2026年6月23日火曜日

源氏物語 1951




登場和歌一覧:
2:10
いとどしく過ぎ行く方の恋しきに羨しくも帰る波かな
(日がたつにつれ、遠くはなれてゆく京が恋しい折に、寄せては返す波が帰ることはない自分にはうらやましく思える。)
伊勢物語より 光源氏

9:44
見てもまた 逢ふ夜まれなる 夢のうちに やがて紛るる 我身ともがな
(こうしてお目にかかっても、二度と逢う夜はめったにないでしょうから、夢としか思えぬ逢瀬の中で、このまま紛れ消える我が身でありたい。)5若紫より 光源氏

10:19
世語りに人や伝へむたぐひなく憂き身を覚めぬ夢になしても
(世の語り草として、人が噂しますよ。この上もなく辛い私の身を、夢の中のこととしても)5若紫より 藤壺の宮

10:47
浦風やいかに吹くらん思ひやるそで打ち濡らし 波間なきころ
(そちらの浦風はどんなに激しく吹いていることでしょう。私の袖が涙で濡れて乾く間もない今日この頃に)13明石より 紫の上

32:02
君なくも塵積もりぬる床夏の つゆ打ちはらい幾夜寝ぬらん
 (あなたが亡くなって、塵が積もってしまったこの床に、悲しみの涙を払いながら、私は一人さびしくもう幾夜寝たことであろうか)9葵より 光源氏



本作は、当時の源氏物語ブームにあやかって製作され[4]、当時の日本映画においては空前の規模で製作を敢行した[5]。新藤兼人は、原作に最も忠実といわれる与謝野晶子の現代語訳をもとに、長大な原作を約1年半の物語に脚色し、さらに明石の上と女三宮を合体させた「淡路の上」という人物を新たに創出している[4][6]。脚色には、谷崎潤一郎が監修、池田亀鑑が校閲、紫式部学会が後援にあたった。

良成は原作には出てこないが、柏木を参照している。

柏木:
『源氏物語』に登場する架空の人物の通称。「柏木衛門督」とも呼ぶ。頭中将(内大臣)の長男。「柏木」とは、王朝和歌における衛門府(えもんふ)、衛門督の雅称である。光源氏の息子・夕霧の友人。源氏(六条院)の妻・女三宮と密通し薫をもうけたことで源氏(六条院)に睨まれ早逝する。

当然原作にチャンバラシーンはない。

登場和歌一覧:
1:17:24
いとどしく過ぎ行く方の恋しきに羨しくも帰る波かな
(日がたつにつれ、遠くはなれてゆく京が恋しい折に、寄せては返す波が帰ることはない自分にはうらやましく思える。)
伊勢物語より

1:24:45(こうしてお目にかかっても、二度と逢う夜はめったにないでしょうから、夢としか思えぬ
 逢瀬の中で、このまま紛れ消える我が身でありたい。)5若紫より 光源氏

1:25:23
世語りに人や伝へむたぐひなく憂き身を覚めぬ夢になしても
(世の語り草として、人が噂しますよ。この上もなく辛い私の身を、夢の中のこととしても)5若紫より 藤壺の宮

1:25:56
浦風やいかに吹くらん思ひやるそで打ち濡らし 波間なきころ
(そちらの浦風はどんなに激しく吹いていることでしょう。私の袖が涙で濡れて乾く間もない今日この頃に)13明石より 紫の

1:46:57
君なくも塵積もりぬる床夏の つゆ打ちはらい幾夜寝ぬらん
 (あなたが亡くなって、塵が積もってしまったこの床に、悲しみの涙を払いながら、私は一人さびしくもう幾夜寝たことであろうか)9葵より 光源氏

。。。。

いとどしく過ぎ行く方の恋しきに羨しくも帰る波かな

1:17:24
1 時間 17 分 24 秒[音楽] いとどしく過ぎ行く方の恋しきに


1:17:32
1 時間 17 分 32 秒羨しくも帰る波かな


1:17:37
1 時間 17 分 37 秒羨しくも帰る波かな 殿様!

見てもまた逢ふ夜稀なる夢の中にやがてまぎるる わが身ともがな

世語りに 人やつたへん類ひなく憂き身をさめ夢になしても

浦風やいかに吹くらん思ひやるそで打ち濡らし 波間なきころ

1:24:24
1 時間 24 分 24 秒[音楽] 見てもまた


1:24:53
1 時間 24 分 53 秒逢ふ夜稀なる


1:24:58
1 時間 24 分 58 秒夢の中に [音楽]


1:25:05
1 時間 25 分 5 秒やがてまぎるる わが身ともがな


1:25:17
1 時間 25 分 17 秒[音楽]


1:25:23
1 時間 25 分 23 秒世語りに 人やつたへん


1:25:32
1 時間 25 分 32 秒類ひなく


1:25:37
1 時間 25 分 37 秒憂き身をさめ夢になしても


1:25:47
1 時間 25 分 47 秒[音楽]


1:25:56
1 時間 25 分 56 秒浦風やいかに


1:26:03
1 時間 26 分 3 秒吹くらん思ひやる


1:26:10
1 時間 26 分 10 秒そで打ち濡らし 波間なきころ


君なくも塵積もりぬる床夏の つゆ打ちはらい幾夜寝ぬらん

1:46:57
1 時間 46 分 57 秒[音楽] 君なくも


1:47:02
1 時間 47 分 2 秒塵積もりぬる床夏の つゆ打ちはらい幾夜寝ぬらん

https://www.youtube.com/watch?v=0Hfor_kQIB8












0:18
18 秒源氏物語 GenjiMonogatari The Tale of Genji (1951 film)


0:24
24 秒製作:永田雅一 Produced by Masaichi Nagata 脚本:新藤兼人 Screenplay by Kaneto Shindō


0:32
32 秒監修:谷崎潤一郎 Supervised by Jun'ichirō Tanizaki


0:36
36 秒音楽:伊福部昭 Music by Akira Ifukube


1:08
1 分 8 秒光源氏:長谷川一夫 Kazuo Hasegawa as Hikaru Genji 播磨入道:大河内傳次郎 Denjirō Ōkōchi as Takuma nyudo


1:19
1 分 19 秒藤壺:木暮実千代 Michiyo Kogure as Fujitsubo 葵の上:水戸光子 Mitsuko Mito as Aoi no ue 淡路の上:京マチ子 Machiko Kyō as Awaji no ue 紫の上:乙羽信子 Nobuko Otowa as Murasaki no ue


2:00
2 分監督:吉村公三郎 Directed by Kōzaburō Yoshimura


2:40
2 分 40 秒あんな女のどこが良い?


2:45
2 分 45 秒木の葉のような青い顔をしたあの女の 一体どこが良いのです。本当になよなよと虫も


2:52
2 分 52 秒殺さぬお顔を遊ばして、帝の心をすっかり 掴んでおしまいになりました。


2:58
2 分 58 秒帝も帝でいらっしゃる。 あまたの女御、更衣の中からよりによって あんな女をお相手に遊ばすなんて、 物好きにもほどがございますよ。


3:10
3 分 10 秒桐壺の更衣様がまた帝に召されまして。 ただいま。また!


3:39
3 分 39 秒 お待ちなさい。


3:46
3 分 46 秒どこへ行きなさる? 毎日毎夜平気な顔をして私の前を


3:54
3 分 54 秒よくも通っていけますね。 そんなしおらしい顔をして帝にどんな陰口をし てらっしゃるの?


4:06
4 分 6 秒はっ?私はただ召されるままに。 身分の卑しいあなたなどには女の礼儀と


4:15
4 分 15 秒いうことは分からないのでしょう。 少しは遠慮なさい。


4:23
4 分 23 秒帝がお召しになってもあなたがご遠慮 申し上げていればそれでよいではありませんか。


4:31
4 分 31 秒あなたなんかは帝のお声がなければこんな ところを歩ける身分ではありませんよ。


4:37
4 分 37 秒お戻りなさい。


5:26
5 分 26 秒お上にお願いがございます。弘徽殿か。何の用事か? 桐壺更衣を里へお返しくださいませ。


5:37
5 分 37 秒私にはもう我慢がなりません。そんなことを言っても困る。あれは今身重の体でもあるし。


5:46
5 分 46 秒私は硬い決心をいたしております。 桐壺更衣が里へ下がるか、私が帰ら せていただくか。今日はどちらかを選んで いただきとうございます。


6:00
6 分そんな無法なことを言っても。いいえ無法ではございません。はっきりお決めいただきます。


6:14
6 分 14 秒[音楽]


6:51
6 分 51 秒[音楽] もう泣くのはおしなさい。体に触るといけませんから。


7:00
7 分お母様、里に帰りましょう。 私にはもうとてもこんな恐ろしい


7:08
7 分 8 秒ところに…。 でもね、そんなことをなさっては帝の御心に背くこと


7:16
7 分 16 秒になりますよ。 いいえ私がここにおりますことがかえってご 迷惑をおかけするのです。


7:26
7 分 26 秒帝はどなたにもましたこんな私を愛して くださったのですから、深い思いに報いるために ここを去らねばなりません。


7:40
7 分 40 秒[音楽] ね、お母様。帰りましょう。


7:46
7 分 46 秒うちへ帰って御子を産みます。こんな 気持ちで毎日いては無事に御子をお産みする 自信がございません。


8:05
8 分 5 秒 いらっしゃい。ほほよく遊んでいますね。


8:10
8 分 10 秒ほほ、お母様のご病気はどうですか?お母様


8:18
8 分 18 秒は私の顔を見ては泣いてばかり いらっしゃるの。どうなさったの かしら。そうですか、泣いてばかりね。


8:32
8 分 32 秒大方光の君が可愛くて仕方がないから でしょう。ちょうど良いところいらして


8:38
8 分 38 秒くださいました。 今使えのものを出そうかと思ってたとこ でございます。桐壺はやはりいけないのか?


8:51
8 分 51 秒生きてるうち に会ってやっていただきたいと思いまして。


9:01
9 分 1 秒かわいそうな人だ。 弘徽殿の怒りに触れたばかりに。


9:08
9 分 8 秒実は私も昨日、お役所に呼び出され て近衛中将の職を解かれてしまった。


9:17
9 分 17 秒まあ、ひどいことを。 何もかも弘徽殿の女御の手細工なのだ。


9:25
9 分 25 秒私は播磨へ帰って気ままに暮らしたいと思っている。


9:33
9 分 33 秒あの、桐壺様が!えっ?


9:45
9 分 45 秒[音楽]


10:02
10 分 2 秒[音楽]


10:08
10 分 8 秒お母様、もうよろしくございます。しっかり なさい、ついさっきまで光の君が元服


10:17
10 分 17 秒なさるまでは生きてると言われたではあり ませんか。桐壺も元気を出すのだ。


10:24
10 分 24 秒死んではいけないよ。私はもうだめ。


10:29
10 分 29 秒帝から身に余るほどの愛を頂いたのですから、 もういつ死んでも思い残すことはないのですけれど。


10:41
10 分 41 秒ただ御子が、光の君のことが。


10:51
10 分 51 秒光の君のことは安心するがよい。 帝はお前のことや御子の将来のことを思われて


11:04
11 分 4 秒臣下に下げて源氏の姓を賜ったのだから、 今後も十分面倒は見てくださるだろう。


11:12
11 分 12 秒そうですとも、光の君のことは心配 ありませんよ。あの御子どんなお人になるのでしょう。


11:24
11 分 24 秒どんな運命を背負って生きるのでしょう。


11:31
11 分 31 秒私のようなはかない女から生まれたのですから 暗い悲しい運命ではないでしょうか。


11:40
11 分 40 秒明るい光明な道であればよろしいけれど。


11:51
11 分 51 秒[音楽]


11:57
11 分 57 秒まあ綺麗な夕焼け。


12:05
12 分 5 秒[音楽]


13:08
13 分 8 秒殿様、御立ち。牛童用意。


13:39
13 分 39 秒[音楽]


13:41
13 分 41 秒[音楽]


13:46
13 分 46 秒[音楽]


13:51
13 分 51 秒[音楽]


13:57
13 分 57 秒[音楽]


14:27
14 分 27 秒[音楽]


14:32
14 分 32 秒ちょっと光の君の行列だよ。


14:42
14 分 42 秒今度は中将になられたそうな。 うん、特別の方だから出世も早い。


14:50
14 分 50 秒[音楽] 今日こそはお顔一目。あっ、お御簾の間から お袖が見えてる。まあ。


15:01
15 分 1 秒[音楽]


15:10
15 分 10 秒[音楽]


15:25
15 分 25 秒[音楽]


15:29
15 分 29 秒[音楽]


15:51
15 分 51 秒えっ!光の君が?ええ、もうすぐそこへ。まあどうし ましょう。見たいわ。いけません、何をおっしゃっ


15:59
15 分 59 秒てらっしゃるんです。あ、いらしたわ。 え!これこれ。ごめん。何ごとです、いけません、いけません、 今お手習い中ですよ。まあ、しょうのない人たちね。


16:15
16 分 15 秒[音楽]


16:34
16 分 34 秒[音楽] まあお美しい方。本当に。 ご立派ねえ。


16:46
16 分 46 秒お優しい方。


16:57
16 分 57 秒何を騒いでいるの?大方光の君様が参段遊ばすので、 それで騒いでいるのでございましよう。まあ、光の君が!


17:05
17 分 5 秒はたない、およし。 桐壺のようないやしい人から生まれたの に何が光の君です。でもおば様、光の君は帝の ご寵愛を一身で受けてらっしゃるのよ。


17:14
17 分 14 秒いずれは大臣(おとの)になるお方よ。私の生きているうちは そんなことはさせはしないよ。


17:27
17 分 27 秒おば様はどうしてそんなに憎んででらっしゃるの? お歌も上手だし、舞はお見事だし、


17:35
17 分 35 秒それにお姿は柳の枝に桜を咲かせたような。およし。


17:41
17 分 41 秒いらしたわ。 さ、参りましょ。これこれこれこれ。


17:50
17 分 50 秒[音楽]


17:55
17 分 55 秒[音楽]


18:01
18 分 1 秒[音楽]


18:35
18 分 35 秒今日は母の命日なのでお墓へ詣でてまいりました。 それは良いことをした。


18:44
18 分 44 秒私も行きたいと思っていたのだが、 体が悪くてね。大変お悪くていらっしゃる


18:54
18 分 54 秒のでしょうか? いや大したことはないのだが、もう年のせいだろう。 今年は特に冷え込むようでござい


19:06
19 分 6 秒ますからお気をつけ遊ばしめせと。


19:13
19 分 13 秒ありがとう。 そなたは大きくなればなるほど 亡き桐壺によく似てくる。


19:25
19 分 25 秒藤壺。 はい。源氏にその方をやってくれ。


19:33
19 分 33 秒はい。


20:14
20 分 14 秒藤壺様、 どうして会ってくださらないのですか?


20:23
20 分 23 秒今夜尋ねしてもよろしいですか?


21:27
21 分 27 秒女というものはなんだね、 全く不思議だよ。捕まえどころないような不可解なもんです。 そうかな私は女というものはひどく単純なもんだと思うね。


21:43
21 分 43 秒あんたは女を神秘的に考えすぎるんだよ。どう思われます? さあどうかね。私には不可解か単純かそれはよくわからないんだが、


21:52
21 分 52 秒良い女というものは滅多にいないことは確かだ。 うん。難の打ちどころのないこれはと思わ


22:00
22 分れるような女は滅多にいるものでないと いうことは私もこの頃よくよく飲み込めてきたね。


22:06
22 分 6 秒深窓に育ったお嬢さんなどはちょっと目に はいいように見えるがほんの一面の事実


22:14
22 分 14 秒だけしか男たちは知らないから実際以上に 買いかぶって、恋などをし後でがっかりするの


22:20
22 分 20 秒が多いんだ。 娘時代のしょざいなさのために、琴だとか和歌だ


22:25
22 分 25 秒とか色々習って一芸に通じたかのように鼻にかけ てるものなどもいますがほんの生っかじり 程度のものがほとんどですよ。大体女でも男 でもなかじのものほどわずかな知識を


22:34
22 分 34 秒大体女でも男 でも生かじりのものほどわずかな知識を 振り回すものですよ。風流ぶった女などは 全くやりきれ ない。そうすると取り柄のある女はいないと いうことですか?


22:47
22 分 47 秒いや私はね、 良い女というものは結局平凡な女だと 思いますね。


22:58
22 分 58 秒うんそうだね、狭いうちの中の主婦となる べき人は平凡なのが最も良いと思うね。


23:05
23 分 5 秒妻にとって何より大切なことは夫の世話 をするってこだからね。


23:10
23 分 10 秒もののあはれなど知りすぎていて何かの折に 下手な歌など読まれては叶わない。しかし 実直一方で後毛などを耳に挟んでばかりで身 の振りも構わずにいるのもどうかと思う。


23:24
23 分 24 秒打ちとけて悩みや喜びをかわし合うこともでき なくて、仕方がなくて自分一人で一人笑い


23:30
23 分 30 秒などしていると、なんでございますなと まぬけた声を出されたりするのも情けない


23:37
23 分 37 秒ことだよ。理想の女なんていうものはこの世 におるものでありません。吉祥天女を恋人に しようと思うとこれはまた抹香臭くて困るしね。


23:47
23 分 47 秒全くだ。いや女は要望などはどうでもいい のです。偏った性質でなければ真面目で素直


23:56
23 分 56 秒な人を妻にすべきだと思いますます ね。植木を育てるようにそれを理想にうまく


24:03
24 分 3 秒育てていくのもいいことだと思います。平凡 だというのは実は本当に美しいんだよ。


24:11
24 分 11 秒絵所の絵を見ても分かる。荒海の怒れる魚だとか、 唐国に住むすごい獣だとかは思い切って人目を驚かすけれども、世の常の山のたたずまい などを描いたものは本当に親しめるからね。


24:26
24 分 26 秒しかし女はできるだけ美人がいいよ。 美人の子供持てば第一我が子を宮仕えさせて親が


24:34
24 分 34 秒出世できる世の中だ。いや欲の方から色の ことを言っては興ざめですね。


24:40
24 分 40 秒[笑い] 平凡な美しさと言われるがそうすると


24:48
24 分 48 秒藤壺さまなんかどうなんです?平凡なんですかね? いやあの人だけは違うよ。


24:54
24 分 54 秒世の中に例外ということはある。 あんな人の美しさをどう例えていいか わからない。空の美しさのようなもんだ。ね、 そうでしょ?


25:08
25 分 8 秒は、 さあどう言ったらいいかね。


25:13
25 分 13 秒あなたの亡くなられたお母様にとても よく似てらっしゃるそうですね。


25:21
25 分 21 秒ああ、人はそう言ってるけれどね。


25:45
25 分 45 秒[音楽]


25:59
25 分 59 秒[音楽]


26:03
26 分 3 秒[音楽]


26:07
26 分 7 秒[音楽]


26:09
26 分 9 秒九つ、十、 十一、十二、これで二十六目。


26:22
26 分 22 秒私の負けね。そこへ置いて遊ばしたのがお よろしくなかったんでございますよ。そうね。


26:30
26 分 30 秒[音楽]


26:35
26 分 35 秒遅いからもうこれでよしましょう [音楽]


26:51
26 分 51 秒はあ、 まあよく降るのね。 はあ。


27:01
27 分 1 秒[音楽]


27:12
27 分 12 秒あっ。 何の御用でこんなところに。


27:29
27 分 29 秒ご機嫌よう。ご機嫌よう。


27:42
27 分 42 秒いけません、こんなとこにいらしては。


27:56
27 分 56 秒藤壺さま。 藤壺さま。


28:05
28 分 5 秒母の代わりにあなた様がここへいらして以来、 私はずっとおしたいもうしておりました。


28:15
28 分 15 秒そんな恐ろしいことをおしゃってはいけません。


28:19
28 分 19 秒あなたのお姿に母の面影をさぐるうちに、 忘れられない人になってしまわれた。


28:28
28 分 28 秒お帰りなって。いけません。藤壺さま。 [音楽] いけません。いけません。あなたという人は情の 剛い人ですね。よして後できっと後悔します。


28:42
28 分 42 秒後悔しない。後悔しない。 藤壺さま。


28:48
28 分 48 秒誰か! [音楽] お呼びでございますか?


29:01
29 分 1 秒お呼びでございましたでしょうか? [音楽]


29:17
29 分 17 秒あなたは私のものだ。 [音楽]


29:41
29 分 41 秒[音楽]


29:56
29 分 56 秒[音楽]


30:09
30 分 9 秒[音楽]


30:13
30 分 13 秒[音楽]


30:17
30 分 17 秒 [音楽]


30:34
30 分 34 秒[音楽]


30:45
30 分 45 秒[音楽]


30:59
30 分 59 秒[音楽]


32:06
32 分 6 秒実にうまいものだ。 だお前の夫は平安京随一の舞手だね


32:14
32 分 14 秒ええ、舞も上手だし歌もお上手だし、どなた よりも人に優れて稀な方でございます。


32:24
32 分 24 秒でも私よりも他に好きな方がたくさん いらっしゃるんですから。


32:30
32 分 30 秒ちょっと葵上さまも遊ばしてるのね。


32:41
32 分 41 秒光の君は元服なさったそのよりあの方とご結婚ばしたそうね。 とても冷たい方。それに焼きもち焼き。


32:51
32 分 51 秒[音楽]


32:54
32 分 54 秒本当に美しいわ。 光の君とはよく付けたものね。およし、光の君


33:04
33 分 4 秒光の君のことを言うのは。もうすぐあなたは 東宮の内侍(ないしのかみ)になる人です。


33:12
33 分 12 秒[音楽] でも私一度でいいからあの方とお話がし てみたいわ。 0:33:20.039,0:33:22.440


33:38
33 分 38 秒[音楽]


33:49
33 分 49 秒[音楽]


34:04
34 分 4 秒[音楽] 蹴りもせず


34:09
34 分 9 秒曇りもはてず 春の世の


34:17
34 分 17 秒おぼろ月夜に引くものなし


34:41
34 分 41 秒[音楽] 光の君さま。


34:53
34 分 53 秒これ。ああ、お酒臭い。


34:57
34 分 57 秒随分おい遊ばしてるのね。 私とこうしていると、 弘徽殿の女御に叱られるんじゃないんですか? よろしいの叱られても。


35:12
35 分 12 秒近く東宮の内侍になる方がそんなこと しゃっちゃいけないな あらなぜ。


35:23
35 分 23 秒宮仕えをする女には恋が許されないん ですね。


35:28
35 分 28 秒[音楽] どんな場合にも、


35:36
35 分 36 秒浮いた心で恋をすることはいけないことです。 浮いた心なんかじゃないの。


35:48
35 分 48 秒好きずっと前から 好きなの。 私には他に好きな人があるのですよ。


36:01
36 分 1 秒[音楽]


36:06
36 分 6 秒藤壺さま?


36:11
36 分 11 秒[音楽]


36:18
36 分 18 秒でもいいの。 構わないの。


36:25
36 分 25 秒どなたがお好きでも、 私はやはりあなた様が好きなの。 [音楽]


36:36
36 分 36 秒弘徽殿の女御が、 あなたとこうしてるところをご覧になったら、


36:44
36 分 44 秒どんなお顔なさるでしょう? いいのそんなことどっちだって、 好きなの。


37:45
37 分 45 秒殿様、二条のお館へお帰りになりますか?


37:53
37 分 53 秒それとも葵上さまのところへいらっしゃいますか?


38:01
38 分 1 秒近頃は少しも葵上さまのところへ いらっしゃいませんが?


38:10
38 分 10 秒葵上を訪ねよう。 はい。 おいその道を左へ曲がるのだ。


38:20
38 分 20 秒葵上さま!葵上さま!


38:28
38 分 28 秒光の君さまがお越し遊ばしました。 いつ?


38:37
38 分 37 秒ただいま。そう。今時刻は?卯の刻でございます。


38:48
38 分 48 秒さ、お早く、お支度遊ばしませぬと。 思い出したようにこんなに早く、どうせ何方かのお帰りでしょ、浮気な人。


39:01
39 分 1 秒騒々しいのね。


39:06
39 分 6 秒バタバタするのおよし。 何?光の君が見えた?はい、ただいま


39:14
39 分 14 秒お着き遊ばしました。そうか見えたか。それは 珍しいことだ。久しぶりのおいでで葵も 喜んでいるだろう。支度支度。はい。ああそうだ手水を使う。 手水手水、早くしなさい。早く。


39:35
39 分 35 秒世間体だけのことならわざわざおいで 遊ばさなくてもよろしくございますのよ。


39:43
39 分 43 秒他にいくらでもいらっしゃるところがおあり でございましょうから。私の顔さえ見れば


39:50
39 分 50 秒いきなり嫌みばかりだね。嫌みではござい ませんわ。お好きなようになさればよろしい と申しているのですから、喜んでいただける はずよ。冷たい人だあなたは。


40:02
40 分 2 秒少しも私をいたわってはくれない。 夫婦というものはそんなものではないでしょう。


40:11
40 分 11 秒どうせ私は形だけの妻ですから、 ああ、なんという世の中でしょう。男にはいく


40:20
40 分 20 秒人でも妻を持つことが許されて女は惨めに 泣いて暮らすのね。


40:28
40 分 28 秒いやあ、よく来てくださいました。そんなこと ばかり言っていては光の君は気を腐らして おしまいになるばかりだ。少しは女 らしく優しくするものだよ。


40:41
40 分 41 秒お父様は私よりも光の君さまがお大切なのね。


40:51
40 分 51 秒これ、しょうのないやつだ。いや私が悪いのですよ。 しばらく参りませんでしたから。いやいや


41:01
41 分 1 秒お役目も忙しいことだし、 妻のうちに入り浸ってるような男にろくな


41:10
41 分 10 秒男はいませんよ。いやそんな風におっしゃら れると赤面の他ありません。


41:18
41 分 18 秒まああんな娘ですが、 時々は通ってきてやってください。


41:25
41 分 25 秒欠点も色々あるでしょうが、 親から見れば可愛い娘なのですよ。


41:34
41 分 34 秒やあ、いついらしたの?ついさっき見えた。お父さん 葵はどうしたんです。ふくれ面らして女房たち


41:42
41 分 42 秒に当たり散らしてますよ。 私が怒らしたのです。困りますね、 大切な妹だから、


41:51
41 分 51 秒可愛いがっていただかないと。


41:59
41 分 59 秒はあ。お前からも葵によく言ってやってくれ。 あれには少しも女らしい優しいところがないと。


42:05
42 分 5 秒生じっか歌など読めるのがいけないんですよ。 気位ばかり高くていけない。


42:12
42 分 12 秒あ、そうそう、昨日ね藤壺さまに会いましたよ。


42:19
42 分 19 秒あ、そう。清涼殿の渡殿でばったりあった。 初めてまともにお顔を見た。


42:26
42 分 26 秒あれは一体どういう美しさなんです? 昨日一日中胸がなって収まらなかった。


42:33
42 分 33 秒これこれ何を言う、仮にもお妃さまなのだ。


42:55
42 分 55 秒あ!


43:02
43 分 2 秒[音楽]


43:09
43 分 9 秒藤壺さま。あなたさま、またこんなところに。 人に見られます。


43:17
43 分 17 秒人に見られてもいい、あなた様のおそばを 離れていては私は苦しくてたまらない。


43:26
43 分 26 秒恐ろしいこと、二度とまたあんな罪を犯かしては。 罪ではない。お互いが愛し合えるものならいい。


43:34
43 分 34 秒お帰りになって、お帰りください。 [音楽]


43:41
43 分 41 秒藤壺さま。 お願いです。 私を本当にお好きなの?どうぞも私に お会いにならないで。


43:53
43 分 53 秒死ぬまであなたにはお目にかかりません。


44:13
44 分 13 秒[音楽]


44:23
44 分 23 秒あ、藤壺か。 何を泣いている?


44:32
44 分 32 秒はい。どうしたのだ?


45:12
45 分 12 秒まあ、 大きな火事ね。あんなに燃えて。


45:27
45 分 27 秒近頃は毎晩ね。また族が放火したんでしょ。 [音楽]


45:39
45 分 39 秒[音楽]


45:51
45 分 51 秒世の街中は物騒で歩けないそうね。 羅城門の上には屍りがいっぱい散らかっていると。


46:03
46 分 3 秒あ、また燃え上がった。近いわ。大変ね。


46:10
46 分 10 秒おそろしいこと。一体どうなっていくん でしょうね?


46:15
46 分 15 秒[音楽]


46:32
46 分 32 秒[音楽]


46:34
46 分 34 秒[音楽]


46:37
46 分 37 秒[音楽]


46:58
46 分 58 秒[音楽]


47:21
47 分 21 秒お疲れになったでしょう。 久しぶりで気持ちがいいよ。


47:26
47 分 26 秒北山の行者が見たら驚くでしょうな。昨日まで山に こっていたんだからね。もう病みもすっかり


47:34
47 分 34 秒治りましたね。行者の加持が効いたのかもしれ ません。さあどうかな。毎日こうして野山に遊ん


47:42
47 分 42 秒だのはかえってよかったのだろう。


47:50
47 分 50 秒なかなかの弾き手だこんなところに は珍しい。


47:57
47 分 57 秒[音楽]


48:10
48 分 10 秒もし。 ああ?


48:15
48 分 15 秒ちょっと物を尋ねるが。 はい。あのお家はどなたのお住まいなの?


48:23
48 分 23 秒世を忍ぶの尼君がお住まいになっておられます。 うん、でそれはどなた?


48:29
48 分 29 秒帝の中宮になられた藤壺さまのご縁者の 方でござります。あ、藤壺さまの。尼君と藤壺さまの


48:40
48 分 40 秒姪御に当たられる紫さまがいらっしゃいます。 いや、ありがとう。


48:59
48 分 59 秒[音楽]


49:20
49 分 20 秒いやなかなかお上手ですね。


49:48
49 分 48 秒[音楽]


49:56
49 分 56 秒[音楽] 是非あの方を私にください。


50:15
50 分 15 秒理想の人に、私はあの人を育てたいのです。 私は世を捨てた尼ですが、これで以前は 無情な夫を持ったこともございます。


50:27
50 分 27 秒亡くなったあの子の母からくれぐれも 末のことを頼まれましたので、無情な男に


50:35
50 分 35 秒頼るよりは尼になって一生を送った方が 幸せだと思い、あの子のためにこんなところに


50:41
50 分 41 秒引っ込んでしまったのでございます。 私が無情であるかないか今後のことをよく見て


50:47
50 分 47 秒いただければわかります。あの方は藤壺さまの お血のつながりだと聞いて私はもう矢も盾もたまらないのです。


50:57
50 分 57 秒よろしいですね。お連れしますよ。 でもそんなに急に。こういうことは思い立った時がいいのです。


51:02
51 分 2 秒そんなこと。お連れしますよ。 もし光の君さま。これ惟光。


51:13
51 分 13 秒はい。馬の支度はいいか?はい。 表に用意してございます。


51:20
51 分 20 秒あ、そう。今夜から私のうちへ行くのです。 さあ行きましょう。


51:27
51 分 27 秒心配することはなく私を信じていらっしゃい。 おばさま。あなたを不幸にはしない。


51:36
51 分 36 秒おばさま!


51:49
51 分 49 秒紫!


51:58
51 分 58 秒[音楽]


52:09
52 分 9 秒[音楽]


52:14
52 分 14 秒[音楽]


52:15
52 分 15 秒[音楽]


52:19
52 分 19 秒[音楽]


52:20
52 分 20 秒[音楽]


52:27
52 分 27 秒[音楽]


52:30
52 分 30 秒[音楽]


52:32
52 分 32 秒[音楽]


52:37
52 分 37 秒[音楽]


52:43
52 分 43 秒[音楽]


52:45
52 分 45 秒[音楽]


52:50
52 分 50 秒やあ、これはようこそおいでくださいました。


52:55
52 分 55 秒葵に子供が出来ましてね。頭中将から聞いております。 今日はその安産の祈祷をしているところですが、


53:03
53 分 3 秒体を少し悪くしましてね。今寝ているのですが、 見舞ってやってください。


53:24
53 分 24 秒体の具合が良くないそうですが、気をつけて下さい。


53:30
53 分 30 秒二条の家、紫とかいう方をお入れ遊ばしたそうですが お楽しみなことでしょ。紫の上は養女の


53:38
53 分 38 秒つもりでもらってきたのですよ。わざわざ本邸へ お引き取りになる人ですもの。いずれは正夫人に


53:45
53 分 45 秒なさるおつもりでいらっしゃいますでしょ。 あなたという人はどこまでも物事を意地悪く 見るのですね。私の正しい妻はあなたという人が いるじゃありませんか。


53:59
53 分 59 秒名のみの妻、 愛されてはいないのですから。あなたが私を 愛そうとしないのです。


54:10
54 分 10 秒あなた様の御子など産みたくもないのに。 そんなことは言うものではないでしょ。


54:18
54 分 18 秒産まれてくる子供はかわいそうです。


54:30
54 分 30 秒藤壺さまもご懐妊だと伺いました。 どなた様の御子なの?


54:39
54 分 39 秒藤壺さま。


54:46
54 分 46 秒まさかあなた様の御子ではございません でしょうね。


54:58
54 分 58 秒藤壺さま。


55:03
55 分 3 秒


55:44
55 分 44 秒あの光の君がお越し遊ばせました。


55:50
55 分 50 秒お会いしないと伝えてください。はい。


56:02
56 分 2 秒[音楽]


56:11
56 分 11 秒お会いしたくないとおっしゃってございます。 いや是非お会いしたい。ほんの少しでいい。


56:16
56 分 16 秒お尋ねしたいことがあるのです。 でもそうおしゃってらっしゃいますから。


56:23
56 分 23 秒いや私はお会いする。 あの、もし!


56:37
56 分 37 秒もし藤壺さま。


57:04
57 分 4 秒藤壺さま、藤壺さま、 藤壺さま、藤壺さま。


57:17
57 分 17 秒お尋ねしたいことがあるのです。 知りたいことがあるのです。


57:23
57 分 23 秒藤壺さま。藤壺さま、


57:47
57 分 47 秒光の君さま、藤壺さまに何の御用がおありでございますの?


57:59
57 分 59 秒光の君といえどもここは男の方の勝手に おみ足を踏み入れられないところです。


58:05
58 分 5 秒それとも藤壺さまと特別のご関係でもおありなの?


58:16
58 分 16 秒[音楽]


58:23
58 分 23 秒[音楽]


58:49
58 分 49 秒あなたですか?何か御用? お久しぶりね。私今夜からうちへ下がりますの


59:00
59 分いらっしゃいません?


59:07
59 分 7 秒ん?行きますよ。


59:49
59 分 49 秒[音楽] あ、いけません。しようがないね。 お前は出ておいで。


1:00:06
1 時間 6 秒いや、怖い!


1:00:20
1 時間 20 秒あの、お父様がただいまこちらへ いらっしゃいますが。 え!お父様が?


1:00:33
1 時間 33 秒なんです?明りもつけないでどこにいます? さあ、つけなさい。


1:00:46
1 時間 46 秒はい。出てきなさい。何してます?


1:00:59
1 時間 59 秒どう遊ばしたのお慌てになって何にもしては おりませんわよ。


1:01:06
1 時間 1 分 6 秒ああ眠い。そこ誰かい流のか?変なお父様。


1:01:15
1 時間 1 分 15 秒私が一人で休んでおりましたのよ。 嘘をおっしゃいなさい。


1:01:21
1 時間 1 分 21 秒こんないい匂いがしているんだ。 確かに誰かいたんでしょ。 私の匂いよ、匂ってご覧遊ばせ。


1:01:31
1 時間 1 分 31 秒よしなさい、あなたの節が分かってみ なさいわしの身分はどうなるかわからん。


1:01:38
1 時間 1 分 38 秒まるで私がらしたみたいね何の証拠が あってそんなことおっしゃるの


1:01:46
1 時間 1 分 46 秒いいえ、確かにここへ光の君が見えている はずです。ああ、それでおば様はわざわざ雨の中


1:01:54
1 時間 1 分 54 秒いらしたのね。みんながあなたのことを心配 してるんですあなたの不貧困が分かったら お父様の地位はいぺにひっくり返りますよ 光の君が確かにここにいたんでしょ。


1:02:11
1 時間 2 分 11 秒さあいらっしゃらない。


1:02:19
1 時間 2 分 19 秒でしょううん


1:02:33
1 時間 2 分 33 秒その不都合な男はここにいますよ。


1:02:40
1 時間 2 分 40 秒あなた様というおはひどいことをなさい ますのねおぼろ月の君がどういう立場の方


1:02:48
1 時間 2 分 48 秒かご存知の上なのでしょうね。あなたのその 目は私が生まれたから必要に私に


1:02:56
1 時間 2 分 56 秒つきまとって離れないあの光の君様これ これ3つおっしゃる方が重あそうすぐ行きます。


1:03:10
1 時間 3 分 10 秒気持ちがいいでしょ。 安心なすったでしょう。私の落ち度 をやっと掴んで。


1:03:44
1 時間 3 分 44 秒[音楽]


1:04:01
1 時間 4 分 1 秒よくお産みお遊ばしました。 あんなお弱いお体で。


1:04:15
1 時間 4 分 15 秒葵は、葵は助かってくれればいいが。


1:04:21
1 時間 4 分 21 秒兄様 葵上さま


1:04:53
1 時間 4 分 53 秒おいしっかり。 おいしっかり。死んではいけないよ。


1:05:13
1 時間 5 分 13 秒いつもみばかり


1:05:17
1 時間 5 分 17 秒申し訳ございません。 あなた様の愛を


1:05:26
1 時間 5 分 26 秒1人じめにしたいばっかり、 あんなことばかり申し上げました。


1:05:33
1 時間 5 分 33 秒やっぱりそうだったのか。 私は悪い妻でございました。


1:05:45
1 時間 5 分 45 秒御子のこと、 よろしくお願い申します。


1:06:23
1 時間 6 分 23 秒葵、葵。 病気になればなす術は何もない。


1:06:33
1 時間 6 分 33 秒ただ死んでいくのを待つばかり。


1:06:41
1 時間 6 分 41 秒[音楽]


1:06:55
1 時間 6 分 55 秒[音楽]


1:07:03
1 時間 7 分 3 秒加持祈祷なんかで人の病気が治るもんか。


1:07:10
1 時間 7 分 10 秒人の死が食い止められるもんか。 遅かったか。


1:07:19
1 時間 7 分 19 秒[音楽]


1:07:24
1 時間 7 分 24 秒たった今、 かわいそうなことをしまして。 間に合わなかったか。


1:07:32
1 時間 7 分 32 秒急いで帰ってきました。


1:07:39
1 時間 7 分 39 秒[音楽]


1:07:44
1 時間 7 分 44 秒静かな顔をしている。


1:07:49
1 時間 7 分 49 秒[音楽]


1:07:50
1 時間 7 分 50 秒[音楽]


1:08:26
1 時間 8 分 26 秒退散。 やめてくれ。


1:08:30
1 時間 8 分 30 秒[音楽]


1:08:38
1 時間 8 分 38 秒[音楽]


1:08:39
1 時間 8 分 39 秒[音楽]


1:08:49
1 時間 8 分 49 秒こんなもので死んだものが生き返るか! やめてくれ。


1:09:09
1 時間 9 分 9 秒[音楽]


1:09:29
1 時間 9 分 29 秒不幸なことが起こり始めると何かと続いて うまくいかなくなるものです。


1:09:36
1 時間 9 分 36 秒私は今日左大臣を辞めさせられました。 それはどうしてですか?弘徽殿の女御の 中傷だと思います。太政大臣には右大臣が なられるんです。


1:09:50
1 時間 9 分 50 秒あなたのことも何かと 言いふらされております。


1:09:56
1 時間 9 分 56 秒しばらくどこかへ身を隠される方が いいでしょう。私は隠れる理由などはない。


1:10:03
1 時間 10 分 3 秒私にどんなことができるかなんなりとして みるがいいでしょう。いけませんそれは


1:10:09
1 時間 10 分 9 秒向こうの思う壺にはまることです。 右大臣の勢力は弘徽殿の後ろ立てで


1:10:18
1 時間 10 分 18 秒日の出の勢いですから、 あなたが今都にいらしては それは危険ですよ。都をしばらく離れて時期 をお待ちになった方がよろしいでしょう。


1:10:31
1 時間 10 分 31 秒一時須磨でも行かれたらどうですか。 同じ姓を名乗る同族同士が、


1:10:40
1 時間 10 分 40 秒まるで敵のように 傷つけ合っているのですね。


1:10:55
1 時間 10 分 55 秒須磨へなりとどこへなりと落ちるがよい。


1:11:00
1 時間 11 分いや再び源氏は京の町には帰っては 参りますまい。帰って参らぬと申しますと実


1:11:12
1 時間 11 分 12 秒はえそんなこと


1:11:19
1 時間 11 分 19 秒何? あの藤壺さまがただいまこ


1:11:38
1 時間 11 分 38 秒光の君に何の恨みがあって あんなひどいことなさるんです?


1:11:43
1 時間 11 分 43 秒これは意外なことをお聞きいたします。 光の君に私がどんなことをしたと


1:11:50
1 時間 11 分 50 秒おっしゃりたいのでございます?光の君は今 帝にお暇乞いにおいでになりました。職を引い て、須磨へいらっしゃるとか。それが私のせいだ とでもおっしゃりたいのでございますか?


1:12:03
1 時間 12 分 3 秒分かっております。何もかも私には分かって おります。ああ藤壺さま。


1:12:09
1 時間 12 分 9 秒光君の左大臣の職を解かれたの みんな帝のご意志なんですよ。 あなたは黙っておいでなさい。


1:12:20
1 時間 12 分 20 秒そんなに光の君をお庇い遊ばすのは おかしいことね。


1:12:31
1 時間 12 分 31 秒それとも何か訳でもおありなの? あなた様は黙ってそのお腹の御子をお産み 遊ばせばおよろしい。


1:13:01
1 時間 13 分 1 秒[音楽]


1:13:20
1 時間 13 分 20 秒[音楽]


1:13:26
1 時間 13 分 26 秒[音楽]


1:13:36
1 時間 13 分 36 秒[音楽]


1:13:45
1 時間 13 分 45 秒[音楽]


1:14:09
1 時間 14 分 9 秒[音楽]


1:14:22
1 時間 14 分 22 秒しばらくのお別れですね。 本当に須磨に行っておしまいになるの?


1:14:29
1 時間 14 分 29 秒すぐ帰ってきますから待っていてくださいね。 私もご一緒にお連れくだされば良いのに。


1:14:37
1 時間 14 分 37 秒遊びに行くのではない。大事なあなたをどうして あんなところへ連れていけるでしょう。


1:14:44
1 時間 14 分 44 秒大人しく留守居をしていてください。 [音楽]


1:14:58
1 時間 14 分 58 秒この屋敷もどんなにか寂しくなりましょう。 [音楽]


1:15:07
1 時間 15 分 7 秒私だってあなたを残していっては、 どんなにか心残りなのですよ。


1:15:15
1 時間 15 分 15 秒仕方がございませんわ。 一人でお待ちします。


1:15:21
1 時間 15 分 21 秒寂しかったら留守居に尼君にでも 来ていただいたらいいでしょう。


1:15:28
1 時間 15 分 28 秒いいえ一人の方がよろしいの。 あなた様のことだけ思って一人で暮らします。


1:15:37
1 時間 15 分 37 秒きっと帰ってきますからね。いけない方ね。


1:15:42
1 時間 15 分 42 秒本当にひどい方。なぜです?どうして?


1:15:49
1 時間 15 分 49 秒朧月夜の君のことでこんなことに おなりにならないのでしたら、こんなにも私は悲しく


1:15:57
1 時間 15 分 57 秒ないかも知れません。あの人のことで私たちが 別れてくださねばならぬかと思うと、女の身


1:16:06
1 時間 16 分 6 秒にはそれが何より辛い、許してください。 みんな私が悪かったのだから。


1:16:16
1 時間 16 分 16 秒いいの、もうよろしいございますわ、 済んでしまったことですもの。


1:16:23
1 時間 16 分 23 秒[音楽] あなた様が帰ってきてくだされば、 それでよろしい。


1:16:34
1 時間 16 分 34 秒[音楽]


1:16:46
1 時間 16 分 46 秒[音楽]


1:17:08
1 時間 17 分 8 秒[音楽]


1:17:24
1 時間 17 分 24 秒[音楽] いとどしく過ぎ行く方の恋しきに


1:17:32
1 時間 17 分 32 秒羨しくも帰る波かな


1:17:37
1 時間 17 分 37 秒羨しくも帰る波かな 殿様!


1:17:52
1 時間 17 分 52 秒播磨入道がお見えになりました。


1:18:02
1 時間 18 分 2 秒そう。良いことです。都を一時落ちてここへ 世を忍場れたのはいい結果を産むことに


1:18:11
1 時間 18 分 11 秒なるでしょう。なに、悪い時代はそう長く続く もんではありません。


1:18:19
1 時間 18 分 19 秒しかしいつになったら京へ帰れるか、 心細なることさえあります。


1:18:26
1 時間 18 分 26 秒長い一生には静かに暮らすこんな時が あっていいものですよ。


1:18:34
1 時間 18 分 34 秒ところでいかがでしょう。私のうちへ来て くださいませんか?あなたをお迎えする支度を整えて


1:18:43
1 時間 18 分 43 秒私はやってきたのですが。 いや。


1:18:49
1 時間 18 分 49 秒ありがとう。こんなところにいられては何か と不如意でしょうし、それにお身の上も安んじ


1:18:57
1 時間 18 分 57 秒られます。なに、明石と言ってもつい目と鼻の先 どうぞいらっしゃってください。


1:19:08
1 時間 19 分 8 秒誰だ?


1:19:21
1 時間 19 分 21 秒は、 お怪我はございませんか?


1:19:44
1 時間 19 分 44 秒あなたを狙っているものです。


1:19:50
1 時間 19 分 50 秒大方右大臣のさしむけたものでしょう。 いかがですすぐにも私のうちに


1:19:58
1 時間 19 分 58 秒いらっしゃいませんか? は、ではご厄介になりましょう。


1:20:05
1 時間 20 分 5 秒そうですか来てくださいますか、 家の者も喜びます。


1:20:46
1 時間 20 分 46 秒淡路さま。 殿様がお戻りになりました。 源氏の光の君をお連れ遊ばして。


1:20:55
1 時間 20 分 55 秒あら、あそこに。


1:21:01
1 時間 21 分 1 秒わあ、絵のようにお美しいお方。


1:21:11
1 時間 21 分 11 秒いいお屋敷ですね。播磨守をしていました時に、 建てたものです。今私は世を捨てていますが、


1:21:20
1 時間 21 分 20 秒娘が嫁ぐまではと思ってここに住んでいます。


1:21:33
1 時間 21 分 33 秒ああ、なかなかいい景色ですね。あれが 淡島です。夜の眺めはまた格別ですよ、 船を持っていますから、 遊びにお誘いしましょう。


1:21:54
1 時間 21 分 54 秒[音楽]


1:22:19
1 時間 22 分 19 秒光の君におすすめしなさい。 いや、すっかりもういい気持ちになりました。


1:22:27
1 時間 22 分 27 秒さあ、つたないわざですが、 一曲お聞きくださいますか?


1:22:43
1 時間 22 分 43 秒[音楽] どうぞ。


1:22:55
1 時間 22 分 55 秒[音楽]


1:23:01
1 時間 23 分 1 秒[音楽]


1:23:21
1 時間 23 分 21 秒[音楽]


1:23:56
1 時間 23 分 56 秒[音楽]


1:24:24
1 時間 24 分 24 秒[音楽] 見てもまた


1:24:53
1 時間 24 分 53 秒逢ふ夜稀なる


1:24:58
1 時間 24 分 58 秒夢の中に [音楽]


1:25:05
1 時間 25 分 5 秒やがてまぎるる わが身ともがな


1:25:17
1 時間 25 分 17 秒[音楽]


1:25:23
1 時間 25 分 23 秒世語りに 人やつたへん


1:25:32
1 時間 25 分 32 秒類ひなく


1:25:37
1 時間 25 分 37 秒憂き身をさめ夢になしても


1:25:47
1 時間 25 分 47 秒[音楽]


1:25:56
1 時間 25 分 56 秒浦風やいかに


1:26:03
1 時間 26 分 3 秒吹くらん思ひやる


1:26:10
1 時間 26 分 10 秒そで打ち濡らし 波間なきころ



1:26:44
1 時間 26 分 44 秒いやあ、まだ起きていらっしゃるのですか? いや、あまりいい月なのでつい。


1:26:52
1 時間 26 分 52 秒京の空を思っていらっしゃるのでしょう? 思ってもどうにもならないことですよ。


1:26:56
1 時間 26 分 56 秒私が京を去ったのはあたはこんなに お小さい時でしたが月日の立つのは早い


1:27:06
1 時間 27 分 6 秒ものですね。 立派なあなたを見ていると仏を捨ててお


1:27:14
1 時間 27 分 14 秒そばにお使えしたい力が出てきます。 今の私には仏に使え、静かに暮らし てらっしゃるあなたの身が羨ましいですよ。


1:27:27
1 時間 27 分 27 秒そんな気の弱いことをおっしゃっちゃいけ ません。今の政治に満足しているものはい ないじゃありませんか。 あなたこそやがては国を背負ってゆく方です。


1:27:40
1 時間 27 分 40 秒いや。


1:27:47
1 時間 27 分 47 秒[音楽]


1:27:55
1 時間 27 分 55 秒娘です。私も坊主は坊主らしく山へなりと隠れて


1:28:03
1 時間 28 分 3 秒住めばいいのですが、娘の身の上が気に かかってなんとしても悟りを開いた境地に


1:28:11
1 時間 28 分 11 秒なれません。 身分のあるいいお方に縁づかしてやりたいのですが。


1:28:21
1 時間 28 分 21 秒これは、お気に触ったらお許しいただきたいのですが、


1:28:27
1 時間 28 分 27 秒いかがでしょう娘をもらってやって いただけないでしょうか?


1:28:37
1 時間 28 分 37 秒は。あなたにもらっていただければ私も安心 して念仏三昧に入ることができるのですが、


1:28:49
1 時間 28 分 49 秒いかがなものでしょうか?


1:28:53
1 時間 28 分 53 秒[音楽]


1:29:25
1 時間 29 分 25 秒[音楽]


1:29:42
1 時間 29 分 42 秒[音楽]


1:29:50
1 時間 29 分 50 秒淡路さま。 淡路さま。


1:30:05
1 時間 30 分 5 秒良成。どうしてこんなところへ。


1:30:12
1 時間 30 分 12 秒殿様は、あなた様を光の君に差し上げようと思っ てらっしゃるのでしょ。そんなことでお父様が、


1:30:18
1 時間 30 分 18 秒なんと思いになろうとも私にはあなたが。 [拍手]


1:30:31
1 時間 30 分 31 秒あらまだお休みではなかったのでございますか? ええ。これイカルの君様への都からの 便りでございますの。そう。


1:31:00
1 時間 31 分逃げて下さい。私と一緒に逃げて下さい。


1:31:06
1 時間 31 分 6 秒そんなことはできないわ。 逃げるなんてこと。


1:31:12
1 時間 31 分 12 秒その殿様へのお手紙にもございましょうが、 藤壺さまには無事男の御子をお産み遊ばさたとの ことでございます。


1:31:35
1 時間 31 分 35 秒そしてその場でただちに落飾されて尼に なられたと。そうか、


1:31:45
1 時間 31 分 45 秒藤壺さまが落食されて天に


1:31:52
1 時間 31 分 52 秒[音楽]


1:32:24
1 時間 32 分 24 秒[音楽]


1:32:36
1 時間 32 分 36 秒[音楽]


1:33:00
1 時間 33 分こんなに遅く何しに? は、眠れませんので。


1:33:09
1 時間 33 分 9 秒静かですね。


1:33:40
1 時間 33 分 40 秒誰か。


1:33:59
1 時間 33 分 59 秒[音楽]


1:34:14
1 時間 34 分 14 秒誰だ?


1:34:17
1 時間 34 分 17 秒[音楽]


1:34:26
1 時間 34 分 26 秒[音楽]


1:34:54
1 時間 34 分 54 秒誰だ?名乗れ! [音楽] 名乗れ!誰に頼まれた?


1:35:27
1 時間 35 分 27 秒[音楽]


1:35:50
1 時間 35 分 50 秒あああ!


1:36:13
1 時間 36 分 13 秒[音楽]


1:36:20
1 時間 36 分 20 秒お! [音楽]


1:36:22
1 時間 36 分 22 秒[音楽]


1:36:27
1 時間 36 分 27 秒1:36:32.650,1:36:46.600 [音楽]


1:36:41
1 時間 36 分 41 秒ま、血が。


1:36:53
1 時間 36 分 53 秒うん。


1:36:59
1 時間 36 分 59 秒[音楽]


1:37:05
1 時間 37 分 5 秒[音楽]


1:37:13
1 時間 37 分 13 秒あ、何をなさります。あ、いけません。


1:37:23
1 時間 37 分 23 秒[音楽]


1:37:46
1 時間 37 分 46 秒帝はおかくれになり、朱雀院の東宮が御位に つれたのです。


1:37:52
1 時間 37 分 52 秒そう、お隠れになったか。弘徽殿の女御も おあとを追うように亡くなられた。


1:37:59
1 時間 37 分 59 秒それはまた重ね重ねのご不幸でしたな。 帝のご遺言もあり新しく立たれた朱雀院の帝には


1:38:10
1 時間 38 分 10 秒至急源氏を呼び戻すとおっしゃっているの です。光の君分が向いてまりましたな、 すぐにも京へお帰りなさい。


1:38:27
1 時間 38 分 27 秒寂しくなったな、平安の都。


1:38:36
1 時間 38 分 36 秒[音楽]


1:38:56
1 時間 38 分 56 秒[音楽] 明日私と一緒に今へ立ちましょう。


1:39:00
1 時間 39 分あなたを私は幸せにできると思うから。


1:39:08
1 時間 39 分 8 秒はい。私はもうあなた様のおっしゃること なら何でもお聞きしなければなりません。


1:39:14
1 時間 39 分 14 秒そんな風に言わないでください。 私の心が責められてなりませんから。


1:39:25
1 時間 39 分 25 秒ただ一つお願いがあるのでございますよ。 ああいいですとも。 なんなりとおっしゃい。


1:39:35
1 時間 39 分 35 秒私と一緒に良成も連れて行ってくださいませ。


1:39:39
1 時間 39 分 39 秒私たちは小さい時から一緒に育ったのですから。 ああおやすいことだお望みなら


1:39:47
1 時間 39 分 47 秒御所へ務めさせてあげてもいい。 ありがとうございます。


1:39:55
1 時間 39 分 55 秒[音楽]


1:40:08
1 時間 40 分 8 秒ああ、明日も晴れらしいですね。


1:40:13
1 時間 40 分 13 秒[音楽]


1:40:27
1 時間 40 分 27 秒源氏には左大臣を頭中将には右大臣をし てもらう。


1:40:33
1 時間 40 分 33 秒二人でうまく天下の政治を図ってくれ。


1:40:44
1 時間 40 分 44 秒帝はお隠れになり弘徽殿の女御も亡くなられた。


1:40:52
1 時間 40 分 52 秒藤壺は落飾されて世を捨てられたし、 すっかり寂しくなってしまった。


1:40:59
1 時間 40 分 59 秒内侍(ないしのかみ)!


1:41:04
1 時間 41 分 4 秒はい。藤壺の御子を源氏に見せてあげなさい。


1:41:19
1 時間 41 分 19 秒はい。


1:41:55
1 時間 41 分 55 秒あなた様に生き写し。


1:42:12
1 時間 42 分 12 秒[音楽]


1:42:32
1 時間 42 分 32 秒[音楽]


1:43:12
1 時間 43 分 12 秒あ、誰? 柔らかな手ですね。いつまでもこうしてい てくださいね。まあ憎らしいお人。


1:43:26
1 時間 43 分 26 秒また他の人のことを思ってらっしゃったのでしょ。


1:43:36
1 時間 43 分 36 秒髪が少し少なくなりましたね。 あなた様のお帰りを待つ寂しさでどもを 取りましたわ。いやいや。


1:43:53
1 時間 43 分 53 秒髪が少なくなればなったで あなたはますます美しい。


1:43:59
1 時間 43 分 59 秒お上手なことばかり。 他の人にもそんなことばかり、 おっしゃってるのでしょ。


1:44:09
1 時間 44 分 9 秒淡路の上にも。


1:44:14
1 時間 44 分 14 秒紫、淡路は今桂のうちにいますがこのうちへ 引き取ってはいけませんか?


1:44:23
1 時間 44 分 23 秒女の人のことは住んでしまった後から みんな私にご相談なのですね。 叱らないでください。


1:44:33
1 時間 44 分 33 秒あなたにそんな顔をされるの が何より私には辛いことなのだから。


1:44:45
1 時間 44 分 45 秒冬が来れば桂の方は寒くて仕方がない でしょ。


1:44:52
1 時間 44 分 52 秒この家へ引き取っておあげになると よろしいわ。


1:44:55
1 時間 44 分 55 秒よく言ってくれましたね。 葵の上さまのお家へもまだお帰りになっ


1:45:02
1 時間 45 分 2 秒てからおいでにならないの でしょ。お父さまは寂しい思いをし てらっしゃるでしょうから一度お見舞して おあげ遊ばさないと。


1:45:13
1 時間 45 分 13 秒紫、あなたは本当にいい方だ。


1:45:19
1 時間 45 分 19 秒いつまでも、 私を見捨てないでくださいね。


1:45:31
1 時間 45 分 31 秒私こそ、 いつまでもね。


1:45:54
1 時間 45 分 54 秒[音楽] あなたが通ってくださったころと同じです。


1:46:02
1 時間 46 分 2 秒それは葵の着ていた袿です。 これはあなたがいつもお使いなされた硯です。


1:46:19
1 時間 46 分 19 秒年取りますと、


1:46:23
1 時間 46 分 23 秒なんでもないことに涙が出るもの です。あなたがこうして来てくだされば今でも そこに葵がいるような気がするのです。


1:46:43
1 時間 46 分 43 秒老少不定は世の習いとわかっていても、 人の一生は儚いものです。


1:46:57
1 時間 46 分 57 秒[音楽] 君なくも


1:47:02
1 時間 47 分 2 秒塵積もりぬる床夏の つゆ打ちはらい幾夜寝ぬらん



1:47:11
1 時間 47 分 11 秒[音楽]


1:47:27
1 時間 47 分 27 秒あなたの子供の夕霧の君です。抱いてやって


1:47:42
1 時間 47 分 42 秒ください。目があなたとそっくりですね。 [音楽]


1:48:01
1 時間 48 分 1 秒明石の浦にも同じような三日月が出ている ことでしょうね。


1:48:07
1 時間 48 分 7 秒こんな晩は海が光って 親方の庭から綺麗に見えましね。


1:48:13
1 時間 48 分 13 秒お父様はどうしていらっしゃるかしら。 淡路さま。


1:48:23
1 時間 48 分 23 秒殿様がただいまこちらへ。あ、そう。


1:48:42
1 時間 48 分 42 秒少しはこちらの暮らしになれましたか?はい。 何か足りないものがあればに紫に言って


1:48:50
1 時間 48 分 50 秒してもらいなさい。何でも面倒を見てくれます から明日から近衛府へお務めなさい。今日話を


1:48:58
1 時間 48 分 58 秒決めてきたから色々とお世話いただきまし た。ずっと下の方の役だが真面目に勤めれば そのうちいいところへ進めるでしょう。 恐れ入ります。


1:49:14
1 時間 49 分 14 秒赤ちゃんができたということだけれど、 本当?


1:49:20
1 時間 49 分 20 秒ははい、そんな風でございます。


1:49:27
1 時間 49 分 27 秒けどうん


1:49:31
1 時間 49 分 31 秒そうじゃあ早速淡路へ使いを出してお父様 に知らしておあげなさい。お喜びになる でしょう。はい。殿様。


1:49:45
1 時間 49 分 45 秒うん。 ちょっと何?


1:49:58
1 時間 49 分 58 秒どうした?はい、あの。


1:50:06
1 時間 50 分 6 秒藤壺さまがお悪い御様子でございます。


1:50:11
1 時間 50 分 11 秒お通ししてください。


1:50:19
1 時間 50 分 19 秒はい。


1:50:43
1 時間 50 分 43 秒御簾を上げて、暗くてお顔が見えないわ。 はい。


1:50:55
1 時間 50 分 55 秒[音楽]


1:50:59
1 時間 50 分 59 秒藤壺さま。


1:51:18
1 時間 51 分 18 秒[音楽]


1:51:21
1 時間 51 分 21 秒本当にお久しぶりに。


1:51:27
1 時間 51 分 27 秒はい。お会いしとうございました。 死ぬ前にもう一度。


1:51:38
1 時間 51 分 38 秒私がおかした罪は、 今私が死によって 摘み取ります。 藤壺さま!


1:51:50
1 時間 51 分 50 秒[音楽]


1:52:01
1 時間 52 分 1 秒女は悲しいもんですね。


1:52:13
1 時間 52 分 13 秒恋しい人に手を取られて死ぬこともできません。


1:52:18
1 時間 52 分 18 秒[音楽]


1:52:26
1 時間 52 分 26 秒また降ってきましたね。


1:52:31
1 時間 52 分 31 秒[音楽]


1:52:39
1 時間 52 分 39 秒あの時も雨でした。 雨が降っておりましたね。


1:52:47
1 時間 52 分 47 秒藤壺さま。


1:52:51
1 時間 52 分 51 秒[音楽]


1:53:28
1 時間 53 分 28 秒泣いてあげなさい。 思う存分泣いてあげなさい。


1:53:37
1 時間 53 分 37 秒藤壺さまも重い荷を負っておられたのが、 今はあの世にゆかれてほっとされたことでしょう。


1:53:48
1 時間 53 分 48 秒泣いてお上げするのがよろしいわ。


1:53:58
1 時間 53 分 58 秒[音楽]


1:54:52
1 時間 54 分 52 秒何を泣いている?


1:55:03
1 時間 55 分 3 秒どうしたの?何があった?


1:55:13
1 時間 55 分 13 秒何を悲しんでいるのです? 今日まであなた様をお騙ししておりました。


1:55:21
1 時間 55 分 21 秒うん、それはどういうこと?


1:55:30
1 時間 55 分 30 秒私のお腹の子はあなた様の御子ではないのです。


1:55:37
1 時間 55 分 37 秒何? どんなになりとお裁きくださいませ。


1:55:56
1 時間 55 分 56 秒誰のですか、その子は、誰の子です? 私の、私の子供です。


1:56:09
1 時間 56 分 9 秒良成、お前は、


1:56:13
1 時間 56 分 13 秒それが私に対するお礼なのか? 淡路は私の人だったのです。との様が私


1:56:22
1 時間 56 分 22 秒からお取りになったんです。 もう一度言ってみよ。何度でも 申し上げます。あなた様がお取りになったんです。良成! 何!お待ち下さい。お待ち下さい。裏切ったのは私です。


1:56:37
1 時間 56 分 37 秒悪いのは私です。あなたを苦しめたのは私です。 早くあっちへ行って。


1:56:47
1 時間 56 分 47 秒待て。


1:57:03
1 時間 57 分 3 秒良成!


1:57:18
1 時間 57 分 18 秒あっ! お待ち遊ばして。


1:57:31
1 時間 57 分 31 秒お待ち遊ばして。 お気を沈め遊ばして。


1:57:44
1 時間 57 分 44 秒藤壺さまとあなた様のことを考えなってください。


1:57:57
1 時間 57 分 57 秒[音楽] 藤壺さまがどんな思いでお亡くなりになったか、 それをあなた様はもう忘れになったので ございますか?


1:58:07
1 時間 58 分 7 秒許して、 許してお上げになって。


1:58:22
1 時間 58 分 22 秒淡路、故郷へ帰るがよい。 良成、淡路を幸せにしてやってくれ。


1:58:33
1 時間 58 分 33 秒よくぞおっしゃってくださいました。


1:58:39
1 時間 58 分 39 秒本当に愛し合えるもの同士、 結ばれていくことは良いことなのだ。


1:58:48
1 時間 58 分 48 秒幸せに暮らせよ、さあ早く行け。


1:58:55
1 時間 58 分 55 秒早く、帰っていけ。


1:59:03
1 時間 59 分 3 秒紫様、御恩は一生(忘れません)。


1:59:11
1 時間 59 分 11 秒どうぞお幸せに。


1:59:18
1 時間 59 分 18 秒[音楽]


1:59:41
1 時間 59 分 41 秒紫、良いことをしました。 あなたのおかげでした。


1:59:48
1 時間 59 分 48 秒いいえ、 あなた様お心の広さでございますわ。


1:59:55
1 時間 59 分 55 秒葵は死に、 藤壺さまは亡くなった、


2:00:02
2 時間 2 秒今また淡路は去っていく。


2:00:11
2 時間 11 秒私のすがる人はあなただけだ。


2:00:18
2 時間 18 秒あなただけが私の頼りなのです。


2:00:30
2 時間 30 秒[音楽]


2:00:37
2 時間 37 秒私にはあなたがいればいい。 あなたにすがって生きていける。


2:00:42
2 時間 42 秒[音楽]


2:00:52
2 時間 52 秒[音楽]


2:00:58
2 時間 58 秒[音楽]


2:01:07
2 時間 1 分 7 秒[音楽]


2:01:18
2 時間 1 分 18 秒[音楽]


2:01:36
2 時間 1 分 36 秒淡路の琴を持ってきて下さい。 [音楽]


2:02:13
2 時間 2 分 13 秒[音楽]


2:02:20
2 時間 2 分 20 秒[音楽]


2:02:22
2 時間 2 分 22 秒[音楽]


2:02:51
2 時間 2 分 51 秒[音楽]


2:02:58
2 時間 2 分 58 秒[音楽]


2:03:25
2 時間 3 分 25

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