ブラック・ミディが濃密に語るカンとダモ鈴木、キング・クリムゾン、カオスな音楽世界 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/36141
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ブラック・ミディが濃密に語るカンとダモ鈴木、キング・クリムゾン、カオスな音楽世界 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
2ndアルバム『Cavalcade』が絶好調、今年9月には東名阪ジャパンツアーも開催するブラック・ミディにインタビュー。UK新世代ロックの旗手がプログレへの愛情と驚異の音楽観を語った。先にこの記事ができあがるまでの経緯を説明しておこう。『Cavalcade』のリリースにあたって、レーベル(日本のBeatink / Beat Records)からは当初、ダモ鈴木との対談インタビューを提案されていた。カンのヴォーカリストとして知られる同氏とブラック・ミディは過去に共演歴がある。編集部としても素敵なアイデアだと思ったので、さっそく出演を打診してみることにした。残念ながらインタビューへの参加は実現しなかったが、ダモ鈴木から届いた返信は誠実で愛に溢れたもの。記事掲載の了承を得ているので、まずは貴重なメールをここで紹介しよう。
そのあとに掲載したQ&Aでは返信の内容も反映しつつ、バンドのプログレッシブな側面を掘り下げるべく、気鋭のライターs.h.i.に質問作成を依頼。ブラック・ミディのメンバーのうち、ジョーディ・グリープ(Vo,Gt)とモーガン・シンプソン(Dr)が回答しているが、今回はほぼ全編でモーガンが語り倒している。
ダモ鈴木(Photo by Vincenzo Buscemi/Getty Images)
ダモ鈴木からの返信(一部を抜粋・編集)
久しぶりにブラック・ミディの名前を聞きました。彼らが元気でやっているようで喜ばしいです。
音楽雑誌に限らず雑誌や新聞は読まないのですが、彼らがまだ18歳だった頃に共演して、若いミュージシャンにありがちなメインストリームの姿勢ではなく、自分たちの音楽に対する前向きな自分たちの音を作るということは、初めて彼らのサウンドを聴いた時点から伝わってきました。ブリクストンのThe Windmillは私も何度となく出演した南ロンドンのキャパ150名程度の小さなベニューですが、ブッキング・マネージャーのティム(・ペリー)が私のやっていることを気に入って、定期的にコンサートをアレンジしています。私はその時その場限りの「今」の音楽を作っており、毎回ロンドンのミュージシャンとの共演を通じて、色々な挑戦をしてきました。その中のバンドの一つがブラック・ミディであったという事です。
彼らとはそのときに会っただけです。私がベニューに着いた時にはすでにリハーサルをしていて、その姿勢からも彼らの新鮮さは伝わってきましたし、会場には彼らの父親の何人か(この人達も私より何歳か若いのですが)も来ていました。彼らの音楽的センスが、若いブラック・ミディにDNAを通して伝わっているのでしょう。彼らも若い時にキャプテン・ビーフハートあたりを聴いてたのでしょう。
あれから何年か経っていますが、あの時の姿勢で彼ら独特の音……どこのジャンルにも当てはまらない方向に進んでほしいと思っています。
ダモ鈴木とブラック・ミディのセッション音源(2018年)
長々と書きましたが、私はインタビューをするほど彼らのことを知っているわけではなく、またアルバムを聴いて感想を述べるというのは私の世界ではありません。「生」の音楽しか聴かず、形が決まってしまったもの、自然でないものは私には合いません。
(中略)
私は聖書を基準とし、どの教会にも、組織にも属さないクリスチャンとして、それ故に常にこの体制という川の流れを避け、何処かの支流に位置している人間です。
Have a nice day!
God Bless You!
Energy!
Damo @ Cologne
***
その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。
人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。
すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。
そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。
(マタイ伝24章36節から39節)
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