2020年8月12日水曜日

イオンとイオニア

イオンとイオニア、パレーシアとイソノミア
https://freeassociations2020.blogspot.com/2020/08/blog-post_12.html @
NAMs出版プロジェクト: 『哲学の起源』:索引&目次(作業中)
http://nam-students.blogspot.jp/2012/11/blog-post_5870.html?m=0#ref0

イオニアの語源、祖先としてのイオン(95頁)をエウリピデスは描いた
部外者がアテネの始祖に転換されるのだ
パレーシア([率直に]真実を語る)権利のないものが真実を体現する
フーコーはこの転換に着目し、
柄谷はイオニアの遊動性に着目した
(ギリシア語のIonは移動という意味を持つが人名との関連は不明☆)

Ion (/ˈɒn/Ancient GreekἼωνIōn) is an ancient Greek play by Euripides, thought to be written between 414 and 412 BC. It follows the orphan Ion in the discovery of his origins.

神は統合の後付けに導入される
近年ではイオニアとイソノミア(法の下での平等:221頁)は学術的には必ずしも結びつかない
ただ間にパレーシア、イセゴーリア(発言権)の概念を入れると結びつく
エウリピデスのイオンをフーコーは重視する
(ヘーゲルはエウリーピデースを後続として捉えた)

参考文献:
  1. 「ミシェル・フーコー講義集成12 コレージュ・ド・フランス講義1982-1983年度 自己と他者の統治」(阿部崇訳、筑摩書房)
  2. 『ギリシア悲劇Ⅲ エウリピデス(上)』 松本克己訳、ちくま文庫、1986年
  3. 柄谷行人『哲学の起源』岩波書店2013年

イソノミアに関してはヘシオドス『歴史』が必読

アテネの国制にもフーコーは着目するがくじ引きは重視しない

柄谷2013もポセイドンの領土獲得の際のくじ引きに触れただけだ

資料がアテネの国制しかないから仕方ない


https://en.wikipedia.org/wiki/Ion_(disambiguation)
イオンIonion)とは、電子の過剰あるいは欠損により電荷を帯びた原子または原子団のことである。電離層などのプラズマ電解質水溶液イオン結晶などのイオン結合性を持つ物質内などに存在する。
陰極陽極に引かれて動くことから、ギリシャ語のἰόνイオン, ローマ字表記でion("going")より、 ion(移動)の名が付けられた。
イオン
Plasma-lamp 2.jpg
プラズマイオン化した気体である
組成電荷を帯びた原子
相互作用弱い相互作用
強い相互作用
電磁相互作用
重力相互作用
電荷±eの整数倍
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Ion (disambiguation)


In physics and chemistry, an ion is an atom or group of atoms with a net electric charge.
Ion or ION may also refer to:

Places



People



Ancient Greece


  • Ion (dialogue), a dialogue by Plato, between Socrates and Ion, a reciter of epic poems
  • Ion (mythology), the son of Xuthus and Creüsa, daughter of Erechtheus
  • Ion (play), a play by Euripides on the relationship between humans and the gods, in which Ion is instead the son of Apollo

。。。
Euripides’ Ion (2015)




。。。



筑摩書房 ミシェル・フーコー講義集成 全13巻
https://www.chikumashobo.co.jp/special/foucault/

ミシェル・フーコー講義集成 全13巻

シリーズ好評発売中


I 知への意志 (コレージュ・ド・フランス講義 1970-71)

アリストテレスとニーチェに拠りつつ真理の認識の系譜を検証し、
〈知への意志〉の形態学を試みる記念すべき初年度講義。同じ時期の「オイディプスの知」を併収。
416頁 慎改康之 訳 定価:本体5800円+税 ISBN:978-4-480-79041-5


III 処罰社会 (コレージュ・ド・フランス講義 1972-73)

刑務所が悔悛の装置として誕生する経緯を辿り、後の『監獄の誕生』では
十分に展開されることのなかった「道徳」の観点から、現代の規律権力の起源を問う講義録。
448頁 慎改康之 訳 定価:本体6000円+税 ISBN:978-4-480-79044-6


IV 精神医学の権力 (コレージュ・ド・フランス講義 1973-74)

19世紀前半の実践から「道徳療法」の局面を経て、神経学の登場そしてシャルコーの舞台へと至るまでの
精神医学の歴史的変容を鮮やかに分析する『狂気の歴史』近代篇。
496頁 慎改康之 訳 定価:本体5800円+税 ISBN:978-4-480-79044-6


V 異常者たち (コレージュ・ド・フランス講義 1974-75)

近代西欧において〈異常者〉と呼ばれる一族の登場を可能にした知と権力を、
精神鑑定および性の告白についての歴史的分析から出発しつつ鮮やかに描き出す。
448頁 慎改康之 訳 定価:本体4800円+税 ISBN:978-4-480-79045-3


VI 社会は防衛しなければならない (コレージュ・ド・フランス講義 1975-76)

ナチズムとスターリニズムを経た今日において権力とは何か。
〈戦争〉を国家の母胎と見る歴史家の説を検証し、生政治の系譜学を指向する、フーコー権力論の一大転換点。
336頁 石田英敬/小野正嗣 訳 定価:本体4800円+税 ISBN:978-4-480-79046-0


VII 安全・領土・人口 (コレージュ・ド・フランス講義 1977-78)

〈統治性〉の系譜をキリスト教の〈司牧〉に遡り国家の権力行使が
〈領土〉支配から〈人口〉管理に移行するさまを描く。フーコー権力論の未知の核心部を明かす白熱の講義。
560頁 慎改康之 訳 定価:本体6500円+税 ISBN:978-4-480-79047-7


VIII 生政治の誕生 (コレージュ・ド・フランス講義 1978-79)

西欧における統治テクノロジーの歴史的変化を、政治経済学の登場からドイツおよび
アメリカの新自由主義に至るまで、現代史の領域にも大きく踏み込みつつ分析した稀有な講義。
448頁 慎改康之 訳 定価:本体5500円+税 ISBN:978-4-480-79048-4


IX 生者たちの統治 (コレージュ・ド・フランス講義 1979-80)

『オイディプス王』再読による〈真理〉の分析を導入として、原始キリスト教の「信仰行為としての告白」を
めぐって演劇的かつ総合的な表現力をもつメカニズムに迫る。
656頁 廣瀬浩司 訳 定価:本体6400円+税 SBN:978-4-480-79049-1


XI 主体の解釈学 (コレージュ・ド・フランス講義 1981-82)

プラトンを端緒に、ストア派の哲学者やキリスト教教父たちの思想を読み解き、
西欧世界における〈主体〉の歴史を系譜学的に描き出す、フーコー思想の頂点を示す講義。
656頁 廣瀬浩司 訳 定価:本体6400円+税 ISBN:978-4-480-79051-4


XII 自己と他者の統治 (コレージュ・ド・フランス講義 1982-83)

パレーシア(真実を語ること)概念について、政治との関係を分析し、
哲学的・道徳的実践への変容をスリリングに跡付ける。フーコーの独創性が光る最晩年の講義。
528頁 阿部崇 訳 定価:本体5900円+税 ISBN:978-4-480-79052-1


XIII 真理の勇気 (コレージュ・ド・フランス講義 1983-84)

パレーシア(勇気をもって真理を語ること)に関する考究をさらに深め、
ソクラテスやキュニコス派を独創的なやり方で提示する。哲学的遺言ともいうべき最終講義。
488頁 慎改康之 訳 定価:本体5900円+税 ISBN:978-4-480-79053-8





「ミシェル・フーコー講義集成」書評 「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る|好書好日
https://book.asahi.com/article/11643179

「ミシェル・フーコー講義集成」書評 「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る








評者: 柄谷行人 / 朝⽇新聞掲載:2012年06月03日







ミシェル・フーコー講義集成 13 真理の勇気 著者:ミシェル・フーコー 出版社:筑摩書房 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理
ISBN: 9784480790538
発売⽇:
サイズ: 22cm/459,9p
パレーシア(=勇気をもって真実を語る)概念についての考究を深め、ソクラテスやキュニコス派を独創的なやり方で提示。ギリシア・ラテン思想とキリスト教との関係も展望する。哲学者…

ミシェル・フーコー講義集成13 真理の勇気 自己と他者の統治2 [著]ミシェル・フーコー

 本書はフーコー最晩年(1984年)の講義録であり、その主題は「パレーシア」である。それはギリシャ語で「真理を語る」という意味だ。真理を語るといっても、いろんなケースがある。真理を語ることによって、相手との関係が損なわれたり、自分の身が危うくなる場合がある。パレーシアとはそのような場において真理を語ることである。だから、パレーシアには「勇気」がいる。
 なぜフーコーはこのことを考えるようになったのか。それは哲学の意味を問い直すためである。今日、哲学は知識を厳密に基礎づける仕事として存在している。それはプラトン以来の哲学がたどった道である。フーコーはそれに異議を唱える。哲学は「真の生」を開示するものであった、と彼はいいたいのだ。そして、彼は、「ソクラテス以前の哲学」に向かった同時代の傾向に反して、その手がかりをソクラテスに見いだそうとする。
 ソクラテスがパレーシアの人であったことは疑いない。彼はそのために死刑に処されたのであるから。しかし、彼がパレーシアの勇気をもっていたといえる証拠は、民会(議会)や学校ではなく、広場(市場)で真理を語ったことにある。彼は誰彼となく問答をして相手を怒らせ、殴り蹴られる目に何度もあった。なぜ我慢するのかと訊(き)かれて、「ロバに蹴られて告訴するだろうか」と答えた。プラトンの書いた「対話」にこんなものはない。そこでは、“ソクラテス”はいつもスムーズに人々を真理に導く。つまり、哲学はアカデミア(学園)の教えであり、もっぱら知的なものである。
 そのような伝統がソクラテスに由来することは否定できない。しかし、ソクラテスには別の側面がある。フーコーはそれを受け継ぐ者を、キュニコス派(犬儒派)のディオゲネスに見た。彼にはさまざまな伝説がある。彼を犬扱いした相手に、小便をかけてまわった。物乞いし、樽(たる)の中に住んだ。人前で自慰をした、等々。こうしたエピソードは、彼のスキャンダラスで戦闘的な言動がパレーシアであったことを物語っている。事実、プラトンは彼を「狂ったソクラテス」と呼んだ。
 フーコーによれば、キュニコス主義は古典古代において嫌悪されながら重視され続けた。そして、それはやがて、キリスト教の修徳主義(ドミニコ会やフランシスコ会)に取り入れられた。つまり、パレーシアや哲学的な「生」は、哲学よりむしろ宗教のほうに残ったのである。その後も消えることはなかった。近代では、それは芸術家の生き方や「極左主義」というかたちをとったと、フーコーはいう。30年後の今日、それは消えてしまっただろうか。
    ◇
 慎改康之訳、筑摩書房・6195円/Michel Foucault 1926〜84。フランスの哲学者・思想家。著書に『狂気の歴史』『性の歴史』など。本書はコレージュ・ド・フランスでの講義録(講座名は思考諸体系の歴史)の一部(邦訳は全13冊)。




イオン(いおん)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%28%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%AA%AC%29-1503420

イオン (読み)いおん (英語表記)In

ギリシアの伝説で、イオニア人に名を与えたとされる人物。アテネ王エレクテウスの娘クレウサは、アポロン神に誘惑されてイオンを生むが、処置に困ってこれを捨て、クストスと結婚する。クストスは、舅(しゅうと)エレクテウスの死後アテネ王となるが、夫婦は子宝に恵まれないため、子が授かるように神託を求めてデルフォイに赴く。神託は、神殿を出て最初に出会う者をわが子とせよというものであったが、その者こそアポロンの計らいで無事成長したイオンであった。ところがクレウサは彼をクストスの隠し子と誤解し、老僕の協力を得てこれを毒殺しようとするが露見し、逆に窮地に陥る。だがここで巫女(みこ)ピティアが介入し、母子の再認が成立して大団円となり、ともにアテネへ戻ってイオンはイオニア人の祖となる。
 以上はエウリピデスの劇によって知られている伝承であるが、イオンをクストスの実子とする異伝もあり、そこでもイオンは、紆余(うよ)曲折ののちアテネ王となり、イオニア人の祖となっている。[丹下和彦]

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/イオン_(エウリピデス)









イオン』(イオーン、Ἴων, Iōn、新ラテン語Ion)は、古代ギリシアエウリピデスによるギリシア悲劇[注 1]の1つ。
アテナイエレクテウスの娘クレウーサと、彼女がアポローンポイボス)との間にもうけて捨てた子イオーンの奇妙な再会と和解の物語が、デルポイの神託所を舞台に描かれる。
正確な上演年は分かっていないが、紀元前410年代と推定される[1]

日本語訳編集











脚注編集










注釈編集

  1. ^ 「悲劇」ではあるが、多分に「風俗喜劇」の要素が含まれている。

出典編集

  1. ^ 『全集7』 岩波 p.421

イオニア人










イオニア人(イオニアじん、ギリシア語ἼωνεςÍōnes, 英語:Ionian)とは、紀元前2000年ころにバルカン半島を南下し、ギリシャ中部やアナトリア半島(小アジア)北西部に定住したとされるアカイア人の一部。アイオリス人ドーリア人と並ぶ、古代ギリシアを構成した集団のひとつ。代表的なポリスアテナイである。

概要










ペルシア人は、最初に接触を持ったのが小アジア西岸のギリシア人だったのでギリシア人全体をイオニア人と呼び、その呼び方はインドなど東方に広まった。具体的には、ギリシア人のことを、パーリ語ではYonaサンスクリットではYavanaアルメニア語ではHuynトルコ語ではYunan、さらに現代ペルシア語ではギリシアのことをYūnānと呼んでいる。いずれも、「イオニア(の) Ionian」から派生した言葉である。フラウィウス・ヨセフスは、イオニア人を、聖書に登場するヤペテの息子ヤワンと関連づけている。「イオニア人ならびに全ギリシア人はヤワンに由来する」(フラウィウス・ヨセフスユダヤ古代誌』I:6)。

神話










ギリシア神話では、イオニア人たちの祖は、エレクテウスの娘クレウーサの息子イオンとされている。その父親は、ヘーシオドスの『Eoiae』によるとクレウーサの夫クストス、エウリピデスによるとアポロンだと言われている。

関連項目











パレーシア










パレーシアParrhesiaギリシア語 παρρησίαπαν(すべて)+ρησις / ρημα(発言))とは、古典修辞学で、包み隠さず話すこと、あるいは、そう話す許しを得ること[1]言論の自由だけでなく、危険を冒してでも公益のために真理を話す義務をも意味する。

新約聖書の使用










パレーシアに関連した使用は、ギリシア語の新約聖書の中に見ることができる。それは、政治的宗教的な権威を前にしての談話(ディスクール)の中で自身の信仰者としての能力を勇気を持って話すことを意味している。「人々はペテロとヨハネの大胆さ(την παρρησίαν)を見、二人が無学で普通の人間だとわかった時、二人をイエスの連れだと認めた」(『使徒列伝』4.13)。

現代の学問










ミシェル・フーコーは、パレーシアの概念を、レトリック・操作・一般化を用いずに、意見や考えを公に正直に述べるディスクールの方法として発展させた。フーコーのパレーシアの使用は(フーコーが言うには)、今日のデカルト的モデルによって、証拠の必要に悩まされる。デカルトにとって、真理とは、議論の余地がないものと同じものであった。疑いうるものはすべてそうあるべきで、したがって、吟味も批評もされない会話は必ずしも真理との正当な関連を持っていない。
古代ギリシアの伝統的なパレーシアの概念には、いくつかの条件があった。パレーシアを使う個人は、彼(ギリシアの教えを考察する時は「彼」)が真理へのたしかな結びつきを持っているか、彼が彼自身・大衆の意見・文化のどれかに対する評論家としての役割を果たしているか、その真理の暴露が彼を危険な立場に陥らせるにもかかわらず、彼はそれを道徳的・社会的および/または政治的義務と感じて断固として真実を語るか、などだった。さらに、パレーシアを使う人は、暴こうとしている相手よりも権限のない社会的地位にいなければならなかった。たとえば、教師に対して真理を話す生徒は、間違いなくパレーシアであるのに対して、自分の生徒に真理を示す教師は、パレーシアとは認められなかった。
フーコーは、古代ギリシアのパレーシアの概念を次のように要約している(1983年)。「より正確に言うと、パレーシアは、話者が自己の真理への個人的な関係を表現し、自らの生命を危険にさらす言葉の活動である。なぜなら、彼は(自分自身同様に)他人を改善させる、あるいは助けるための義務として真理を語ることを承知しているからである。パレーシアの中で、話者は、大胆に話し、説得の代わりに率直さを、嘘や沈黙の代わりに真理を、身の安全の代わりに死の危険を、おべっかの代わりに批評を、利己心と道徳的な無関心の代わりに道徳的な義務を選ぶ」。

関連項目

脚注










  1.  Burton, Gideon O. "Parrhesia" Archived 2007年5月26日, at the Wayback Machine.. Sylva Rhetoricae. Brigham Young University.

外部リンク












2013年2月7日 『哲学の起源』刊行イベント 「民主主義を超えて イソノミアへ」柄谷行人×大澤真幸 @紀伊國屋サザンシアター | MEMO-RANDOM - 楽天ブログ
https://plaza.rakuten.co.jp/solipsism/diary/201302080000/?scid=wi_blg_amp_diary_next

2013年2月7日 『哲学の起源』刊行イベント 「民主主義を超えて イソノミアへ」柄谷行人×大澤真幸 @紀伊國屋サザンシアター

0=大澤真幸
K=柄谷行人

司会:哲学の起源においてそうであったように、哲学は「知識の基礎付け」ではなく「真の生を開示するもの」というのが柄谷の観点

O:哲学史の教科書とは異なる
柄谷はイソノミア(完全な自由と平等の両立する政治)という概念に着目して自然哲学を再読
危機のときにイソノミアが反省を促すものとして重要になる
ソクラテスはイソノミアを無意識に回復しようとした哲学者
プラトンは反イソノミアの哲学者
普遍的な構造を論じる『世界史の構造』のような大著はふつう生前に書き終えられない
対照的に『哲学の起源』は古代ギリシアという限定された対象を持つ

K:台湾から帰国した。『世界史の構造』の翻訳が出た。あらゆる場所で説明に明け暮れて飽きている。『哲学の起源』についても同じ。内容を忘れていた。今考えているより本には上手に書かれている。著者よりも著作の方が大事だ。作家が言うことではなく、テクストがより重要だという前提。『世界史の構造』の対象は普遍宗教。普遍宗教は哲学と共通する。起源5~6世紀の哲学、ベルクソンはこの時期を宗教として扱った。だが哲学と宗教の区別を再検討する。東洋/西洋の区別も再検討すべき。イオニアはほとんどアジアである。ローマ帝国ではなくペルシア帝国が起源として重要ではないか。アレキサンダー帝国(ギリシアと結びついたものとして考えられている)のキュロスは、イオニアを滅亡させ、バビロニアからユダヤ人を解放。(旧約で激賞されている)。

O:初期の哲学が同時代人といかに切実な問題として関わっていたのかの探求。『世界史の構造』は、世界史を四つの交換様式の変化から分析。(1)相互贈与、(2)収奪、(3)交換、(4)自由と平等の両立する交換様式(普遍宗教)(≒イソノミアではないか?大沢)。宗教は信じること、信仰に関わらない人には無関係と考えられてしまう。哲学は知ること、宗教は信じること。

K:宗教が社会的思想だったことは19世紀に終っている。自然哲学は無神論だと言われるが、自然=神だから神はいないという論理。自然の探求が科学に繋がる。physis=自然から人間を物事を考察する。ヒポクラテスは神性病(てんかん)を脳の問題と考えた。治療に関しては、奴隷か否かを問わずにすべきだと主張した。イオニア思想である。イソノミアと関係がある。

O:神が自然に内在するという思想。スピノザと同じ。自然に外在し自然を操作する神を想定しないならば、神は自然に内在すると考えざるを得ない。物理学の根本思想ではないか。外部の神(支配者、創造者)→世界(被支配者、被造物)。そうではなく、(神の内在する)自己運動する物質。=神の語は使わないが物理学の思想。

K:イソノミアの類似社会。アイスランド。ノルウェーからの移民により形成された。アイスランドサーガで知った。18世紀アメリカ東部、townshipのあり方がイソノミア的ではないか(アーレント)。タウンはソビエト(評議会)と同じだとアーレントは言うが。日本で言う「寄り合い」みたいなもの。血縁的な者から分離する傾向。これは植民者ならでは。故郷を脱した者達による共同体。

O:イソノミア…アーレント、ハイエクもちょっと使っているが、柄谷の使い方と異なる。なぜアテネはイソノミアにならなかったのか?氏族社会、血縁社会だったから。イソノミアになるためには、地縁血縁から分離した個人であること、「移動性」があることが必要。物質の自己運動生と人間の移動性はアナロジー。

K:ペルシアは帝国だが帝国主義ではない。が、アテネは帝国主義になった(アテネ中心のデロス同盟)。少数の覇権国が中心、他国との関係性を知らないから。これに対して、帝国は贈与する。周辺国に貢納する。

O:ソクラテスは民会に出るのを拒否し、広場で問答を仕掛ける。「ソクラテスの産婆術」。イソノミアを喪失したアテネで、ソクラテスの産婆術はイソノミアの類似物として機能していたのではないか。自由で平等な社会の理想を語る人物は多い。例えば、自由で平等な対話をすべき(ハーバマス)。しかし、建前上の平等には常に権力関係が潜在している。制度上の平等は実質的な平等とイコールではない。ハーバマスの盲点。ソクラテス(先生)は垂直的に他者に問答を投げかける。垂直性から水平性が逆説的に生まれる?

K:平等な個人同士のルールに従う対話。これは間違っている。人間の本質的関係は教える/学ぶから始まる。対称的ではなく非対称的、権力的な関係から始まる。売る/買うも非対称的。雇用/被雇用も。全ての人間関係は非対称的。対称的な関係は幻想。精神分析は非対称性を利用する。ソクラテスの産婆術と精神分析の連想法は似ている。分析者が患者に想起させる。ソクラテスも相手に(世界史の初期段階を?)思い出させる。ソクラテスに心酔する人と、反発する人が出てくる。精神分析の転移(患者が分析者に恋をする=陽性転移、敵視する=陰性転移)に類似。

O:フーコーも晩年、柄谷同様、ソクラテスを分析。柄谷とフーコーの違い。フーコーはパレーシア(真理を言うこと、個人性)に力点、柄谷は問答法(関係性)に力点を置く。対等な対話を実現しようとすると、共通のコード、約束事を決めないといけない。だが共通コードを設定する特権的な主体が必ず発生するという逆説。共通コードなき関係性は、教える/学ぶの垂直的、非対称的な関係にならざるをえない。質問に答えさせられる者が真理を「産み出す」。受動性が能動性を生む。

K:想起の問題。ソクラテスは他者の想起を補助する。精神分析も患者に想起させる。患者は知っているが知らない(無意識は知っているが意識は知らない)。分析医も患者の知を知らない。どんな社会のビジョンがありますか?という質問に対しては、「君たちは既に知っている」と応える。つまり、それを想起せよと促すようにしている。マルクスは「彼らは実現すべき理想を何も持っていない」「指導者も持っていない」と言った。つまり、解放すべきものを既に持っている。精神分析の論理と同じ。社会は既に知っている。思い出せばよい。私は思い出す手口を与えるに過ぎない。封建領主によるエンクロージャー(囲い込み運動)という現実に怒った人物が『ユートピア』を書いた。ユートピアは現実から生まれる。

O:初めてのものなのに思い出したように語ることが真実に近い?『世界史の構造』は、「抑圧されたものの回帰」の理論を世界史に適応している。変革運動のプロセスの中に目的がある。プロセスの外部に目的があるのではない。実践の中に目的が潜在している。デモでどう社会が変わるのか?という質問。デモに行くという行為そのものが既に変化ではないか。社会変化の新たなイメージではないか。外部の目的に現実を従属させるのではない。(設計主義の問題。実践の優位と言えるかもしれない。)
「ソクラテスが広場に行くように、柄谷はデモに行く。」(大澤)


ミシェル・フーコー「自己と他者の統治」 : 柄谷行人を解体する

ミシェル・フーコー「自己と他者の統治」

Michel Foucault Cours au College de France. 1982-1983
LE GOUVERMENT DE SOI ET DES AUTRES
「ミシェル・フーコー講義集成12 コレージュ・ド・フランス講義
1982-1983年度 自己と他者の統治」
(阿部崇訳、筑摩書房)
一九八三年一月十九日の講義 第二時
法はすべての人々に公平であるなら(イソノミア〔政治的平等〕の原則)、また全員が投票権と意見を述べる権利を持っているなら(イセゴーリア〔平等な発言権〕)、一体誰がパレーシアを持つ可能性と権利を持つのでしょうか。

一九八三年二月二日の講義 第一時
それからまた、民主制はイソノミア〔市民の平等な参加〕にも結びつけられます。というより、イソノミアが民主制のひとつの特徴とされるのです。そしてとりわけ、アテナイの民主制はイソノミア[を実現していること]、つまり大まかに言って、法を前にして誰もが平等であることを自賛し、自負していました。

一九八三年二月二日の講義 第二時
そして国家に対するその賛辞のなかで、ペリクレスはまず次のことを述べます。「私的係争については、法律上では全員に平等の権利が与えられているものの[それがイソノミアという原理です。つまり、法律は全員に対して平等である――フーコーによる補足]、役職を与えられるに際しては、各人が何事かに名声を博するに応じて優先的にその役職を与えられるのであって、能力よりも階級によって評価されるのではない5」。
5 トゥキュディデス『ペロポネソス戦史』第二巻、第三七節〔邦訳:『歴史』一、藤縄謙三訳、一八三ページ〕。

一九八三年二月九日の講義 第一時
民主制を特徴付けるイソノミア、そしてイセーゴリアがあるのです。
いずれにせよ、そうしたイソノミアが確立し、悪しき状況においてであれ、ともかくも確立するのです。そのイソノミアは何をもたらすのでしょうか。


結局、回りに回って、ヘーゲルちゃんと読まなあかん気がするとなってきて、買ったけど開いてなかった野尻英一さんのヘーゲル論『意識と生命』を寝る前の読書本として読み始めたのだが、想像以上に面白くて全然寝れん。

しかし、ヘーゲルは当時猛威を奮っていたコレラに倒れ、1831年11月14日に急逝。


ヘーゲルは法へ
フーコーは勇気へと収斂してゆく



17 件のコメント:

  1. 筑摩書房 ミシェル・フーコー講義集成 全13巻
    https://www.chikumashobo.co.jp/special/foucault/

    ミシェル・フーコー講義集成 全13巻

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    I 知への意志 (コレージュ・ド・フランス講義 1970-71)

    アリストテレスとニーチェに拠りつつ真理の認識の系譜を検証し、
    〈知への意志〉の形態学を試みる記念すべき初年度講義。同じ時期の「オイディプスの知」を併収。
    416頁 慎改康之 訳 定価:本体5800円+税 ISBN:978-4-480-79041-5


    III 処罰社会 (コレージュ・ド・フランス講義 1972-73)

    刑務所が悔悛の装置として誕生する経緯を辿り、後の『監獄の誕生』では
    十分に展開されることのなかった「道徳」の観点から、現代の規律権力の起源を問う講義録。
    448頁 慎改康之 訳 定価:本体6000円+税 ISBN:978-4-480-79044-6


    IV 精神医学の権力 (コレージュ・ド・フランス講義 1973-74)

    19世紀前半の実践から「道徳療法」の局面を経て、神経学の登場そしてシャルコーの舞台へと至るまでの
    精神医学の歴史的変容を鮮やかに分析する『狂気の歴史』近代篇。
    496頁 慎改康之 訳 定価:本体5800円+税 ISBN:978-4-480-79044-6


    V 異常者たち (コレージュ・ド・フランス講義 1974-75)

    近代西欧において〈異常者〉と呼ばれる一族の登場を可能にした知と権力を、
    精神鑑定および性の告白についての歴史的分析から出発しつつ鮮やかに描き出す。
    448頁 慎改康之 訳 定価:本体4800円+税 ISBN:978-4-480-79045-3


    VI 社会は防衛しなければならない (コレージュ・ド・フランス講義 1975-76)

    ナチズムとスターリニズムを経た今日において権力とは何か。
    〈戦争〉を国家の母胎と見る歴史家の説を検証し、生政治の系譜学を指向する、フーコー権力論の一大転換点。
    336頁 石田英敬/小野正嗣 訳 定価:本体4800円+税 ISBN:978-4-480-79046-0


    VII 安全・領土・人口 (コレージュ・ド・フランス講義 1977-78)

    〈統治性〉の系譜をキリスト教の〈司牧〉に遡り国家の権力行使が
    〈領土〉支配から〈人口〉管理に移行するさまを描く。フーコー権力論の未知の核心部を明かす白熱の講義。
    560頁 慎改康之 訳 定価:本体6500円+税 ISBN:978-4-480-79047-7


    VIII 生政治の誕生 (コレージュ・ド・フランス講義 1978-79)

    西欧における統治テクノロジーの歴史的変化を、政治経済学の登場からドイツおよび
    アメリカの新自由主義に至るまで、現代史の領域にも大きく踏み込みつつ分析した稀有な講義。
    448頁 慎改康之 訳 定価:本体5500円+税 ISBN:978-4-480-79048-4


    IX 生者たちの統治 (コレージュ・ド・フランス講義 1979-80)

    『オイディプス王』再読による〈真理〉の分析を導入として、原始キリスト教の「信仰行為としての告白」を
    めぐって演劇的かつ総合的な表現力をもつメカニズムに迫る。
    656頁 廣瀬浩司 訳 定価:本体6400円+税 SBN:978-4-480-79049-1


    XI 主体の解釈学 (コレージュ・ド・フランス講義 1981-82)

    プラトンを端緒に、ストア派の哲学者やキリスト教教父たちの思想を読み解き、
    西欧世界における〈主体〉の歴史を系譜学的に描き出す、フーコー思想の頂点を示す講義。
    656頁 廣瀬浩司 訳 定価:本体6400円+税 ISBN:978-4-480-79051-4


    XII 自己と他者の統治 (コレージュ・ド・フランス講義 1982-83)

    パレーシア(真実を語ること)概念について、政治との関係を分析し、
    哲学的・道徳的実践への変容をスリリングに跡付ける。フーコーの独創性が光る最晩年の講義。
    528頁 阿部崇 訳 定価:本体5900円+税 ISBN:978-4-480-79052-1


    XIII 真理の勇気 (コレージュ・ド・フランス講義 1983-84)

    パレーシア(勇気をもって真理を語ること)に関する考究をさらに深め、
    ソクラテスやキュニコス派を独創的なやり方で提示する。哲学的遺言ともいうべき最終講義。
    488頁 慎改康之 訳 定価:本体5900円+税 ISBN:978-4-480-79053-8

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  2. 「ミシェル・フーコー講義集成」書評 「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る|好書好日
    https://book.asahi.com/article/11643179

    「ミシェル・フーコー講義集成」書評 「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る

    2018.06.08
    評者: 柄谷行人 / 朝⽇新聞掲載:2012年06月03日


    ミシェル・フーコー講義集成 13 真理の勇気 著者:ミシェル・フーコー 出版社:筑摩書房 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理
    ISBN: 9784480790538
    発売⽇:
    サイズ: 22cm/459,9p

    パレーシア(=勇気をもって真実を語る)概念についての考究を深め、ソクラテスやキュニコス派を独創的なやり方で提示。ギリシア・ラテン思想とキリスト教との関係も展望する。哲学者…

    ミシェル・フーコー講義集成13 真理の勇気 自己と他者の統治2 [著]ミシェル・フーコー

     本書はフーコー最晩年(1984年)の講義録であり、その主題は「パレーシア」である。それはギリシャ語で「真理を語る」という意味だ。真理を語るといっても、いろんなケースがある。真理を語ることによって、相手との関係が損なわれたり、自分の身が危うくなる場合がある。パレーシアとはそのような場において真理を語ることである。だから、パレーシアには「勇気」がいる。
     なぜフーコーはこのことを考えるようになったのか。それは哲学の意味を問い直すためである。今日、哲学は知識を厳密に基礎づける仕事として存在している。それはプラトン以来の哲学がたどった道である。フーコーはそれに異議を唱える。哲学は「真の生」を開示するものであった、と彼はいいたいのだ。そして、彼は、「ソクラテス以前の哲学」に向かった同時代の傾向に反して、その手がかりをソクラテスに見いだそうとする。
     ソクラテスがパレーシアの人であったことは疑いない。彼はそのために死刑に処されたのであるから。しかし、彼がパレーシアの勇気をもっていたといえる証拠は、民会(議会)や学校ではなく、広場(市場)で真理を語ったことにある。彼は誰彼となく問答をして相手を怒らせ、殴り蹴られる目に何度もあった。なぜ我慢するのかと訊(き)かれて、「ロバに蹴られて告訴するだろうか」と答えた。プラトンの書いた「対話」にこんなものはない。そこでは、“ソクラテス”はいつもスムーズに人々を真理に導く。つまり、哲学はアカデミア(学園)の教えであり、もっぱら知的なものである。
     そのような伝統がソクラテスに由来することは否定できない。しかし、ソクラテスには別の側面がある。フーコーはそれを受け継ぐ者を、キュニコス派(犬儒派)のディオゲネスに見た。彼にはさまざまな伝説がある。彼を犬扱いした相手に、小便をかけてまわった。物乞いし、樽(たる)の中に住んだ。人前で自慰をした、等々。こうしたエピソードは、彼のスキャンダラスで戦闘的な言動がパレーシアであったことを物語っている。事実、プラトンは彼を「狂ったソクラテス」と呼んだ。
     フーコーによれば、キュニコス主義は古典古代において嫌悪されながら重視され続けた。そして、それはやがて、キリスト教の修徳主義(ドミニコ会やフランシスコ会)に取り入れられた。つまり、パレーシアや哲学的な「生」は、哲学よりむしろ宗教のほうに残ったのである。その後も消えることはなかった。近代では、それは芸術家の生き方や「極左主義」というかたちをとったと、フーコーはいう。30年後の今日、それは消えてしまっただろうか。
        ◇
     慎改康之訳、筑摩書房・6195円/Michel Foucault 1926〜84。フランスの哲学者・思想家。著書に『狂気の歴史』『性の歴史』など。本書はコレージュ・ド・フランスでの講義録(講座名は思考諸体系の歴史)の一部(邦訳は全13冊)。


    柄谷行人(からたにこうじん) 哲学者
     1941年兵庫県生まれ。著書に『漱石試論』(群像新人文学賞)『マルクスその可能性の中心』(亀井勝一郎賞)『坂口安吾と中上健次』(伊藤整文学賞)『日本近代文学の起源』『隠喩としての建築』『トランスクリティーク』『ネーションと美学』『歴史と反復』『世界史の構造』など。2005年4月より書評委員。


    ミシェル・フーコー講義集成 13 真理の勇気 著者:ミシェル・フーコー 翻訳:慎改 康之 出版社:筑摩書房

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  3. イオン - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/イオン
    -キャッシュ
    イオン(独: Ion、英: ion)とは、電子の過剰あるいは欠損により電荷を帯びた原子または原子団のことである。
    マイナスイオン-Category:イオン-電荷-イオン化傾向
    AEON - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/AEON
    -キャッシュ
    AEON (aeon) は、ラテン語で「永遠」の意味。アイオーンの項目も参照のこと。 以下はいずれも日本の企業である。

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  4. https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3

    イオン

    陰極や陽極に引かれて動くことから、ギリシャ語のἰόνイオン, ローマ字表記でion("going")より、 ion(移動)の名が付けられた。

    陽イオン
    カチオン
    電子を放出して正の電荷を帯びた原子、または原子団を陽イオン(ようイオン、英: positive ion)、あるいはカチオン (cation) と呼ぶ。金属元素には安定した陽イオンを形成するものが多い。
    陰イオン
    アニオン
    電子を受け取って負の電荷を帯びた原子、または原子団を陰イオン(いんイオン、negative ion)、あるいはアニオン (anion) と呼ぶ。ハロゲンや酸素などは安定した陰イオンを形成する。
    気相のイオン
    物理学、化学物理学の分野では、気相のイオンに対して、陽イオンの代わりに正イオン(せいイオン、英: positive ion、カチオン)、陰イオンの代わりに負イオン(ふイオン、negative ion、アニオン)が多く用いられる。大気電気学では、気相のイオンを大気イオン(たいきイオン、atmospheric ion)と呼ぶ。

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  5. イオンとは - コトバンク
    https://kotobank.jp/word/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3-29970

    イオン(英語表記)Iōn

    ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

    ギリシア神話に登場するイオニア人の呼び名の起源となった英雄。ギリシア民族の始祖ヘレンの息子の一人クストスが,テッサリアからアテネに亡命し,そこでエレクテウス王の娘クレウサと結婚してもうけた息子とされるが,別伝ではクレウサが結婚前にアポロンの種によって生んだ子で,クレウサに捨て子にされたところをヘルメスによってデルフォイに運ばれ,アポロン神殿の神官たちに育てられ,参詣に来たクストスが,神託の命令に従い養子にしたともいわれる。エレクテウスの死後,その跡を継いでアテネ王となり,住民を4つの部族に分けるなどして,国制を整備したとされる。
    ギリシアのエウリピデスの悲劇。アポロン神とアテネ王女クレウサの不義の子として生れ,捨てられたイオンは,ヘルメス神に拾われてデルフォイのアポロンの神殿に仕えている。クレウサはクストスと結婚したが,子のない夫婦はデルフォイにおもむいて神託を伺う。クストスは神託を誤解してイオンが自分の結婚前の浮気の落し子であると信じて喜ぶが,クレウサはこれをねたんでイオンを殺そうとする。しかし見破られて殺されかけ神殿に避難すると,巫女が証拠の品を持って現れ,劇的な母子再会となる。このような筋書はのちに新喜劇の好んで用いる典型的な型となった。
    中性の原子,原子団または分子が1個または数個の電子を失うか,逆に過剰の電子を得て電荷をもつ状態になったもの。電子を失ったものは正電荷を帯びて陽イオン (カチオン) となり,電子を得たものは負電荷を帯びて陰イオン (アニオン) となる。その電気量は電気素量の整数倍で,その倍数をイオンの電荷数という。電荷数は周期表における元素の族と関係している。たとえばアルカリ金属は電荷数+1のイオンに,ハロゲンは電荷数-1のイオンとなる。イオンは電解質溶液中やイオン結晶の中に存在する。気体の場合は,放電やX線,電子,陽子などの放射線照射によって生成する。イオンは元素記号の右肩にイオン価と電荷の符号をつけ,Na+ ,Fe3+ ,または Cl- のように表現する。
    スーパー・チェーンストア大手のイオンを傘下にもつ持株会社。1758年創業の篠原屋が前身。1887年屋号を岡田屋に改称,1926年株式会社に改組し岡田屋呉服店として設立,1959年岡田屋と改称。1969年業務提携先と共同出資した仕入れ子会社ジャスコを設立。1970年ジャスコほか 3社が合併し,社名をジャスコに変更した。1972年以降中小スーパーマーケットを次々に合併してチェーン拡大をはかる。1980年,コンビニエンスストアのミニストップを設立。1989年グループの名称をイオングループとし,2001年に社名をイオンと改める。2000年には経営破綻したヤオハンジャパン(社名をヤオハンに,2002マックスバリュ東海に変更)を,2003年には同じく経営破綻したマイカルを傘下に置いた。2005年フランスのカルフールが日本で展開したカルフール・ジャパンを子会社化し,社名をイオンマルシェに変更した。2008年,全事業をイオンリテールに承継させ純粋持株会社に移行。2013年ダイエー,ピーコックストア(→大丸)を,2015年マルエツを子会社とした。
    出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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  6. デジタル大辞泉の解説


    《ギリシャ語の移動する意から》電気を帯びた原子または原子団。正の電気を帯びたものを陽イオン、負の電気を帯びたものを陰イオンという。
    出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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  7. 多分語源が違う
    Ion (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn) is an ancient Greek play by Euripides, thought to be written between 414 and 412 BC. It follows the orphan Ion in the discovery of his origins.

    イオン(独: Ion、英: ion)とは、電子の過剰あるいは欠損により電荷を帯びた原子または原子団のことである。電離層などのプラズマ、電解質の水溶液、イオン結晶などのイオン結合性を持つ物質内などに存在する。
    陰極や陽極に引かれて動くことから、
    ギリシャ語のἰόνイオン, ローマ字表記でion("going")より、 ion(移動)の名が付けられた。


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  8. ἰόν - Wiktionary
    en.wiktionary.org/wiki/ἰόν
    -キャッシュ
    ἰόν • (ión) n. nominative/accusative/vocative singular neuter of ἰών (iṓn, “going” ): present active participle of εἶμι (eîmi ...
    ἰών - Wiktionary
    en.wiktionary.org/wiki/ἰών
    -キャッシュ
    ParticipleEdit. ἰών • (iṓn) m (feminine ἰοῦσα, neuter ἰόν); first/third declension · present active participle of εἶμι (eîmi) ...

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  9. プラトン『クラテュロス』 - 慶應義塾大学学術情報リポジトリ(Adobe PDF)
    koara.lib.keio.ac.jp/.../KO10001002-20154819-0003.pdf?...
    も吟味されており、そこでは、その説はイオニアのエペソスという土地に屯する「ヘラクレ. イトスの ... ゲネスは、まさにこの ἰόν という語が、「流れる(もの)」[ῥέον]、「縛る(もの)」[δοῦν] と.

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  10. 塚谷肇 Tsukatani Hajime (@H_Tsukatani)
    2020/08/28 19:14
    「真実を語る言論の不在が衆愚政治的な魂の基本型をなす」とはフーコーがソクラテス&プラトン時代アテネの民主主義崩壊を解説したものだが(『自己と他者の統治Le gouvernement de soi et des autres』)、これそのまま現代日本の政治についても言えるだろう。いつまでこんなことをしているのかね。

    https://twitter.com/h_tsukatani/status/1299289338480476160?s=21

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  11. フーコー講義集成に書いてあったが
    イオニアの始祖はイオンIon (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn)
    スペルはちがうが移動もイオン

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  12. フーコー講義録集成12に書いてあったが
    イオニアの始祖はイオンIon (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn)
    (エウリピデスが描いた劇の主人公はアテネの創設者にすり替わる
    イソノミアとイオニアは無関係だとしても
    イオニアとアテネの関係性は柄谷とフーコーの指摘は被る)
    スペルはちがうが移動もイオン ἰόν。
    英語だとionでスペルは同じ。

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  13. フーコー講義録集成12に書いてあったが
    イオニアの始祖はイオンIon (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn)
    (このエウリピデスが描いた劇の主人公はアテネの創設者にすり替わる
    イソノミアとイオニアは無関係だとしても
    イオニアとアテネの関係性は柄谷とフーコーの指摘は被る)
    スペルはちがうが移動もイオン ἰόν。
    英語だとionでスペルは同じ。

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  14. フーコー講義録集成12に書いてあったが
    イオニアの始祖はイオンIon (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn)
    (このエウリピデスが描いた劇の主人公はアテネの創設者にすり替わる
    イソノミアとイオニアは無関係だとしても
    イオニアとアテネの関係性は柄谷とフーコーの指摘は被る)
    スペルはちがうが移動もイオン ἰόν。
    英語だとionでスペルは同じ。
    イオンとイオン
    雨と飴みたいなものかも知れないが
    エウリピデスの劇内容は移動の終焉、国民の創生で
    交換様式A→Bを見事に図解する
    深みはないが

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  15. フーコー講義録集成12に書いてあったが
    イオニアの始祖はイオンIon (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn)
    (このエウリピデスが描いた劇の主人公はアテネの創設者にすり替わる
    イソノミアとイオニアは無関係だとしても
    イオニアとアテネの関係性は柄谷の指摘と重なる)
    スペルはちがうが移動もイオン ἰόν。
    英語だとionでスペルは同じになる
    イオンとイオン
    雨と飴みたいなものかも知れないが
    エウリピデスの劇内容は移動の終焉、国民の創生で
    交換様式A→Bを見事に図解する

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  16. フーコー講義録集成12で言及された、
    イオニアの語源はイオンIon (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn) という人物
    (このエウリピデスが描いた劇の主人公はアテネの創設者にすり替わる
    イソノミアとイオニアは無関係だとしても
    イオニアとアテネの関係性は柄谷の指摘と重なる)
    スペルはちがうが移動もイオン ἰόν。
    英語だとionでスペルは同じになる
    イオンとイオン
    雨と飴みたいなものかも知れないが
    エウリピデスの劇内容は移動の終焉、国民の創生で
    交換様式A→Bを見事に図解する

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  17. フーコー講義録集成12で言及されたが、
    イオニアの語源はイオンIon (/ˈaɪɒn/; Ancient Greek: Ἴων, Iōn) という人物
    (このエウリピデスが描いた劇の主人公はアテネの創設者にすり替わる
    イソノミアとイオニアは無関係だとしても
    イオニアとアテネの関係性は柄谷の指摘と重なる)
    スペルはちがうが移動もイオン ἰόν。
    英語だとionでスペルは同じになる
    イオンとイオン
    雨と飴みたいなものかも知れないが
    エウリピデスの劇内容は移動の終焉、国民の創生で
    交換様式A→Bを見事に図解する

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