アメリカのハイウェイには番号が振られていて、基本的に奇数番は南北に伸びている。偶数は横に伸びている道だ。その中でも特に有名なのは、あのボブ・ディランも題名に使った61号線だろう。
Highwayのブルース
アメリカのハイウェイには番号が振られていて、基本的に奇数番は南北に伸びている。偶数は横に伸びている道だ。その中でも特に有名なのは、あのボブ・ディランも題名に使った61号線だろう。
<Bob Dylan - Highway 61 Revisited>。
ニューオリンズ、ミシシッピ、メンフィス、セントルイス、シカゴと北上するルートはブルースが好きな人なら、一度は縦断してみたいだろう。僕もそうだ。
ミシシッピ・マクドウェルという人は、ミシシッピのコモという田舎の出身だが、この人も 土臭く<Highway 61>を歌い上げている。
61号線を通って、シカゴに出稼ぎに行ったブルースマンの一人にマディ・ウォーターズが居る。何回もシカゴに行って出稼ぎしたり、オケラになってほうほうの体で田舎に戻ったり。シカゴではトラックの運ちゃん(今では差別用語かな?)だったことも有るそうな。運転しながらノドを鍛えた類だろうな。
RJバーンサイドなどはシカゴで仕事を見つけて何とか暮らしていたけれど、父親や兄、叔父さんが殺害されるという不幸が続き、ミシシッピに戻った。その時に悲しい思いで下った道もHighway 61だろう。
そして、次にブルースに登場するハイウェイは49号線。
<49 Highway Blues' - Big Joe Williams>。
このUS49号線はミシシッピ州の南からアーカンソー州の北まで抜ける道で、ジョーさんもよく通った道なんだろう。
さて、白人では有るけれど、最近亡くなったBob Brozmanを載せてみたりする。
<Highway 49 Blues>
演奏を見る限り元気で溌剌な感じがする人だったが、交通事故の後遺症などに苦しんでいたらしい。一度、ステージを観てみたかったけれど、自分で命を絶ってしまったのは残念だ。
さて、US51号線の方も黒人たちにとっては馴染みの深いハイウェイであるはず。
というのも、こちらの方はミシガン州のデトロイト辺りまで伸びているからで、戦前や戦後の自動車産業は、多くの雇用をもたらした。ジョンリーなどもデトロイトで働いていた時期がある。
<Homesick James - Highway 51>
始まりのスライドが、なんとも侘しい。なんとなく意気揚々と北に登る場合も有るのだろうけど、故郷と自分の女に別れを告げて、鬱々と北に登る時も有ったんだろうな。
<Tommy McClennan - New Highway No.51>
歌詞の最後に「寂しくて、憂さ晴らしをしたいなら、トミーさんのキャビンに来たらいい、51号線の傍に住んでるぜ」だとか。しかし、この人の家に行くと、「酒持って来ないと中に入れないぜぇ~」と、逆にたかられそうだ。
具体的なハイウェイの名前は付けられていないけど、<Highway Blues>というタイトルの歌を二つほど紹介して終わりましょうかね。
まずは、ブルージィなChampion Jack Dupreeの<Highway Blues>。
最後はライトニング・ホプキンスの<Highway Blues> 。
この歌を聞くと、元気に歩き始めるLighteningを思い浮かべたりする。このままずっとご機嫌で行けたら良いね。
今日も皆さんにとって、良い一日で有らんことを!
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