2022年2月26日土曜日

【裏ジャケ&トレーラー公開】青島幸男 幻の映画「鐘」のサントラが7インチ化|ニュース&インフォメーション|JAZZ|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net

超人·青島幸男か企画製作·原作 脚本·主演·監督·作詞·作曲· 唄と 1人9役をこなした異色作
 
  映画「鐘」を作ろうと思い立った時、 私は30 才だった。30才のモニュメントとして自らの 手で映画を作りたいと考えたのだ。 当時、私は放送作家、 作詞家として多少、 名 前が売れ、又、 俳優としても主演の連続ドラマ を持っていた。しかし、 そのどれにも満足出来 なかった。放送作家として台本を書いても他 人の演出となると、こちらの意図と違ったも のが出来てもそれまで一。いわんや俳優は幾 ら主演といっても、あくまでも演出家に踊ら されているだけ。どうしても自分の作品と呼 べるものを作りたかった。原作、脚本、 主演、 監督、1人でやれば、それが出来る。それに大 事なことは製作費だ。私は、 先づ製作費の自己 調達から始めたのだった。MG、 ジャガーを売 り払い、それまでバカにして出なかったラー メンのCMにまで出演して金はこしらえた。 
 製作資金調達と並行して脚本に半年かけた。 虚無と類廃に明け暮れる若者にとって、命を 賭ける創造、それも無償の行為、 それだけが救 いではないだろうか。映画を通じて、それを問 いたかった。しかも、そうしたことを、映画の 原点である映像だけを通じて表現したいと思 い、全篇ノーセリフで通そうと考えた。もっ とも、ノーセリフというのは、映画の原点だ けでなく、世界各国のどこの人が見ても理解 出来るようにという意図もあったのだが……。 その他、白黒、 スタンダード·サイズにしたの も、光と影、構図という映像の原点を考えた上 のことだった。 
 今、こうしてビデオ作品として、お目見得す ることになったのだが、 スタンダード·サイズ で撮っておいたことが幸いしているといえる。 編集しなおしたりしないで、公開時そのまま の姿で見ていただけるからだ。 
 最初に述べたように、この作品は、 私の30 才のモニュメントとして作られた。それから 20余年たつが、今なお、私にとっては大変愛着 が強く、ビデオで再び見ていただける機会が 出来たことを光栄に思っている。 青島幸男
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https://vimeo.com/682250898/89697f99c1


http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=22581


 (1966/)

The Bell

製作青島幸男
監督青島幸男
脚本青島幸男
原作青島幸男
撮影佐藤正 / 中村光男 / 鎌田友美
美術中村金男
音楽三保敬太郎
出演青島幸男 / 三保敬太郎 / 石津啓介 / 松波勝彦 / 立花マリ / 近藤洋介 / なべおさみ
あらすじある夏の日。白いジープで颯爽と風を切り海を目指して走る四人の男(青島幸男三保敬太郎石津啓介松波勝彦)と、一人の女(立花マリ)のグループがいた。到着した海岸で思い思いにくつろぐ若者たち。なかの一人が海底に沈んだ釣鐘を発見し、何とか岸に引き上げえようと四苦八苦しはじめた。始めは無関心だった残りの男たちもいつしか作業の輪の中に。とりあえず浜まで引き上げてみると、次はどうしてもはるか彼方の崖の上の釣鐘堂まで戻したくなるのが心情だ。四人はあの手この手を尽くして、意味がありそうで何もない作業に熱中し始めた。ところが、女はそんな野郎どもにまったく無関心。(65分/白黒/スタンダード) [more] (ぽんしゅう)[投票]
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★4青島らしいナンセンスな面白さもさること、最小限までセリフを排除したの映画の原点回帰ともいえる発想が成功の要因。言葉ではなく動きで物語が綴られていくさまは良質のサイレント映画を思わせる。行きと帰りのジープで各人の座る位置の違いが微妙な力関係か。 (ぽんしゅう)[投票]
Ratings
5点0人
4点1人*
3点0人
2点0人
1点0人
1人平均 ★4.0(* = 1)

POV
マイナーな男と呼ばれて・・・ (ぽんしゅう)[投票(17)]
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【裏ジャケ&トレーラー公開】青島幸男 幻の映画「鐘」のサントラが7インチ化

幻の映画「鐘」、サントラを7インチ化!
音楽は三保敬太郎。



※7"
幻の映画「鐘」、サントラを7インチ化。
音楽は三保敬太郎。全編に流れるスキャット!ボサノヴァ!!

■日本映画史から黙殺された幻の映画「鐘」(青島幸男自主制作・1966年)の劇中音楽から選りすぐりの楽曲を7インチ化。

■企画・製作・原作・脚本・主演・監督・作詞・作曲、青島幸男。その自主製作自主配給による映画「鐘」の音楽は、カー・レーサーとしても有名な音楽家・三保敬太郎。

■三保の手掛けたその音楽は、全編を覆うスキャットにボサノヴァを始め、ニーノ・ロータ風のテーマ曲から電子音まで、ほとんど台詞のないこの映画のもうひとつの主役である。

両面33回転
A面5曲 B面5曲
計10曲収録

★初公開!! 裏ジャケットのデザインです★


↑↑ スポーツカーに乗った三保本人のお姿も!!(左下)
こちらはもちろん青島も一緒! 当時のテレビや映画に出演していた俳優・女優たちとパチリ(右下)
この時代に実写版「意地悪ばあさん」の主役も演じていた青島パワーに驚きです!!


映画「鐘」トレーラー 1/3



映画「鐘」トレーラー 2/3


★三保敬太郎と「鐘」★

ジャズ・ピアニストであり、本作品の劇伴を担当した三保敬太郎は、慶応義塾大学卒。伝説の「モカンボ・セッション」で一躍注目された早逝の天才ジャズ・ピアニスト、守安祥太郎に師事しました。
ミッドナイト・サンズ、トミー・パーマー・オーケストラ、エンバース・ファイブ、ビック・フォアなどの数々のバンドを経て、大学卒業後の1959年4月には前田憲男、山屋清と「モダンジャズ3人の会」を結成。また、ミュージシャンだけではなく、俳優やレーシング・ドライヴァーとしての顔ももち、1967年、第6回シンガポールGPツーリング&サルーンカーレースでは、クラス1(850cc以下)にて第3位に入賞という輝かしい経歴も持ちあわせています。

代表作は様々ありますが、国民的な知名度アップとなったのは「11PM」のオープニング・テーマ。あの男女の混合スキャットは一度聴いた者には強烈な印象を残し、当時の日本の音楽では味わえなかった「おしゃれ感」に新鮮味を感じた人々も多かったようです。のちに日本にも訪れた60年代後半~70年代前半までのスキャット・ブームのきっかけにもなったといえるでしょう。

また、映画やドラマの劇伴も担当し、特に日活『事件記者』シリーズ(1959~62年)、深作欣二監督『ファンキーハットの快男児』(1961年・東映)といった当時の娯楽作品を手がけています。
特に突出した彼の音楽性が実験的に活かされているのは、鈴木清順監督「すべてが狂ってる」 (1960年、日活)でしょう。
日本版ゴダール「勝手にしやがれ」とも評価され、手持ちカメラで撮影された動きの激しい映像や突然ブツっと切られ、観客が放り出されるようなストーリーは当時では斬新でした。とりわけ、即興的に取り入れた三保の音楽はひらすらモダン・ジャズであり、全体的なテイストを「死刑台のエレベーター」(1957年)を強く意識しているとも思えるような仕上がりでした。
(テレビドラマでは1975年「ザ・ゴリラ7」の劇判が、もっとも三保のジャズ要素が多く含まれているとも思うのですが、いかがでしょう?)

そして1966年には青島幸男が製作・脚本・監督・主演を務めた自主作品『鐘』(1966年)で音楽監督を務めるとともに俳優としても出演、という流れになります。

当時、マルチタレントとして気焔を上げていた青島幸男(後年の東京都知事)が監督、企画・製作・原作・脚本・主演・監督・作詞・作曲と、またもやマルチに担当した映画作品が「鐘」(65分/モノクロ・スタンダード)です。出演は、青島幸男、石津啓介、松波勝彦、 立花マリ、近藤洋介、なべおさみ、三保敬太郎。実験的な自主映画といえども、当時の人気俳優やタレントを起用している点が、洒脱な遊び人・青島らしいテイストです。

全篇、サイレント・ムービーともいえるこの作品は、海辺で見つけた鐘をめぐっての若い男女グループのやりとりが演技や動きという肉体的流れが中心であるからこそ、音楽がそれをサポートするような重要な存在となっています。全篇通しての三保お得意スキャットやボサノヴァ風。そしてテーマ曲はキャッチー&メランコリックに迫ります。特にハモンド・オルガン演奏から醸し出す、奇妙な不安感が聴いた者の心に残ります。

2012年にはサントラ盤がリリースされていましたが、今回はそのサントラ盤からのカッティング&7インチという特別仕様!!!
サントラ盤お買い逃したかたや、特にDJネタでお考えのかた、必須チェックの1枚です!!!



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