2021年7月5日月曜日

澤田典子 「アレクサンドロス大王」よみがえる天才4

Demosthenes デモステネス 前384-前322 信用貨幣論の始祖
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2021/07/blog-post_14.html

澤田典子
 
筑摩書房 筑摩書房創業80周年記念出版 ちくまプリマー新書 新シリーズ、ついに始動 「よみがえる天才」

筑摩書房創業80周年記念出版 ちくまプリマー新書 新シリーズ、ついに始動 「よみがえる天才」

よみがえる天才 ちくまプリマー新書

名画をのこし、近代の夢を描いた青年はコンプレックスまみれの青年だった―

「あとがき」より

天才だから偉大な作品を生み出せるわけではない。偉大な作品を生み出したから天才と呼ばれるのです。天才は天から降って湧いたようなインスピレーションから創作するわけではない。もしそうであるなら、天才を崇めることができても、天才から学ぶことはないのです。ガウディは、「人生は戦いである」と言います。戦う相手は自分自身ですし、自らの境遇・環境です。ガウディ建築は天から授かったものでなく、この飽くことなき戦いの戦利品なのです。
 私のガウディ研究は、天才と呼ばれるガウディを凡人に戻すことでした。すなわち、ガウディの創作方式が一般人と変わらぬ人間の創作方式に基づいていたことを証明することにありました。

最後の晩餐

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名画をのこし、近代の夢を描いた青年はコンプレックスまみれの青年だった―

「あとがき」より

 本書の最終章で見たように、アレクサンドロスの死後の強靱な生命力には驚くべきものがあります。アレクサンドロスは現在に至るまで一度たりとも忘れ去られたことはなく、彼の物語は世界各地で絶えることなく語り継がれてきました。死後二千数百年経た今も威光を放ち、人々を魅了してやまないアレクサンドロスは、まさしく、「よみがえる天才」と言えるでしょう。

最後の晩餐

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目次

はじめに ヴェルギナのアレクサンドロス

第 1 章

アレクサンドロスに迫る

「マケドニア王」としてのアレクサンドロス/ローマのアレクサンドロス伝/「失われた歴史家たち」/二極分化したアレクサンドロス像/「ローマの創造物」/「アレクサンドロス・モザイク」

第 2 章

東地中海世界とマケドニア

アカイメネス朝の興隆/ペルシア戦争/ギリシア世界を操るペルシア/前四世紀前半のギリシア世界/マケドニアの登場/ギリシア世界への参入/前四世紀前半のマケドニア/フィリポス二世による国家改造/マケドニアの軍隊/コラム1 サリッサは「超強力兵器」か?/マケドニアの社会/ペルシアの影響/ギリシア制覇への道のり/なぜギリシアを征服できたのか

第 3 章

アレクサンドロスの登場

「英雄」の誕生/母オリュンピアス/「もう一人の父」アリストテレス/父を模倣する/「お家騒動」/フィリポス二世の暗殺/アレクサンドロスの即位/コラム2 ヴェルギナの王墓/バルカンの平定

第 4 章

ペルシア帝国の打倒

東方遠征論の系譜/遠征の始まり/グラニコス河畔の戦い/小アジアの都市の「解放」/イッソスの戦い/フェニキアの占領/アレクサンドリアの建設/「神の子」/ダレイオス三世との最終決戦へ/アカイメネス朝の滅亡/ペルセポリス宮殿の炎上/ダレイオス三世の死

第 5 章

果てしない征服

東方協調路線の展開/フィロタス事件/中央アジアでの苦戦/クレイトス刺殺事件/跪拝礼の導入/カリステネスの死/「暴君」アレクサンドロス/インドへの侵攻/ヒュファシス河畔の「騒擾」/東方遠征の完了/オピスの和解/最期の日々/なぜペルシアを征服できたのか/東方協調路線の意義/アレクサンドロスの原動力/アレクサンドロスは神になろうとしたのか/アレクサンドロスのしたこととは何だったのか

第 6 章

シンボルとしてのアレクサンドロス

神話化の始まり/「アレクサンドロス帝国」の瓦解/ローマのアレクサンドロス/プルタルコスのアレクサンドロス像/「アレクサンドロス・ロマンス」/イスラーム世界のアレクサンドロス/ヨーロッパのアレクサンドロス/アレクサンドロスに憧れる人々/ギリシアのアレクサンドロス/コラム3 マケドニア問題――「アレクサンドロス」の争奪/歴史研究のなかのアレクサンドロス――ドロイゼンとターン/コラム4 「ヘレニズム」とアレクサンドロス/新しいアレクサンドロス像/コラム5 「もしアレクサンドロスが……」
あとがき
アレクサンドロス年表
主要参考文献
澤田典子<span>(さわだ・のりこ)</span>

澤田典子(さわだ・のりこ)

1967年富山県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、千葉大学教授。専門は古代ギリシア・マケドニア史。主な著書に『アテネ 最期の輝き』(岩波書店 2008)、『アテネ民主政──命をかけた八人の政治家』(講談社 2010)、『アレクサンドロス大王──今に生きつづける「偉大なる王」』(山川出版社 2013)、A Companion to Ancient Macedonia(共著、Wiley-Blackwell 2010)、The Oxford Handbook of Demosthenes(共著、Oxford Univ. Press 2019)など。

澤田典子

よみがえる天才4 アレクサンドロス大王

前人未到の大征服を成し遂げ、三二歳の若さで世を去ったアレクサンドロス。
時には「英雄」として、時には「暴君」として描かれる「偉大なる王」の実像に迫る。

ちくまプリマ―新書362/定価:946円(10%税込)/ISBN:978-4-480-68386-1

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アレクサンドロス大王 よみがえる天才4

今後の刊行予定

以下、不定期刊行予定

長谷川眞理子
『ダーウィン』

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ピリッポス2世またはフィリッポス2世(ギリシア語: Φίλιππος Βʹ). 人物[編集]. ピリッポス2世 (マケドニア王) - アレクサンドロス3世(大王)の父。 フィリッポス2世フィロロマイオス - セレウコス朝の君主。 曖昧さ回避のアイコン ...
ピリッポス2世(古代ギリシア語: Φίλιππος Β'、紀元前382年 - 紀元前336年)は、アルゲアス朝マケドニア王国のバシレウスである(在位紀元前359年 - 紀元前336年)。フィリッポス2世とも表記される。アミュンタス3世の子で、 ...
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