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マナ・タブー・供犠 (シリーズ宗教学再考 1) 単行本 – 2023/3/18
W. ロバートソン・スミス (著)
ボロメオの環と共同幻想論と交換図:メモ
(柄谷行人,インデックス、リンク:::::::::、吉本書斎)NAMs出版プロジェクト: 『共同幻想論』:再考
http://nam-students.blogspot.jp/2014/11/blog-post_29.html
NAMs出版プロジェクト: ボロメオの環と共同幻想論と交換図:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2013/10/blog-post_28.html (本頁)
デュルケム
http://nam-students.blogspot.com/2012/11/httpkeisic.html
NAMs出版プロジェクト: 単純再生産再考(花田清輝と吉本隆明)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_4.html
デュルケム『宗教生活の原初形態』岩波上298頁では、
集合的トーテミズムと個人的トーテミズムとの間には、性的トーテミズムがあるとされる。
フレイザー経由のこの概念が対幻想として吉本へ受け継がれたのだろう。
以下はちくま文庫版上より
2:4
《 集合的トーテミスムと個人的トーテミスムとのあいだには、どちらともよく似た中間形態が存在している。それは性的トーテミスムである。…
このように、この動物守護者は、氏族のトーテムが氏族集団に対して果たすのと同じ役割を、各々の性別社会に対して果たしている。したがって性的トーテミスムという表現──これはフレーザーから借用したのだが(58)*──は当を得ている。…
実際それらは、部族のすべては一組の神話的存在から生じたとされていることに起因している。そのような信念は、部族的な感情が十分な力を手に入れ、氏族の個別主義に抗してある程度まで優位に立つようになったことを、まさに含意しているように思われる。》
(『宗教生活の基本形態(全)──オーストラリアにおけるトーテム体系)エミール・デュルケーム山亮訳)
*
フレイザー『トーテミズム』(未邦訳)
Sir James George Frazer Totemism(1887 全96頁)
http://www.masseiana.org/totemism.htm#2 リンク切れ
https://archive.org/details/totemism01frazgoog
原書2頁に clan totem, sex totem, individual totem の分類がある。
Sir James George Frazer Totemism(1887 全96頁)
http://www.masseiana.org/totemism.htm#2 リンク切れ
https://archive.org/details/totemism01frazgoog
原書2頁に clan totem, sex totem, individual totem の分類がある。
日本神話における性的トーテムの強調は対中国、伝説におけるそれは対皇室に対抗したものであろう。
吉本の新しさは三者をそれぞれが牽制し合うシステムと位置付けたことである。
それはカント三批判書のポストモダン的読解に似ている
。。。
ボロメオの環(カント、ヘーゲル):
____ ____
/ \/ \
/ /\ \
| | | |
| 悟性 |__| 感性 |
| /| |\ |
\ / \/ \ /
\|___/\___|/
| |
| 想像力 |
\ /
\____/
____ ____
/ \/ \
/ /\ \
| | | |
| 国家 |__| 市民社会|
| /| |\ |
\ / \/ \ /
\|___/\___|/
| |
| ネーション |
\ /
\____/
(柄谷行人『世界共和国へ』175頁より)
「市民社会=市場経済(感性)と国家(悟性)がネーション(想像力)によって結ばれている…」
(左右反転させると、)
ちなみに、スピノザは神学を国家で克服しようとする。
エチカ以外では90度回転する。
価格 価値
神学
資本[身体] 国民 [精神]国家
アソシエーション
自由 友愛 平等
(エチカ)+[モナドロジー]:
1実体
/\
[神] 系列 (無限) [論理]
/_無限定_\
________/_2a属性__\________
\知 抑制 / 小←/\→大 (完全性)至福/
\ (悪)/___2b様態\____\(善) /
\(受動)悲しみ_/\_喜び (能動)/
\/ 憎しみ \努力/(愛) \/
/\対象/ /[調和]\ \認識/\
所産的自然/物体__欲望__観念[反省]\
/ 延長 (身体)3感情/(精神) 思惟 \能産的
神/__[襞]_\___\/_第三種認識____\自然
[動物] \ 4理性 / [魂]
[欲求] \[基礎]/ [表象]
[精神] \ (徳)/ [多様性]
[神の国] \/ [モナド]
5自由
カント、
ヘーゲル、
ラカン、
吉本隆明:
____ ____
/ \/ \
/ 感性 /\ 悟性 \
|市民社会 ファロス 国家 |
|現実界R の享楽| 象徴界S|
| 対幻想/| a|\共同幻想|
\ /文学\/意味\ /
\|_芸術/\___|/
| 想像力 |
| ネーション |
\ 想像界I /
\個人幻想/
(柄谷行人『世界共和国へ』175頁他参照、改変) a=対象a,剰余享楽
(さらに反時計回りに回転させると、)
____ ____
/ \/ \
/ 悟性 /\ 想像力 \
| 国家 |意味|ネーション|
|象徴界S |__|想像界I |
|共同幻想/| a|\個人幻想|
\ ファロス\/文学\ /
\の享楽_/\芸術_|/
| 感性 |
| 市民社会 |
\ 現実界R /
\_対幻想/
(柄谷行人『世界共和国へ』175頁他参照、改変) a=対象a,剰余享楽
通常はネーションが共同幻想になるが、吉本隆明の場合、共同幻想と個人幻想は逆立する。
柄谷行人:
_________________
| | |
| S | I |
| 国家 | ネーション |
| B | A |
| 共同幻想 | 個人幻想 |平
|________|________|
| | |等
| R | |
| 資本 |アソシエーション|
| C | D X |
| 対幻想 | |
|________|________|
自 由
『世界史の構造』15頁、定本『トランスクリティーク』425頁(文庫版415頁)参照、改変。
文学芸術の位置にアソシエーションがあるとも考えられる。aの位置にあると考えても同じことである。
対象a=アソシエーション?とも言える。
最初の図で言えば、カントのような公私の逆転はあり得る。
吉本の欠点はアソシエーションの位置がわかりにくいことだ。
http://www.momoti.com/blog2/2008/02/post_143.php
http://www.momoti.com/blog2/bw_uploads/tm_08013103_1.jpg
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20120609
http://yokato41.blogspot.jp/2010/12/blog-post_19.html
こうなるとむしろ、ラカンで参照すべきなのは四つの言説であろうが…。
______
/ 悟性 /|
/_____/想|
| |像|
| 感性 |力|
| | /
|_____|/
上記の図形とその展開図を考えればいい。
補記:
吉本隆明、
ラカン:
common, pair, and individual illusions
共同、対、個人幻想
____
/ \
/ 個人幻想 \
| |
|___ ___|
/| 文学\/ |\
/ \芸術/\ / \
| \|__|/ |
| 対幻想 | | 共同幻想|
| | | |
\ \/ /
\____/\____/
『共同幻想論』の骨格
吉本隆明:『日本語のゆくえ』:p123~124をトポロジーとしてまとめてみたもの
http://www.momoti.com/blog2/2008/02/post_143.php
http://www.momoti.com/blog2/bw_uploads/tm_08013103_1.jpg
ラカンで言えば以下、
____
/ \
/ 想像界 \
| I |
|___ ___|
/| 女の\/ 意味|\
/ \悦楽/\ / \
| \|_a|/ |
| 現実界 |ファロス 象徴界|
| R の悦楽| S |
\ \/ /
\____/\____/
a=対象a,剰余享楽
____
/ \
/ 現実界 \
| |
|___ ___|
/| \/ |\
/ \ /\ / \
| \|__|/ |
| 想像界 | | 象徴界 |
| | | |
\ \/ /
\____/\____/
共同、対、個人幻想の訳語は以下を参照。
common, pair, and individual illusions
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006865306
以下の書籍では幻想にimageの訳語を採用している(異論もある。特にフーコーに
渡した翻訳文は訳語に問題があったとされる)。
The Critique of the Virtual Shifting Discrusive Space in Japanese Literature ... - Koichi Haga -
http://books.google.co.jp/books?id=Hit0_9wIgjMC
図解に関しては、以下の書籍の評価が高い。
http://www.amazon.co.jp//dp/4907221002/
『吉本隆明『共同幻想論』の読み方』 (宇田亮一)
追記:
吉本の言説を文字通り単純に解釈すると、
共同幻想|対幻想(家族)
____|____
個人幻想|
となる。
しかし、個人幻想を現実界におくのはおかしい。
個人幻想|共同幻想(家族)
____|____
対幻想|
これがしっくりくる。
ラカンの四つの言説のように主体がズレる。
上記では時計回りに、、
下の図の要素を分母、上の図の要素を分子として考えればよい。
補足:
存在者-現存在-存在
||
\/
分析
|
存在 |
|
規定----+----反省
|
存在者 |
|
総合
反省=現存在
||
\/
| 存在
______|______
|
存在者 | 現存在
スピノザからハイデガーのように存在者を引きずり降ろすとカント、柄谷の図になる。
現存在は両者の交わる場である。
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