2020年4月27日月曜日

スピノザの体系


エチカ
      知性
神学政治論
      自由
国家論
      平和





スピノザ『エチカ』(以下は上の図と左右逆)
              1実体
               /\
              /無限\
             /_無限定)

    _________2a属性__________
    知 抑制   小←/\→大 完全性  至福
        ___2b様態____     
      受動悲しみ_/\_喜び /能動
        憎しみ \努力/ 愛/  
       対象/ _\/_\ 認識
     所産的自然/物体__欲望__観念    
     /  延長 身体3感情精神 思惟  \能産的
   神/_________\/_第三種認識____\自然
             4理性     
                 /
              \_.
               \/
              5自由



 真の観念はその対象(観念されたもの)と一致しなければならぬ。  
 (スピノザ『エチカ』第一部公理六 ) #note1a6

マルクスはスピノザに学びつつスピノザ体系に異議を唱えた。

「たとえばスピノザの場合でさえ、彼の体系の本当の内的構造は、彼によって体系が意識的に叙述された形式 とはまったく違っている」
(ラサール宛書簡1858年5月31日 大月全集29巻、438頁)
https://maruen.jugemu-tech.co.jp/ImageView?vol=BK03_29_00&p=486 (会員のみ閲覧可能)

しかし、マルクスの体系こそスピノザに従属する(べきな)のである。
(例えば、マルクスが前提とした複利を伴った貨幣体系はその実体経済と一致しない。スピノザの言葉で言えば、観念とその対象が一致しないのだ。)

マルクスの理論を貫徹するなら外側から倫理を再導入する必要がある。
柄谷行カントを導入したように。


1 件のコメント:

  1. 最初の図は無限の属性を想定している点が優れている
    二つ目の図は上の番号からエチカ章立ての順に並んでいる

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