西洋経済古書収集ーカレツキー,『経済動学研究』
http://www.eonet.ne.jp/~bookman/kikouhonn/kalecki.htm西洋経済古書収集ーカレツキー,『経済動学研究』
KALECKI, M., Studies in Economic Dynamics , George Allen & Unwin Ltd., 1943, 19cm , pp.92 カレツキー『経済動学研究』初版。
ポーランドの経済学者で『一般理論』の同時発見者ともされるミハウ・カレツキは、マクロとミクロを結びつけた資本主義経済に関する大きな本を3冊書いている。”Essays in Theory of Economy Fluctuations, 1939” 、“Studies in Economic Dynamics, 1943”および “Theory of Economic Dynamics, 1954”である。
発行順でその中間に発行された本書は、”Essays” から“Theory”へ完成度を高めて行く中間段階の著作として大きな評価がなされていない(宮崎義一『近代経済学の史的展開』およびP.クライスラー 金尾敏寛他訳『カレツキと現代経済』等)せいか、翻訳もなされていない。
本書は、古書市場にも出て来ず、大学図書館の所蔵も少なく私製本が目録に載っているくらいだから稀覯本であろう。長らく探求書であった。このたび入手してみると、戦時経済統制下に発行された簡素な本であった。”BOOK PRODUCTION WAR ECONOMY STANDARD”とマークが標題紙裏に印刷されている。発行部数も少ない上、粗末な装丁のため保存されるのも少なかったと思える。
ちなみに、”Essays”の翻訳本の題名は『ケインズ雇傭と賃銀理論の研究』となっており、戦争文化研究所が昭和19年に発行したもの。こちらも、完全な戦時仕様である。題名がケインズ云々となっているのは、「カレツキはケインズの同工異曲であると誤解され・・・彼の経済思想が十分評価されるようになったのは、つい最近のことなのである。」(ブローグ 中矢訳『ケインズ以後の100大経済学者』)事情によるのであろう。
(H16.12.記. H21.5.12写真追加)
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