脳内で思い浮かべた「心の声」AIで解読成功 「筒抜け」に対策案も
脳内で思い浮かべた「心の声(inner speech)」を、AI(人工知能)を使って解読する――。そんな可能性を示す研究結果を米スタンフォード大などのチームが発表した。病気で声が出せない人との意思疎通の新たな手段として期待できる。一方、思い浮かべたプライベートな内容も読み取れるようになるおそれがあり、対策も提案した。
論文は14日に科学誌「セル」に掲載された(https://doi.org/10.1016/j.cell.2025.06.015)。
人間は発声するまでに、脳内で「心の声を思い浮かべる」「発声を試みる」などの各段階で異なる信号を発する。このうち、声が出ない人の意思疎通の方法として、「発声の試み」によって顔の筋肉を動かそうとするために出る信号を読み取る研究が一般的だった。だが、筋肉や呼吸の制御による疲労の負担がかかるという問題があった。
共通パターン使い、「心の声」を推測
そこでチームは、脳卒中と筋…
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