利用と搾取の経済倫理 (神奈川大学経済貿易研究叢書) (日本語) 単行本 – 2013/4/5
山口拓美 (著)
目次
第1章 EXPLOITATION概念の基本的性格
第2章 EXPLOITATIONと搾取
第3章 エクスプロイテーションと剰余価値率
第4章 エクスプロイテーションと人間的諸機能
第5章 自然のエクスプロイテーション
第6章 産業動物のエクスプロイテーション
第7章 動物利用の経済倫理
第8章 労働時間の経済倫理
第2章 EXPLOITATIONと搾取
第3章 エクスプロイテーションと剰余価値率
第4章 エクスプロイテーションと人間的諸機能
第5章 自然のエクスプロイテーション
第6章 産業動物のエクスプロイテーション
第7章 動物利用の経済倫理
第8章 労働時間の経済倫理
著者等紹介
山口拓美[ヤマグチタクミ]
神奈川大学経済学部准教授。博士(経済学)。1963年岩手県生まれ。福島大学経済学部卒業。1987年から1991年まで(株)岩手銀行在職。1991年から1996年まで東北大学大学院経済学研究科博士課程在籍。1996年から神奈川大学経済学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
神奈川大学経済学部准教授。博士(経済学)。1963年岩手県生まれ。福島大学経済学部卒業。1987年から1991年まで(株)岩手銀行在職。1991年から1996年まで東北大学大学院経済学研究科博士課程在籍。1996年から神奈川大学経済学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
出版社内容情報
通常、搾取と訳されるexploitationの持つ多様な語義を整理した上で、『資本論』の方法論で現代日本の農業や、人間と自然との共生を議論した。
搾取率としての経済学的観点も言及はあるが経済学史的書籍だ。
プルードンへの言及がある。
マロンへの言及、動物からの視点が新しい。
千葉学 CHIBA, Manabu (@mnb_chiba) | |
山口拓美[2009]「Ausbeutung,Exploitation, 搾取 -「剰余価値の搾取」は何を意味しているか」 klibredb.lib.kanagawa-u.ac.jp/dspace/handle/… [2007]「『資本論』における搾取,利用,Exploitation」 ci.nii.ac.jp/naid/110007001… |
カントを引用
動物からの搾取
ラジオネームひつじ (@s_hituji) | |
剰余価値論以前の搾取論――『ドイツ・イデオロギー』とサン-シモン主義――山口拓美 core.ac.uk/download/pdf/2… |
https://twitter.com/s_hituji/status/1285486560054398978?s=21
2010
デビット・ライス (@RiceDavit) | |
利用と搾取の経済倫理 (神奈川大学経済貿易研究叢書) 山口拓美 amazon.co.jp/dp/4561860479/… @AmazonJPさんから この本は動物も扱われている |
https://twitter.com/ricedavit/status/695198474619322368?s=21
利用と搾取の経済倫理 (神奈川大学経済貿易研究叢書) (日本語) 単行本 – 2013/4/5
山口拓美 (著)
リービヒに言及
https://twitter.com/yasuokajihei/status/1293405546855374848?s=21
宮島正 (@yasuokajihei) | |
山口拓美先生 神奈川大学経済学部教授。博士(経済学)。1963年岩手県生まれ。福島大学経済学部卒業。1987年から1991年まで(株)岩手銀行在職。1991年から1996年まで東北大学大学院経済学研究科博士課程在籍。1996年から神奈川大学経済学部教員 twitter.com/ISHIZUKA_R/sta… |
https://twitter.com/yasuokajihei/status/1293405546855374848?s=21
第3章 エクスプロイテーションと剰余価値率
返信削除そのエクスプロイテーション度とは、相互に同じ単位で計量される大きさ
ではなくなる?。」
この一節の最後の文はあまりにも簡潔であるため、その意味するところを
正確に読み取るのは容易ではない。とはいえ、この一節には、剰余価値率が
労働力のエクスプロイテーション度の表現として機能しえなくなる場合が記
されていることは確かである。 マルクスによる剰余価値率の定式は次のよう
なものであった。
剰余価値 (m)
______=
可変資本(v)
剰余価値
_____ =
労働力の価値
剰余労働3)
______
必要労働
先の引用文は、このような定式が成り立たないケースについて述べている
と考えられる。すなわち、 引用文のような過度な長時間労働の場合、労働力
の価格は労働力の価値を下回るだけでなく、労働力の価値という概念を無効
にしてしまう。というのは、労働力の価値は労働力を再生産するために必要
な生活諸手段の価値であるが、労働時間が度を超えて延長されると、労働者
の健康状態が不可逆的に悪化し、生活諸手段の量をどれほど増やしたとして
も労働力の再生産そのものが不可能となってしまうからである。だからこの
場合、仮に労働力の価格を使用して可変資本の大きさを計算し、これを分母
ではないから、
剰余価値
にして剰余価値率を計算したとしても、これは弱働力の価値
これを剥余労働。
一すなわち労働力のエクスプロイテーション度に変換するこ
必要労働
とはできないのである。つまり、 過度な長時間労働が続く場合、労働力の価
格を用いて剰余価値率を計算したとしても、それは労働力のエクスプロイ
テーション度の表現とはならないのである。
『資本論」の理論展開は、価値と価格とが一致することを前提とするから、
上のような現象は例外となる。しかし、現実の資本主義社会において、労働
力の価格のその価値以下への低下が例外的なものではないこと、長時間労働
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